『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#50:2020年7月10日

 

人美よりあなたへ

 

長い人生の終盤を迎えると、人は何を思うのでしょう。

 

のんびりと海をながめながら、

「いい人生だった…」と

振り返りたいものですよね。

 

ほっこりしていただければ、嬉しいです。

 

夕陽ヶ丘の青いベンチ (シマリス 作)/ 星空文庫より

 

夕陽ヶ丘の青ベンチに座る独りの老人。

長い白髪に深いシワのある顔。

そして組んだ両手のゴツゴツ感。

それは永い人生を過ごして来た証。

老人は丘の上から遠くの水平線に沈む夕日を見ている。

いくぶん微笑んでいるようにも見える横顔。

彼はどんな人生を送って来たのだろうか……

遠くの沖合いを静かに進む大型客船。

ボォーツ ボォーツ……

過ぎ行く時を惜しむかのように鳴いている。

 

小学生の子供たちが、数人、丘の上に駆け上がってきた。

滑り台やシーソー、砂場等で楽しそうに走り回っている。

老人は、ふと腰を上げて砂場で何やら光るものを拾った。

子供たちの周りを見回すようにして、しゃがんでは何かを拾っている。

それから自分のコートのポケットに光るものを入れると、また青ベンチへと戻って行った。

一人の女の子が老人に近寄り訊ねた。

「おじいちゃん……

さっき、何を拾ってたの?」

老人は優しく微笑んで女の子に答えた。

「宝物だよ」

それを聞くと少女は満面の笑顔で友達の方へ戻って行った。

少女は頻りに、砂場やシーソー、滑り台の周りを歩き回っていた。

「何をしてるの?」

数人の友達が少女に訊ねた。

「宝物を探しているの

少女は笑顔で答えた。

「そんなの落ちてる分けないじゃん!」

友達は声を揃えて笑い出した。

それでも少女は諦めずに探している。

やがて水平線に夕日が沈みかけた。

帰宅を急かす、子供たちの母親の声が聞こえる。

青ベンチに座っていた老人も腰を上げ歩き出した。

彼は丘の隅にある金網のカゴにポケットから光るものを取り出して、入れた。

少女は老人の姿が見えなくなったのを確認してから金網のカゴへ走り出した。

「きっと、あのおじいちゃんは、あそこに宝物を隠してるんだ……」

少女が金網のカゴを、のぞきこむと、そこには ……

ガラスの破片や缶ジュースのフタ、尖った小石が入っていた。

「これが、おじいちゃんの言っていた、宝物……

そっか

みんなが、ケガをしないよう、危ない物を拾ってくれていたんだ…」

すべての謎が溶けた少女の心は茜空のように、暖かな光で包まれていた。





#492020年7月9日

 

石田美加よりあなたへ

 

 皆さん、こんにちは。京都在住の石田美加と申します。

私は“偶然”という言葉が好きです。昨日も、驚くような偶然に出くわしました。わたしの個人的興味で恐縮ですが・・・ お読みいただけると嬉しいです。

わたしが今まで見た映画の中で一番好きなものは、『ニューシネマパラダイス』です。何度も何度も観た映画はこれが初めてです。特にラストシーンは、何回観ても心があつくなるのです。この映画は、わたしの息子が生まれた1988年につくられました。

 

先日、仕事が休みだった日、わたしは朝からずっとテレビをつけて用事をしていました。

ふと映像や言葉が流れ続けていることにしんどくなっている自分に気付いて、言葉のない音楽を聞きたいと思ったのです。そのとき、思いついたのが『ニューシネマパラダイス』のサウンドトラックを聞くことでした。YouTubeで探すと、チェロのヨーヨーマとトランペットのクリス・ボッティのセッションに行き当たりました。繰り返し再生しました。

 

そして次の日、昨日ニューシネマパラダイスの作曲家エンニオ・モリコーネさんが亡くなったと知りました。わたしはその偶然に驚きました。わたしの“大好き”が引き寄せてくれた 偶然だと勝手な解釈をしています。

 

話しは変わりますが、わたしは、この5月からNPO法人加音 西京極作業所の職員として働きはじめました。加音は、自閉症スペクトラムの利用者さんが通う作業所で、わたしが20余年勤めた前職BOXメーカーの外注先さんです。箱の組み立てをお願いしていましたが、いつも納期は厳守され、圧倒的にミスの少ない仕事ぶりで大切な外注先さんとして社内でも有名でした。納品時、一緒に来られる利用者さんとも顔見知りになり、所長から依頼されて「会社の事務ってどんな仕事をするの?」という話を利用者の皆さんに話したこともあります。そんな出会いが、加音で働くきっかけとなりました。

 

加音はたくさんの個性で溢れています。コロナで利用者の皆さんもいろいろな我慢を強いられています。気持ちを言葉にすることが苦手な方たちですが、とても辛抱強いです。加音では、皆さんができるだけ元気でいられるように、今だからこそできることがあるはず、と模索をしています。(わたしはまだバタバタしているだけですが・・・)

そんな中、加音も『手作りマスクを届けようプロジェクト』に参加させていただきました。とても大切な経験をさせていただき、ありがとうございます。

 

 

今、わたしは『種を蒔くコーナー』に文章を書くことができることに感謝しながら、「偶然は深い!」とつくづく感じています。       

 




482020年7月8日

 

 岩崎裕保よりあなたへ

 

非核政策と核兵器禁止条約

 

ニュージーランド(NZ)のことを書いてみます。

先住民族のマオリは自分たちの土地をアオテアロア(白く長い雲がたなびく地)と呼んでいました。オランダ人A.タスマンが1642年に「発見」したので、オランダのゼーラント州にちなんでニュージーランドと名づけられました。今日マオリとパケハ(移住者のこと、

青白い人という意味)の関係は比較的良好で――もちろんそこにはそれなりの歴史があります――英語とマオリ語が公用語になっています。多くの人が自国のことをAotearoa New Zealandと言うようになっています。1893年に女性参政権が認められ、これは国レベルでは世界初でした。世界で最も早く社会福祉を充実させていたので、明治時代にはNZのことを社会主義国家だという理解も日本にはあったようです。英国から完全に独立をしてNZとして立法機能を持つようになったのは、1947年のことでした。

 

さて、今日は「平和(特に核)」についてお伝えしようと思います。

NZは非核国家(nuclear-free state)としてよく知られています。核兵器も原発もありません。NZ19876月8日に「非核法」を制定しました。この政策を積極的に推し進めたのは労働党でしたが、国民党が政権をとっても非核政策は変わらず維持されています。80%以上の国民がこの政策を支持していて、超党派的合意になっています。「我が家は非核です。お隣さん、お宅もそうですよね」という風に声掛けをして、町でそして都市で意識を共有するという地域の動きが根っこにありました。最近はもうあまり言ってもらえなくなりましたが、しばらく前まではNZに行くたびに「日本はまだ非核にならないの」と言われたものでした。

