『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#98:2020年10月28日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

10月17日に県文化会館でお話したことなど

 

「種を蒔く」に以前書いたことに関連しての補足です。

 

NZは草の根的に個人→隣人→町と非核の意識が育まれて国家として非核を宣言しましたが、日本も非核宣言をしていない自治体のほうが少ない――日本の90%以上の人が非核宣言自治体で暮らしています――にもかかわらず、こんなにたくさんの原発があるのはどういうわけだろう?そもそも、それでも非核宣言は成り立つというのはどういうことなのでしょう?それは、日本では軍事用のものを「核(兵器)」、民事用のものは「原子力(発電)」とコトバの使い分けがされていることに注意を払う必要があります。原発があっても軍事目的の「核」はないので非核宣言は成り立つ、という仕掛けになっているのです(?!)。英語ではnuclear weapon、nuclear power plantと言うのが一般的で、非核はnuclear-freeです。

 

非核法が成立してから米国の艦船はNZに寄港してないということは、米艦船は核搭載の可能性があるということです。しかし日本に米国艦船は寄港していますから、日本の非核三原則は守られていないというふうに見ることができます。港湾管理者である市が1975年に「核兵器積載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議」を全会一致で可決した後は米国の艦船は一度も神戸に入港していないということからもそれは明らかです。高知県、函館、小樽、鹿児島、石垣もこの神戸方式を取り入れようとしましたが、外務省が「外国軍艦の寄港を認めるか否かは国の事務であり、その決定に地方自治体が関与、制約することは許されない」として実現していませんし、神戸にもさまざまな圧力がかけられるようになっています。 戦時下で被爆をした人には「被爆者健康手帳」が交付されることになっていますが、1954年にビキニ環礁で行われた水爆実験によって被ばくをした第五福竜丸の乗組員の大石又七さんはコレを持っていません、被ばく者として認定されていないのです。1999年に起こった茨城県東海村のJCO臨界事故の被ばく者にもこれは交付されていません。被曝なので「被爆者手帳」は発行しないという理屈でしょうか。さて、フクシマで被ばくをした人たちに、日本社会はどのような手を差し伸べるのでしょう…

 

少し脱線です。米国はマーシャル諸島で67回の核実験を行いましたが、46年7月の第1・2回目のビキニでの実験の翌年にフランスのデザイナーのレアールがその大胆さが周囲に与える威力を原爆にたとえてビキニと命名して水着を発表しました。54年に映画「ゴジラ」シリーズが始まりますが、ゴジラ――ゴリラとクジラを混合して作られたコトバ――は大昔生息していた生物が、水爆実験の影響で住んでいた環境を破壊されて地上に現れ、放射能を浴びて変貌した「核の落とし子」です。本多猪四郎監督は、「真正面から戦争、核兵器の恐ろしさ、愚かさを訴える」と語ったとのことです。

 

 

さて次は、SDGsに関してです。ご存じのようにSDGsには17のゴール(目標)があって、それぞれのゴールにはターゲット(具体的な目標)が付けられていて、それは全部で169あります。SDGsは正式には「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ(Transforming our world: the 2030 Agenda for Sustainable Development)」と言います。transformはchangeではありません、日本語でも「変革」としています。「大きな変化」「一変する」「すっかり変える」というのがtransform――形formを超えるtransということ――です。ちょっとだけ変えるのでは不十分だという国際社会の認識の現れで、SDGsは2030年までにこうしておこうという行動計画です。「我々の世界を変革する」のは誰か――この文の主語は何か――ということも大切な点です。誰かが何かをしてくれる「お任せ民主主義」ではなく、「私たち市民」が主語=当事者です。このアジェンダには「前文」が付いています。日本国憲法も「前文」が大事ですが、前文抜きで17のゴールだけを見ていたのではSDGsの基本原理を置き去りにしたことになってしまいます。そこでは「だれ一人残さないLeave No One Behind」というモットー(指針)が示されています。それから「経済、社会及び環境の三側面を調和させる」とも書いてあります。これらを世界中の政府が合意したのです。ここにある認識は経済、社会、環境が調和していない、これまでも調和していなかったということで、それを調和させようと言っているのです。経済の発展に目を奪われてしまうことなく、誰もが人として当たり前に生きていける基本的な「人権」を保障することは、まさにLeave No One Behindです。三則面の調和が保たれるようになるという私たち市民にとっての常識が、政府レベルで合意できたのは画期的です。

 

日本政府は、2016年5月の伊勢志摩サミットで首相がSDGsの実現に向けて積極的に取り組むことを表明し、全省庁が参加するSDGs推進本部を立ち上げ、同年12月にはSDGs実施指針が閣議決定されています。SDGsの17番目は「パートナーシップ」を謳っていて、これは実は目標ではなく進め方で、誰一人取り残されることなく、みんなで取り組んでいこうということがSDGs的です。

 

 

第1回目の「SDGs勉強会」では、“写真を読む(photo language)”ことで、SDGsの前身であるMDGsに至るまでの過程を共有し、格差や多様性に気づくことができたかと思います。SDGsを自分事にできるように、これからもワークショップをとおして刺激をしあい、いっしょに考え、学びあっていきましょう。

 

 

*:岩崎裕保プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

種を蒔くコーナー:#79,73, 69, 67, 48




#97:2020年10月27日

 

木村直子からあなたへ

 

「帰る場所」

 

・・・帰って来た

尾道から大阪に。

 

「帰る」と口にするたび

微妙な気持ちになる。

「帰省」と言い

「帰阪」と言う

 

どちらでも

「行ってらっしゃい」で送られ

「おかえりなさい」と迎えられる。

 

「行ってきます」

「ただいま」

 

さよならは、言わない。

 

待ってくれる人のいる所へ

自分らしくいられる所へ

 

私は帰るのだろう。

 

帰阪を追うように

故郷から箱一杯の渋柿が届いた。

 

丁寧に皮を剥く

あの柿畑を思いながら。

 

柿と月と街灯りと

 

秋が深まるこの頃。





#96:2020年10月27日

 

今中和子からあなたへ

 

「手作りマスクを届けようプロジェクト」第9回受付報告

 

みなさまのおかげで先日はネパールへのお届け報告をさせていただくことができました。ありがとうございます。

 

プロジェクトメンバーは56人と5団体。お名前掲載を希望されない方も合わせるとさらに多くのみなさまにご協力いただいています。

 

 

第9回(9/28〜10/25)にお届けいただいたマスクは27枚。第1回〜第8回の合計は1847枚です。

 

※今後は受付期間を決めずに、随時受付させていただきます。いつでもお預かりしますのでよろしくお願いします。

ご報告はお届けさせていただいた時や季節ごとさせていただきたいと思います。

 

これまでにAMDA-MINDS ミャンマーオフィスへ520枚、ネパールオフィスへ520枚をお送りし、現在、blue earth green trees事務局で807枚をお預かりしています。

近く、ホンジュラスへお届けすることができそうです。その時にはまたご報告させていただきます。

 

♪ いつの間にか季節が進み、マスクをすることで熱中症の心配することもあまりなくなりました。

朝晩冷えるようになり、朝なかなか布団から出られませんが、しっかりと睡眠をとって寒い冬に向けてお身体を大切にされてください。

 

*プロフィール:

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/

 




#95:2020年10月27日

 

一般社団法人ニジェール物語製作委員会(田口淳子) から あなたへ

 


 

★サハラ砂漠で生まれた寓話集『ニジェール物語』パネル展と上映会のお知らせ

★11月3日(火・文化の日)13:00~17:00 @福井県敦賀市

 

国際色豊かな港町 、敦賀市の金ヶ崎緑地 きらめきみなと館 小ホールにて

『ニジェール物語』の原作者 フクダヒデコさんが、パネルディスカッションに登壇されます。

テーマは「いのちとは、人間とは。~ポストコロナの未来につなぐ、いのちのバトン~」

 

また、会場にて、動く絵本『ニジェール物語』の上映を行います。

サハラ砂漠で生まれた物語を色鮮やかに描いた絵本もパネルでご紹介。

絵本とDVDの販売もさせていただきます。皆様にお会いできるのを楽しみにしております。

お近くの方はぜひお越しください。

*パネルディスカッションのページ https://jindo-week.com/event/jingo_symposium_workshop/

*イベント全体のページ https://jindo-week.com/

 

【一般社団法人ニジェール物語製作委員会】

https://nigerstory.jimdofree.com/

https://www.facebook.com/NigerStory




 

#94:2020年10月24日

 

矢倉真由子からあなたへ

 

 

2020年10月23日(金) 10:30~12:30、 第2回「子育てカフェ」を開催いたしました。

 

今回は、私を含めて4人の参加者の方々と、お互いの話を聴き合いました。

 

参加いただいた方々のお子さんの年齢はさまざまですが、「日々子どもたちを、そして自分自身を、どのように見つめているのだろうか、また見つめてきたのだろうか」そんな問いかけが「子育てカフェ」には、いつもあるように思います。

 

子育ては、大変だと感じることもたくさんあります。しかし、自身の気持ちを言葉にしてみることや、参加いただいた方々のお話を聴かせていただくことで、同じくらいの喜びが、共にあることに気づかされます。

 

また、親子でのスキンシップは大切なコミュニケーションの一つ…ということも、今回の大切なテーマの一つとなりました。

 

コロナ渦の中、お互いに距離を取る日常が続いていますので、親子でのスキンシップは、年齢を問わず温かさを感じられる大事なコミニュケーションの一つだと改めて思います。

 

「子育てカフェ」が、皆様の次の一歩に繋がりますように…。

 

ドネーション6000円は以下のようにさせていただきます。ご協力をありがとうございました。

◆カリフォルニア森林火災被災者応援プロジェクト

・Boys & Girls Club in Sonoma-Marine 2500円

・Stewards of the Coast and Redwoods 2500円

◆blue earth green trees応援1000円

 

次回の皆様の参加をお待ちしております。

 

プロジェクトリーダー

矢倉真由子




#93:2020年10月23日

 

チコからあなたへ

 

秋の味覚の最高峰といえば『松茸』と答える方も多いのではないでしょうか?

他にも色々な"きのこ"がありますが…

さて、山の中で"きのこ達"は何を話しているんでしょう??

耳を傾けてみて下さい(^。^)

 

●きのこ会議 作:夢野久作 / 青空文庫より

初茸、松茸、椎茸、木くらげ、白茸、鴈がん茸、ぬめり茸、霜降り茸、獅子茸、鼠茸、皮剥ぎ茸、米松露、麦松露なぞいうきのこ連中がある夜集まって、談話会を始めました。一番初めに、初茸が立ち上って挨拶をしました。

「皆さん。この頃はだんだん寒くなりましたので、そろそろ私共は土の中へ引き込まねばならぬようになりました。今夜はお別れの宴会ですから、皆さんは何でも思う存分に演説をして下さい。私が書いて新聞に出しますから」  

皆がパチパチと手をたたくと、お次に椎茸が立ち上りました。

「皆さん、私は椎茸というものです。この頃人間は私を大変に重宝がって、わざわざ木を腐らして私共の畑を作ってくれますから、私共はだんだん大きな立派な子孫が殖えて行くばかりです。 今にどんな茸でも人間が畠を作ってくれるようになって貰いたいと思います」  

皆は大賛成で手をたたきました。その次に松茸がエヘンと咳払いをして演説をしました。

「皆さん、私共のつとめは、第一に傘をひろげて種子たねを撒き散らして子孫を殖やすこと、その次は人間に食べられることですが、人間は何故だか私共がまだ傘を開かないうちを喜んで持って行ってしまいます。そのくせ椎茸さんのような畠も作ってくれません。こんな風だと今に私共は種子を撒く事が出来ず、子孫を根絶やしにされねばなりません。人間は何故この理屈がわからないかと思うと、残念でたまりません」と涙を流して申しますと、皆も口々に、「そうだ、そうだ」と同情をしました。  

するとこの時皆のうしろからケラケラと笑うものがあります。

見るとそれは蠅取り茸、紅茸、草鞋茸、馬糞茸、狐の火ともし、狐の茶袋なぞいう毒茸の連中でした。  その大勢の毒茸の中でも一番大きい蠅取り茸は大勢の真中に立ち上って、

「お前達は皆馬鹿だ。世の中の役に立つからそんなに取られてしまうのだ。役にさえ立たなければいじめられはしないのだ。自分の仲間だけ繁昌すればそれでいいではないか。俺達を見ろ。役に立つ処でなく世間の毒になるのだ。蠅でも何でも片っぱしから殺してしまう。えらい茸は人間さえも毎年毎年殺している位だ。だからすこしも世の中の御厄介にならずに、繁昌して行くのだ。お前達も早く人間の毒になるように勉強しろ」と大声でわめき立てました。  

