2024年11月11日開催：『第30回種を蒔く人のお話を聴く会 / Listening to Seedfolks~にじいろダイバーシティ村木真紀さん』のご報告

ご参加下さった皆さま、ありがとうございました。皆さまのご協力に感謝致します。

◆参加人数:10人

◆ドネーション額:30,000円(11月15日に30,000円をにじいろダイバーシティ様にお送り致しました。事業にご活用いただきます。)

◆村木真紀さんのお声

・この度は温かい会を開催していただき、ありがとうございました。 LGBTQに関するお話しの後に、参加者の皆さまがご自分の経験談をシェアしてくださり、とても温かい時間となりました。

◆参加者のお声

・とても切実で課題の多い内容でしたが、村木さんが穏やかにそして理知的にお話してくださったので、ストレートに胸に落ちてきました。学校現場でも、やっと困り感が見えてきたかなというところです。子どもだけでなく、職員の中にもその悩みはあり、少しずつ声になってきていると思われます。私たちは、その声を聞き逃さないように、すぐに形にならずとも共に考えることを伝えていきたいと思いました。まずは来年の最高裁判決に注目したいです！

・LGBTQの人たちが生きにくさを抱えていることは新聞や報道で見聞きして幾らかは知っていたけれど、村木さんのお話しを聞かせていただいて、やっと当事者意識を持って考えられるようになりました。お顔を見て生の声を聞くことがこんなに大事だと思ったのは初めてだと思うほどです。

村木さんのお話をたくさんの人たちに聞いてもらいたいと思います。

・「LGBTQ」とiPhoneで打つと「🏳️‍⚧️🏳️‍🌈」が出てくるんですね！驚きました！

・村木さんのライフストーリーが心に響きました。また、LGBTQの国内の課題や各国の状況、同性婚に関連する判決、法律の整備、学校教育での課題、職場での課題と対応など、丁寧にお話し下さり、ありがとうございました。自分の周りのLGBTQ当事者の方々の声を聴きながら、課題解決に向けて一緒に歩んでいきたいと思います。

・LGBTQについて、子どもたちの教育も必要だと思いますが、男女別で育ってきた大人への知る機会も必要だと思いました。全ての人が1人の人間として、幸せになる事を願っています。

・マイノリティの持つ苦しさやおかれている現状を聞く機会を持つことができ、大変勉強になり、自分の内面や、LGBTQ への理解について多方面から見つめ直すことができまた。私は、田舎でまだ封建的な家長制の考え方の残る家庭で育ちました。でも、「女だから～しなさい、～するのは女らしくない」と言われるのも、女だからできないことが多いことも嫌でした。いわゆる女らしくできず、そのことで母から「あなたは変わっている」とずいぶん言われました。今も、ありのままの自分を否定されたこの経験から「自分は変わった人間なのか」と今でも悩むことがあります。周囲からの否定は、自分で自分を否定することや自信のなさにつながり、傷つきとして記憶に残ります。傷つきの繰り返しを少しでも減らすことになる行動がとれるようにしたいと思いました。また、マイノリティの方々が、自分らしく生きていくことそのものに対して、国や政治、宗教、法律や社会の仕組みが大きく深く関わっており、その動きが、生き方そのものを左右するため、緊張感を持った多くのエネルギーが必要なのだと思いました。しかし、協力して行った実態調査や取組を基に、国への働きかけてきた結果、もうすぐ法律を変えることにつながってきていることも知りました。女で異性を好きになり結婚する私にとって、結婚するは、法を変え、勝ち取るものではないため、「どうしてそこまで法に認められた結婚にこだわるのか」という思いもあり、いまいち理解できていませんでした。しかし、今回、法で認められなければ、家族としての営みを拒否されるのだと分かり、当たり前であることの持つ重みや、相手をとても傷つける言葉でもあるのだということに気づかされました。良い結果が出ることを応援しています。今、養護教諭を育てる研修を担当する職についています。集団の安定を優先することが多い学校で、すべての子どもたちが、安心できる生活の場になるように、当事者に寄り添ったり、環境を整えたりするなどの、働きかけることのできる養護教諭を育てていきたいと思い、多様性について学ぶ研修に参加しました。これからも、様々な当事者の思いや考えを聞くことのできる場に参加し、しっかりと考え、できることを増やし実践していきたいと考えています。よい機会を、設定していただきありがとうございました。

◆プロジェクトリーダー:東口千津子