『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#130:2021年1月25日

 

田口淳子からあなたへ

 

遠い遠い砂漠の国 ニジェールを旅してみませんか。想像という船に乗って。

サハラ砂漠で生まれた寓話集『ニジェール物語』

 

 

はじめに

4月、桜が咲くころに、奈良県文化会館で、動く絵本『ニジェール物語』の上映会を開催させていただくことになりました。つきましては、私たち、一般社団法人ニジェール物語製作委員会の活動についてお話させてください。

2014年、かつてサハラ砂漠のキャンプで暮らし、今はニジェールで寺子屋を作って子どもたちの教育支援をされている、一般社団法人コモン・ニジェールの代表理事である福田英子さんに出会いました。そのとき見せてくださったのが、福田さんが書かれた『ニジェール物語』。まだ本の体を成していない小冊子でしたが、読んですぐこの物語の虜になりました。絵本にしたい、映像化したいと思いました。サハラ砂漠を舞台にした七つの寓話からなるこの物語から、行ったこともない砂漠の風景がはっきりと、とてもカラフルにイメージできたのです。

 

想像力が 夢みる力を育てる

この物語は、何もないと思っていた場所に、実はずっとそこにいたくなる景色があり、言葉に出さなくても多くのことをわかりあえる存在があると、気づかせてくれます。

今も、世界では、歴史も文化も違う大勢の人間が、それぞれの事情や主義主張を抱え、争いが絶えることはありません。でも、みんながほんの少しの想像力を持つことができたら、違う世の中になっていくのではないでしょうか。少し大げさで、おこがましいかも知れませんが、この物語が子供たちの想像力を刺激し、夢見る力を育む一助になれば、と考えました。

 

絵本を、動く絵本を、子どもたちに届けたい。

私たちは製作委員会を組織し、2016年秋に、まず絵本『ニジェール物語』の出版に漕ぎ着けました。そして、多くの人に読んでもらう方法の一つとして、まず小中学校の図書室に寄贈することに。新聞やSNSを通じて約50校に届けることができました。

今度は絵本を映像化して、全国の小中学校をはじめ様々な場所で上映会を開催しようと考えました。ありがたいことに、とても良いタイミングで「Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ」の助成をいただき、2017年秋、絵本の原画を元にした、動く絵本『ニジェール物語』を完成させることができたのです。 この映像作品は、公益社団法人映像文化製作者連盟主催の「映文連アワード 2018」において『文部科学大臣賞』を受賞。これを推進力に、今後、全国の小中学校での上映会を実現したいと思っています。

 

『ニジェール物語』翻訳版を作って、世界の子どもたちへ

そして、もう一つの大きな目標は、ニジェールの公用語であるフランス語版をつくってニジェールの子どもたちに届けること、現地語であるハウザ語版や、英語版も作りたいと思っています。フクダヒデコさんの寺子屋で学ぶ子どもたちにもこの物語を届けたいです。そして、いつの日か、世界中の言語で翻訳されることを願っています。

 

世界中に平和が訪れ、みんなでサハラ砂漠に沈む夕日を見る。 いつかそんな日が来ることを夢見て。

 

一般社団法人 ニジェール物語製作委員会 (理事 田口淳子)

https://nigerstory.jimdofree.com/

 

https://www.facebook.com/NigerStory

 

https://www.youtube.com/watch?v=vB75p9gHEag




#129:2021年1月25日  

 

福田英子からあなたへ 

 

幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなんだ。

 

コモン・ニジェール 

 

 

 

ニジェールの子どもたちに寄り添って、彼らとともに歩んでいきたい。

 

4月、桜が咲くころに、奈良県文化会館で、私が書きました『ニジェール物語』(動く絵本)の上映会と講演会をさせていただくことになりました。つきましては、一般社団法人コモン・ニジェールについてお話をさせてください。

 

当団体は2009年3月に設立した非営利法人です。私たちは西アフリカにあるニジェール共和国の子ども達を支援する活動を行っております。「コモン・ニジェール」はフランス語で「ニジェールとは?」という意味です。

 

私は通算してニジェールに7年間住んでおりました。1978年から1980年、サハラ砂漠の真ん中Arlitから更に奥のAfastoに夫の仕事について2年間、日本人女性としては初めてサハラ砂漠のキャンプに住みました。そして1986年から1991年、首都Niameyに子供たちを含めた家族で過ごしました。

 

ニジェールと日本の関係、それは電気です。2011年まで、日本の24時間中、約1時間弱はニジェール産のウランで発電していた計算になるそうです。そして、それは30年以上前から続いています。しかしながら、ニジェールには民間用の発電所は1つもありません(2015年1月現在)。そして多くの日本人はニジェールという国の存在さえ知らないのです。私達はせめてニジェールという国の存在くらいは知っていたいと思います。海に囲まれた島国で、遠いアフリカの海のない砂漠の国のことを考えるということは実は自分達のことを知ることでもあるのではないかと思います。

 

当団体はニジェール共和国の名前を1人でも多くの方に知っていただく事とニジェールの子供を応援することを目的とした非営利法人です。東日本大震災以来、日本のエネルギー事情は揺れています。今後どうなっていくのかわかりませんが、今まで日本の便利な生活を30年以上支えてくれていた国との繋がりを大切にしたいと思っています。今のみなさまのお気持ちをニジェールという国に向けていただけましたら幸いです。

 

 

ソーラーランタン寄贈活動と、読み書きが学べる「寺子屋」を開設。

 

「ソーラーランタン寄贈活動」は、これまでニジェール産のウランの恩恵にあずかってきた恩返しとして、無電化の村に自然エネルギーによる灯りを届けることを目的に始まりました。コモン・ニジェールから贈られたソーラーランタンのおかげで「夜は家族の顔を見ながらごはんを食べることが出来る」「昼間、学校に行けなくても夜に勉強することが出来る」「火事になることもなく安心」と村人の声が寄せられています。パナソニック株式会社の ”100 Thousand Solar Lanterns Project” の一環として2014年3月には、200セットのソーラーランタンをご寄贈いただき、現地に届けることができました。

 

また、ニジェールのほとんどが無電化の地域に、読み書きの基本を教える<寺子屋>を開講しました。まずは、2014年3月にソーラーランタンを寄贈したKollo県Koira Tegui村に。対象者は、非就学の子ども達を主とするコミュニティの非識字者層です。読み書きを学ぶことは、算数など他学科の習得やあらゆる情報へのアクセスにもつながり、より高度な知識を得る礎となります。雇用機会の向上や保健衛生面の知識を得ることにも役立ち、コミュニティ全体の脆弱性を減らすことにもつながります。

 

日本国内でも、同国の知名度向上を目指し、『ニジェール物語』の上映会や講演会や写真展を各地で開催しています。

 

ボランティアはフランス語でVolontaireこれは「喜んで」という意味です。

これからも、お互いの喜びを共有しながら、本当の豊かさとは何かを考えて活動していきたいと思っています。

 

 

一般社団法人コモン・ニジェール (代表理事 福田英子)

https://www.comment-niger.org/




#128:2021年1月25日

 

Chadaからあなたへ

 




#127:2021年1月20日 

 

天沼耕平からあなたへ

 

このたび、「blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクトに取り組んでいただけますこと、深く御礼申し上げます。

 

この20億キロメートルという距離は、地球のおよそ5万周分にあたりますが、戦争や迫害によって故郷を追われた難民の人々が1年で移動する総距離になります。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が主導し、20191月世界27か国でグローバルキャンペーンとして始まった『難民と進む20億キロメートル』の取組は、歩く、走る、自転車に乗るということなどを通して難民の現状に思いをはせ、平和への願いと意識を高めていくもので、世界中の多くの方の賛同をいただきながら前進しておりました。

 

昨年夏、コロナ禍によってグローバルキャンペーンは一旦終了いたしましたが、この日本においては、学校及び団体の皆様の平和への祈りを込めて継続中で、現在も取り組んでいる方々がいます。

 

さて、今も世界中で戦火や理不尽な迫害によって故郷を追われる人々が後を絶ちません。

この人道的な危機の拡大は、残念ながら年々広がっています。

そして、世界的な新型コロナウイルスの脅威は、国境を越えた移動を強いられる難民の人々にとって、緊急事態にさらに襲い掛かる緊急事態となっています。

 