日本にも非核宣言都市があります。奈良県では40の自治体すべてがこれを宣言しています。実は日本全体の人口の90%を超える人びとが非核宣言都市で暮らしています(が、それを自覚しているかどうかは気になるところです)。非核宣言をしているのに原発があり、その燃料を運ぶ車は(今は少ないのでしょうが)高速道路や一般道を走っているというのが日本の現状です。

NZの非核法は簡単に言うと、入港したい外国の艦船は核を積んでいないという証明書を出さなければならない、というものです。この法律ができてから、NZの港に米国艦船は入港したことはありません。それまでは、日本の佐世保や横須賀などから出た米艦船がNZのオークランドやダニーデンなどに寄港していました。

NZで非核法が成立するよりもずっと前の1975318日に、神戸市議会は「核兵器搭載艦艇の神戸港入港に関する決議」で非核証明ができない艦船は入港できないとしました。それまで来ていた米艦船は、その後寄港の申請さえしなくなりました。港湾管理者は自治体なので、市長はこうした行政指導ができるのです。NZではこれを国家レベルで実現させたのです。

199686日に友人といっしょにNZクライストチャーチのケイト・デューズ(Kate Dewes)さんの自宅を訪れて話をしていた時に彼女が、「今日NHKの番組に私出てるの」と言いました。帰国後知人を頼って探してみると、それはNHKスペシャル「核兵器はこう裁かれた」だと分かり、TV映像を録画したものをその知人から借りてコピーを取りました。

彼女が仲間たちと「核兵器の威嚇と使用がいかなる状況の下で国際法上許されるのか、緊急に意見を求める」という世界法廷プロジェクト(World Court Project)を立ち上げて、その訴えが国連の議決を経て、ハーグの国際司法裁判所の「勧告的意見」に至るまでの映像でした。勧告的意見は「核兵器による威嚇・使用は国際法に一般的に違反する」と明確な判断を示したものの「自衛のための極限状況では合法か違法か判断を下せない」ともしました。ここから読み取れる重要なことは、一般的に国際法に反しており、極限状況下であっても合法であるとは言っていないということです。もう一つ覚えておくべき意味は、この運動は市民が起こし、国連を動かして国際司法裁判所の判断を手にしたという事実です。裁判所は「すべての国家には、核軍縮につながる交渉を誠意をもって行い、完了させる義務がある」と判事たちの全員一致の提言をして判断を閉めくくりました。この一連の動きが「核兵器禁止条約」につながっていきました。

ケイトさんは話が一段落すると、「さぁ」と僕たちを促して、町中の大聖堂近くのエイボン川に連れて行ってくれました。そこには数百人の人がいて「灯篭流し(lantern float)」をしていました。クライストチャーチは奈良市とほぼ同規模の都市です。NZでは1976年から86日をヒロシマ・デイと呼んで、平和のための祈りと学習を続けています。クライストチャーチはそのリーダー的な存在です。

ケイトさんは、もともと高等学校の音楽の教員でしたが、広島を素材にした音楽を教えるにあたって、調べていくうちに、自分の残りの人生を核をなくすことにささげようと考えるようになったんだそうです。ある時、「なぜそう考えるようになったんですか」と尋ねてみると、「日本に落とされた核は悪だということに気づいたので、戦勝国側にいる私たちがそれを正していかなければいけないと思う」という返事が返ってきました。

もっとお伝え出来たらと思いますが、長くなりましたので、また機会を改めて。

 

*プロフィール:岩﨑裕保

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。

 




472020年7月8日

 

北村正樹よりあなたへ

 

NPO法人加音は京都にある自閉症スペクトラムの利用者さんが通う 作業所です。障がいがあっても作業や自己表現を通じて社会に参加でき、日々楽しく地域の中で生活していける。それを形にするために取組んで いるのが、企業や大学から請け負っている箱折やクリップの組み立て、縫製、 清掃、オリジナル商品製作の仕事です。また、自己表現できる場として、創作活動やレクレーション活動、トーンチャイム演奏も行っています。  77日の七夕飾りもみんなで作りました。 みんなでワイワイにぎやかに楽しんで作った飾りと、一人ひとりが 思い思いの願い事を書いた短冊を大きな笹に飾り付けました。 アマビエの絵も、創作活動の時に利用者さんが描いたものです。

 

*プロフィール:  

NPO法人加音 西京極作業所 理事長

HP URLhttp://npo-kanon.org/




462020年7月5日

 

松本由季子よりあなたへ


 

世界のさまざまな場所で暮らす一人ひとりが力を発揮し、生き生きと過ごせるように助け合っていきたいと思いますが、国によって、また地域によって生理期間に女性の行動が制限されたり、適切な手当てがなされず、健康を損ねることがあるとお聴きします。特に、適切な手当てをするための清潔な衛生用品が利用できない状況の中、辛い思いで生理期間を過ごしている女性の環境を改善していくことが必要です。

AMDA-MINDS
さんの事業実施国でもそのような状況があり、手作り布ナプキンのニーズがあることをお聴きしています。まず布ナプキンサンプルを2030枚作り、現地の皆さんからフィードバックをいただく準備をしていく予定です。

このプロジェクトが保健衛生に関する意識の向上につながり、一人ひとりの女性が適切なセルフケアができるように応援できればと思います。どの国の女性たちも生理期間に関係なく、一人ひとりが日常生活を生き生きと過ごせるように願っています。

 

詳細は以下のプロジェクトページをご覧ください。

https://www.blue-earth-green-trees.com/20200706/

 

ご協力をいただけますようお願い致します。

 

手作り布ナプキンを届けようプロジェクトリーダー 松本由季子(種を蒔くコーナー#8メッセージ投稿者

 

*プロフィール:

愛媛県出身。

臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。

やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からはヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。




#45:2020年6月26日 

 

川野裕満子からあなたへ

 

「いいね!」
こちらは寺内隆(通称カンちゃん)と言う男性のオリジナルポエムです。

彼は生まれつき重度障害をお持ちで、車椅子生活を余儀なくされています。

また言語障害もおありです。
でも、常に明るく前向きで周りに元気と勇気を与えてくれています。

丁度、コロナで沈みがちな日々。
「いいね!」と言ってくれる人がいたら、、また「いいね!」と言ってあげられる人でいたい。

そして自分に対してもも「いいね!」と言えるように、、。


「しゃしんやさん」は青空文庫よりの作品です。

幼児と言うのは(特に男の子)とにかくじっとしていない。

カメラを向けると逃げちゃったり。

さすがしゃしんやさん!魔法をかけますね。

出来上がった写真が目に見えるようで、心がホッコリしてきます。

 