これを聞いた他の連中は皆理屈に負けて「成る程、毒にさえなればこわい事はない」と思う者さえありました。  

そのうちに夜があけて茸狩りの人が来たようですから、皆は本当に毒茸のいう通り毒があるがよいか、ないがよいか、試験してみる事にしてわかれました。  

茸狩りに来たのは、どこかのお父さんとお母さんと姉さんと坊ちゃんでしたが、ここへ来ると皆大喜びで、「もはやこんなに茸はあるまいと思っていたが、いろいろの茸がずいぶん沢山ある」

「あれ、お前のようにむやみに取っては駄目よ。こわさないように大切に取らなくては」

「小さな茸は残してお置きよ。かわいそうだから」

「ヤアあすこにも。ホラここにも」 と大変な騒ぎです。  

そのうちにお父さんは気が付いて、「オイオイみんな気を付けろ。ここに毒茸が固まって生えているぞ。よくおぼえておけ。こんなのはみんな毒茸だ。取って食べたら死んでしまうぞ」とおっしゃいました。茸共は、成る程毒茸はえらいものだと思いました。

毒茸も「それ見ろ」と威張っておりました。  

処が、あらかた茸を取ってしまってお父さんが、「さあ行こう」 と言われますと、

姉さんと坊ちゃんが立ち止まって、

「まあ、毒茸はみんな憎らしい恰好をしている事ねえ」

「ウン、僕が征伐してやろう」

といううちに、片っ端から毒茸共は大きいのも小さいのも根本まで木っ葉微塵に踏み潰されてしまいました。





#92:10月19日

 

KNC関西人間関係研究センターからあなたへ

 

『秋の出会いプロジェクト』(主催: KNC & blue earth green trees)

 

カリフォルニアにお住まいのDarryl Takizo Yagiさんとは、KNC関西人間関係研究センターで畠瀬稔さんからご縁をいただき、長いお付き合いになります。8月中旬にカリフォルニア州で発生した山火事は、今も深刻な状況が続いています。Darrylさんと情報共有し、「カリフォルニア山火事被災者応援プロジェクト」を立ち上げました。

KNC&blue earth green treesが主催の下記のプロジェクトを通じて、カリフォルニアの皆さんにエールをお送りしませんか?

 

◆11月21日(土)10:00〜12:00

@KNC関西人間関係研究センター

第1部 畠瀬直子さんとの交流

第2部 Darryl Takizo Yagiさんより「カリフォルニア山火事被災状況とNPOのお話」(お手紙を翻訳してお伝え致します)

※定員20名(先着順)

 

参加費はお気持ちをドネーションとしてお支払い下さい。ドネーションはカリフォルニア山火事被災者支援NPOにお届け致します。

 

※「秋の出会いプロジェクト」イベント詳細&申込ページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20201121/

※「カリフォルニア山火事被災者応援プロジェクト」ページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20201016/




#91:2020年10月12日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

 

Supporting California Schools & Community after the Wildfires Project

Your donations can be sent to the following NPOs and can support the children, families and communities.

◆Boys & Girls Clubs of Sonoma-Marin(website)

◆Stewards of the Coast and Redwoods(website)

Thank you for your support and cooperation.

 

*profile:

Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#86, #81, #75, #52, #40, #4




#90:2020年10月12日

 

Shizukaからあなたへ

 

急に寒くなりましたが、お変わりはないですか。

 

この間まで汗だくで暑かったのに、今日から急に冬

 

四季の急激な「変化」に身体がついていけない

という方も多いと思います

(私もその一人・・・)

 

しかし、私たちの「感情の変化」はもっと激しいのです

 

1分前までは気持ちを切り替え、前向きに行こうと思っていたのに

 

また「悶々とした気持ち」に襲われてしまった

 

今日から頑張ろうと思っていたのに

職場に行ったら

以前の気持ちに逆戻り

 

 

一見、前進どころか後退しているように

見えますが

 

これで「全てOK」なのです!

 

感情はポジティブもネガティブもありません

 

そう判断しているのは

周りの誰でもなく「あなた自身」なのです

 

前進しているから気持ちが揺れる

 

新たなことにチャレンジしているから

気持ちが動くのです

 

あなたは十分頑張っています

 

最後までお読み頂き

ありがとうございました!

 

*プロフィール:

米国CTI認定プロフェッショナルコーチCPCC

CRRグローバル認定システムコーチORSCC

『心に火を灯す1分間コーチングメール講座』

bit.ly/2wcQjb6




#89:2020年10月9日

 

川野裕満子からあなたへ

 

秋も深まってきました。昔から「読書の秋」と言われます。そこで今回は日本が誇る文豪夏目漱石の「吾輩は猫」をお届けします。

昔、なんとなく読んだ記憶があっても大人になって読んでみるとまた違った趣があるものです。

猫を通して人間というものがコミカルに書かれています。

秋の夜長にお薦めの一冊です。

猫ブームの今、現在に生きる猫ちゃん達は果たして人間社会をどんな風に見ているのかな?なんて思いながら読んでみました。

 

●吾輩は猫である 夏目漱石作 / 青空文庫より

 吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。なんでもうす暗いじめじめしたところでニャーニャーないていたことだけは記憶している。吾輩はここではじめて人間というものを見た。しかもあとで聞くとそれは書生という人間中でいちばん獰悪な種族であったそうだ。この書生というのはときどきわれわれをつかまえて煮て食うという話である。しかしその当時はなんという考えもなかったからべつだんおそろしいとも思わなかった。ただ彼のてのひらにのせられてスーと持ち上げられたときなんだかフワフワした感じがあったばかりである。手のひらの上で少し落ち着いて書生の顔を見たのが、いわゆる人間というものの見はじめであろう。このときみょうなものだと思った感じがいまでものこっている。だいいち毛をもって装飾されべきはずの顔がつるつるしてまるでやかんだ。その後猫にもだいぶ逢ったがこんな片輪には一度も出くわしたことがない。のみならず顔のまん中があまりに突起している。そうしてその穴の中からときどきぷうぷうとけむりをふく。どうもむせぽくてじつによわった。これが人間の飲むたばこというものであることはようやくこのごろ知った。

 この書生のてのひらのうちでしばらくはよい心持ちにすわっておったが、しばらくするとひじょうな速力で運転しはじめた。書生がうごくのか自分だけがうごくのかわからないがむやみに眼がまわる。胸がわるくなる。とうてい助からないと思っていると、どさりと音がして眼けら火がでた。それまでは記憶しているがあとはなんのことやらいくら考えだそうとしてもわからない。

 ふと気がついてみると書生はいない。たくさんおった兄弟が一ぴきも見えぬ。肝心の母親さえすがたをかくしてしまった。そのうえいままでのところとちがってむやみに明るい。眼をあいていられぬぐらいだ。はてななんでもようすがおかしいと、のそのそはいだしてみるとひじょうにいたい。吾輩はわらの上からきゅうに笹原の中へ捨てられたのである。

 ようやくの思いで笹原をはいだすと向こうに大きな池がある。吾輩は池ノ前にすわってどうしたらよかろうと考えてみた。べつにこれという分別もでない。しばらくしてないたら書生がまたむかいにきてくれるかと考えついた。ニャー、ニャーとこころみにやってみたがだれもこない。

 そのうち池の上をさらさらと風がわたって日がくれかかる。腹がひじょうにへってきた。なきたくても声がでない。どうもひじょうに苦しい。そこをがまんしてむりやりにはってゆくとようやくのことでなんとなく人間くさいところへでた。ここへはいったら、どうにかなると思って竹垣のくずれた穴から、とある邸内にもぐりこんだ。縁はふしぎなもので、もしこの竹垣がやぶれていなかったなら、吾輩はついに路傍に餓死したかもしれんのである。一樹の陰とはよくいったものだ。さて屋敷へはしのびこんだもののこれからさきどうしていいかわからない。そのうちに暗くなる。腹はへる。寒さは寒し、雨がふってくるという始末でもう一刻もゆうよができなくなった。しかたがないからとにかく明るくてあたたかそうなほうへほうへとあるいてゆく。今から考えるとそのときはすでに家の内にはいっておったのだ。ここで吾輩はかの書生以外の人間をふたたび見るべき機会に遭遇したのである。第一に逢ったのがおさんである。これは前の書生よりいっそうらんぼうなほうで吾輩を見るやいなやいきなり首すじをつかんで表へほうりだした。吾輩はおさんのすきを見て台所へはいあがった。するとまもなくまた投げ出された。吾輩は投げ出されてははいあがり、はい上がっては投げ出され、なんでも同じことを四、五へんくりかえしたのを記憶している。そのときにおさんという者はつくづくいやになった。吾輩が最後につまみだされようとしたときに、この家の主人がそうぞうしいなんだといいながらでてきた。下女は吾輩をぶらさげて主人のほうへむけてこの宿なしの小猫がいくらだしてもだしてもお台所へあがってきてこまりますという。主人は鼻の下の黒い毛をひねりながら吾輩の顔をしぽらくながめておったが、やがてそんなら内へおいてやれといったままおくへはいってしまった。主人はあまり口をきかぬ人と見えた。下女はくやしそうに吾輩を台所へほうりだした。かくして吾輩はついにこの家を自分の住家ときめることにしたのである。





#88:2020年10月7日

 

西村馨からあなたへ

 

もう40年近く前のことです。

「不可触民の道」という本を読みました。

「不可触民」とは、インドの身分制度の最下層の人達のことです。

その名が表しているとおり、触れれば汚れる存在として、見るだけで汚れる存在として位置づけられた人達です。

本にはその具体的な実態が描かれていました。

そしてその人達が状況を変えるために運動を始めたこと、その運動の精神的な指導者が1人の日本人僧であることが書かれていました。

 

その後現在に至るまで日本人僧はインドで運動の指導者の役割を果たし、今ではインドで知らない人はいない存在になっています。

日本でもTVや雑誌や書籍などを通じて、徐々にその活動が知られ、支援者も増え、この度支援者が撮影した映画ができました。

今後各地でミニ上映会を開いていくようですが、その予告編がユーチューブにアップされましたので、ご紹介します。

タイトルは「ジャイビーム!インドとぼくとお坊さん」です。

 

ご関心がある方はご覧ください。




#87:2020年10月7日

 

陳イーウェンからあなたへ

 

 世界各国はいまだ新型コロナウイルス対策に頭を抱えています。そんな中、母国の台湾では感染者数は514人、死亡者数は7人まで抑えられ、「コロナ対策の優等生」とも呼ばれています。  

 台湾はコロナの封じ込めに成功したのは単なるラッキーではありません。過去にSARSとの闘いで、84人の死亡者が出てしまったという苦い経験とそれからくる危機感を活かし、今回は他の国よりも迅速かつ効率的な対策が講じられることができました。  

 

 2003年にSARSが台湾で流行っていた時、台湾は、WHOや国連などの国際組織への加入を許されず、こういった国際組織からの情報提供や支援も受けられないまま、未知のウイルスと闘いながら、独自の防疫対策を立てていました。  

 

 昨年末、武漢で新しいウイルスが出始めた頃、台湾はいち早く情報をキャッチし、感染者がまだ出ていないにもかかわらず、1月2日には政府が専門家会議を開いて、1月20日には中央感染症指揮センターを設立しました。

 

 1月21日に台湾での初の感染者が確認されて以降、中央感染症指揮センターは防疫対策の窓口として毎日定時にマスメディアやSNSなどを通じて、新型コロナウイルス感染症の最新情報と対策方法を国民に伝えてきました。また国民の皆が疑問を解決できるまで真摯な対応を続けてきました。その結果、国民は政府信頼しより協力するようになりました。    

 

 ワクチンがまだ開発されてない中、誰もが感染する不安と恐怖を常に抱えながら生活しています。  

 台湾はSARSの教訓を活かし、

① 政府が持つ情報を透明化する

② クラスターの発生を防ぐためにIT技術を駆使して、濃厚接触者と在宅隔離者を徹底的に追跡する

③ マスクの買い占めが起こらないように実名購入制度を導入する

 などの各対策をスピーディーに行い、新型コロナウイルス感染症を封じ込めることができました。  

 非常事態に陥った時こそ、以前の教訓を活かし、迅速に対応するという危機管理の姿勢が重要ではないでしょうか。




#86:2020年10月6日

 

From Darryl Takizo Yagi to You

 

On Sunday around 4 a.m. there was the Clear fire in Napa County. On Sunday evening the fire jumped over the mountain and moved rapidly into Sonoma County, near the eastern border into Santa Rosa where it is still burning. We are about 15-20 miles from Santa Rosa. The fire is only 5% contained. About 90K people have been evacuated from the Clear fire with many homes and structures, including a school destroyed.