避難の道中、そして避難先におけるギリギリの状態のなかで、不充分な衛生環境や医療体制。

私たちが当たり前のように行っている予防体制も、資金難や情報や物資の不足により充分ではありません。

UNHCRとそのパートナー団体は、事態を打開すべく各地で奮闘し、難民の人々自身も、家族を守るために、そして未来をつかむために生き抜いています。

 

コロナ禍のなか、致し方のない部分もありますが、どうしても人々は自分と身の回りのことに注意が集中しがちです。

そして、こんな時だからこそ手を取り合わなければいけないのですが、世界各地の分断は進んでいるようにもみえます。

日本国内でも、コロナ患者の方や医療従事者の方々などにいわれのない差別の目が向けられる悲しすぎる現状があります。

 

皆様の健康を増進する様々な運動を通して、苦境にある様々な人々に思いをはせ、共に手を取り合い、あたたかな連帯を生むこの活動が、このような状況を変えていくと、私は強く信じています。

 

参加者の皆様だけでなく、皆様の周りの方々にも、この世界を変えていく輪がさらに広がっていくことを願いつつ、平和への祈りのバトンを託させてください。

何卒よろしくお願い致します。

 

最後に、時勢柄困難なことも多いかと存じますが、皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』(学校・団体等)

https://www.japanforunhcr.org/archives/2bktogether

 

 

*プロフィール:国連UNHCR協会職員




#126:2021年1月20日 

 

ルミカからあなたへ

 

「blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクトのご案内

こちらは、国連UNHCR協会が行っている「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」に賛同したプロジェクトです。

 

コロナ禍の日々、お一人おひとりがご都合の良い時間に、歩いたり、走ったり、自転車に乗ったりして、より健康的なライフスタイルを目指すプロジェクトを一緒につくりませんか?

 

世界の難民の皆さんのことを思いながら「歩いた」「走った」「自転車に乗った」距離を1ヶ月ごとに合計していくプロジェクトです。

 

プロジェクト参加者は、開始時に個人または団体(家族、友人、学校、部/サークル、職場、地域など)として、blue earth green treesホームページの当プロジェクト案内ページに掲載しますが、匿名希望の方は人数に反映させていただきます。

 

いつからスタートしていただいても構いません。2月第3木曜日(2/18)、3月第3木曜日(3/18)に、事務局に各自の距離をご連絡いただき、『みんなの合計距離』を「種を蒔く」コーナーと「活動報告」コーナーに掲載致します。同時にトレーニングのヒントをはじめ、皆さんへのメッセージを「種を蒔く」コーナーでお届け致します。皆さんからもトレーニングの感想やお写真(自然やご自身)を「種を蒔く」コーナーにお届けいただけましたら掲載致します。

 

3ヶ月後の4月第3木曜日(4/15)には、国連UNHCR協会様にも『blue earth green treesのみんなの合計距離』を報告し、皆さんから提供いただけるお写真やお声もお送りする予定です。

 

コロナ禍の日々、より苦しい状況にある難民の皆さんを忘れずに行動に繋げていくことと同時に、緊急事態宣言も出ている地域もありますので、一人ひとりの心身の健康を維持し、より明るい毎日をつくっていくことを心がけたいと思います。

 

プロジェクト参加ご希望の皆さんは、事務局までご連絡をお願い致します。

 

*プロフィール:スポーツトレーナー




#125:2021年1月18日

 

東口千津子からあなたへ


「阪神・淡路大震災26年」

1
17日は阪神・淡路大震災で亡くなられた方々とご家族の皆さん、そして今も苦しんでおられる皆さんを想いながら、静かに過ごした一日となりました。心よりお見舞いを申し上げます。

1995
117日は、3年間のメルボルンでの生活から大阪に戻り、渡豪前に暮らしていたマンションの5階の部屋での暮らしが始まったところでした。初めての日本を楽しみに訪ねてくれたオーストラリア人の友人が泊まっており、午前546分の激しい揺れと棚から食器が落ちる音で飛び起き、彼女を強くハグしたことを覚えています。人生で初めて地震を経験した彼女に「大丈夫!」と声をかけましたが、その後、時間の経過と共に「大丈夫」とは言えないことが起こっていることに気づくことになりました・・・。

避難経路の確保をと、玄関のドアの開閉を確かめ、お隣のご家族とお互いの無事を確かめ合い、ほっとしたことを記憶しています。その後、階段で1階にかけ降りて、周りの状況を確認した後、部屋に戻り、すぐにオーストラリアの彼女のご家族に電話をしました。幸い、電話が繋がり、その時には安心していただけましたが、その後の深刻な被災状況をニュースで知られた時には、海の向こうのご家族はどんなにご心配だったかと後から思いました。家族や友人たちの無事を確認した後、勤務先の学校法人の学生たちの安否を確認するため、友人を安心できるご家族にお願いし、当時、天王寺にあった職場に向かいました。電車やバスは動いておらず、とにかく少しでも職場の方に向かおうと2時間ほど歩いたところで、タクシーに乗ることができました。職場まで辿り着いた教職員で学生たちに連絡をとりましたが、神戸方面に住む学生たち数人には連絡がとれないまま時間が過ぎていき、一人ひとりの顔が心に浮かんできました。学生たちの安否が気になりながらも、夜遅くに帰宅すると、帰りを待ってくれていた友人がハグをしてくれました。初めての日本で大震災を経験し、不安を抱えながら一日頑張った友人の気持ちを聴くことができたのは一日の終わりになってからでした。彼女がオーストラリアに帰国するのを見送った後、平日は被災した学生たちの話を聴き、一人ひとりに必要なことを確認・応援し、土日は神戸の被災地にボランティアに通いました。被災されたお一人おひとりのお話を「聴く」ことの大切さと難しさを深く感じた時間です。

1996
年に生まれた息子たちの世代は阪神・淡路大震災を経験していませんが、中学2年生の2011311日に東日本大震災を経験しました。被災地を何度か訪問した中で、息子と一緒に訪ねたことがありました。多くの人の命が失われた海岸で海を見つめながら立ちすくんでいた息子の後ろ姿が、今も忘れられません。

災害時に見つめたこと・経験したこと・感じたことを、十分に日常に生かしているだろうか? 今を生きているだろうか?と自分に問いかけます。

大切な一人ひとりを守れる自分でいるだろうか?広く見つめ、しっかり考え、適切に行動できる自分でいるだろうか?と考える時、やはり、限られたささやかなことしかできない自分自身に気づきます。

そして、普段から繋がる人たちとお互いが安心できる存在になり、助け合える人間関係を育て、協力し合えるコミュニティを築くことの大切さに気づかされます。

子どもたちやその後の世代の子どもたちには、できれば災害とは無縁であってほしいと願いますが、私たち人間が傷つけてしまった地球環境の警告のような災害はこれからも起こると予測されます。国内外の子どもたちや若者たちが少しでも生きやすい世界で希望を紡いでいけるように、少しでも災害が少なくなるように、みんなで繋がり、協力し合えるようにと願います。

阪神・淡路大震災で被災された外国人の方々の声に耳を傾け、相談対応されるNPOが生まれ、セクターを越えて日本のさまざまな場所で課題に取り組んできていますが、26年経過した今も、外国人の方々が安心して暮らせるとは言えない課題が山積しています。

外国人の方々、多文化な背景をもつ方々、多様な環境にある子どもたち、一人暮らしの高齢の方々をはじめ、社会を構成するさまざまな個人の声に耳を傾け、それぞれの置かれた状況を知ることから、今、すべきことが見つかると感じます。

今日も自分にできることをひとつ行動に繋げて、一緒に歩んでいきましょう。

コロナ禍での日々、十分におからだに気をつけながらお過ごしください。

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事。
種を蒔くコーナー:118, 79, 56, 42, 1

 




#124:2021年1月15日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「d-lab2020〜第38回開発教育全国研究集会のご案内」

 

・日程:2021年2月20日(土)〜23日(火・祝)

・会場:オンライン

※詳細は、開発教育協会のホームページをご覧ください:http://www.dear.or.jp/event/d-lab2020/5950/

 

ご参加をお待ち致します。

 

*プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

種を蒔くコーナー:#121,98,79,73, 69, 67, 48




#123:2021年1月9日

 

今中和子からあなたへ

 

「ホンジュラスから写真が届きました!」 

 

 

新年あけましておめでとうございます。昨年はたくさんのみなさまから「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力をいただきありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

 