いいね! 寺内隆 作) / 作者よりご了承

いいね   あなたのそこがいいね
前向きに あなたのままで歩いてる
でこぼこ道 くねった道  
あわてず ゆっくり
それが  あなたの人生

いいね  あなたの そこが
いいね
何にでも チャレンジしようとする 心
失敗しても 壁にぶつかっても あきらめず
何度でも
それが あなたの人生

いいね  あなたのそこが
いいね
あなたと一緒にいたら
ホッとする
いつも幸せな気持ちにさせてくれる
飾らず 自然体で
それが  あなた

そんなあなたを
私は 大好きだよ
あなたの人生に
ずっーと かかわっていたいな

 

 


しゃしんやさん (小川未明 作) / 青空文庫より

あつい 日でした。正ちゃんは あおぎりの 木の 下で、すべりだいに のって あそんで いました。

そこへ、かみの ながい しゃしんやさんが はいって きて、
「ひとつ うつさせて くださいませんか。」
と たのみました。この しゃしんやさんは きかいを さげて、ごようを ききに あるくのです。
「子どもを とって もらいましょうか。」
と、おかあさんは おっしゃいました。
「かしこまりました。」
しゃしんやさんは、正ちゃんを すべりだいの 上へ かけさせ、おねえさんに ランドセルを しょわせて、下へ たたせました。
おねえさんは 小学一年生です。
「ぼっちゃん、お口を ふさいで。」
と、しゃしんやさんが いいますと、正ちゃんは、ああんと 口を あけました。
「ぼっちゃん、いい 子ですから、わらって くださいね。」
と、しゃしんやさんが いいますと、正ちゃんは、したを ぺろりと だしました。
これを みて いた おともだちは、正ちゃんの わんぱくに あきれました。
「正ちゃん ごらんなさい、おねえちゃんは おぎょうぎが いいこと。」
と、おかあさんが おっしゃいました。
「いいえ、ぼっちゃんも おぎょうぎが よろしいですよ。さあ、うつしますから。」
と、しゃしんやさんが うつそうと しました。
すると、正ちゃんは するすると すべりだいを すべりました。しゃしんやさんは こまって しまいました。
「この つぎに しましょうか。」
と、おかあさんは おっしゃいました。
かんがえて いた しゃしんやさんは、すっかり うつす よういを してから、
「さあ、おじょうさんも ぼっちゃんも、ようく おかあさんの おかおを ごらんなさい。」
と いいました。
ふたりは、やさしい おかあさんの おかおを みました。かたときも わすれない おかあさんだからです。
その とたん、パチンと 音が して、
「よく とれました。」
と、しゃしんやさんは あいさつを いたしました。

 





442020年6月22日

 

尾松貴美よりあなたへ

5
11日(月)〜515日(金)に開催された日経SDGsフェスがアーカイブ配信されています。
https://events.nikkei.co.jp/25804/


SDGs
未来会議、ジェンダーギャップ会議、SDGs×教育など、SDGsに関する7つのイベントは、どれも興味深い内容です。

当日のLIVE中継を見逃した方は、是非!

これまで、このようなシンポジウムは、東京での開催がほとんどで、なかなかな視聴する機会がなかったのですが、コロナ禍で無観客開催となったことで、LIVE中継やアーカイブ配信が増え、視聴機会が増えたことは、嬉しいですね。

9
月には、各国日経SDGsフェス「秋の陣」も開催されるようです。

*プロフィール:

会議通訳、翻訳(自然冷媒のグローバル情報誌「アクセレレートジャパン」他)

人との出会いと絆を大切にしています。大好きなフラとゴスペル、そして自分と向き合えるバクティヨガの時間が自分の人生を豊かにしてくれます。




43:2020年6月21日

 

田口淳子よりあなたへ

85歳、はじめての国際貢献!


長浜市に住む叔母は85歳。94歳の叔父の介護をしながら二人で暮らしています。
85歳の好奇心は尽きることがなく、叔母はラインを使いこなし、

マスク不足が報じられると、さっそくマスク作りにトライしたようです。
それが、今回のマスクプロジェクトに参加させていただくことにつながりました。
叔母からのラインメールです。

「マスクを喜んでもらい、よかったです。私こそ、国際貢献できる機会を

与えてもらって、うれしかったです。
マスク作りのために久々にミシンを出して、改めてミシンにめざめ、
今はお姑さんの着物をほどいてベストやエプロンを作っています。
お友だちとおしゃべりすることできなかったので、最高のストレス解消になりました」

コロナ時代を自分なりの方法で楽しんで乗り越えていく叔母のたくましさ。
叔母の姉(うちの母)には、明治生まれの祖母が着ていた着物をほどいて作った
マスクをプレゼントしてくれました。


今回は、叔母に活躍の機会を与えていただき、ありがとうございました。

プロフィール:
一般社団法人ニジェール物語製作委員会 理事




42: 2020620

 

東口千津子よりあなたへ

 

いつもblue earth green treesの活動にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。多様なお一人おひとりのあり方から、元気や勇気、喜びや力をいただいています。悲しみや寂しさ、辛さや苦しさについても聴かせていただき、共に歩ませていただくことで、命や人生をより深く見つめられるように感じています。

これからも世界の多様な皆さんの声から学び合い、育て合える開かれた関係を一緒に築いていきましょう。


6
20日は「世界難民の日 / World Refugee Day」です。
2000
12月、国連総会で決議されました。

自分の国から逃れる他なく、命や自由が脅かされている難民の皆さんの保護と援助に対する関心を高め、私たち一人ひとりができることで協力し、行動していきましょう。そして、難民の皆さんの人生から私たちが教えていただだくことを、今後のそれぞれの行動に繋げていくことができればと思います。

 

2019年、UNHCRの支援対象者は約8,650万人と報告されています。(Global Report 2019より)

 

2020620日は新型コロナウィルスの危機の中で、より高いリスクを抱えている難民の皆さんが、世界各地におられます。

難民の皆さんの支援に繋がる下記のイベントが、本日、開催されます。

◆国連UNHCR協会様より

https://www.japanforunhcr.org/archives/unhcrwill2live2020

2020620()17:0018:30

UNHCR WILL2LIVE Music 2020
メインパーソナリティ:MIYAVIさん、長野智子さん

 

620日〜831
募金つきオンラインシアター UNHCR WILL2LIVE Cinema2020

SDGsに取り組む団体・活動のご紹介ページ、
21 特定非営利活動法人国連UNHCR協会様のwebsiteをご覧ください。


国も人種も言葉も文化も宗教も関係なく、一人ひとりが幸せでありますように。

May you be happy regardless of your nationality, race, language, culture and/or religion.