 

With high temperatures (high 90's to low 100's), low humidity, dry vegetation, strong winds we are on red flag alert with the hazy skies, smoke and smell, ash and embers and unhealthy air quality all week.

 

*profile:

Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#81, #75, #52, #40, #4




#85:2020年10月2日 

 

今中和子からあなたへ

*AMDA-MINDS様のFacebookページにてご報告いただきました。ページが見えない場合は、表示されているFacebookのアイコンをクリックいただくと接続しご覧いただけます。



9月14日(月)付で事務局より送っていただいた手作りマスク520枚がAMDA-MINDSネパールオフィスに届きました!

写真にはネパールオフィスの奥田鹿恵子様も写っておられます。

現地の方がさっそく使ってくださっているようで嬉しいです。

これからさらにネパールの人々のもとへ届けられます。

ミャンマーに続き、ネパールの人々にも作ってくださったみなさまの思いが届くことだと思います。

たくさんのマスクを作ってくださり本当にありがとうございます。

 

 *プロフィール:

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー(種を蒔くコーナー#25,#66,#72,#84メッセージ投稿者)

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/




#84:2020年9月28日

 

今中和子からあなたへ


「手作りマスクを届けようプロジェクト」第8回受付報告


みなさま、たくさんのマスクを作ってくださり本当にありがとうございます。

 

プロジェクトメンバーは56人と5団体。お名前掲載を希望されない方も合わせるとさらに多くのみなさまにご協力いただいています。

 

第8回(8/31〜9/27)にお届けいただいたマスクは119枚。第1回〜第8回の合計は1820枚です。

 

※次回の予定

第9回受付(9/28〜10/25)

ご協力よろしくお願いいたします。

 

9月14日(月)付でAMDA-MINDSネパールオフィスへ手作りマスク520枚を事務局より送っていただきました。作ってくださったみなさまの思いがマスクとともにネパールの人々に届くことだと思います。また、ネパールからの連絡がありましたらご報告させていただきます。

 

これまでにAMDA-MINDS ミャンマーオフィスへ520枚、ネパールオフィスへ520枚をお送りし、現在、blue earth green trees事務局で780枚をお預かりしています。

 

AMDA-MINDSホームページの活動レポート「ミャンマー農村部でコロナ禍に苦しむ人々」にて私たちからお届けした手作りマスクについての記載と写真の掲載していただいています。

https://www.amda-minds.org/activityrep_200923/

AMDA-MINDSホームページにはミャンマーやネパールの様子のわかるレポート等が掲載されていますので、マスクが届いた現地の状況を知ることができます。

 

過ごしやすい季節になりました。実りの秋ですね!

旬のものをしっかり食べて免疫力をアップさせましょう!

 

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー:今中和子(種を蒔くコーナー#25&#66&#72メッセージ投稿者)

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/ 




#83:2020年9月26日

 

ハートフルリーディングメンバーからあなたへ

 

10/31(土)13:00〜15:00 奈良県文化会館会議室にて「『ROUDOKU』プロジェクト」を開催致します。

お好きな作品(ひとり5分以内)を持ちより、声に出して読んでみませんか?

大人も子供も、言語も、、なんでもOKです。

参加ご希望の方は名前、連絡先(メールアドレス)、電話番号、作品名をblue.earth.green.trees.3@gmail.comまでご連絡をお願いいたします。

 

参加費はお気持ちをドネーションとしてお支払い下さい。ドネーションの一部をカリフォルニア山火事被災者応援プロジェクトとして現地NPOにお届け致します。

 

※ハートフルリーディング/heartful reading プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200507/

※『ROUDOKU』プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200926/




#82:2020年9月25日

 

人美からあなたへ

 

今日朗読させていただくのは、私の友人が書いたエッセイです。

ある日彼女が見た夢が、あまりにもリアルだったので、目覚めてすぐに文章に起こしたそうです。

彼女の心の中でずっと抱えていた思いが、その夢で昇華されたのでしょう。

 

●先生、わたしね、 ~言えなかったこと~  深美真里作 / 作者掲載許可済み

十年ぶりのクラス会だった。

最初の店で皆で賑やかに飲み食いした後、二次会に向かう道中私は先生と二人並び、なぜか先生はとても小さく私は偉そうに右手を先生の肩にのせて歩いていた。スーツ姿の先生とパーカーを着た私、二人共真っ直ぐ前を見ていた。

「先生、私、子育て頑張ったよ」

おもむろに言うと

「うん。いい子達やと思うよ」

先生はクールに答えて前を向いたまま歩いていた。

違う。子供達の自慢をしたいんじゃない。

伝えたい事をきちんと話さなければと、

「私ね…。私、自分の人生を反面教師にした」

そう言うと先生の表情が一瞬変わり、私の顔を優しい眼差しで覗き込みパーカーのフードを左手でかぶせてその手を頭に乗せたまま話の続きを待ってくれた。

「自分も…」

と、声を出した途端涙が出てうまく喋れず、一生懸命に声を出そうとしたところで自分の声で目が覚めた。

そう。これは夢。

先生は去年の秋、他界された。

「自分も、自分が育った環境も反面教師」そう続けたかった。

 

高校時代、家庭内の不和で私は少し荒んでいた。特別悪い事をした記憶もないが、一部の教師との関係が悪かったこともあり心が尖っていた。先生には心配も迷惑もかけた。

先生の中での私は少しひねくれた可愛げのない子だったのではないかと思う。

そんな自分自身をよくわかってて大嫌いだったから、卒業してからは変わろうと努力した。自分の人生は自分のもの、自分で幸せん掴んでいくと。

これまでに出会った素敵な人をお手本に、尊敬すべき方の言葉を心に刻み、その時その時を楽しみながら後悔しないようにと歩いてきた。

先生には高校の時からずっと、ごめんなさいも言えてないし、褒めて貰ったた記憶もなかったから。「頑張ったな。偉かったな」って言ってほしかったのかもしれない。

言い残したまま夢は覚めてしまったけど、先生の左手の温もりが現実味をおびて頭の上に残っている。

自分の人生を反面教師にと言った私の気持ちを先生は一瞬でわかってくれて、ちゃんと応えてくれたのかなとその温もりが教えてくれている気がした。

 

今までも、これからも、反面教師にしなければいけない自分もたくさんあると思うけど、昔と違い今は、私は私が大好きです。

先生、逢いに来て下さって、ありがとうございました。





#81:2020年9月22日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

 

The wildfires still burn in California. The Waldridge fire is 98% contained. There may be hotspots and flareups due to the smoldering tree trunks and debris. Rain is welcome to put out the hotspots/flareups and help contain the wildfires. We had blue skies and white clouds for a few days when there was offshore winds. We have only seen grey skies for a month due to the wildfires and smoke. The smoke seems to have returned and the sky is grayish. The air quality may be moderate. There is concern about respiratory and health issues due to the prolong smoke and unhealthy air.

 

*profile: Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#75, #52, #40, #4




#80:2020年9月22日   

 

木村直子からあなたへ

 

所用で京都に出かけた帰り、思い立って北山在住の恩師を訪ねた。

先生は昭和2年9月30日生まれ。誕生日が近い。そして明日は敬老の日。 「直子ちゃん、誕生祝いにきてくれたの?」

「いえいえ、お祝いはまた別便で(笑)」

「ただ、お会いしに来ました」

コロナ禍もあり、今年初めての訪問だった。

この頃、訪ねる度に、長年のコレクションからどれかを持ち帰るよう勧められる。

出来るだけ小さなのをいただくことにしている。

父と母の干支をリクエストすると、「おまけ」と太宰府の絵馬を添えてくれた。「人間いつまでも勉強やで、がんばりなさいや。かしこうなりんさいよ」

・・・・あの日が蘇る。

先生は広島の小学校で一・二年の時の担任だった。

 

見送ってくれた玄関先に、アサガオの二鉢。

私からお願いして種をいただいてきた。

来年はうちの庭で咲かせよう。実生アサガオ。

大阪に戻ると、目前に言葉を失うほどの夕焼け。

 

ほどなく、静かな夜がはじまった。

 

ながい、あたたかな日が暮れた。





#79:2020年9月18日

 

岩崎裕保と東口千津子よりあなたへ

 

秋の日の週末を奈良で一緒に過ごしませんか?

 

第1部のみ、第2部のみのご参加でも大歓迎です。参加費はお帰りに「お気持ちをドネーション」としてお支払ください。

 

◆10/17(土)13:00〜16:00@奈良県文化会館2階集会室AB

 

*****

【第1部】13:00〜14:30 『種を蒔く人/Seedfolks』のお話を聴く会

(ファシリテーター:東口千津子)

*****

それぞれの分野で『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く人/Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity』をお迎えし、お話を聴き、豊かな繋がりを育て合いませんか?

①13:00〜13:30 岩崎裕保さん(『種を蒔く』#73, 69, 67, 48)

②13:30〜14:00 Darryl Takizo Yagiさん(『種を蒔く』#75, 52, 40, 4): カリフォルニア山火事の被害状況とNPOの紹介を含めて、お手紙を翻訳してお伝えします。

③14:00〜14:30 参加者の声

 

*****

【第2部】14:30〜16:00『SDGs勉強会〜SDGsで遊ぼう!』

(ファシリテーター:岩崎裕保)

*****

『SDGsってなあに?』と思っているあなた。また、『SDGsを子どもたちといっしょに考えたい』と思っているあなた。グループワークをしながら、共に考えていきましょう。今日はその第1回目『SDGsで遊ぼう』です。少しずつ理解を深め、行動に繋いでいくヒントが提供できればと思っています。

*****

 

詳細&お申込みは、プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200918/をご覧ください。

 

*:岩崎裕保プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

種を蒔くコーナー:#73, 69, 67, 48

 

*東口千津子プロフィール:

一般社団法人blue earth green trees 代表理事。文学部英文学科卒業、教育学研究科修了、心理学博士課程中退。オーストラリアでGraduate diploma of Education〜Multicultural Studies of Education & TESOL 取得。公立高校での英語科教諭後、オーストラリアで3年間仕事と勉強をし、帰国。専門学校に学生相談室・保健室・社会貢献センターを立ち上げ、25年勤務の後、アドバイザーとなる 。一人ひとりの心身の健康を大切にし、国内外の多様な個人・団体と共に「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土を育て合うコミュニティを築くことを目指す。著書「メルボルンで愛と平和と自由と多様性を想う」など。翻訳「鋼鉄のシャッター」(畠瀬稔・東口千津子共訳)など。

種を蒔くコーナー:#1, 42, 56




#78:2020年9月18日

 

松本由季子よりあなたへ

 

いつも blue earth green trees の活動を応援していただき、ありがとうございます。

7月から作成を始めた布ナプキンのサンプルを布マスクと一緒にネパールへ送らせていただきました。

プロジェクトメンバー、そしてサンプル作りにご協力いただいた皆様に感謝しております。

今後は、現地で布ナプキンを必要としている女性たちからいただいた感想を参考に、ニーズに合うものを届けられるようにしていきたいと考えております。引き続き、ご協力をお願いいたします。

朝晩と過ごしやすくなり、日に日に秋の気配を感じるようになりました。夏の疲れが出る時期でもあり、季節の変わり目は体調管理が難しい時期です。また、コロナ禍で様々な制限のある生活により、ストレスを感じる日が続いております。バランスのとれた食事や十分な睡眠、適度な運動で免疫力を上げ、季節の移り変わりを自然の中で体感しながら心のリフレッシュも大切に、皆さま健やかにお過ごしください。


*プロフィール:

愛媛県出身。

臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。

やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からはヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。

*手作り布ナプキンを届けようプロジェクトリーダー(プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200706/

*種を蒔くコーナー:#8、46




#77:2020年9月18日

 

今中和子よりあなたへ

 

これまでに、みなさまから1700枚を超える枚数の手作りマスクをお預かりさせていただいていますが、前回のミャンマーに引き続き、事務局より9月14日(月)付でネパールの首都カトマンズにあるアムダマインズネパールオフィスに520枚のマスクを発送していただきました。もうすぐ、ネパールのみなさまのもとに私たちが作った手作りマスクが届きます。現地からの報告がありましたらお伝えさせていただきます。

ネパールの方々へ手作りマスクとともにみなさまの思いが届くことだと思います。

ご協力、本当にありがとうございます。

 

*「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー(プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/

*種を蒔くコーナー:#25、#66、#72




#76:2020年9月11日

 

チコからあなたへ

 

皆さん、いつもハートフルリーディングを聴いて下さり、有難うございます。

 

今回はコロナの影響で、まだまだ不自由な生活が続いている中、 私自身胸を打たれ、色々なことを考えさせられた作品を朗読させて頂きました。

 

この作品は北九州市立文学館で開催されている『子どもノンフィクション文学賞』小学生の部で、昨年大賞に選ばれたものです。

 