AMDA-MINDSホンジュラスオフィスのみなさんが、お一人おひとりにマスクを届けて下さり、写真を送ってくだいました。とても喜んでくださっているとのことです!!! 写真を撮るのは緊張されるのか、少し表情が固くなってしまうようです。

 

こうして大人も子どももみなさんがマスクをつけてくださっている写真を見ると、作って良かったなと実感が湧きますね! この写真に元気をもらって、私もマスク作りを今年もそろそろ始めようかなと思っています。

 

寒さが厳しくなる中、コロナが猛威をふるい感染者数の多さに驚くばかりの毎日です。またおうち時間が増えそうですが、少しでも楽しみを見つけてこの冬を健やかに過ごせるといいですね。どうかくれぐれもご自愛ください。

 

*プロフィール:

手作りマスクを届けようプロジェクトリーダー 種を蒔く#110, 104, 96, 85, 84, 77, 72, 66, 55, 25 

プロジェクトページ:  http://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/




#122:2021年1月8

 

川野裕満子からあなたへ

 

明けましておめでとうございます。新年第一段と言うことで、お正月にまつわる作品を選びました。

昭和の懐かしい正月風景を思い出して、ほっこりしていただければ幸いです。

今年もハートフルリーディングでは、心に沁みる朗読をお届けしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

●ある少年の正月の日記 小川未明 作 / 青空文庫より

一月一日  

 学校から帰ると、お父さんが、「今年から、おまえが、年始におまわりなさい。」といって、お父さんの名刺を四枚お渡しなさった。そうだ、僕は、十二になったのだ。十二になると、お父さんのお代わりをするのか、知らないけれど、急に、自分でも大人になったような気がする。お母さんから、あいさつのしかたをならって、まずお隣からはじめることにして、出かけた。  

一月二日  

 たくさんの年賀状の中に、僕にきたのが二枚あった。川田と西山からだ。学校で、いちばん親しい二人なのだ。なぜ、僕も早く書いて出さなかったろう。もらってから、出すのでは、なんだか冷淡のような気がする。いっそ、二人のところへ訪ねてゆこうかしらんと考えたが、お正月は、めいわくだろうと思ってやめた。二枚とも、「遊びにきたまえ。」と、書いて出した。  

一月三日  

 お隣の勇ちゃんがきて、寒ぶなを釣りにいかないかと誘った。勇ちゃんは、中学の三年生だ。去年の暮れ、釣り堀へいったときに、おじいさんが、「新年は、三が日の間懸賞つきで、寒ぶなをたくさんいれますよ。」と、いったからだろう。僕、新年早々、殺生するのはいやだといったら、勇ちゃんもゆくのをよして、二人で、ボールを投げて遊んだ。  

一月四日  

 昼ごろ、カチ、カチ、という、ひょうし木の音がきこえる。今年から学校へゆく弟が、「あいつはせっかちだから、おもしろい! やあやあ、コテツが、泣きおるわ。いま血をすわせてやるぞ……。」と、紙芝居の、チャンバラの手まねをして駆けだす。僕は、悲観してしまった。  

一月五日  

 姉さんが、カルメ焼きを造るといって、火を落として、新しい畳の上に、大きな焼け穴をあけた。そして、お母さんにしかられた。いつも、僕たちが、畳をよごすといって、しかられるので、ちょっと痛快に感じた。  

一月六日  

 外で、たこのうなり声がする。窓を開けると、あかるく日が射し込む。絹糸よりも細いくもの糸が、へやの中にかかって光っている。へやがあたたかなので、目にはいらないが、冬もこうしてごく小さなくもが、活動しているのを知った。  

一月七日  

 明日から、学校だ。また、予習もはじまる。大いにしっかりやろう。橋本先生は、僕たちのために、いつもおそくまで残っていてくださる。あ、先生に、年賀状をあげるのを忘れた。しかし僕は、ありがたく思っている。あした、お目にかかって、おめでとうをいおう。今夜、これから、なにをして遊ぼうかな。





#121:2021年1月6日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「12月26日SDGs勉強会」 

COVID-19の感染防止をしながらのワークショップはこれまでのようにアクティブには行えませんが、(やはり)ネット上でのやり取りとは一味違うように思えます。

前回はピーター・メンツェルの『地球家族―世界30か国のふつうの暮らし』という写真集の中のいくつかの写真を見て、「ホームステイをするならどこがいい?」という問いかけから、写真を読む活動(フォト・ランゲージ)をしましたが、前回お見せできなかった写真1枚<日本>を観てもらいました。そして世界地図は“Down-Under Map of the World”を使いました。

 

SDGsに直接つながるワークは、開発教育協会( http://www.dear.or.jp/ )とSave the Childrenが協力して作った『SDGsアクティビティ集』(2019年)から2つを選びました。小学生も参加してくれているので、「カードを使って世界を旅しよう」で、「国名」「あいさつ」「子どもの写真」「数字」が書かれたカードを集めるというものです。日本のほかはモンゴル、ネパール、バングラデシュ、イエメン、ウガンダで、日ごろあまりなじみがないところもあって、「あいさつ」「子ども」「数字」をマッチさせるのはなかなか難しかったかもしれません。違う社会なのにあいさつ言葉が同じなのは宗教が関係してるのかな、といった気づきもありました。

もう一つは「15年前の世界と未来(2030年)の世界を考えよう」の〈前半〉を行いました。9か国(先のワークの6か国に加えてアメリカ、中国、デンマーク)ごとにある統計の2001年と2016年の比較表が6ツ示されています。それぞれの統計が「人口」「5歳未満児の死亡率」「成人識字率」「女性の国会議員議席の割合」「1人あたりの二酸化炭素排出量」「ジニ係数(所得の格差を表す係数)」のどれなのかを考えてもらうというものです。SDGsは2015年に採択されて動き出したものなので、まずはその15年前の2001年に比べると2016年までにどのような変化があったのかを考えます。〈後半〉の未来2030年―SDGsの達成年度―までのワークはまたの機会に行います。

 

人口は59億人から73億人に増えていて、2030年には85億人まで増加すると予想されています。また世界人口の55%が都市に暮らしていて都市と農村の格差拡大や、社会的・環境的負荷などへの影響が懸念されています。 成人識字率は世界的に改善していますが、成人の7人に1人にあたる7億5000万人は非識字で、その6割は女性です。日本・アメリカ・デンマークなどの先進国は識字率が99%以上と推定されるという理由で近年は識字率の調査を行っていませんが、日本にも戦争や差別、貧困のために教育を受ける機会を奪われた人びと、外国にルーツを持ち日本に暮らす人びとなど、日本語の読み書きに不自由する人がいることは忘れてはいけません。

1人あたりの二酸化炭素排出量の世界平均は3.9トンから4.7トンと増加しています。アメリカやデンマークなどの先進国は排出量を減らしている中、日本の排出量は増加しています。

5歳未満児の死亡率は、1000人あたり80人から42人へとほぼ半減できました。肺炎や下痢などの感染症予防、安全で衛生的な出産は子供の命を守るために必要なことです。きれいな水をはじめとする生活環境があり、医療にアクセスできること、そして健康や衛星の知識を身につけ実践できるようになることも大切です。

女性の国会議員議席の割合は増加傾向で、平均8.8%から22.5%へと大幅増で、半数を超えている国家もあります。日本を含む先進国の平均は21%ですが、日本はその約半分の11.6%にとどまっています。

所得の格差を示すジニ係数は、世界的に拡大傾向で、日本やアメリカ、中国でも格差が拡大しています―日本の拡大率はアメリカや中国を大きく上回っています―が、アジアの途上国のネパール、モンゴル、バングラデシュは格差が少しだけ小さくなっています。

 

また、身近な課題がSDGsと関連していることに気づくために、「お腹が減っているのに、今日も明日も食べるものがありません」「国民の意見を無視した政治が行われている」「将来、マグロが食べられなくなるって、ホント?」「私立の学校や留学に行けるのは限られた人たち」「まだ消費期限が残っているのに、たくさんの食べ物が捨てられている」「仕事、育児、勉強で悩んでいるけれども、相談できる人がいません」「今日も、時間外の労働をして、残業代が出なかった。ブラック・バイトかな?」「私は女性なので“政治について意見を言うな”と言われます」のそれぞれに関連するSDGsの目標(複数可)を選んでみよう、というアクティビティも行いました(『基本解説 そうだったのか。SDGs』、SDGs市民ネットワーク、2017を参照)。みなさんもどうぞトライしてみてください。

 

*:岩崎裕保プロフィール:

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

種を蒔くコーナー:#98,79,73, 69, 67, 48




#120:2021年1月6日

 

From Jennifer Weiss to you

 

Dear Blue Earth Green Trees Community,

 

Thank you so much for your generous donation of $1,000.00 supporting wildfire recovery efforts for Armstrong Woods. Donations like these help to inspire and enable all youth, especially those who need us most, to become caring, responsible, and productive citizens. Your support allows us to strive toward our vision of offering Hope & Opportunity to every child in the counties we serve. Boys & Girls Clubs of Sonoma-Marin serves 10,000 children annually at over 30 Clubs in the Cloverdale, Geyserville, Healdsburg, Guerneville, Monte Rio, Windsor, Santa Rosa, Rohnert Park and Petaluma communities. Each day in our Clubs, we aim to instill in kids a desire to make Healthy Choices, display Good Character & Citizenship and to have Academic Success. If we achieve these three life-changing outcomes, our kids and communities will be strong. We are honored to be serving the youth in our communities.