 

*東口千津子/Chizuko Higashiguchiプロフィール:

一般社団法人blue earth green trees 代表理事。文学部英文学科卒業、教育学研究科修了、心理学博士課程中退。オーストラリアでGraduate diploma of Education〜Multicultural Studies of Education & TESOL 取得。公立高校での英語科教諭後、オーストラリアで3年間仕事と勉強をし、帰国。専門学校に学生相談室・保健室・社会貢献センターを立ち上げ、25年勤務の後、アドバイザーとなる 。一人ひとりの心身の健康を大切にし、国内外の多様な個人・団体と共に「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土を育て合うコミュニティを築くことを目指す。著書「メルボルンで愛と平和と自由と多様性を想う」など。翻訳「鋼鉄のシャッター」(畠瀬稔・東口千津子共訳)など。

種を蒔くコーナー:#1




#41:2020年6月12日

 

チコからあなたへ

 

これから雨の日が多くなりそうですね。

雨にも感情があるのかな?

雨音に耳を傾けてみたくなるお話

村山籌子 作

『あめくん』

 

そして、父の日に向けて…

なんとなく毎年、母の日の方が

大きくクローズアップされているような気がするので男性の優れた面について書かれた

岡本かの子 作

『男心とはかうしたもの』

 

をお届けします(*^_^*)

 

あめくん (村山籌子 作) / 青空文庫より

「シト シト シト シト」

と ちいさな おとをさせて あめくんが やつてきました。

「スル スル スル」

とじどうしやが はしつてきましたが、あめくんに であふと すつかり ぬれてしまひました。

「パカ パカ パカ」

と おうまが かけてきましたが、やつぱり あめくんに であふと びつしより ぬれてしまひました。「おもしろい おもしろい」

と あめくんは おほよろこびで、こんどは すこし おほきな おとで ふりはじめました。

「ビチヤ ビチヤ ビチヤ ビチヤ」

すると こんどは おとこのこが あまがつぱをきて かさをさして、やつてきました。

あめくんは かさと あまがつぱのために どうしても そのおとこのこを ぬらすことができません。

「ザア ザア ザア」

おこつた あめくんは、ちからいつぱい ふりましたが、おとこのこは へいきで あるいてゆきます。

「ザア ザア ザア」

あめくんが あとをついてゆくと、おとこのこは うちのなかへ はいつてしまひました。

「おかあさん、ひどいあめですよ」

と おとこのこ の こゑが きこえました。

「ピチヤリ ピチヤリ ピチヤリ」

と あめくんは ガラスまどを たたきました。

あまがつぱを ぬいだ おとこのこ と ちひさな おんなのこが ガラスまどの ところへきて いひました。

「あめくん、こんにちは」

おこつてゐる あめくんは へんじをしないで ただガラスまどを たたきました。

「ピチヤリ ピチヤリ ピチヤリ」

「こんにちは。ごくらうさま。きみはどこからきたの」

と おとこのこが いひました。

「とほい にしのはうから。ピチヤリ ピチヤリ」

と あめくんが こたへました。

「ごきげんよう。おやすみなさい」

と ちひさなおんなのこが いひました。

あめくんは きげんが なほつたので

「おやすみ」

と いつて、やねのうへで、あさまで

「シト シト ピチヤ ピチヤ」

と しづかに うたを うたつて、あさになると とほくのひがしのはうに いつてしまひました。

 

 


男心とはかうしたもの 女のえらさと違う偉さ 岡本かの子 作) / 青空文庫より

 結婚前は、男子に対する観察などいつても、甚だ漠然としたもので、寧ろこの時代には、男とも、女とも意識しなかつた位です。 

 それが結婚して、やうやく男子に対する自覚が出来、初めて男といふものが解つた時、私の感じたのは、男子といふものは事業慾が強くて、一般に利己主義なものだと思ひました。

 然しかうした考へは、まだ充分に男子といふものが解つてゐない。つまり観察の一段階に過ぎなかつたもので、それから立ち直つて考へて、だん/\男といふものが解つた気もちになつた時、尊敬の念が起るやうになりました。つまり一段階に於いて感じた男子の利己主義も、それをつぐなつて余りあるだけの男の偉さを、第二段に於いて感ずるやうになつたのです。結局私は此頃男子に対して尊敬してをりますが、然しそれかと云つて、女が偉くないといふ意味ではなく、又男子に盲従しようといふ尊敬のしかたでは勿論ないのです。唯女の偉さと違ふ秀れた偉さを男は持つてゐるといふことであつて、女が例へ自分が偉いと思ふ自覚をもつてでも、どこまでも男は尊敬してゆきたいと私は思ふのです。

 

 そんならどこが男の秀れた偉さかと聞かれると、一寸説明がしにくいのですが、結局いろんな点から云つて男は大きくて力があります。つまり生命力が男は女とちがつた意味で豊富だと思ひます。気持ちの上にも余裕があつて、例へば男には憂鬱があつても女ほどヒステリツクなところがありません。女の世界を見るやうに陰険さがありません、女より慈悲があります、技術とか才とかいふ方面は兎も角として、細かに観察すると、たしかに男は女よりもやさしい性情を持つてゐると思ひます。これは男の全体がそうだといふことは云へないかもしれませんが、私たちの社会から観察してたしかにかういふ点で尊敬すべき点を男子に見出すことが出来ます。これは女と対照して考へるのではありませんが、転じては比較になるかしれません。女同士の小心さや不愉快など経験して、此頃は男の偉さといふものに対して尊敬する気持ちになつて居ります。

 





 #40:2020年6月11日

      

From Darryl Takizo Yagi to you

 

Protesting for Racial Equality and Justice in California 

 

 Black Lives Matteris a calling cry and message and once again has generated protests not only in California, but also throughout the United States and beyond its borders.  The killing of an African American citizen by police ignited the recent protest for racial equality and justice.  For over 400 years, African Americans have incurred racial inequality and injustice from the time of slavery.  Not only African Americans, but also all people of color have endured racial discrimination and inequality throughout history.  

 

The outrage over the recent killing is giving rise to a new wave of activists of all people of color that go beyond racial lines.  The mostly peaceful protests take place in small towns to large urban cities, from several individuals to large gathering over the thousands, from children to the aged, all bonded by solidarity that lives matter, lives of one effect the lives of others.  You have probably seen the scenes on television or read about the protests on print.

 

These protest have continued beyond two weeks and are continuous and sustainable until real and true changes occur in all levels of government and the judicial system, including systemic changes in law enforcement.   The issues of racism run deep in American history and continue today, including Native Americans, Asian Americans, Hispanic Americans and others. 

 

In reference to Japanese and Americans of Japanese ancestry, who suffered prejudice and discrimination, racial injustice and inequality, and were incarcerated in internment (concentration) camps, and separated from families and loved ones who were forcibly placed in prisons, based on race and color without due process of law, during WW11. There are tragic narratives of other racial injustices far to detail in this short message to post.