今回、この作品を朗読するにあたり北九州市立文学館に問い合わせをしました所、 作品の出どころと全文を紹介するのであれば、どこで読んでも良いですよ!と承諾をして下さりとても有り難く思っています。

 

北九州市立文学館のHPに過去の受賞作品や、2020年度の作品募集などについても詳しく載っておりますので良かったらご覧下さい。

 

※第11回2019年度 子どもノンフィクション文学賞 小学生の部 大賞受賞作品

 

 病室のベッドの大きさは縦約二メートル、幅約一メー トル。その周りをぐるりと囲うカーテンの中が入院中の 私の世界の全てで、寝る、食べる、遊ぶ、勉強するなど だいたいのことはカプセルみたいな空間ですます。この中にいると、一日の時間の流れも家や学校ですごしているのとはちがう気がするし、夏の暑さや冬の寒さも遠い ものに感じる。ふしぎな空間だ。

 ここで私は色んなことを見たり、聞いたり、感じたりする。

 私が年に何度か入院する大学病院の小児科は北海道内 のあちこちから入院してくる子供でいつもいっぱいだ。例えば札幌にある、この病院に、道東にある羅臼町という町から入院するとしたら、車で481キロのきょりを移動することになる。400キロがどのくらいのきょりかというと東京から岩手県や兵庫県くらいあるはずだ。小学二年生までの子供が入院すると家族の誰かが付き添うのがこの病院の決まりなので、家族の住まいはバラバラになる。特に北海道は冬になるとJRなどの交通きかんが乱れたり、車も安全運転が難しくなったりして、ただでさえ辛い入院というイベントが家族みんなに負担をかける。私は札幌に住んでいるので、例えば、「あのお気に入りのお人形もってきて!」などとお願いすればだいたいその日のうちに願いが叶うように、家族が来院することはそれほど難しくない。それでも母が私に付きそっていて、父も仕事で家にいない時は、3才上の兄は、一人で身の回りのことをして登校したり、いつもどおりの生活を送らなければいけない。やはり、私が入院することで家族の生活に、様様なえいきょうを与えている。私はそれを申し訳なく思うことを兄に伝えると、

「別に。しょうがないじゃん。」と、言う。しかたない。そうかもしれない。でも私は一人でご飯を食べて、寝て、ドアにカギをかけて登校する兄を想うと、やっぱりごめんなさい。と思う。

 小児科と、ひとくくりにはしているけれど、1, 血液、しゅよう 2. 神経、筋 3. じんぞう 4. かんせんしょう 5. 内分ぴつ 6. こころと発達 7. じゅんかんき 8. 生活しゅうかん病  9. リウマチ、こうげん病などに分かれていて、たくさんの先生方がしんりょうにあたっている。私は、2のチー ムの先生がたに、みていただいている。毎月の外来受しんと年に数回の入院で治りょうのこうかを判断して、今後の治りょう方しんを決めることを三才から続けている。長期入院になる事はほとんどないので、同室のかんじゃさんと話したりする事はほとんどない。入院で辛い事の中には「こどく感」もある。

 病気の説明を受ける時はだいたい私も母といっしょに聞く。むずかしくてわからない部分もあるけど、私の病気は発作がとてもわかりづらくて薬があまりこうかてきではないこと。たぶん一生病気とは付き合わなくてはならないこと。は理解している。それでも私は検査をするたびに「もしかしたらきせきがおこるかも。」と期待をしてしまう。例えば、かくいがく検査というものがあり、ほうしゃせんを出すぶっしつをちゅうしゃした後一時間くらい待って検査をするのだが、その待ち時間はひばくをさけるため私はだれにも近づけず、一人イスにすわってすごさなければならない。とうめいなかべのむこうには心配そうに私を見つめる母がいるけれど、お互い近づくことはできない。痛みをがまんしなくてはならない検査ではないけれど、こどく感で泣きたくなる。でも、周 りの目もあるし、もっとつらい検査をしている子供たちも知ってるから、泣けない。なので、こんなに切ない気持ちを味わっているのだから、もしかしたら「薬がきいてるみたいだよ!」とか、

「きせきです!海音ちゃんの検査結果、全て異常ありませんよ!」

 みたいなことが起こらないかな?と思う。でも今のところその願いは叶うことはない。検査後の先生方の顔を見たら、だいたい予想はつくようになった。

 どうして私だけ、とは思わない。病とうには多くの子供たちが入院していて、それぞれが闘っていることは何回か入院をすれば気づくことだ。ここでなければできないせんもんてきな治りょうをするために大学病院にいることも。何か悪いことをしたから病気になったわけでもないし、理由を探してもしかたがない。夜中、看護師さんや先生たちがパタパタと静かに、でもいっこくを争うように動いている気配を感じることがある。もしかしたらなんで、どうしてと考える時間もあまり残されていないのかもしれないとこわくなる。

 たまたま私だった。そうなっとくしているつもりでも、つらい検査や検査のための行動せいげんとかぜっ食や、朝ご飯が今日もご飯、みそしる、タマネギスライスだけだったことや、今ごろ学校ではみんな何をしているのだろうとか考え始めると、この気持ちをどうしたら良いのか分からなくて、なげやりな私になってしまう。

 きっと私は発作がある限り修学旅行などにも行けない。みんなが当たり前にけいけんしていくことも、

「海音ちゃんはやめておこうね、体が大切だからね。」 と、やさしい、けれど強い言葉で、自分は病気だから、みんなのようには選べないことをいやというほど思い知らされるのだろう。悲しいというよりも、自分がみんなのいる場所とはちがう所にいるのだと思わされて、あきらめるってこういうことなのだ、と、静かな気持ちになるのだ。

「もういや!」

「一日で良いから、薬を飲まなくて良い日を下さい!」

 たくさんの言葉を私は飲みこむ。口に出してもまわりを困らせるだけ。私だけじゃない。私の入院のために休みをもらわなければならない母も、仕事が忙しくてあまり面会に来られない父も、一人ですごさなければいけない兄も、みんな言葉を飲みこんでいる。本当の気持ちを言ってしまったら、きっとお互い傷つくし、もうがんばれなくなる気がして、口を閉ざす。

 その日も検査を待っていた私は、いつものようにベッドに横になっていた。週に一回のシーツこうかんの前の日あたりになると私の体の形にシワがよって、しめった感じになって、気持ちよくない。私はふだんと頭の向きを逆にしてねてみようと思いついた。ごろんと体の向きを変えた時ベッドにまたがるオーバーテーブルのうらが見えて、それが目にとびこんできた。私の目はそうとう丸くなったと思う。そこにはびっしとりたくさんのよせがきのような言葉が色とりどりのえんぴつやペンで書きこまれていたのだ。

「ようやく退院できるよ!十六ヶ月、長かった!」

「→おめでとう!」

「みんながんばろうね」

「何でも食べられるようになりたいよー!」 

「納豆とか!」

「再手術。サイテー」

「→ファイト!」

「ママにめいわくかけちゃってる。ごめんね。」

「けんこうになりたいね」

 テーブルに落書きすることはもちろんルールいはんだ。よく見つかって消されなかったなぁ、と思った。基本的に、入院中はベッドやテーブルは同じものを使い続ける。退院や転科のタイミングでそうじされた後に次の人が使うから、この言葉を送りあっている人たちは、会ったことのない人同士だ。時間をこえてお互いの言葉に返事をする。どこに住んでいるのかも、今はどうしているのかもわからないだれかの言葉。言いたいけど言えなかったり、むねにしまってた言葉。この二平方メートルの世界で、同じテーブルを使ってすごしたたくさんの誰かが確かにここに居て、私に語りかけてくれた。ひとりじゃないよって。病気のことでは泣かないって決めてたけど、なみだが出た。

 病気は苦しい。できればない方がいいと思う。

「その苦しみにたえられるからえらばれたんだよ。」 と言われたことがあったけど、えらばないでくださいと思った。病気は不自由だし、めんどうが多い。ただ、げんじつ私は病気と生きていかなくてはならないようで、その人生で知ったことを、知らないだれかに伝えなくてはならないのかもしれないなあ、と思う。病気の子供たちのかすかな声を私は聞いた。そして、そのことを文字にできるくらいには、私は元気で自由だ。

 病気がある私のような子供が、しょう来にゆめを持つことや、自分に出来ることを見つけることはとてもむずかしい。しかし、明日のことはだれにもわからないことは病気があってもなくても変わらないことは知っている。 一日一日、いっしゅん感じたり見たり聞いたりすることを大切にすること。生きていることのすばらしさは気づかないことが多いからようじんした方がよいことも、私は知っている。

 来年、私は長期入院をひかえている。二平方メートルの世界でまた私らしく生きていく。オーバーテーブルに言葉はきざめない分、心に言葉をきざみこむ。それがだ れかに届くかもしれないから。





#75:2020年9月8日

 

From Darryl Takizo Yagi to You

 

I was asked to share my thoughts about the California wildfires and COVID-19 situation in California.

 

The wildfires are no longer summer seasonal occurrences, but can happen at any time and any place. They may be a natural progression through the changing climate. There were wildfires in October 2017 and October 2019, and most recently, this August 2020, all these wildfires impacted Sonoma County where I live. In 2019 we had to evacuate in the middle of the night and this August month we were packed and ready to evacuate. Due to firefighting reinforcements and favorable weather conditions the fire was gradually contained during the second week and we did not have to evacuate so far. In November 2018 there was the wildfire in Butte County in the town of Paradise where I did my student teaching many years ago and my thoughts of students and staff, schools, and community lingered on my mind and deeply in my heart.

 

In some way I experienced the wildfires in northern California. The wildfires killed people and animals, destroyed homes and schools, and devastated businesses and buildings. In 2017 I volunteered as a former school counselor and licensed marriage and family therapist to provide counseling and psychological services to students and staff in the schools impacted by the wildfire. The experience to listen to those individuals whose loss was beyond words and the schools and communities adversely affected by the wildfires was heart wrenching. It was challenging to provide some source of care and comfort.

 

In spite of tragedy and destruction, what I learned is that in times of natural disasters and crises, individuals and people are strong and resilient and schools and communities come together and support each other. When the trees burn and die they provide for new birth and growth. I am reminded that there are communities like blue earth and green trees that reach out and touch the heart of humanity.

 

The wildfires are coincidental to the pandemic. Natural disasters and calamities occur here and there throughout the world. The novel coronavirus is worldwide affecting each of us. In the US California has the most coronavirus cases and deaths. There are feelings of anxiety, fear, uncertainty and confusion. The perception during the pandemic is life, as we knew it, is disappearing. There is a sense of hopelessness and despair. We are isolated and disconnected. There is a loss of community.

 

What can we do? We do not have the power to fix the problem nor change the circumstances. We can follow health protocols and take personal and social responsibility. We can have hope and faith. We can look at the reality as it is. Until there is a safe and reliable vaccine we can look at things we have and have been given and try to do what we can do. We can learn how to cope through self-reflection and mindfulness. Within our own circumstances we may be able to recognize that a community supports us and embodies us with gratitude. In that community we have blue earth and green trees that transcends our own circumstances.