 

Sincerely,

Jennifer Weiss

Chief Executive Officer




#119:2021年1月6日

 

From Athena Marini to you

 

A very Happy New Year to you!!! May many beautiful gifts of joy and peace come your way this year! We in Greece are still in lockdown so movements were restricted though the government relaxed the rules a little and allowed some ability for people to get together.

 

I have been meaning to tell you about 2 organisations. These two organisations concern themselves with how to create change around farming practices in the western world (mostly Australia and USA) where most damage is done to the earth with the current farming methods. More than anything, humans need to rethink about how we grow our food because it is no longer sustainable to do what we have been doing over the last 100 years… poisoning the earth with pesticides, killing off pollinating insects and especially bees and not caring for the earth’s top soil or water systems. I imagine that there is a more caring system in Japan towards the earth where food is produced as it’s an older and wiser country. In Australia and the US though the top soil has suffered hugely but people’s health too has suffered because food does not have the nutritional value it should have because of these mal practices in agriculture.

 

Many farmers are waking up now but also many doctors and other scientist and I would like to introduce to you Dr Zach Bush, a young doctor and a wise human being who has set up an organization called Farmer’s Footsteps. You can look up what they do and what their goal is.

 

The other organization is the Australian one called Regenerative Agriculture. These farmers have come together and are doing great work to improve the land and regenerate it. You will see how green and healthy one large farm is compared to the neighboring one. YOU TUBE VIDEO: From the Ground Up- Regenerative Agriculture.

 

I am very optimistic about the future because more and more people are waking up and taking action in many, many different levels to bring this beautiful planet of ours back to the beauty that it inherently had and to stop abusing it and ourselves by our ignorant and often greedy ways.

 

In Greece too things are happening and we have now several weekly organic food street markets in Athens and of course that is where I do my weekly shopping.

 

Wishing you

Love and Light

 

Profile:
Living in Athens, Greece.  My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.
Messages:
6,74, #100




#118:2021年1月1日

 

東口千津子からあなたへ

 

2021年、新しい年がお一人おひとりにとって心豊かな年になりますようにお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2020年は世界中が新型コロナウィルスの影響を受けた一年でした。お亡くなりになった国内外の方々、ご家族の皆様にお見舞い申し上げます。また、紛争や気候変動などの下、苦しい状況にある皆様にお見舞い申し上げます。

 

コロナ禍の日々、世界の状況を見つめ、確かな情報を整理し、何をすべきで何をすべきでないか、試される時間が続きました。歴史や先人に学び、どんな時代にもどんな状況であっても、国内外のさまざまな場所で多様な「種を蒔く」お一人おひとりが光になり、希望を失わずに歩み続ける勇気を下さっていることを再認識した時間でもありました。

 

blue earth green treesと出会ってくださり、共に歩んで下さっている「種を蒔く」お一人おひとり、同様の哲学に拠って立ち、同じ方向に歩むお一人おひとりの声を聴かせていただく時、大きな力をいただきます。私自身も、それがささやかな一歩であったとしても、前に進んでいこう、行動につなげていこうと、チャレンジする勇気をいただいています。

 

以下のプロジェクト・リーダーとプロジェクトを一緒に育てて下さった皆さん、ご協力下さった皆さんに心より感謝致します。中止の判断をさせていただいたプロジェクトもありましたが、準備のプロセスで土を耕し種を蒔いて下さったと感じています。

「 Love, Peace, Freedom and Diversity Workshop〜手話エンターテイメント発信団oioiさん」、「オーストラリア森林火災被災者&動物応援プロジェクト」、「オーストラリア寄付先現地団体訪問」、「手話ワークショップ」「手作りマスクを届けようプロジェクト」、「ハートフルリーディング」、「わたしとわたしの出会いプロジェクト」、「一枚の写真からプロジェクト」、「手作り布ナプキンを届けようプロジェクト」、「Love, Peace, Freedom and Diversity Concert〜加藤おりはさん&丸山太郎さん/手話エンターテイメント発信団oioiさん/ゴスペル★IKOMAさん/たんぽぽ生活支援センター放課後等デイサービスさん/加音 西京極作業所さん」、「子育てカフェ」、「Sharing our experiences」、「種を蒔く人のお話を聴く会〜岩崎裕保さん/AMDA-MINDSネパール事務所奥田鹿恵子さん/国連UNHCR協会芳島昭一さん」、「SDGs勉強会」、「ROUDOKUプロジェクト」、「秋の出会いプロジェクト」、「Love, Peace, Freedom and Diversity Concert〜憲法絵本と語りの会さん/わたぼうしコンサートさん/ゴスペル★IKOMAさん/oioiりょーじさん映像」、「カリフォルニア森林火災被災者応援プロジェクト」、「カリフォルニア森林火災被災地植林プロジェクト」・・・。

 

お一人おひとりが積み重ねておられる多様なお仕事、活動、言葉、芸術、歌、音楽、ダンス、絵画、写真、朗読、書など、さまざまな個性あふれるあり方が出逢い、相互作用を起こし「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土が育っていくことを体感しています。また、目に見えにくいところで地道で確かなプロセスを辿り、一人ひとりに寄り添い心身の健康を支えて下さっている方々のあり方や、誰かの輝きや才能をみんなの笑顔や幸せに繋げて下さっている方々のあり方にも心が動かされます。

 

私たち一人ひとりの人生の時間は限られていますが、

個人・組織/団体・社会の健康度を高められるように協力し合い、自分自身の心の中に、そして世界に「愛と平和と自由と多様性」の種を蒔き続けましょう。そして、自分も周りも大切にできる心豊かで開かれた次世代に、「愛と平和と自由と多様性」のバトンを手渡していきましょう。

 

国も人種も言葉も文化も宗教も関係なく、一人ひとりが幸せでありますように。

 

May you be happy regardless of your nationality, race, language, culture and/or religion.

 

2021年1月1日

blue earth green trees

Chizuko Higashiguchi / 東口千津子

 

*プロフィール:一般社団法人blue earth green trees 代表理事。種を蒔くコーナー:#79, 56, 42, 1




#117:2020年12月31日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

 

Blue Earth Green Trees Community

 

Thank you for the multiple fundraisers to support the Guerneville School District 2020 Emergency Relief from the 2020 Walbridge Wildfire. Many families have experienced damage to their homes and/or suffered from long periods of emergency evacuations due to the the wildfire in Sonoma County. The wildfire caused significant hardships and potential trauma for some of the students and their families.

 

Monetary donations that you generously made is through the sponsoring non-profit: Boys and Girls Clubs of Sonoma-Marin where all proceeds go directly to the Guerneville School District Emergency Relief for the purpose of supporting identified families. The school staff working closely with families through a variety of needs assessment strategies, such as, interviews and surveys, to formulate a detailed database that identifies specific needs or requests specifically made by parents. The requests vary from basic needs such as food and clothing to a wish list for toys for the holiday season.

 

On behalf of the Guerneville School District and sponsoring non-profit, Boys and Girls Clubs of Sonoma-Marin, I thank you for your generosity and support for the students and their families and making the holidays and new year a brighter one.