#392020年6月10日

 

しもかわりえよりあなたへ

 

少し光が見えながらも、まだ予断を許さないという、心のどこかが自由ではないような毎日ですが、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 

このコロナ禍で、思いをはせるのは、周りにいてくれる人々のことですが、加えて、私は海の風景を思い出します。

数年前のお話ですが、私は国内外の島々を旅して、海に潜ることでエネルギーをもらっていた時期がありました。

海の世界は素晴らしく、海とそこに住む人々やその文化に敬意を持ちながら、感動や静寂をもらっていました。

出会った人たちを思うと、みんな元気だろうか、どうしているのかなと心配になります。

コロナで人の活動が止まったために、Co2排出量は減ったと聞きました。

地球温暖化は、海やもちろん私たち人間にとって切実な問題です、 白化したサンゴを見るたび、環境を守るために何ができるかを考えましたが、 今回の改善はコロナの影響ということなので、あまり喜べません。

人の意志の力で、よりよい環境が作られることを願っています。

 

海に潜り、魚たちの生命力溢れるダイナミックな姿を見ると感動するのですが、 仰向けで水面を見ると、静寂で、波が太陽光に反射して、キラキラと非常に美しく 、こんな風に、波があるから人生も美しいと思える強さが欲しいと思っていました。

困難の時に、今は波だと思って俯瞰することも心がけながら、この時期を助け合って乗り越えていけるといいなと思っています。

みなさまも、どうかこの時期を、心身ともに健康に乗り越えられますように。 

 

*プロフィール:

しもかわりえ

臨床心理士、公認心理師、元ダイバー




#38:2020年6月1日

 

轟木久美子よりあなたへ

 

日々生活するなかで、愚痴など言いがちですが、平穏無事に生活が送れる事に感謝を忘れないようにしたいと思います。そして、より良い自分に変化していけるように歩んでいきたいと思います。また、物事の見え方は自分の心次第ということも意識し、三点、書で表現してみました。

 





#37:2020年5月24日

 

榊原一寛よりあなたへ

 

小さな有機農業を土台とした地域循環を通して

持続可能な社会づくりを目指しています。

文化芸術、衣食住、心と体の根っこである農業。

どの生き物に取っても基本となる食べることが、

社会問題と環境問題の源流だと考えて、一隅を照らしています。

 

(SDGsコーナー #18 五ふしの草) 




#36:2020年5月22日

 

人美よりあなたへ

 

こんな時でも

自然界は確実に目覚め、

緑鮮やかに、花たちは咲き誇ります。

 

そんな中、小さくても一生懸命に咲いている花に、

私は注目してみました。

 


すみれ (北條民雄 作) / 青空文庫より

 

 昼でも暗いような深い山奥で、音吉じいさんは暮して居りました。三年ばかり前に、おばあさんが亡くなったので、じいさんはたった一人ぼっちでした。じいさんには今年二十になる息子が、一人ありますけれども、遠く離れた町へ働きに出て居りますので、時々手紙の便りがあるくらいなもので、顔を見ることも出来ません。じいさんはほんとうに侘しいその日その日を送って居りました。

 こんな人里はなれた山の中ですから、通る人もなく、昼間でも時々ふくろうの声が聞えたりする程でした。取り分け淋しいのは、お日様がとっぷりと西のお山に沈んでしまって、真っ黒い風が木の葉を鳴かせる暗い夜です。じいさんがじっと囲炉裏の横に坐っていると、遠くの峠のあたりから、ぞうっと肌が寒くなるような狼の声が聞えて来たりするのでした。

 そんな時じいさんは、静かに、囲炉裏に掌をかざしながら、亡くなったおばあさんのことや、遠い町にいる息子のことを考えては、たった一人の自分が、悲しくなるのでした。

 おばあさんが生きていた時分は、二人で息子のことを語り合って、お互に慰め合うことも出来ましたけれど、今ではそれも出来ませんでした。

 来る日も来る日も何の楽しみもない淋しい日ばかりで、じいさんはだんだん山の中に住むのが嫌になって来ました。

「ああ嫌だ嫌だ。もうこんな一人ぼっちの暮しは嫌になった。」

 そう言っては今まで何よりも好きであった仕事にも手がつかないのでした。

 そして、或日のこと、じいさんは膝をたたきながら

「そうだ! そうだ! わしは町へ行こう。町には電車だって汽車だって、まだ見たこともない自動車だってあるんだ。それから舌のとろけるような、おいしいお菓子だってあるに違いない。そうだそうだ! 町の息子の所へ行こう。」

 じいさんはそう決心しました。

「こんなすてきなことに、わしはどうして、今まで気がつかなかったのだろう。」

 そう言いながら、じいさんは早速町へ行く支度に取りかかりました。ところが、その時庭の片すみで、しょんぼりと咲いている、小さなすみれの花がじいさんの眼に映りました。

「おや。」

 と言ってすみれの側へ近よって見ると、それは、ほんとうに小さくて、淋しそうでしたが、その可愛い花びらは、澄み切った空のように青くて、宝石のような美しさです。

「ふうむ。わしはこの年になるまで、こんな綺麗なすみれは見たことはない。」

 と思わず感嘆しました。けれど、それが余り淋しそうなので、

「すみれ、すみれ、お前はどうしてそんなに淋しそうにしているのかね。」

 と尋ねました。

 すみれは、黙ってなんにも答えませんでした。

 その翌日、じいさんは、いよいよ町へ出発しようと思って、わらじを履いている時、ふと昨日のすみれを思い出しました。

 すみれは、やっぱり昨日のように、淋し気に咲いて居ります。じいさんは考えました。

「わしが町へ行ってしまったら、このすみれはどんなに淋しがるだろう。こんな小さな体で、一生懸命に咲いているのに。」

 そう思うと、じいさんはどうしても町へ出かけることが出来ませんでした。

 そしてその翌日もその次の日も、じいさんはすみれのことを思い出してどうしても出発することが出来ませんでした。

「わしが町へ出てしまったら、すみれは一晩で枯れてしまうに違いない。」

 じいさんはそういうことを考えては、町へ行く日を一日一日伸ばして居りました。

 そして、毎日すみれの所へ行っては、水をかけてやったり、こやしをやったりしました。その度にすみれは、うれしそうにほほ笑んで

「ありがとう、ありがとう。」

 とじいさんにお礼を言うのでした。

 すみれはますます美しく、清く咲き続けました。じいさんも、すみれを見ている間は、町へ行くことも忘れてしまうようになりました。

 或日のこと、じいさんは

「お前は、そんなに美しいのに、誰も見てくれないこんな山の中に生れて、さぞ悲しいことだろう。」

 と言うと

「いいえ。」

 とすみれは答えました。

「お前は、歩くことも動くことも出来なくて、なんにも面白いことはないだろう。」

 と尋ねると

「いいえ。」

 と又答えるのでした。

「どうしてだろう。」

 と、じいさんが不思議そうに首をひねって考えこむと

「わたしはほんとうに、毎日、楽しい日ばかりですの。」

「体はこんなに小さいし、歩くことも動くことも出来ません。けれど体がどんなに小さくても、あの広い広い青空も、そこを流れて行く白い雲も、それから毎晩砂金のように光る美しいお星様も、みんな見えます。こんな小さな体で、あんな大きなお空が、どうして見えるのでしょう。わたしは、もうそのことだけでも、誰よりも幸福なのです。」