 

*profile:

Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#52, #40, #4

 




#74:2020年9月6日

 

From Athena Marini to you

 

『Silence』

I love the silence

which is accompanied

by fulfillment within

there is a timelessness

in the blessing

a place in the resting

of eternity

and love is the feeling

but quiet from emotion

Just fullness

In stillness

peace

 


*Profile:

Athena Marini

Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

Message : #6




#73:2020年9月4日

 

岩崎裕保よりあなたへ

 

『covid-19下で考える平和、そして文化』

 

 ノルウェー出身のヨハン・ガルトゥングは1960年代中頃にローデシア(現在のジンバブエ)で国連の仕事をしていた時に、そこは人種間の暴力もなく平和な社会だといわれていたにもかかわらず、白人の平均寿命は70歳であるのに黒人のそれは35歳だという現実を知ります。このように命に大きな差があるということは4%の白人が96%の黒人を搾取しているということではないか、黒人は暴力的に奪われている、直接的ではなく間接的な暴力が存在している、という風に考えました。これは構造的な暴力というべき状態で、これを解きほぐしていくことが平和への道だと気づいて、単に戦争がない状態が平和である(消極的平和Negative Peace)というそれまでの平和に関する議論にとどまることなく、根本的な平和研究(radical peace research)に入っていきました。

 

 いまcovid-19下にあって、構造的暴力があからさまに見えてきていると感じます。先進国は平和で安全だというようなことは言えない状況が露呈しました。貧困や不平等に取り組むというガルトゥングの平和研究(積極的平和Positive Peace)に意味を覚えます。【余談ですが、安倍首相が打ち出した「積極的平和主義」(Proactive Contributor to Peace)は「積極的平和」とは異なるものですが、表現が似通っていて混同される可能性があるので、ガルトゥング自身が2017年に「国家や民族の間に暴力や戦争がない状態を消極的平和という。一方で、暴力や戦争を乗り越えて、信頼と協調で成り立つ状態を積極的平和といいます。ですから、安倍首相は“正反対”の意味で使っているのです。世界の歴史で見て、最も好戦的な今日の米国に追従する姿勢を積極的平和主義と言うのは、「許しがたい印象操作」ですらある」とまで言っています。】

 

 最新のものではありませんが、もう一つ例を示します。

 「9月11日、もう一つの悲劇」   

 犠牲者数:36,615人(FAOによる)   

 場所:世界の貧困国   

 この悲劇に関するテレビの特別番組:なし   

 新聞報道:なし   

 各国国家元首からのメッセージ:なし   

 この危機に対する組織による声明:なし

この後も、連帯声明、黙祷、犠牲者への追悼、特別なフォーラム、法王からのメッセージ、株価の変動、非常事態警報、軍隊の出動、報道関係によるこの犯人についての推測、すべてが「なし」と続きます。

 

 36,615人という数字はその1日だけで餓死した子どもの数です――貧困と経済危機に苦しみ、飢えにさいなまれ、家を失い、病気に罹り、教育を受けられず、劣悪な環境に苦しんでいます。「9.11」以降、アフガニスタンやイラクへの軍事攻撃の陰で、世界はこうした「静かなる緊急事態(silent emergency)」の重要性に気づかずあまり関心を示していませんでした。そしてその実情は今も変わりはありません。

 

 世界の資源やエネルギーの流れを見ると「北」が「南」を必要とし、「南」が「北」を養っていることが分かります。世界はけっして相互依存状態ではなく、依存状態はあきらかに偏っています。また南北問題はけっして国家の枠で捉えられるものではなく、国家内の南的な存在はどこにもあります。例えば、日本社会は原発を過疎地という南的場所で稼働させ、そこに電源三法によって交付金という名の援助金を出し、電力はほとんど北的存在である都市部で消費されてきましたが、この構造はまさに国際的な「開発援助」――南は搾取され、儲けは北に還元される――と相似形であると言ってよいものです。

 

 今、covid-19というウイルス自体はすべての人に平等に存在しているのでしょうが、その感染・発症は平等ではなく「南」に偏っていると言わざるを得ません。covid-19に関して、しばらく前にニュージーランドの知人から届いたものの一部をご紹介します。

* * * * *

 「3月26日からロックダウンに入るとの通告が政府より出され、私の経営するバイオリン工房も最低4週間は閉じなければならなくなった。…私の工房では翌日に政府からスタッフの給料一人当たり週約3万4千円分が12週間分振り込まれてきた。申請はいたって簡単でオンラインで10分ほどでできた。…この援助金は必ずスタッフの給料を補填するために全額使い、そしてスタッフを馘にしてはいけないというのが必ず守らなければならない条件であった。銀行からローンをしているスタッフ(銀行のローンの支払いはペナルティーなしで待ってもらえるようにもなっていた)、家賃を払わなければならないスタッフ(これも家賃の減免・支払い延期が認められていたし、もちろん家主にも補助が出た)にとってこの支給は本当に助かり喜ばれた。全く収入の途絶えた私自身にもフルタイムスタッフと同様の額が申請後2日して振り込まれてきた。

 12週間にわたる援助が切れた現在の段階で8週間にわたる同じ額の給料・収入補助の延長が政府により決められたので、これから数か月またまた非常に助かることになった。規制がほぼなくなった現在も、ロックダウン中の損失を政府がカバーしようとしてくれているのである。」

 

 「政府の対応は貧困層までくまなくいきわたり、ここ数か月路上生活者を見ることがなくなった。すべての路上生活者は、ホテルかモーテル(台所などが付いた宿泊施設)、または政府の建てた一軒家に収容され生活が保障された。規制が解除された現在もこの施策は続けられている。」

 

 「そして私の会社にはさらに約133万円の1年間無利子の政府のローンが振り込まれてきた。ここ2か月ほぼ全く収入のなかった当社にとって、仕入れ資金として貴重な額を融通してもらえた。返済は1年後までに払えば利子なし、その後は低利子で徐々に返済をしてよいことになっている。」

 

 「人口が500万人というこの国にとって、これだけの施策をやり通したということは将来に向けての財政負担が非常に大きくなることが明らかである。しかし、国民の政府への信頼は崩れていない。首相への支持は70%を超えており、政府への支持も60%を超えている。首相と保健相によるほぼ毎日にわたる記者会見でも2人とも記者たちの質問にほぼ全ての面で誠実に応えていた。上記の施策にみられるように非常に情のある平等で迅速な対応、受け答えに国民は納得をし安心をしたのである。」

* * * * *

社会的弱者を放置しない、格差を大きくしない、社会を分断しないというニュージーランドの姿勢は安全・安心そして平和についての一つの考え方を示し、人が人に対して、特に政府ができることを見せてくれています。

 

 『橋のない川』の著者住井すゑさんは永六輔さんとの対談で、人間の命を守ることを文化というんです…人間の生き方に二つあります。文化的生き方か、武力的生き方か」と言っておられます。ニュージーランドの実践はとても文化的に思えます。また、例えば教育は文化的生き方の側に立つものでありたいと思います。

 

 

*プロフィール: 法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。 (種を蒔くコーナー#48、#67、#69メッセージ投稿者)




#72:2020年8月31日

 

今中和子よりあなたへ

 

 

みなさまのご協力により、先日はミャンマーへのお届けの報告をさせていただくことができました。たくさんの手作りマスクを作ってくださり、本当にありがとうございます。

 

プロジェクトメンバーは56人と5団体となり、お名前掲載を希望されない方も合わせると更に多くのみなさまにご協力いただいています。

 

第7回(8/3〜8/30)にお届けいただいたマスクは471枚。第1回〜第7回の合計は1701枚です。 ありがとうございます。

 

※今後の予定

第8回受付(8/31〜9/27)

第9回受付(9/28〜10/25)

ご協力よろしくお願いいたします。

 

AMDA-MINDS Myanmar (ミャンマー)Office様へ520枚をお送りしました。

現在、blue earth green trees事務局で1181枚をお預かりしています。次は、AMDA-MINDS様の事業実施国であるネパールのみなさまにお送りする予定です。

カトマンズは現在実施している行動規制が9月2日まで延長されました。現地の輸送状況を確認しながら、お送りするタイミングを判断していきますので、発送でき次第、みなさまにお知らせ致します。

 

4月28日のプロジェクト開始からの4ヶ月間で1700枚を超える枚数のマスクをお預かりさせていただき、本当に驚いています。みなさまのマスク一枚一枚にこめられた思いを受けとめるとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

今年は酷暑の夏でしたが、そろそろ秋の声が聞こえてきました。秋には秋のおうち時間の楽しみ方があるかもしれません。手洗いうがいを忘れずに日々を健やかにお過ごしください。

 

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー:今中和子(種を蒔くコーナー#25&#66メッセージ投稿者)

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/




#71:2020年8月28日

 

西村馨よりあなたへ

 

「テーマ別上級から学ぶ日本語」という留学生向けの教科書から「ひとつの地球」という文章をご紹介します。

 

 

「ひとつの地球」  

 

あふれるほどの光と色が、リオデジャネイロの夜の一角をくっきりと浮かび上がらせ、平和の祭典が始まった。

肌の色、目の色、文化の違いなど、人間を隔てるあらゆる違いを乗り越え、ひとつになろう。

そうすることによって、お互いが相手を認め合い、傷つけ合うことなく生きられる世界を作り上げよう。

ひとつの地球を目指し、オリンピックが華やかに幕を開けた。

時を同じくして、一足先に朝を迎えた地球の反対側では、平和を祈る式典がヒロシマで始まった。

突然絶たれた数十万の命の無念さに両手を合わせ、愚かなあやまちを繰り返すまいと誓いを新たにし、祈りを共にする多くの人たちが会場を埋め尽くした。  

 

 

オリンピック会場で燃え続ける聖火は、すべての命が等しく尊い存在であれとの祈りを炎に託し、何万人もが参加をし、世界を巡って運ばれてきた。

平和を祈る式典会場には、理不尽極まる命の奪い合いをなくそうとの願いを込めて、世界中から数え切れないほどの折り鶴が寄せられている。

それぞれは小さな取り組みだけれども、そうした取り組みがいつか大きな輪になって、ひとつの地球が実現するに違いない。

赤々と燃える聖火、そして自由に羽ばたく日を待つ折り鶴には、人間の平和への悲願が込められている。  

 

 

しかし、聖火を運んだ同じ手が、鶴を折ったその手がまた、武器を持つ。

自分たちが日々の糧に事欠き、人間らしく生きられないのは、そうした生き方を強いる敵がいるからだ。

敵がいなくならない限り、人間らしい生き方はできないと憎しみを募らせ、武器を持つ。

憎しみの炎は、いったん火が付いたが最後、敵の心にも飛び火をし、地球上のあちらこちらで憎悪の連鎖となって燃え広がる。

そして、平和への祈りなどあざ笑うかのように、休むことのない命の奪い合いが続く。  

 

 

人間は、平和を願う心の中に憎しみの種を宿した存在なのだろうか。

思いのままに生きられないのは、自分の歩む道をはばむ者がいるからだと思い込み、心のうちで憎しみを募らせる。

そうした者さえいなければ、もっと自由に、豊かな人生を送ることができると思い、他人はおろか、時には親や子の命さえも傷つけ、あやめる。

被害者側は、許されるものなら、自ら手を下してでもと報復を願う。

憎悪の連鎖を生み出し、命の奪い合いを続けるのは、実は、平和への地道な取り組みを続ける同じ人間、それ以外の何ものでもない。

人間とは、ひとりひとりがそうした存在なのではないのだろうか。  

 

 

どんなに時間がかかろうが、どんなに困難が待ち受けていようが、平和な地球を実現しようと取り組みを続けるのも人間ならば、人間らしい生活を実現するために敵を消し去ろうと憎悪の連鎖を生み出すのもまた人間だ。

決して、平和を願う人間と憎み合いを続ける別の人間がいるわけではない。

同じ人間が、オリンピックの会場で歓声を上げ、平和を祈る式典で両手を合わせるひとりひとりが、平和への願いと憎しみの種を自らのうちに宿して生きている。

ひとつの地球を実現し生きていくために、真に向かい合うべき敵は、自らの心のうちにこそ存在するのではないだろうか。




#70:2020年8月28日

 

川野裕満子よりあなたへ

 

この詩は寺内隆さんのオリジナル作品です。

今年の夏は残暑が長引きそうです。でも時の流れに添って、季節も確実に移行していきます。秋は待ち遠しいけれど、過ぎ去る夏もなごりおしい。

もう少し2020年の夏を楽しみたいと思います。

 

●「時」寺内隆 作 / 作者掲載許可済み

時が強く季節を動かす

今、きらめく夏が来た!

寒く、暖かく、暑く、、

季節が空気を送り込んでいく

朝から力強く鳴く蝉の声

鮮やかな草の緑

虫も鳥も植物も

それぞれに、強くたくましく 生きている

やがて、時が流れ、、

時の流れを感じながら

精一杯に 夏を 生きる!