 

Happy New Year in Gratitude,

 

Darryl Takizo Yagi

 

*profile: Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#111, 91, 86, 81, 75, 52, 40, 4




#116:2020年12月31日

 

Guerneville School Districtからあなたへ

 




#115:2020年12月31日

 

木村直子からあなたへ

 

 

小学校入学以来60年、見守り続けてくださった恩師が旅立たれた。

ずっと心の手を引き、背中を押し、包んでいただいていた。

今度は私が手を引いて差し上げたいと思い始めていた秋。

前の週には、弾んだ声でお電話をいただき、直前には紅葉のお便りが届いていた。

ライフワークのお茶のお稽古帰りに急変、90余年の日常の扉をすっと閉じられた。

「私より先に死になさんな」と、口癖のようにおっしゃっていた。

・・・寂しいけれど、見事な仕舞いに最後まで敬服。

ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

・・・告別式の帰り道 静かに陽が沈んだ。 白い月が出ていた。

 名教師 

 

あなたについていると

自然に勉強したくなる

研究が面白くてやめられない

あなたの手にかかると

ふしぎと自信が湧いて

突き当たった壁から光明がさしてくる

あなたのものさしを見ると

恥ずかしくていい気になれない

世界水準が私の眼を油断から救う

あなたの周囲にいる人は

めいめいの景色を許されながら

正直な持ち味で胸いっぱいの呼吸をする

あなたの下では

苦しみをも楽しみながら

誰も誰もが優等生だ  

(安積得也)  

 

 コロナ禍に翻弄された2020年が暮れようとしている。  

 どんなときにも  

 教え子の師であり続ける 教師、  

 先を生きる人 後輩を導く人 種を蒔くあなた

 「名教師」の詩を。    

 そして私は、今日も空を仰ぐ  

 しっかり生きよう。           木村直子




#114:2020年12月28日

 

 矢倉真由子からあなたへ

 

2020年もあと少しとなりました。今年はコロナという思いもよらぬウイルスがひろがり、新たな生活様式の中で試行錯誤を繰り返す一年となりました。
一方で、日頃見過ごしていることに向かい合う時間ともなり、さまざまな気付きを得た時間でもあったように思います。

私は日頃、学生相談室で相談業務に携わらせていただいております。
このような状況ですので、来室される方がご希望される場合は感染予防の一つとして、アクリル板やビニールシート越しにお話をうかがうことがあります。
互いの安全のために、大事な方法ですが、この一枚のアクリル板やビニールシートにより、分断された感覚を強く感じることがあります。目の前に相手の方がおられることには変わりないのに…。
そう考えると、共に過ごす空間の感じ方について、改めて考えさせられます。

さまざまな場所で、当たり前のように目にするようになったアクリル板やビニールシート…互いの間にこれらがあったとしても、伝える言葉や表情のあたたかさが変わらず伝わるように、そして受け取る側もしっかりと心を開き、受け取ることができるように、共に安心できる空間をうみ出せたら良いなと思います。

2021
年も、どうぞよろしくお願いいたします。

矢倉真由子

 




#113:2020年12月25日

 

人美からあなたへ

 

今年もあと1週間。

コロナで始まりコロナで終わろうとしているイヤな1年でした。

せめてクリスマスの今日、ほっこりした暖かい気持ちになってほしいと思います。

メリークリスマス!

 

●天国の少年 森下雨村 作 / 著作権フリー

 寒い寒いクリスマスの晩のことでした。

 一寸先も見えないほど、深い霧がかかったロンドンの町を、息を切らして走ってゆく一人の少年がありました。

 身を切るような寒さに、少年は耳を真っ赤にし、ひびの切れた小さい手をして、わき目も振らずに走っています。見れば、この寒中になんという寒そうななりをしていることでしょう。でも、少年ジョーイの顔は、喜びに光輝いているのでした。

 ジョーイは今日、日曜学校の先生からクリスマスの贈り物をいただいたのです。その贈り物というのは一枚の白銅貨、五銭のお金でした。ジョーイはそのお金をポケットの中に握りしめて、夢中になって走っているのでした。

 五銭のお金は、長い長い間、ジョーイが夢見ていた望みをとげる、元手です。彼は今、その夢を本当にしようと思って、最寄りの地下鉄道の停車場へかけてゆくところなのです。

 停車場のプラットホームには、お金を入れると下からお菓子が出てくる自動菓子売器がありました。ジョーイは停車場に行くたびに、その自動菓子売器に見とれていましたが、それが今、自分でできるのです。

 ちょうどその時、ジョーイよりは三つぐらい年下と思われる毛皮の帽子をかぶった少年とお母さんが馬車から下りて、地下鉄道の停車場へ行くところでした。

 この少年はエッジーと言って、やっぱりクリスマスの贈り物をいただいて、しっかりとその手に握っています。しかしその手は、ジョーイのようにしもやけもしていなけれは、ひびも切れてはいません。そして手に持ったクリスマスの贈り物も、五銭の白銅貨ではなくて、ピカピカ光るまばゆい金貨でした。

 エッジーとお母さんは、停車場へ入ってゆくと、エッジーの目はふと、プラットホームの柱にかかった自動菓子売器にひきつけられました。それは今までエッジーが見たこともないものです。

「お母さん、これは、何ですか?」

エッジーが不思議そうな顔をしてたずねました。そして、お母さんが説明してくださるのをエッジーはじっと聞いていました。

「ずいぶん面白い不思議な器械があるものだなぁ」

エッジーはすっかり心を奪われて、自分もそれをやってみたいと思いました。

「お母さん、ぼく、入れてみたいから五銭ください」

「あいにくなものね。五銭白銅は一つもありませんよ」

「ないんですか…」

エッジーはしょげこんでお母さんの顔を見上げました。

「じゃあ、十銭ならあるでしょう?」

「いいえ、小さいお金は五円しかありません」

「ぼく、今、五銭がほしいんです」

 エッジーはとうとう泣き出しました。でも、お母さんに涙を見られるのが恥ずかしいのと、自動菓子売器の側を離れたくないのとで、お母さんの後ろにじっとうずくまっています。

 ジョーイは今まで二人が去って行くのをじっと待っていましたが、子供の泣き声を聞いて自動菓子売器の前へ近づきました。

 一目でお金持ちの家の子供であることはわかりました。しかしジョーイはその少年が金持ちであろうと貧乏であろうと、そんなこと関係ありません。

 彼は泣いている少年の顔をじっと見ました。背丈も年頃もちょうど弟のジャックぐらいです。そのジャックは兄弟の中でも、一番身体が弱く、ジョーイも一番気にかけて可愛がっている子でした。今見ていると、その少年の頭から泣き声まで、まるでジャックに似ているのです。もうそれだけで、ジョーイの心は動きました。その上、少年が泣いているわけも、ジョーイにはよくわかっています。

 ジョーイは、つかつかとエッジーの方へ近づいてゆき、そして、

「きみ、五銭玉がないの?」

と、たずねました。

「はい、一つもないんです…」

 エッジーの目から、また涙が流れ落ちました。

 弱い者に対する思いやり…その優しいジョーイの心が、今、悲しそうに泣いているエッジーの上に動いてゆきました。そして、泣いている子供を見ると、たまらなくかわいそうになって、ほうっておかれないのがジョーイの常でした。

 彼はしばらくじっと考えていましたが、やがて、しもやけで赤くなったひびの切れた右手を、そっと少年の前につきだしたと思うと、

「きみに、これをあげよう」

と言い、五銭を差し出しました。





#112:2020年12月23日  

 

田中啓義からあなたへ     

 

 

 さる11月29日(日)ならまちセンター市民ホールで、当法人主催のLove,Peace,Freedom&DiversityProjectが開催されました。

 壇上で出演されたのは、「憲法絵本と語りの会」「わたぼうしコンサート」そして、当法人からの企画として、「ゴスペル★IKOMA」「手話エンターテイメント発信団oioiりょーじさんのソロパフォーマンス映像」と、多団体の方々に及びました。

 私は、当法人の理事であるとともに、「憲法絵本と語りの会」を企画し実施してきた弁護士の一人であり、また、「わたぼうしコンサート」の母体の法人の理事であり、かねてから「わたぼうしコンサート」のファンの一人でもあります。それらの関係から、私は、この多団体のコラボレーションを企画させていただき、また、当日の総合司会もさせていただきました。

 「憲法絵本と語りの会」の活動は、弁護士が憲法をわかりやすくポエムにした「憲法絵本」を用い、弁護士と障がいのある方の語り部が協力して、憲法の精神を市民や子どもたちに伝えてゆく活動です。「わたぼうしコンサート」の活動は、社会福祉法人「たんぽぽの家」が母体となったボランティアの音楽活動であり、音楽の専門家集団ともいうべきメンバーたちが、障害のある方の作った心のこもった詩を美しい曲に乗せて、社会に、その心や思いを発信してゆくコンサート活動です。