「ふうむ。」

 とじいさんは、すみれの言菓を聞いて考え込みました。

「それから、誰も見てくれる人がなくても、わたしは一生懸命に、出来る限り美しく咲きたいの。どんな山の中でも、谷間でも、力一パイに咲き続けて、それからわたし枯れたいの。それだけがわたしの生きている務めです。」

 すみれは静かにそう語りました。だまって聞いていた音吉じいさんは

「ああ、なんというお前は利口な花なんだろう。そうだ、わしも、町へ行くのはやめにしよう。」

 じいさんは町へ行くのをやめて了いました。そしてすみれと一所に、すみ切った空を流れて行く綿のような雲を眺めました。

 




#35:2020年5月18日

 

From Lito to you

 

'Project Happy'

 

Hello everyone,

 

I know these are unprecedented times, and many of us are going through difficult times.

 

Together we can overcome this if we keep our distance and unite at heart.

 

Please take care and stay safe.

 

Lito

 




#34:2020年5月16日

 

玉井史朗からあなたへ

 

 みなさん、こんにちは。私は玉井史朗と申します。奈良市内で公立の中学校の教員をやっています。

 今、中学校はコロナ感染防止で3月から休校中です。これだけ長い間子どもたちのいない校舎は私の30数年の教員生活の中でも初めてです。改めて、今まで普通に顔を合わせて笑ったり、怒ったり、喜んだり、悲しんだりできていた日常の大切さやありがたさを感じています。今、奈良市では授業のオンライン化をすすめていますが、直接顔をつきあわせる事の意義を再認識する機会となっています。

 みなさんもコロナ自粛で相当大変な思いをされていると思います。こんな時だからこそ見つめ直す事、出きる事を模索していることと思います。

 先日、ある生徒が「コロナ腹立つ!俺らから修学旅行もクラブも奪いとっていった!けど、料理の面白さを教えてくれた」と言ってくれました。この生徒の気持ちは、多くの人の気持ちと同じで、コロナは当たり前の日常から多くのものを奪っていきました。けれど、その中からも料理という新しい価値をこの生徒はみつけたのです。こんな言葉に少し明るくなりました。

 




#33:2020年5月10日

 

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioiよりあなたへ

 

手作り透明マスクもよろしくお願いします!!

 




#32:2020年5月10日

 

チコからあなたへ

 

みなさんにオススメの作品をご紹介します!

 

思うように外に出かけられない今、ラジオドラマを聴きながら

ヤマトタケルと一緒に空想の旅をしてみませんか?

 

小町座ラジオドラマ

なら記紀万葉ファンタジア

『ヤマトタケルと白い鳥』

 

これは、2014年にならどっとFMで放送された

劇団小町座+ゲスト+一般オーディションの皆さんによる奈良発のラジオドラマです。

 

7歳〜67歳までのメンバーが

世代を超えてひとつの物語をつくりました。

 

脚本、構成、演出をされた

小野小町さんから、

子どものみなさんへ

 

みなさん、ヤマトタケルを知っていますか?

1300年前に書かれた、『古事記』に出てくる若い皇子(おうじ)です。

ヤマトタケルは、大和(やまと)を中心とした国づくりの命を受け、

全国をめぐりたたかいましたが、

ふるさと、大和にかえるとちゅう、

あともう少しというところで死んでしまいます。

『どうしてもふるさとに帰りたい。』そんな気持ちが天に通じたのか、ヤマトタケルは白い鳥になって、なつかしい大和の方へと飛んでいった、という伝説があります。

このドラマは、それをヒントに、みなさんにもわかるように、ファンタジーとして書きました。

ドラマは、今の時代から始まります。

いつもいじめられていて、何も話せない白い鳥が、ヤマトタケルの時代へタイムスリップして

 

第一話

ヤマトタケルは力の強い少年として大きくなりました。けれど父親の天皇は、タケルがうとましく

西のクマソをたおすように命令します。

 

第二話

タケルは、クマソタケル、イズモタケルを、おばのヤマトヒメからいただいた、緋()のころもと剣でたおします。

 

全部で四話ありますが、

まずは前半の第二話までを

お届けします。

 





#31:2020年5月9日

 

田中啓義&恵子&茜よりあなたへ

  

憲法絵本予告編

みなさん、こんにちは。私は、社団法人blue earth green treesの理事で、弁護士の田中啓義と申します。

本日は、みなさんに、この「憲法って、何だろう?」という冊子について紹介したいと思います。この冊子は、憲法の条文をわかりやすくポエムにして挿絵を入れて作った絵本です。この憲法絵本は、私が所属する奈良弁護士会の有志の弁護士が、10年以上前に作りまして、今では、日本弁護士連合会で発行され全国で頒布されています。私たちは、発刊の地の奈良で、この憲法絵本を使って10年以上にわたり、小・中・高で憲法の話をしてまいりました。年間に5校ぐらいしてきました。障害のある方の障害福祉施設と協働して、障害者の方がこのポエムを朗読して、そして弁護士がそれを解説するという形で協働してやってまいりました。本日は、この憲法絵本を少し皆さんに紹介したいと思います。日本そして世界は、新型ウイルスコロナの感染拡大で大変な状況になっていますが、こうゆう時でこそ日本の社会の在り方を根本的に定めている憲法が、何を私たちに定めているのか、私たちに言っているのか、ということをちょっと勉強するのもいいのではないでしょうか。最初に、この憲法13条、憲法の中でも最も大切な条文ですが、これについて朗読をさせていただきます。

 


あなたは、あなたの人生の主人公』

あなたは、あなたであるだけで、大切な人

あなたは、誰のものでもない

あなたは、どこに住んでもかまわない

あなたは、どんな仕事についてもかまわない

あなたは、誰と結婚してもかまわない

 

あなたは

ほかの人にめいわくをかけなければ

自分で自分の生きがいを見つけて

自分の人生を歩むことができる

それが「自由」です

 