#69:2020年8月27日

 

岩崎裕保よりあなたへ

 

『SDGsに関して考えるいくつかのことⅡ』

 

 SDGsは17の目標と169のターゲットで知られていますが、5つのPということも書き込まれています。それはPeople(人間)、Planet(地球)、Prosperity(繁栄)、Peace(平和)、Partnership(パートナーシップ)です。この5Psと17の目標の関連が実は僕には読み切れていないのですが、この5つのPは私たちが暮らしていくための基本的な次元というか枠組みだと思います。

 

 未来学者で早くから持続可能な開発を唱えてきたHazel Hendersonが1982年に産業社会のシステムについて次のように説明しています。我々が暮す世界を支えているのは「母なる大地」で、そこは天然資源があるだけでなく、限界を超えなければ汚染を吸収し廃棄物を再生してくれます。この基盤の上に社会が成り立っていて、生産・消費・投資・雇用・貯蓄など貨幣取引で成り立つ「私的/市場セクター」、道路や上下水道・学校・病院といった基本的施設やそれを担う地方・中央政府といった「公的セクター」、そして「市民社会セクター」の3つから成り立っています。「市民社会セクター」には家族や地域そしてその暮しがあり、助け合ったり楽しんだりする活動や、暮しを支える家族労働などがあります。この3つのセクターは基本的に「母なる大地」の上に「市民社会セクター」があり、そこをベースに「公的セクター」が成り立ち、この2つなくしては「私的/市場セクター」は機能しない、すなわちケーキの一番上のデコレーションみたいなものだとHendersonは言います。

 そこで、僕なりに、この見方・考え方でSDGsの5つのPを当てはめてみると、Planetは「母なる大地」であり、Peopleは特に人間の尊厳と平等が基本とした「市民社会セクター」にあたり、Peaceは平和・安全・安定・公正を軸とした「公的セクター」で、これらのベースに支えられて「私的/市場セクター」のProsperityが成り立つということになりそうです。この3つのセクターをPartnershipで繋いでSDGsを達成させようというふうに考えられます。partnerはもともと相方、仲間、組合員などを指し、関係は対等であるというところが重要で、セクターを越えて話し合いなどをする場合も、それぞれのセクターが対等であることが求められます。また、5つのPは並列ではなく、前述したように、Planetが一番下ですべてを支え、二番目にはPeopleが来て、三番目にPeaceという組み立ては動かすことはできず、最上層に来るProsperityが人々の注目をひいてきましたが、経済によって課題がすんなりと解決されるということでもなさそうです。だからこそSDGs前文は「経済、社会及び環境の三側面を調和させる」と言っていて、それは画期的な合意なのです。また、Partnershipでは「地球規模の連帯の精神」で「全ての人の参加」を求めています。

 地球上のほとんどの社会は、「母なる大地」の資源をわが物のように手にし、「市民セクター」を犠牲にしてprosperityを一途に追い求めてきました。リオデジャネイロの会議では12歳のセヴァン・スズキがスピーチ(https://www.youtube.com/watch?v=C2g473JWAEg)をしていました。近年グレタ・トゥンベリ(https://www.youtube.com/watch?v=EAmmUIEsN9A)が怒りを込めて告発をしています。こうした動きに対して「具体的な提案になっていない」などと冷ややかに言う向きもありますが、例えばG20やG7がこれを最優先のテーマとしているでしょうか。極地の氷が解けたり熱帯林が燃えたりしているのに、積極的に取り組む姿勢を示さないで放置しているのは現状維持でよいという認識の現れです。日本の気候がこんなに大きく変化しているのも、根っこは同じです。最大かつ喫緊の課題に取り組まない理由が説明されてきていません。ネイティブ・アメリカンには、母なる大地の内臓をえぐりだせば母の命が危ない、という考え方があるといいます。

 

 「公的セクター」と「私的/市場セクター」のパワーに比べると「市民社会セクター」の弱さは否めません。「市民社会セクター」から発信をして社会を少しでも健全なものにしていく道を拓いていくことが大事だと思います。もう「お任せ民主主義」の時代ではありません。 2019年10月に韓国光州で行われた「世界人権都市フォーラム」に参加をしたときに、SDGsのセッションで「SDGs16プラス」ということを聞きました――17番目は方法で、目標は16までだからでしょう。「だれ一人取り残さない(Leave No One Behind)」ためには、16の目標ですべてがカバーしきれているかと考えてみると、そう簡単にはいかないということは明白で、市民が目標を付け加えていこうというわけです。カンボジアからの参加者は「地雷」を加えることを主張していました。彼らにとってそれは重大問題で、世界中の人びとにいっしょに考えてもらいたいというのです。僕には目標7(エネルギー)でも16(平和)でも「核」が抜け落ちているように見えるので、「非核」も目標に付け加えたらどうかと発言しました。

 1996年7月に国際司法裁判所が核の使用について「勧告的意見」を出した時の裁判長モハメド・ベジャウイは2015年8月22日の朝日新聞で「広島・長崎と福島。日本人は核の軍事利用と民生利用の結果がもたらした両方の被害を、世界で唯一経験しました。…この二重の核被害という経験によって、人類に重要なメッセージを送る資格が与えられました。日本人はまさに、人類の『守り人』です」とまで言っています。SDGsは最終的な目標ではなく、こんなふうにそれぞれの場で、市民がバージョン・アップしていくことで、より意味のあるものにしていくことができると考えます。

 2019年10月には奈良NPOセンター(19年度末に解散してしまいました…)の協力を得て、奈良県文化会館で「SDGs研修」を行い、39名の参加がありました。これからもさまざまな形で「市民社会セクター」からの発信ができるフォーラムを創っていきたいものです。

 

*プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

(種を蒔くコーナー#48、#67メッセージ投稿者)




#68:2020年8月26日

 

木村直子よりあなたへ

 

小さな決心   

 

残暑が厳しいけど

熱中症危険情報も出てるけど

 

できるだけ

「も~! この暑さ!! 」と ひとりごとを言うのはやめよう

 

高温に白む空の下

ご近所の屋根が綺麗に塗り変わった。

 

小学校の庭から、

草刈機の音が聞こえる。

 

マンションの階段を洗う

ジェット水流の音がする。

 

「乗り越えたのではなく、受け入れた結果」 と、

静かに語るパラ選手を知った日

 

できるだけ 

というのが なんとも意気地がない私だけれど

 

みなが 無事にすごせますように。




#67:2020年8月24日

 

岩崎裕保よりあなたへ

 

『SDGsに関して考えるいくつかのことⅠ』

 

 2015年9月に国連総会で採択された持続可能な開発目標(SDGs)に関しては、これを紹介・解説する書籍も多く、また、政府・企業・市民団体による多様な取組もあって、朝日新聞による調査(2020年2月)では32.9%が「SDGsを聞いたことがある」と回答するなど、SDGsに関する認知は拡大しています。「新しいビジネスチャンス」「地方創生のきっかけ」といった肯定的評価の一方で、それが世界と日本が抱えるさまざまな課題の解決にどのくらいつながるのか、懐疑や諦観も広がっているようにも見えます。また、新型コロナウイルス感染症の広がりの中で、ウィズあるいはアフターコロナ時代においては、SDGsを基盤とする対応こそ重要であるとの声も聞かれます。

 

 Sustainable Development Goalsを日本語では「持続可能な開発目標」としています。

 developというコトバは、高校生なら「開発する」と「発展する」の二つの日本語を知っていなければなりません。developはde(否定の接頭辞)+velop(閉じるという意味、envelopは封筒ですね)ということで、「閉ざさない/解きほぐす/解放する」というのが根本的な意味です。

 近代になるまでの日本では、この言葉は「かいほつ」と読まれていました。仏法に基づいて社会問題(地域の開発や農民の生活向上)に取り組むタイの僧は「開発僧(かいほつそう)」と呼ばれます。人間の持っている能力を引き出して暮らしを豊かにするというのが開発developmentということです。日本語では他動詞として使うときには「開発する」を当て、自動詞として使うときには「発展する」と使い分けています。

 もう一つsustainableですが、これも「永続的な」と「持続的な」の二つの訳があり、sustainable developmentの日本語は「永続可能な発展」「永続可能な開発」「持続可能な発展」「持続可能な開発」の四つが考えられます。どの訳が適切なのでしょうか…「どんなものでも永続は無理やろし、それはけっこうシンドイことやないかなぁ」とか「自転車操業のようであっても持続はできるんだろうけど、それでいいのかな」などさまざまな考えがありそうです。

 

 ローマクラブが1972年に発表したレポート『成長の限界』は、環境汚染や資源の激減によって人類は2030-2040年に経済的破局に直面すると言っています。実際、この間の資源消費は、ほぼその予測通りになっています。このレポートの延長線上で発表された『われら共通の未来』(1987年)で、ブルントラントはsustainable development(SD)という用語を公式文書で初めて使い、「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」と説明しています。その前半は世代間の不平等(例えば次世代の人びとは今日のように多量の資源を自由に使えるか)を、後半は世代内の不平等(例えば南北問題などの格差)を指しています。こうした流れを受けて、1992年にはリオデジャネイロで「国連環境開発会議」(地球サミット)があり、93年の「世界人権会議」(ウィーン)、95年の「世界女性会議」(北京)などSDにかかわる様々な国際会議がこの間持たれました。92年の5年後のチェックということで97年の「COP3第3回気候変動枠組み条約締結国会議」で「京都議定書」が採択されました。2002年にはリオ+テンということで「World Summit on Sustainable Development(WSSD)持続可能な開発に関する世界首脳会議」(ヨハネスブルグ)が開かれました。またその直前2000年には国連ミレニアムサミットがあり「国連ミレニアム宣言」をもとに「Millennium Development Goals (MDGs)」が採択され、極度の貧困と飢餓の撲滅など2015年までに達成すべき8つの目標を掲げました。MDGsは途上国を対象とした開発目標であったのに対して、SDGsは先進国にも途上国にも共通のユニバーサルな開発目標であることが特徴です。

 

 SDGsの17の目標は3つのグループに分類することができます。 目標1から6まではMDGsを引き継ぐ開発目標で、貧困、保険、教育、ジェンダー、水などが扱われます。目標13・14・15は地球サミット以来の狭義の環境問題で、地球温暖化、海と陸の環境保全です。そして、目標7から12までと目標16が「持続可能な社会づくり」に関する開発目標で、持続可能なまちづくり、雇用、エネルギー、生産と消費、平和と公正などに関するものです。目標17は16の目標を達成するための体制づくりに関しています。

 

*プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

(種を蒔くコーナー#48メッセージ投稿者)




#66:2020年8月23日

 

今中和子よりあなたへ

 

「手作りマスク〜ミャンマーお届け報告」

 

遅い梅雨明け以降、猛暑の日々が続いていますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

 

事務局からミャンマーへ送っていただいていた手作りマスク520枚は、国際便がストップしていたこともあり一度戻ってきましたが、ようやく現地に届き、AMDA-MINDS ミャンマーオフィスからメールとお写真をいただきました!

 

みなさまが思いをこめて作って下さった手作りマスクがミャンマーの人々の手に届き、本当に嬉しく思います。受け取ってくださったお一人お一人にマスクと一緒にみなさまの思いも届いていることだと思います。

 

思いを込めてマスクを作ってくださったみなさま、本当にありがとうございました。

 

引き続き、「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力をよろしくお願いいたします。

 

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー:今中和子(種を蒔くコーナー#25メッセージ投稿者)

 

AMDA-MINDS ミャンマーオフィスよりいただいたメッセージ

 

皆さま 平素より大変お世話になっております。

ミャンマーにお送りいただいたマスクですが、一部当団体の現地スタッフが活用させていただいております。

また、チン州カンペレ市保健局に100枚寄贈をいたしました。 画像を添付いたしますので、ご確認ください。

全てを配布するにはもう少し時間がかかると思いますが、現地で活用されている様子が届き次第、ご報告できればと思います。

引き続きよろしくお願いいたします。

 

AMDA-MINDS ミャンマーオフィス





#65:2020年8月21日

 

西村馨よりあなたへ

 

「テーマ別中級から学ぶ日本語」という留学生向けの教科書から『ふたつの夢』という文章をご紹介致します。

 

『ふたつの夢』  

 

自治会から、留学生数人との交流会があるとの連絡を受け、行ってみた。

自己紹介が終わると、司会役が「日本に来て驚いたことは」と質問した。

「交通機関が便利だ」とか「町が静か」「ゴミが落ちていない」などと続いた後で、「子供たちの夢が違う」という答えがあった。

理解しかねて首をかしげる会場の様子に、司会役が「もう少し具体的に」と重ねてたずねた。  

 

留学生が育った地域では「将来は政治家」とか「スポーツ選手」や「医者」、「先生」と、子供たちの夢は大きいと言う。

日本の小学生にたずねたら、答えは大きく変わらなかった。

それでも何になりたいかはともかく、「夢が違う」と思った。

自分が知る子供たちは、「無理だと知っていて」夢を語るが、日本の小学生は、「実現できると思って」夢を追う。

だから「夢が違う」と言う。  

 

熱心に聞く会場で、留学生が続けた。

日本では、子供たちが努力させすれば夢がかなう可能性があり、将来計画の選択肢のひとつになる。

自分の育った地域はそうではない。

医療施設がないことから、病気になっても身内の命を救えないことがある。

働きづめの両親しか見たことのない子供たちは、貧しさから抜け出すために、今は親を助けて働くほかはない。

だからこそ、「もっと楽な生活はできないものか、自分が将来政治家か医者にでもなれれば」と夢を描く。

教育すら満足に受けられない環境で、誰かが手を差し伸べでもしなければ、政治家や医者になる日などまず来ない。

それでも明るい未来を夢に見る。

「夢は貧しさの裏返しです」と言って、留学生は話し終えた。  

 

私は、留学生の育った地域をはじめ、貧しいと言われる地域を何度か旅行した。

そこで、目を輝かせ、素直で、明るい笑顔の子供たちを見てきた。

日本の子供たちは、同じような表情は見せない。

物質的に恵まれていても、何か満たされないものがある。

目の輝きや笑顔にこそ、心の豊かさ、本当の豊かさが表れるのだ。

日本の豊かさは、表面的なもので、本物ではないと何度も思わされた。

それだけに、目の輝きや笑顔に隠された貧しさについて、真剣に考えてほしいという留学生の訴えに胸が痛んだ。




#64 : 2020年8月18日

 