 そして、「ゴスペル★IKOMA」さんは、生駒市の生涯学習グループとして結成された団体で、魂の自由と解放がテーマとも言えるゴスペルを美しく、楽しく、生き生きと歌う活動を続けておられます。また、「手話エンターテイメント発信団oioi」のりょーじさんは、手話を普遍的な身体表現、心の芸術的な表現活動にまで高められ、耳の聞こえない人と聞こえる人の心のバリアを取り払うことを目的として活動されています。

 本企画に参加されたそれぞれの団体は、そのメンバー、活動の歴史、表現手段などを異にしております。しかし、いずれの団体も、個々人の個性、自由、平等、幸福を最も大切にする社会を目指すという意味合いにおいて、その根本理念を共通にしていると思います。

 障害のある方の「憲法絵本」の「語り」は、暖かく心に染み入る、とてもわかりやすい「語り」でした。「憲法絵本」を用いた弁護士の講話は、なるほどなあと憲法を再発見し、心から頷くことのできる内容のお話でした。「わたぼうしコンサート」の歌唱と演奏は、障害のある方の個人的経験や社会への思いを、時に明るく、時には切実に伝え、聞く人の心を強く打つものでした。また、障害のある方の語り「一人ぼっちのミミズ」「あかねこ」はどちらも、語り手の魅力的な個性が物語に溶け込んでいくような素敵な語りでした。

 そして、「手話エンターテイメント発信団oioi」のりょーじさんのソロパフォーマンスは、りょーじさんの経験と個性が歌唱と共鳴して、見聞きする人の心を感動させるものでした。また、「ゴスペル★IKOMA」さんの歌と踊りは、私たちの心を身体から解放し、そして、心も身体も、共にとてもウキウキとさせてくれました。因みに、私は、舞台裏で、楽しくて仕方なく、思わず歌唱に合わせて一緒に踊ってしまっていました 笑 

 そして、フィナーレは、各団体の代表の方に、もう一度登壇していただき、「わたぼうしコンサート」のオリジナル曲「絆」をみんなで歌い、文字通り、参加者全員の絆を確かめ合うことができました。当日の参加者は、出演メンバー約40人、それ以外の参加者が約40名と聞いています。このコロナ禍の時期に、大勢の方に集まっていただき、そして、大勢の方の気持ちが通じ合えたと思います。

 当法人の掲げる理念である「愛と平和と自由と多様性」が、約3時間にわたって、通底し、共鳴し、そして、膨らんでいった、とても素敵な会であったと思います。

 当法人の理念や活動内容はとても多岐にわたっています。

 しかし、専門分化が進む複雑化した社会において、専門的に活動する団体がバラバラで存するのではなく、根本理念を共通する多岐な団体が出会い、活動をともにし、相互に理解し学びあうことは、とても重要なことであると思います。

 これからも、当法人には、そのような活動が求められていると思います。

 私個人としても、還暦を数年前に過ぎましたが、むしろ、これからこそ、自分の専門分野を超えて、素敵な人たちと出会い、素敵な活動を共有し、人生を豊かにし、そして、微力でも、社会を豊かにしてゆく活動をしていきたいと思っております。

 皆さん、これからも、一緒に楽しく、そして、豊かな時間を共有してまいりましょう。  

 

*プロフィール

一般社団法人blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士    

種を蒔くメッセージ:#20、#31




#111:2020年12月20日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

Through the generous donation of USD $1,000 from the Blue Earth Green Trees Community, the Stewards of the Coast and Redwoods in Guerneville, California will use the donation to beautify the nature and natural environment that was destroyed the wildfires in California.  It is beyond belief that the Blue Earth Green Trees Community was able to fundraise a large amount in a short period of time.  The generosity of the community and members will help restore the natural surroundings and allow the blue earth to rejuvenate and the green trees to beautify itself.

On behalf of the Stewards and myself, I thank you for your overwhelming generosity of goodwill and support.

Gratefully,

Darryl Yagi


*profile:

Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#91, 86, 81, 75, 52, 40, 4

 




#110:2020年12月16日

 

今中和子からあなたへ

 

 

11月17日(火)に事務局より送っていただいた手作りマスク400枚がAMDA-MINDSホンジュラスオフィスに届きました!

ハリケーン被害の影響で少し時間がかかりましたが、無事に届いてよかったです。

新型コロナウィルスに加えてのハリケーン被害で状況が心配ですが、みなさんの手作りマスクが現地の方々の手元に届き、マスクに込めたあたたかな思いとともに受け取っていただけることだと思います。

たくさんのマスクを作ってくださり本当にありがとうございます。

 

♪このプロジェクトを始めさせていただいてからミャンマー、ネパール、ホンジュラスのことをはじめ、今まで知らなかった事をいろいろと知ることができています。このように知る機会を得られたのもみなさまのおかげだと本当にありがたく思っています。 

 

AMDA-MINDS様、AMDA様のホームページにホンジュラスについて掲載されています。よろしければご覧ください。

 

https://www.amda-minds.org/projects/honduras/

 

https://amda.or.jp/articlelist/?tags=19

 

プロジェクトリーダー

今中和子




#109:2020年12月12日

 

奈良市立若草中学校美術部からあなたへ

 

Merry Christmas !

May you find hope and peace!

 

(若草中学校美術部の生徒の皆さんと顧問の先生が、カリフォルニア森林火災被災地域の学校区の皆さんへエールを送るカードをつくってくださいました!前年の洪水と今年の森林火災で被災され、新型コロナウィルス感染の影響を受けた地域の学校区の皆さんへblue earth green treesからお送り致します。)

 




#108:2020年12月12日

 

矢倉真由子からあなたへ

 

2020年12月11日(金)10:30~12:30、第3回目の「子育てカフェ」を開催いたしました。

 

今回は私を含めて、3人でお話を聴き合いました。

 

毎回、特にテーマを決めることなく自由に発言していただく形で始まりますが、お話が進むにつれ、自然な流れの中、大事なテーマが見えてくるように感じています。

 

今回は、親子間の距離の持ち方や、他者との距離について、また子どもが感じている大事な空間とは…など、それぞれのエピソードを聴き合い、考えを深める時間が多かったように思います。

 

子どもが成長するにつれ、距離の持ち方も変わってきます。親のいない所で、子どもたちが自身の力で判断しなければならない場面を想像すると、陰で見守る親は子どもの判断力に対して、期待と不安が交差する感情を体験するように思います。

 

目の前のハードルに対し、子どもたちが今持っている力を存分に発揮できるよう、親として何ができるのかを考えた時、子どもたちがさまざまな経験を積み重ねていけるよう応援していくとともに「子どもたちが安心感に包まれ、その安心感に守られながら過ごせるように」日々の声かけや見守りを、もう一度見直してみることもとても大切だと感じました。

 

大人も試行錯誤の毎日ですが、日々感じている気持ちを伝え合う場を持つことで、また昨日とは違った自分に出逢えるような気がします。

 

子育てカフェが、そのような場の一つとなれば嬉しいです。

 

ドネーション6000円は以下のようにさせていただきます。ご協力をありがとうございました。

◆AMDA-MINDSホンジュラス事業 6000円

 

皆様のご参加お待ちしております。




#107:2020年12月11日

 

チコからあなたへ

 

一年の締めくくりの月、今年を振り返り 新しい年に思いを馳せて この詩を選びました。

私は一体、何を譲っていけるのでしょう?