今、憲法13条のところを朗読させてもらいました。あなたはあなたの人生の主人公、あなたの命、そして幸せ、そして自由、これがもっとも大切なんだと、一人ひとりの命や幸せや自由がもっとも大切なんだという憲法の一番重要な考え方が表れています。そして、この憲法絵本の中では、次に条文を進めていって、自由はわがままとは違うんだ、自由はなすべきことをなす自由なんだ、自由には責任があるんだ、ということも書かれていると説明させていただいています。そして、なすべきこと、これは自分たちが決めなければいけない、自分たちがしっかりと何をなすのか、なすべきなのかということを決めなければいけない。そして、基本的には人を幸せにすること、これが生きがいなんだ、ということも憲法で定めているということを説明させていただいています。さて、この憲法絵本では、この中のさきほど朗読しました13条の部分について、あなたはあなたの人生の主人公という憲法13条の歌も私たちが作りました。最後に、この歌を皆さんに聴いていただきたいと思います。

 


憲法13条の歌 「私は人生の主人公」

あなたは、あなたであるだけで、大切な人

あなたは、誰のものでもない

あなたは、どこに住んでもかまわない

あなたは、どんな仕事についてもかまわない

あなたは、誰と結婚してもかまわない

あなたは他の人に迷惑をかけなければ

自分で自分の生きがいを見つけて

自分の人生を歩むことができる

あなたはあなたの人生の主人公

 

私は明日を描く

夢を持って生きていい

私のために生きていい

私の愛する人のために生きていい

私は他の人に迷惑をかけなければ

自分で自分の未来を信じて

自分の人生を歩むことができる

私は私の人生の主人公

それが自由です

それが自由です

 





#30:2020年5月9日

 

川野裕満子からあなたへ

 

今私達は「不自由だ、不自由だ」と不平不満を洩らしているけれど、こうしている時にも世界には飢えに苦しんでいる人達がいる。また戦争中真っ暗な防空壕生活を余儀無くされた先人達がいる。

 

そう言う事を考えると、コロナなんかに負けてはいられない! 

哀しみは哀しみとして受け入れて、力強く歩まないとと思います。

 

デンデンムシノカナシミ (新美南吉 ) / 青空文庫より

 

イツピキノ デンデンムシガ アリマシタ。

アル ヒ ソノ デンデンムシハ タイヘンナ コトニ キガ ツキマシタ。

「ワタシハ イママデ ウツカリシテ ヰタケレド、ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルデハ ナイカ」

コノ カナシミハ ドウ シタラ ヨイデセウ。

デンデンムシハ オトモダチノ デンデンムシノ トコロニ ヤツテ イキマシタ。

「ワタシハ モウ イキテ ヰラレマセン」

ト ソノ デンデンムシハ オトモダチニ イヒマシタ。

「ナンデスカ」

ト オトモダチノ デンデンムシハ キキマシタ。

「ワタシハ ナント イフ フシアハセナ モノデセウ。ワタシノ セナカノ カラノ ナカニハ カナシミガ イツパイ ツマツテ ヰルノデス」

ト ハジメノ デンデンムシガ ハナシマシタ。

スルト オトモダチノ デンデンムシハ イヒマシタ。

「アナタバカリデハ アリマセン。ワタシノ セナカニモ カナシミハ イツパイデス。」

 

ソレヂヤ シカタナイト オモツテ、ハジメノ デンデンムシハ、ベツノ オトモダチノ トコロヘ イキマシタ。

スルト ソノ オトモダチモ イヒマシタ。

「アナタバカリヂヤ アリマセン。ワタシノ セナカニモ カナシミハ イツパイデス」

ソコデ、ハジメノ デンデンムシハ マタ ベツノ オトモダチノ トコロヘ イキマシタ。

カウシテ、オトモダチヲ ジユンジユンニ タヅネテ イキマシタガ、ドノ トモダチモ オナジ コトヲ イフノデ アリマシタ。

トウトウ ハジメノ デンデンムシハ キガ ツキマシタ。

「カナシミハ ダレデモ モツテ ヰルノダ。ワタシバカリデハ ナイノダ。ワタシハ ワタシノ カナシミヲ コラヘテ イカナキヤ ナラナイ」

ソシテ、コノ デンデンムシハ モウ、ナゲクノヲ ヤメタノデ アリマス。





#29:2020年5月7日

 

杉岡博幸からみなさんへ

 

 ホームページにアップされているみなさんの言葉、音楽、映像から日々元気をいただいています。ありがとうございます。

 私が小さい頃は、ものづくりやその技術が大事にされ、子どもの目から見ても感心することが多くありました。壊れても、修理してもらえることも多くありました。また家の者たちもものを大事に何度も修理しながら使っていました。簡単に捨ててしまうということはめったにありませんでした。

 大きくなるにつれ、お金を出せば安く手に入り、修理するよりも買い換えることが多くなりました。お金を出せば買えるということに慣れました。

 当たり前に安くいつでも入手できたマスクも入手困難です。新型コロナ対応で、最近自分で作ったマスクを身に付けている人の姿を多く目にします。売っていないのですから仕方のないことです。小さい頃、私たちもガーゼのマスクを何度も洗いながら使用したものです。

 これは生活の中のほんの一例ですが、今後、新型コロナと共にある生活を考えていく中で、当たり前だと思っていた使い捨て文化を見直す教訓に、そして一人一人が何ができるのか考え、工夫をしていきたいものです。

 私も自分のできることが何かを考えながら、今後の生活を見直していきたいと考えています。

 昨年度参加したウクレレ作り、今年度は後輩を誘っていました。中止になってしまいましたが今後また開催されるのを楽しみにしています。手作りウクレレは素敵な音色を響かせてくれています。こんなささやかな輪も広げていきたいものです。

 

*プロフィール:

一般社団法人 blue earth green trees 理事




#28:2020年5月2日

 

チコよりあなたへ

 

『おうちで過ごそう!』のゴールデンウィーク、皆さん いかがお過ごしですか?

 

良かったら朗読に耳を傾けてみてください!

 

今月は"こどもの日""母の日"に因んで

 

『お母さまは太陽 小川未明』

『デンデンムシ  新美南吉』

 

この2作品を選びました(^^)

 

私は、"ならどっとFM"

毎月、第二木曜日19時〜1930

朗読と音楽で綴る

reading connection〜という番組を担当しております。

皆さんに心温まるひとときを

という思いでお届けしますので、こちらもあわせてお聴き頂けたら嬉しいです!