手話エンターテイメント発信団oioiりょーじよりあなたへ

 

 *この映像は、2020年1月18日開催『Love, Peace, Freedom and Diversity Project ~Workshop:身体を動かしながら”手話”に出会おう!楽しく学ぼう!~』でのパフォーマンスの様子です。(使用曲:未来へ/Kiroro)

 

*9月5日 Love, Peace, Freedom and Diversity Concert チラシより:

【一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi(おいおい)】

“きこえる人”と“きこえない人”の間にある見えない心のバリアを、手話エンターテイメントを通して積極的に壊し、コミュニケーション豊かで、“きこえる人”と“きこえない人”がともにおもしろがれる社会づくりに取り組む。手話コントや手話歌などの手話パフォーマンス活動、ワークショップの開催や情報発信などを通して、多世代に「笑顔」と「手話の魅力」を届けている。




#63:2020年8月14日

 

川野裕満子よりあなたへ

 

終戦の前の日と言うことで、今回は戦争に関係するお話しを読ませて頂きます。

戦争体験のない私が、戦争中のお話しを語る事には正直戸惑いがあります。きっと私の想像を遥かに超えた哀しみや嘆きだろう、先人達に失礼にならないか?そんな事を考えてしまいます。

ただ、消えなくていい命が消えざるをえない事実、これは決してあってはならない事だと思います。ひとりひとりが命の大切さを心から考えられる世の中であることを願って、心を込めて読ませて頂きました。

 

●ちいちゃんのかげおくりより前編 あまんきみこ作 / 作者よりご了承

「かげおくり」って遊びを 教えてくれたのは お父さんでした。

出征する前の日、お父さんは ちいちゃん お兄ちゃん お母さんを連れて、先祖の墓参りに行きました。

その帰り道 青い空を見上げたお父さんがつぶやきました。

「かげおくりのよくできそうな空だなあ。」

「かげおくりって、なあに?」とちいちゃんが尋ねました。

「十数を数える間、かげぼうしをじっと見つめるのさ。十と言ったら、空を見上げる。するとかげぼうしがそっくり空に映って見える。」とお父さんが説明しました。

「ねぇ、今みんなでやってみましょうよ。」お母さんが言いました。

四人は、手をつなぎました。そしてみんなでかげぼうしに目を落としました。

「ひとつ、ふたつ、みっつ」お父さんが数えだしました。

「よっつ、いつつ、むっつ」お母さんの声も重なりました。

「ななあつ、やっつ、ここのつ」ちいちゃんとお兄ちゃんも一緒に数えだしました。

「とお。」

すると、白い4つのかげぼうしが、すうっと空に上がりました。

「すごーい」とちいちゃんは言いました。

「今日の記念写真だなぁ」とお父さんが言いました。

 

次の日、お父さんは日の丸の旗に送られて、列車に乗りました。

「身体の弱いお父さんまでいくさに行かなければならないなんて。」お母さんがポツンと言ったのが、ちいちゃんの耳には聞こえました。

ちいちゃんとお兄ちゃんは、かげおくりをして遊ぶようになりました。けれど、いくさが激しくなってかげおくりなど出来なくなりました。この町の空にも焼夷弾や爆弾を積んだ飛行機が飛んでくるようになりました。

 

夏の初めのある夜、空襲警報のサイレンでちいちゃんたちは、目が覚めました。

「さあ、急いで」

お母さんの声。

外に出ると、もう赤い炎があちこちにあがっていました。

お母さんはちいちゃんとお兄ちゃんを両手に繋いで走りました。

火がまわってくるぞ。」「川の方に逃げるんだ。」誰かが叫んでいます。

炎の渦が追いかけてきます。

お母さんは、ちいちゃんを抱き上げて走りました。

「お兄ちゃん、はぐれちゃだめよ。」

お兄ちゃんが転びました。足から血が出ています。ひどい怪我です。お母さんはお兄ちゃんをおんぶしました。「さあ、ちいちゃん、母さんとしっかり走るのよ。」

けれど、、沢山の人に追い抜かれたり、ぶつかったり。

ちいちゃんは、お母さんとはぐれてしまいました。

ちいちゃんはひとりぼっちになってしまいました。

 


●ちいちゃんのかげおくりより:後編 あまんきみこ作 / 作者よりご了承

その夜、ちいちゃんは雑嚢の中に入れてあるほしいいを少し食べました。そして壊れかかった暗い防空壕の中で眠りました。

明るい光が顔に当たって、目が覚めました。

「まぶしいなぁ」

ちいちゃんは暑いような寒いような気がしました。ひどく喉が渇いてきます。いつの間にか太陽は、高く上がっていました。

「かげおくりのよくできそうな空だなあ。」と言うお父さんの声が青い空から降ってきました。

「ねぇ、今みんなでやってみましょうよ」と言うお母さんの声も青い空から降ってきました。ちいちゃんは、ふらふらする足を踏みしめて立ち上がると、たったひとつのかげぼうしを見つめながら数えだしました。

「ひとつ、ふたつ、みっつ」いつの間にかお父さんの低い声が重なって聞こえ出しました。

「よっつ、いつつ、むっつ」お母さんの高い声もそれに重なって聞こえ出しました。

「ななあつ、やっつ、ここのつ」お兄ちゃんの笑いそうな声も重なってきました。

「とお。」

ちいちゃんが空を見上げると、青い空にくっきりと白いかげが4つ。

「お父ちゃん」ちいちゃんは呼びました。

「お母ちゃん、お兄ちゃん」

その時、身体がすうっと透き通って空に吸い込まれていくのが分かりました。

一面の空の色。ちいちゃんは、空色の花畑の中に立っていました。見回しても見回しても、花畑。

「きっと、ここ、空の上よ。」とちいちゃんは思いました。

「ああ、あたし、お腹がすいて軽くなったから浮いたのね。」

その時向こうから、お父さんとお母さんとお兄ちゃんが笑いながら歩いて来るのが見えました。

「なあんだ、みんなこんなところにいたから、来なかったのね」

ちいちゃんはキラキラ笑い出しました。笑いながら花畑の中を走り出しました。

 

夏の初めのある朝

こうして小さな女の子の命が、空に。消えました。

それから何十年

町には前よりもいっぱい家が建っています。ちいちゃんがひとりでかげおくりをしたところは、小さな公園になっています。

青い空の下、今日もお兄ちゃんやちいちゃんぐらいの子供達が、キラキラ笑い声をあげて、遊んでいます。





#62:2020年8月13日

 

たんぽぽ生活支援センター放課後等デイサービスよりあなたへ

 

 

*9月5日 Love, Peace, Freedom and Diversity Concert チラシより:

【たんぽぽ生活支援センター放課後等デイサービス】

小学生から高校生までの子どもたちが、学校帰りや休日に、芸術や運動など、さまざまな活動体験をしている。今回は、音楽プログラム「ぱちぱち」のメンバーが、日ごろ感じていること、話していることを歌にして、楽しく演奏している。興味のある方は、ぜひたんぽぽ生活支援センターまで!




#61:2020年8月12日

 

加藤おりは&丸山太郎よりあなたへ

 

今回皆さんにお会いできるのを楽しみにしておりましたが、実現できず残念です。

ステージでは踊れませんでしたが、一つ作品を掲載させていただきました。

blue earth green treesのテーマ、愛と平和と自由と多様性の種、を自分の作品にも感じていただけたら、とても嬉しいです。

皆様と一緒にこの状況を健康に乗り越え、次またお会いできるのを心より楽しみにしております。

 

 

*9月5日 Love, Peace, Freedom and Diversity Concert チラシより:

【加藤おりは】

スペイン舞踊家。幼少からバレエ、新体操を学び、94年より傾注するスペイン舞踊を極めるため、フラメンコの源流とされる北インド古典舞踊カタックも習得。独自のダンスで、国内外で活躍する。フランス、オランダ、中韓などの国際芸術祭、舞踊団から招聘を受ける。12年「Dance Grand Prix Euorope」2位、18年度名古屋市芸術奨励賞、19年河上鈴子記念現代舞踊フェスティバル賞(倉知可英作品)、同年リヨン・ビエーレナ関連公演3位受賞。

【丸山太郎】

1997年フラメンコと出会い渡西。グラナダ、ペーニャプラテリアにおいて、フラメンコの歌や踊り伴奏について研鑽をつむ。日本、インド、アラブ、フラメンコ。様々な言語、音楽を駆使し、ジプシーのように様々な世界を渡り歩く、独自の感性の音楽活動を展開している。インド声楽家ビジェヤ・バルマ女史、トレモリノスのカンテコンクール優勝者、ロシオ・ヘススに師事。




#60:2020年8月11日

 

北村雅子よりあなたへ    

 

 今から10年あまり前、加音開所式の時に「パッフェルベルのカノン」をチェロの生演奏と共にトーンチャイムで演奏しました。    

 

 当時は、楽譜を読める人がいないため、音を出す利用者の前に職員が立って、両手で合図を出していました。そのためメロディーを演奏するのではなく、通奏低音部を合図に合わせて繰り返し、繰り返し演奏しました。  

 

 その意味で言うと、パッフェルベルのカノンは初めて演奏するには最適な曲だったように思います。    

 

 あれから10年、今ではメロディーを演奏するようになっています。メロディーも初めは単旋律でしたが、最近は和音を使って演奏する事もできるようになりました。    

 

 常の練習は、できるだけ短時間で「できた!!」と思えるように心掛けています。それには 楽譜と伴奏に工夫が必要でした。トーンチャイムと楽譜に色を付けて、マッチングで演奏できるようにしたり、演奏しやすいように編曲したりします。レパートリーも随分増えてきました。  

 

 毎年、2月には「ゼスト御池(京都市中京区 御池地下街)」で開催される「RDD(世界希少難治性疾患の日)」にトーンチャイム演奏を行っています。    

 

 チーム行動が苦手だといわれている、自閉スペクトラム障害の方。でもチームとして1曲を作り上げています。自分の担当する一音一音を大切に演奏しています。まさに加音だなと思います。    

 

 また、皆様に聞いて頂ける機会があればと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

 

*プロフィール:

加音 西京極作業所 所長

・SDGsに取り組む団体#22参照:https://www.blue-earth-green-trees.com/sdgs/link/

・種を蒔く#47:https://www.blue-earth-green-trees.com/seedfolks/1-50/

・種を蒔く#57:https://www.blue-earth-green-trees.com/seedfolks/




#59:2020年8月10日

 

特定非営利活動法人 国連UNHCR協会よりあなたへ

 

国連UNHCR協会は、国連の難民支援機関であるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動を支える日本の公式支援窓口です。 UNHCRの活動資金は、各国政府からの任意の拠出金ならびに民間からの寄付金に支えられていますが、もっと広く民間からも支えていこうという機運が世界的に高まり、日本では2000年10月に、民間の公式支援窓口として、特定非営利活動法人 国連UNHCR協会が設立されました。

 

UNHCRは、1950年以来、紛争や迫害等により故郷を追われた人々を国際的に保護・支援し、難民問題の解決へ向けた活動を行っています。その対象者は、難民・国内避難民・無国籍者・庇護申請者、そして帰還者等、多岐にわたります。

 

2019年末時点で故郷を追われた人の数は約7,950万人。これは世界の人口77億人の1%にあたり、全人類の1%が紛争や迫害、そして暴力等により、避難を余儀なくされたことになります。また、避難民の約40%が18歳未満の子どもで、約15万3,300人の子どもたちが親や保護者とはぐれ、1人で避難を強いられています。

そんな中、UNHCRの支援対象者は約8,650万人(86,531,669人)となり、その数は過去10年で2倍以上に増加(2009年の対象者は約3,640万人)過去最高をさらに更新しました。

 

終わらない紛争と迫害により、こうしている今も避難を強いられる人が絶えないシリアやイエメン、そしてロヒンギャ難民危機、非人道的な暴力行為や気候変動による洪水・干ばつで食糧難、貧困にもあえぐ南スーダンやコンゴ民主共和国、政情不安により家を追われているベネズエラ等の中南米からの大規模な避難は、2019年、世界の難民問題をさらに深刻化させました。

 

そして、厳しい情勢が今現在も進行する中、一人でも多くの命と尊厳を守るため、すべての人たちを安全に保護するため、UNHCRは現地で保護活動を続けています。

 

以下の動画をご覧いただき、益々深刻化する難民問題について知っていただけましたら大変ありがたく存じます。

 

 

【特定非営利活動法人 国連UNHCR協会 】

*SDGsに取り組む団体#21参照:https://www.blue-earth-green-trees.com/sdgs/link/




#58:2020年8月9日

 

ゴスペル☆IKOMAよりあなたへ

 

コロナ感染拡大の影響で、私たちゴスペル☆IKOMAも3月より、対面での練習ができない日々が続いています。

近いうちに、元気な姿で、皆さまとお会いできる日を心より楽しみにしています。

 

昨年秋のコンサートからの抜粋と、直近のオンライン練習風景を編集してみました。

少しでも、皆さまの元気の種になれば、幸いです。

 

 

【ゴスペル☆IKOMA】

*9月5日 Love, Peace, Freedom and Diversity Concert チラシより:

2003年に生駒市の生涯学習グループとして結成。幅広い年齢層、多様な職業や生活スタイルのメンバー総勢50名近くが活動している。定期コンサート、生駒市内の幼稚園・小学校・介護施設、奈良県内の商業施設をはじめ、様々なイベントに参加している。随時、メンバーを募集中。ご興味のある方は、ぜひ生駒市生涯学習課まで!