読みながら考えさせられました。

 

●ゆづり葉 河井酔茗 / 青空文庫より

子供たちよ。

これは ゆづり葉の木です。

この ゆづり葉は

新しい葉が出来ると

入れ代ってふるい葉が落ちてしまうのです。

 

こんなに厚い葉

こんなに大きい葉でも

新しい葉が出来ると無造作に落ちる

新しい葉にいのちを譲って――。

 

子供たちよ。

お前たちは何を欲しがらないでも

凡てのものがお前たちに譲られるのです。

太陽の廻るかぎり

譲られるものは絶えません。

 

輝やける大都会も

そっくりお前たちが譲り受けるのです。

読みきれないほどの書物も

みんなお前たちの手に受取るのです。

幸福なる子供たちよ

お前たちの手はまだ小さいけれど――。

 

世のお父さん、お母さんたちは

何一つ持ってゆかない。

みんなお前たちに譲ってゆくために

いのちあるもの、よいもの、美しいものを

一生懸命に造っています。

 

今、お前たちは気がつかないけれど

ひとりでにいのちは延びる。

鳥のようにうたい、花のように笑っている間に気がついてきます。

 

そしたら子供たちよ

もう一度ど ゆづり葉の木の下に立つて

ゆづり葉を見る時が来くるでしょう。





#106:2020年12月7日

 

NPO法人edgeからあなたへ

 

【12/12開催 オンライン/参加無料】社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペedge2020ファイナル

 

イベント概要

関西の社会起業家の登竜門と言われるビジネスプランコンペ「edge」。そのファイナル(最終審査会)を大阪・梅田にて開催します。

2020年8月、社会の課題解決に挑む30組のプレイヤーが集い、ソーシャルビジネスプランコンペedge2020はスタートしました。

日本を代表する先輩社会起業家や、全国の仲間とともに、社会を変えるビジネスプランを考え抜いた6ヶ月間。

今年は、6組のファイナリストが最終プレゼンに挑みます。

社会に新しい価値をつくりだすためにさらなる仲間や応援者を巻き込み、未来に向けた大きな一歩を踏み出す日。

社会課題を解決するビジネスプランが誕生する瞬間に立ち会ってみませんか?

 

◆イベント内容

6組のファイナリストによるプレゼンテーション

古市 邦人  (フリーランス)

姉崎 一樹  (学びと貢献のプラットフォーム)

岸 圭介   (株式会社Root)

佐藤 耀   (近畿大学)

中村 舞斗  (虐待どっとネット)

藪中 孝太朗 (株式会社IC)

 

◆こんな人におすすめ

ソーシャルビジネスでの起業を考えている方

企業のCSR担当の方

助成財団の方

 

◆詳細

edge2020ファイナル

日 時:2020年12月12日(土) 13:00〜17:00

会 場:〒531-6023 大阪市北区大淀中1-1 梅田スカイビル タワーウエスト36階スペース36L

    http://www.skybldg.co.jp/access/walk.html

参加費:無料

備 考:オンラインの配信を行います。

    以下の申込先よりお申込みください。配信URLをお送りします。

 

◆申込先

オンライン観覧申込フォーム:https://ux.nu/fxHwd

※新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、会場での観覧は今年は行いません。オンラインによる視聴のみとなります。

 

◆主催

NPO法人edge

 

◆edgeとは

「edge」(エッジ)とは、Entrance for Designing Global Entrepreneurship の略。直訳すれば、「グローバルな視野に立つ起業家をデザインする玄関口」。この訳語からも連想できるとおり「若者たちに向けて、社会起業家へとつながる扉を開く『きっかけ』、『チャンス』を、ビジネスプランコンペという取り組みを通じて提供したい」という、我々の「想い」が込められています。

 

通常のコンペとは異なり、プランの完成度や実現性を高めるブラッシュアップの機会を提供します。さらに、そのプロセスを通して、起業家や起業家を支援するサポーターとのネットワークや社会起業に挑むプレイヤーとの出会いが生まれます。若き社会起業家を育てるコミュニティづくりも「edge」のめざすところです。

 

◆ビジネスプランコンペedge概要

ビジネスの手法で社会課題を解決しようとする人たちのことを"社会起業家"と呼びます。 高度に複雑化する現代社会の中で、社会起業家の役割はとても重要性を増しています。 このコンペでは先輩起業家たちが起業までの道のりをともに伴走します。 また、このコンペは、NPO法人edgeが主催する「社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペ」です。2004年に始まり、これまでの15年間で約300組の若者の社会起業へのチャレンジを応援してきました。

 

●社会を変えるための社会起業プランのコンペです。

社会の課題を解決するためにビジネスを立ち上げ、チャレンジしようとする人々を「社会起業家」と言います。私たち「edge」は、社会課題の解決に向けて取り組む起業家たち、同じ意志を持った者たちがお互いに競い切磋琢磨することで、単独で挑戦するよりもより専門性の高い解決策を生み出せると考えています。

 

●若者のためのコンペです。

私たち「edge」は社会起業家をめざす若者が自分の可能性やプランの実現性を試し、実践する場としてこれまでビジネスプランコンペを開催してきました。 起業マインドを持った若者の育成と、その事業を支援しようとするサポーターネットワークの構築を通して「社会課題解決に挑戦する人々のコミュニティー」を作る。それが私たちの目標です。

 

●プランをブラッシュアップしていくコンペです。 

近年、様々なビジネスプランコンペが開催されるようになってきましたが、edgeは単にプランの優劣を決めるだけのコンペではありません。先輩社会起業家らがメンター(助言者)となり、それぞれのプランをブラッシュアップ(洗練)していきます。 だからこそ、edgeのコンペからはたくさんの起業家が生まれています。

 




#105:2020年11月27日

 

川野裕満子からあなたへ

 

秋も深まってきました。今回は昭和の日本を代表する小川未明の今の季節にピッタリの作品を日本の童謡をBGMにお送り致します。人は時として自分が持っていない物に興味を抱きます。人の物がよく見えたりもします。でも、それを奪い合うのではなく、お互いに交換したり分け合ったり、、。そう言う気持ちから平和の種の芽が出てやがて大きく育つのではないかと、考えさせられた作品です。

 

●おかめどんぐり 小川未明作 / 青空文庫より

  ねえやの田舎は、山奥のさびしい村です。町がなかなか遠いので、子供たちは本屋へいって雑誌を見るということも、めったにありません。三郎さんは、自分の見た雑誌をねえやの弟さんに、送ってやりました。

「坊ちゃん、ありがとうございます。弟は、どんなに喜ぶかしれません。」と、ねえやは、目をうるませて、いいました。

 すると、ある日のこと、弟の孝二くんから、たいそうよろこんで、手紙がまいりました。そして、山で拾った、くりや、どんぐりを送ると書いてありました。 「町が遠いのに、弟さんは、小包を出しにいったんだね。」と、三郎さんはききました。

「いえ、町へは、毎日、村から、だれかついでがありますから。」と、ねえやは、答えました。  

 手紙のあとから、小包がとどきました。あけると、紫色のくりや、まるいどんぐりや、また、ぎんなんなどが、はいっていました。そして山から、いっしょについてきた、木の葉もまじっていました。これを見ると、ねえやは、子供の時分のことを思い出して、なつかしそうにながめていました。 「こんなのが、山にたくさんなっているの?」

「はい、たくさん、なっています。」

「いってみたいなあ。」と、三郎さんは、田舎の秋の景色を思いました。  

 三郎さんは、さっそく、孝二くんに、礼をいってやりました。それから、そのうちに、また雑誌を送るからと書きました。  

 しばらくたつと、孝二くんから手紙がきたのであります。

「なんといって、きたんだろうな。」  

 三郎さんは、あけてよんでみると、

「送っていただいた、美しい雑誌を友だちに見せると、みんなが、奪い合って、たちまち、汚くしてしまいました。残念でなりません。また、送っていただいて、破るといけないから、どうか、もう送らないでください。」と、書いてありました。

「そんなに、あんな雑誌がめずらしいのかなあ。」  

 三郎さんは、活動もなければ、りっぱな店もない、電車もなければ、自動車も通らない、にぎやかなものは、なに一つもない、田舎の景色を目にえがいて、そこに遊ぶ子供の姿を想像した。そのかわり、林が茂っていれば、美しい小川も流れています。

「僕たちだって、そのかわり、くりや、どんぐりを、拾うことができないのだから、おんなじこった。」と、三郎さんは思いました。  

 三郎さんが、孝二くんの送ってくれた、どんぐりを、学校へ持ってゆくと、さあたいへんでした。みんなは、珍しがって、

「見せておくれ。」と、そばへ寄ってきました。

「君、このおかめどんぐりを、どこから拾ってきたんだい。」

「一個、おくれよ。」

「僕にもね。」  

 みんなは、三郎さんのまわりにたかって、はなれないのでした。そのうち、奪い合いから、けんかをはじめたのであります。  

 その晩、三郎さんは、考えました。 「田舎の子は、雑誌を見たいのだ。僕たち街の子は、おかめどんぐりがほしいのだ。かえっこすればいいじゃないか。」  

 あくる日、三郎さんは、学校へいって、

「君たちのよんだ雑誌を田舎の子供へ、送ってやって、田舎の子供たちから、おかめどんぐりを送ってもらおうよ。」と、相談しました。

「賛成、賛成!」  

 そのことを、三郎さんから、孝二くんにいってやると、すぐに返事がきて、田舎の子供たちも大喜びだというのでした。そして、雑誌やおかめどんぐりよりも、まだ知らない、遠い田舎と、街とで、おたがいに、交際するのが、とてもうれしかったのであります。





#104:2020年11月24日

 

今中和子からあなたへ

 

「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力ありがとうございます。

みなさまからお預かりしたマスクのうち、400枚を11月17日(火)にAMDA-MINDS ホンジュラスオフィスへ事務局より送っていただきました。マスクを作成して下さった個人の皆さまのお名前と団体名を英語で手紙に記載し、同封してくださっています(これまでにお届けしたミャンマーとネパールへも同様です)。今回もまた、ホンジュラスの方々へマスクとともにみなさまの思いが届くことだと思います。現地に届きましたらまたご報告させていただきます。

今回の発送で現在、事務局でお預かりしているマスクは405枚になりました。今後も手作りマスクを必要としている方々へお届けを続けたいと思いますのでご協力よろしくお願いいたします。

 

♪秋が深まり、少しずつ冬の訪れを感じる頃となりました。コロナとともに過ごす生活も長くなり、窮屈な毎日に慣れたような慣れないような、、、年末年始には久しぶりの家族に会いたいけれど、コロナの勢いはどうなるのでしょうか。

今できる楽しみを。できれば今しかできない楽しみを見つけることができたらいいですね!

大切な人のためにも健やかにお過ごしください。

 

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー

今中和子

 

※種を蒔くコーナー#25、#66、#72、#84メッセージ投稿者

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/ 




#103:2020年11月17日

 

奥田鹿恵子からあなたへ

 

10月、AMDA-MINDSのネパールの事業地に、約520枚の手作りマスクと18枚の布ナプキンが届きました。blue earth green trees様の「手作りマスクを届けようプロジェクト」のメンバー、60人以上の方々からのご寄付です。一つひとつに皆様の暖かい気持ちを感じます。ご支援に、心よりお礼申し上げます。

 

ネパールでは、新型コロナウイルス感染防止対策として交通規制が課されており、事業地への物流が滞り、マスクが不足しています。生理用ナプキンも、普段は国際機関などからの支援により学校や診療所で手に入るのですが、授業がまだ再開されておらず、また感染を恐れて診療所に行くことを避ける女性も多いため、入手が困難になっています。この状況をblue earth green trees様にお伝えすると、すぐにサンプルとして布ナプキンを作ってくださいました。

 

現地では、活動の一環として、新型コロナウイルス感染予防啓発に取り組んでおり、ご寄付いただいたマスクを住民に配付しています。素敵な柄のマスクを着けて住民はとても嬉しそうで、周りからよく「そのマスク、どこで手に入れたの?」と聞かれるそうです。違和感がある、暑い等の理由で、今までマスクを着けることに抵抗があった人たちにも、自然に意識向上と行動変容が促されています。

 

コロナ禍で日本も大変な時に、AMDA-MINDSの事業地に関心をお寄せいただいたこと、そして活動への応援、本当に心強く思います。11月6日のイベントでは、参加者の方々、一人ひとりと直接お話することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。ヒトとヒトとのつながりの素晴らしさと大切さを改めて感じた機会でもありました。改めて感謝を申し上げます。皆様の想いを励みに、これからも開発途上国の人びとの生活向上を目指した取り組みを進め、その経験を日本にも還元していけるよう、より一層精進していく所存です。このご縁が長く続きますよう、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

新型コロナウイルス感染予防啓発キャンペーンにて、ご寄付いただいた手作りマスクを配付している様子

 

 

※11月6日のイベント:

https://www.blue-earth-green-trees.com/20201106/

※AMDA-MINDSネパール事業:

https://www.amda-minds.org/projects/nepal/





#102:2020年11月13日

 

人美からあなたへ

 

コロナ離婚とか世間では言われています。寂しいことです。こんな世の中だからこそ、安心できるパートナーが側にいてくれると嬉しいですよね。

「眠らない男」に巡り逢えた女性は幸せです。

いやぁ~ちょっと不気味でしょうか?

 

眠らない男(ひと) 水城ゆう作 / 水色文庫より

 わたしが眠りにつくとき、彼は目をさましている。わたしが目をさましたときも、彼は目をさましている。彼はけっして眠らない人なのだ。

 どうしてわたしは、彼に選ばれたのだろう。

 わたしは、ドジでわがままな女だ。とりたてて美人でもなければ、スタイルもよくない。背も高くないし、顔はソバカスだらけだ。

 わたしの毎日は、失敗の連続だ。

 ヤカンを火にかけていたことを忘れて、黒コゲにしてしまう。トーストはかならず、バターのついたほうを下にして落としてしまう。読んでいる本にはソースをこぼし、新聞にはコーヒーをぶちまけてしまう。キーをつけたまま、車のドアをロックしてしまう。セーターを洗えば、ツーサイズも縮めてしまう。

 こんなわたしを、どうして彼は選んでくれたのだろう。

 彼は言う。そんなことを気にすることないよ。そんなつまらないことを。きみにはもっと大切な、すばらしいことがあるんだから…

 そんなことって本当だろうか。疑うわたしの顔を、彼はじっと見つめている。

 彼に会っていなかったら、わたしはどうなっていただろうか。

 幼いころからわたしは、ばかな女だった。せっかく旅行に行っても、つまらなそうにだまりこんでいるかと思えば、急におうちに帰りたいとぐずりだす。話しかけられても返事はしないし、近所の人にも挨拶できない。好き嫌いははげしいし、気にいらない服は着ようとしない。

 彼に会っていなかったら、わたしはどうなっていたのだろう。

 わたしが日々しでかす後始末を、彼はきちんとやっていってくれる。

 彼がいなければ、わたしはいったいどうしていいのかわからない。

 わたしが夜中に目をさましたとき、彼が眠っているのを見たことがない。

そんなとき、わたしは彼にたずねる

「あなたは眠らないの?」

彼はこたえる。

「ああ、ぼくは眠らないのだ」

わたしは彼にたずねる。

「あなたはどうして眠らないの?」

すると彼はこたえる。

「きみを見ているんだ。きみを見ていなければならないから、ぼくは眠らないんだ。きみはなにも心配することはない。なにも気にしなくてもいいんだよ。ぼくはけっして眠らずに、ここにこうやっているから」

 わたしは彼のその言葉を信じることができる。

 彼はけっして眠らない。





#101:2020年11月7日

 

木村直子からあなたへ 


1031日 

第一回『ROUDOKUプロジェクト』に参席の機会を得た。

 

外国の方やお子さんも参加されると聞いていたので、「竹取物語~かぐや姫の生い立ち」の朗読台本を作り、絵本を持参した。

参加された小学校教諭から「今は小学五年生で古典に親しむ単元があり、かぐや姫も習います」と伺う。

フィリピンから来日中の小学生兄妹も既にかぐや姫を知っていた。

ただ、日本のように折に触れて月に思いを託し、重ねる文化はないのだと。

 

グループ朗読、詩あり、歌詞あり、英訳朗読あり・・・

そして私は日本の古典、と まさに多様な朗読会。

・・・時をとらえて種を蒔くということ、育つこと、育むこと。

   共に在ること、分かち合うこと。言葉の壁を越えて。

   両手をひろげてハグはできない今だけど、心の交感・ハグは出来る。温かい。

   朗読・・・まず、声を出すこと。リラックスして声に出すことが大事なのだと分かった。

ハートフルリーディングのお三方の声の魅力、表現力に惹かれ、二時間が瞬く間に過ぎた。

 

貴重な体験をした帰路、近鉄電車の車窓には平城京旧跡。

豊かな薄の穂群が夕日に染まる景色が流れて、

はるかな飛鳥を偲び、昇天するかぐや姫を思う。

 

戻れば、ビルの上に丸い月。

故郷の海に映る月明かりに思いをはせ感慨深い十五夜が更けていく。

時空を越えてあまねく照らされ包まれる。

 

物語発祥の地といわれる奈良で、満月の日に「竹取物語」を読むことが出来た幸運。

 

不思議な巡り会わせに感謝して、古典の調べとともに語り継ぎたい。