#57:2020年8月8日

 

加音 西京極作業所よりあなたへ

 

 

【加音 西京極作業所】

*9月5日 Love, Peace, Freedom and Diversity Concert チラシより:

地域の中に当たりまえに存在して、障害を持つ人たちが、それぞれの個性を生かして仕事をする作業所として2009年に設立。仕事だけでなく、街美化活動やトーンチャイム演奏を通して地域社会に参加するとともに、絵画などの創作活動にも力を入れており、作品展(アーテ・デラ・ルチェ)を開催している。 *SDGsに取り組む団体#22参照:https://www.blue-earth-green-trees.com/sdgs/link/




#56:2020年8月6日

 

岡﨑伸彦と東口千津子よりあなたへ

 

9月5日『Love, Peace, Freedom and Diversity Concert』開催中止のお知らせ

 

いつも、手話エンターテイメント発信団oioi、blue earth green treesの活動にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。

 

9月5日に予定しておりました「Love, Peace, Freedom and Diversity Concert」を安全・安心に開催できるように、関係者一同、準備を積み重ねてまいりましたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえ、中止とさせていただくことに致しました。

 

参加者・出演者・関係者の皆さまの安全と安心を最優先に考えた結果の判断となります。本コンサートを楽しみにしてくださった皆様には、大変申し訳ございませんが、ご理解賜りますと幸いです。

 

blue earth green treesのホームページの「愛と平和と自由と多様性の種を蒔く」コーナーで、コンサートで上映を予定しておりました動画をお届けして参ります。どうぞお楽しみください。

 

5月に引き続き、二度目のコンサート中止となってしまいましたが、これにめげることなく、みんなで元気になれるようなプロジェクトを模索してまいります。その際はぜひご一緒に盛り上がっていただけると嬉しいです。

 

今後も、国内外の友人たち・繋がる皆さんと共に、健康と安全を意識し、日々できることを見つけ、積み重ねてまいりましょう。

 

また、世界で起こっていることを多面的に観察し、広く深く学びあいながら、ライフスタイルをより健康的なものにし、社会をより良い方向に変えていけるように協力していきましょう。

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

一般社団法人 手話エンターテイメント発信団oioi 代表 岡﨑伸彦

一般社団法人 blue earth green trees 代表 東口千津子

 

*東口千津子/Chizuko Higashiguchiプロフィール:

一般社団法人blue earth green trees 代表理事。文学部英文学科卒業、教育学研究科修了、心理学博士課程中退。オーストラリアでGraduate diploma of Education〜Multicultural Studies of Education & TESOL 取得。公立高校での英語科教諭後、オーストラリアで3年間仕事と勉強をし、帰国。専門学校に学生相談室・保健室・社会貢献センターを立ち上げ、25年勤務の後、アドバイザーとなる 。一人ひとりの心身の健康を大切にし、国内外の多様な個人・団体と共に「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土を育て合うコミュニティを築くことを目指す。著書「メルボルンで愛と平和と自由と多様性を想う」など。翻訳「鋼鉄のシャッター」(畠瀬稔・東口千津子共訳)など。

種を蒔くコーナー:#1, 42




#55:2020年8月1日

 

今中和子よりあなたへ

 

「手作りマスクを届けようプロジェクト」第6回ご報告

 

「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力いただいているみなさま、ありがとうございます。

プロジェクトメンバーは54人と5団体となり、お名前掲載を希望されない方々を合わせると更に多くのみなさまにご協力をいただいています。

 

第6回(7/6〜8/2)にお届けいただいたマスクは80枚、第1回〜第6回の合計は1230枚です。

 

*今後の予定

第7回受付(8/3〜8/30)

第8回受付(8/31〜9/27)

手作りマスクの受付期間を第6回より2週間から4週間にしています。今後もゆっくりと続けさせていただく予定です。引き続きご協力をよろしくお願いいたします。

 

AMDA-MINDS Myanmar (ミャンマー)Office様へ520枚をお送りしました。Myanmar Officeからマスクの必要なみなさまのお手元に届くのにさらに時間が必要とお聞きしています。

 

現在、blue earth green trees事務局で710枚をお預かりしています。

次は、AMDA-MINDS様の事業実施国であるネパールのみなさまにお送りする予定です。

現地の輸送状況を確認しながら、お送りするタイミングを判断していきますので、発送でき次第、みなさまにお知らせ致します。

 

コロナ感染拡大、豪雨災害と緊張感をぬぐえない毎日が続いていますが、みなさまいかがお過ごしですか。

ようやく梅雨明けの声が聞こえてきました。

スカッっとした青空に気持ちもスカッとするのではと期待してしまいます。

今年の夏はお祭りも花火大会もなくなり、静かな夏になりそうですが、朝顔、西瓜、素麺、虫の声、、、ゆっくりと夏を楽しみましょうか。

もしも気分転換になるようでしたらマスク作りもよろしくお願いいたします。暑くなりますのでお身体には十分お気をつけください。




#54:2020年8月1日

 

From Olivia C. Yamamoto to You Project: Sharing our experiences 〜 Philippines & Japan

 

I'm privileged to be a project leader and shared my experiences with my kids about Philippine, American and Japanese Education as well as our different cultures.

 

It's good to meet beautiful people as we journey in this life. Because of our sharing with Higashiguchi sensei, Yamada san and Sato san, it's my desire to help more the needy especially in the Philippines.

プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200722/




#53:2020年7月24日

 

人美よりあなたへ

 

夏の風物詩の一つに「怪談話」があります。

 

そこで、今回はちょっと不思議な話を読ませていただきたいと思います。

 

ハートフルリーディングとは違う?

いいえ、親が子を思う気持ちを感じて下さい。 

 

見えますか?、私  (水城ゆう 作) / 水色文庫から

 

なにかの物音で目がさめた。

ぐっすり眠っていたように思う。

前の日、思い出せないが、なにか大変なことがあってとても身体が疲れていた。

でも意識ははっきりしていた。

なんの物音だったのかと耳をすましていると、また聞こえた。

物がこすれたり移動したりする音、カタンという小さな音。

横になったまま音がしたほうに目をこらしてみる。

暗くてよく見えない。なんだろう。 だれかいるのだろうか。でも、そんな気配はない。

ひとり暮らしのこの部屋にだれかがはいってきたらすぐにわかるだろうし、たしかにドアはロックしてある。

何時ごろだろう。夜明けまでにはまだありそうだ。

ベッドの横のカーテンを少しあけてみた。

街灯の明かりが差しこんできて、部屋のようすがぼんやりとわかった。

音がしたほうに目をこらす。そちらには低いたんすがあり、上にはぬいぐるみや写真が立ててある。 じっと見ていたが、なにも起こらない。

もう一度寝直そうと、カーテンを閉めかけたそのとき、視線をはずしかけた目のすみでなにかが動いた。

たんすの上の写真立てが倒れて伏せた形になったが、まるでだれかの見えない手がそうしたみたいにすっと持ちあがり、立ったのだ。

その日から不気味なことが次々に起きはじめた。

開けてあったカーテンが勝手に閉まった。めくれていたベッドカバーが元に戻った。

それは夜だけではなかった。

休日の昼間、部屋にいるときにも起こった。

いまも私の目の前で不思議なことが起きている。

机の上に置いたコップが動いている。

机の端から床に落ちる、と思ったら、すーっと持ちあがった。キッチンのあるほうに浮遊していく。

私はついにこらえきれなくて悲鳴をあげた。

気を失っていたのかもしれない。

どのくらいの時間がたったのか、気がつくと人の声がしていた。

 「あの子、本当に不憫で・・・結婚式ももうすぐだったのに。ひろひこさんには気の毒なことをしました」 ママの声だった。

でも、声のするほうにはだれもいない。空耳?

 「おれもくやしいです」 聞いたことのある男の声だった。

ひろひこさん? だれだっけ? その声はなんだかとても懐かしい感じがする。

 「あの子が事故で亡くなってもうすぐ四十九日ね。でもまだこの部屋にいるような気がするのよ。だから昼でも夜でもこうやってここに来てみるの。あの子のことを感じたくて……

ママ、わたし、ここにいるよ。なんでママが見えないの? ママも私のことが見えないの?

事故ってなに?ひょっとして、私……死んじゃってるの? だからママのことが見えないの? 

いまこうやってみなさんに話をしている私。 見えますか?  





522020年7月20日

 

From Darryl Takizo Yagi to You

An American in Disguise as a Japanese Personal Experiences of a Third Generation Japanese American


As I look into the mirror, I see the faces of my parents and my grandparents, especially as I get older, and hopefully wiser.  Growing up Japanese American, I did not feel American, but I felt Japanese American.  My grandparents were 'Issei' and my parents and relatives who were 'Nisei' and I was raised with Japanese values integrated with cultural traditions as a 'Sansei' within a Japanese American community.

There were cross-cultural conflicts as a teen searching for one's identity.
The search for my identity took me to seek my roots, which were in Japan.  As my
identity unfolded, I recognized how much my heritage and culture contributed to my being and well-being,  both personally and professionally.  Being Japanese, yet not Japanese, but being a Japanese American reflected the importance of culture.  It is this importance of culture, and its impact, that made me a whole and real human being. I was given the opportunity to helping others in their pursuit of knowledge and understanding in my fields of expertise and to contribute (repay my obligation) in some small way.

In my field, I have been trained to be an observer of human behavior.  In Japan, I look Japanese and have a Japanese name so I am often mistaken for a Japanese or blend in naturally with Japanese. From this perspective, my personal observations and experiences with the Japanese way of communicating and relating 
have taken on a different meaning towards or way to build interpersonal relationship.  Unable to go into detail or give specific examples due to word restraints, I have tried to capture the key words that describe different behaviors.  Admittedly, the American side sometimes protrudes with frustration and confusion, but the Japanese side quietly, gently, even naturally in some timely way creates a pause for reflection and understanding.

In this current journey over the last three years in Japan, I have learned and appreciated more the cultural differeces, better understood Japan and Japanese from a cultural view and experience, and in the process, I acknowledge that my roots are in Japan, but who I am, is a Japanese American, the best of both worlds.

『つたえびと2(ローカル・ビズカフェ、2010)より

 

Profile:

Darryl Takizo Yagi

Third generation Japanese American whose professional career was in education and counseling, specifically, as a school counselor, marriage family therapist, and a counselor educator in California, and as a visiting researcher and an appointed professor at a national teachers university and teaching clinical psychology at a private university in Japan.  Hobbies include volunteering, studying Shin Buddhism, learning about Japanese culture and tradition, and enjoying the wonders of nature. Living in California.

【Mail】 darryl.yagi@sbcglobal.net

Message : #4#40




#51:2020年7月19日

 

矢倉真由子よりあなたへ

 

第1回「子育てカフェ」ご報告

 

7月17日(金)の「子育てカフェ」は、私を含め4人でお互いの話を聴き合いました。

温かい雰囲気の中、側で耳を傾けてくれる方々の存在に支えられ、自身の中で動く思いを感じながら話すことができた時間だったと感じています。

私も含めご参加いただいた方々が、今まで体験してこられたこと、今向かい合っておられること、それに伴うご自身の感情の動きなどを、今回の「子育てカフェ」で聴き合い、そして互いに感じたことを伝え合えたことが、それぞれの次の一歩につながりますようにと心から願っております。

参加者の皆さんからのドネーション5,000円は、AMDA-MINDSさんに寄付させていただきました。ご協力、ありがとうございました。


「子育てカフェ」は、今後も行っていきますので、皆様のご参加お待ちしております。
 

*プロフィール:

兵庫県出身。大阪の教育機関で、学生相談室のカウンセラーとして勤務。一男一女を子育て中の臨床心理士、公認心理師。 

#3メッセージ投稿者、『子育てカフェ』プロジェクトリーダー