よろしくお願いいたします(^_^)

 


 

お母さまは太陽小川未明 作) / 青空文庫より

 「お母さんは、太陽だ。」ということが、私にはどうしてもわかりませんでした。そうしたら、よくもののわかった、やさしいおじいさんが、つぎのようなお話をしてくださいました。

 

 わしは、子供の時分、おおぜいの兄弟がありました。そして、みんなが、お母さんを大好きでした。みんなは、朝起きると、眠るときまで、楽しいことがあったといい、悲しいことがあったといい、「お母さん、お母さん……。」といいました。そして、お母さんの後ろについたものです。昼間がそうあったばかりでなしに、夜になって寝るときも、みんなは、お母さんのそばに寝たいといって、その場所を争いました。それで、お母さんを真ん中にして、四人の子供らが左右・前後に、輪になって休みました。みんなは、いずれも、お母さんの方に顔を向けて休んだのです。それは、ちょうど、草が、太陽の方を向いて花を開くのと同じだったのです。

 だれでもそうであるが、私たち兄弟・姉妹は、大きくなってから、いつまでもお母さんのそばにいっしょにいることができなかった。

 わしも、なつかしい、やさしいお母さんのそばを離れて、旅へ出るようになった。そうすると、子供のときのように、お母さんのそばで楽しく、平和に寝たように、眠ることができなかった。けれど、お母さんを慕う情はすこしも変わらなかったのです。

 「もう一度、ああした子供の時分に帰りたい。」と、思わないことがなかった。

 そしてまれに故郷へ帰って、お母さんを見ることは、どんなに楽しかったかしれません。遠く故郷を離れて、他国にいるときでも、いつもやさしいお母さんの幻を目に描いて、お母さんのそばにいるときのように、なつかしく思ったのでした。ちょうど、太陽が、雲に隠れていて見えなくても、花は、その方を向いて、太陽のありかを知ると同じようなものでありました。

 いま、わしの母は、もうこの地上には、どこを探しても見いだすことができない。そして、母はあの、夜というもののない天国へいって、じっと、自分の子供たちがどうして暮らしているかと見ていなさることと思っている。それで、わしは、この年寄りになっても、西の夕空を見るたびに、なつかしいお母さんの顔を目に思い浮かべるのです。

 これは、一人、わしばかり考えることでなく、わしの兄弟・姉妹が、みんな同じようなことを思っている……。お母さんが太陽だということは、これでもわかるでありましょう。

 

 これが、ものわかりのいい、人のいいおじいさんのお話でした。私にはよくその意味がわかった。また、みなさんが、草や、花なら、お母さんは、まさしく太陽であるといえるでありましょう。

 

デンデンムシ新美南吉 作) / 青空文庫より

大キナ デンデン蟲ノ セナカニ ウマレタバカリノ 小サナ デンデン蟲ガ ノツテ ヰマシタ。

小サナ 小サナ スキトホルヤウナ デンデン蟲デシタ。

「ボウヤ ボウヤ。モウ、アサダカラ、メヲ ダシナサイ。」ト、大キナ デンデン蟲ガ ヨビマシタ。

「アメハ フツテ ヰナイノ?」

「フツテ ヰナイヨ。」

「カゼハ フイテ ヰナイノ?」

「フイテ ヰナイヨ。」

「ホントウ?」

「ホントウヨ。」

「ソンナラ。」ト、ホソイ メヲ、アタマノ ウエニ ソーツト ダシマシタ。

「ボウヤノ アタマノ トコロニ 大キナ モノガ アルデセウ?」ト オカアサンガ キヽマシタ。

「ウン、コノ メニ シミル モノ コレ ナアニ」

「ミドリノ ハツパヨ。」

「ハツパ? イキテンノ」

「サウ、デモ ドウモ シヤ シナイカラ ダイヂヨウブ。」

「ア、カアチヤン、ハツパノ サキニ タマガ ヒカツテル」

「ソレハ アサツユツテ モノ。キレイデセウ」

「キレイダナア、キレイダナア、マンマルダナア。」

スルト、アサツユハ、ハノ サキカラ ピヨイト ハナレテ プツント ヂベタヘ オチテ シマヒマシタ。

「カアチヤン、アサツユガ ニゲテツチヤツタ。」

「オツコツタノヨ。」

「マタ ハツパノ トコヘ カヘツテ クルノ」

「モウ、キマセン。アサツユハ オツコチルト コハレテ シマフノヨ。」

「フーン、ツマンナイネ、ア、シロイ ハツパガ トンデ ユク」

「アレハ ハツパヂヤ ナイコト、テフテフヨ。」

テフテフハ、キノハノ アヒダヲ クグツテ ソラ タカク トンデ イキマシタ。テフテフガ ミエナク ナルト、コドモノ デンデン蟲ハ、

 

「アレ、ナアニ。ハツパト ハツパノ アヒダニ、トホク ミエル モノ。」ト キヽマシタ。

「ソラヨ」ト カアサンノ デンデン蟲ハ コタヘマシタ。

「ダレカ、ソラノ ナカニ ヰルノ?」

「サア、ソレハ カアサンモ シリマセン。」

「ソラノ ムカフニ ナニガ アルノ?」

「サア、ソレモ シリマセン。」

「フーン」小サイ デンデン蟲ハ、オカアサマデモ ワカラナイ フシギナ トホイ ソラヲ、ホソイ メヲ 一パイ ノバシテ イツマデモ ミテ ヰマシタ。




#27:2020年5月2日

 

森脇祐一よりあなたへ

 

現在、フィリピンでもコロナウィルスの感染拡大によりロックダウンが実施されていて、その日ぐらしをしている貧しい人たちは深刻な影響を受けています。

ttps://access-jp.org/archives/3974
https://access-jp.org/archives/4588
https://access-jp.org/ft-covid19-project


私たちはフィリピンの貧しい人たちの支援を行っていますが、それで元気をもらっているのは私たちのほうかもしれません。
気にかけていること・心配していることを伝えること、助け合い分かち合うこと、その大切さが身に沁みます。

プロフィール:

認定NPO法人アクセスー共生社会をめざす地球市民の会 常務理事




#26:2020年5月2日

 

小寺敦子よりあなたへ

 

何だか息苦しい(身体症状ではなく)。

がんばりたくない。

少しずつ澱のように蓄積する疲労感。

 

うまく言葉にできませんが、今はただ、一日ずつを生き延びられたら良いのではないかと思うのです。

一つずつ丁寧に、淡々と受け止めながら。

食べて、動いて、眠って。

 

学校が休校になり、「中の人」のはずの私にも再開の目処はわからず、気になる生徒を思い浮かべて無事を願う日々。

在宅続きで煮詰まってないかな?

バイトなくなってお金大丈夫かな?

困ったら電話してきてくれるかな?

気になることはたくさんあるのですが、生徒たちと過ごす時間が、私に元気を与えてくれていたのだと実感しています。

 

そして、極低出生体重児だった息子は、小学三年生になりました。

小学校も休校で、上手くいかないこともたくさんありますが、彼が私に教えてくれたのは、

「生きてるだけで丸儲け、死ぬこと以外はかすり傷」

(我が家の家訓)

怒ったり笑ったり、泣いたり驚かされたり。

息子とふざけあいながら、毎日精一杯生きています。

 

また皆さんと安心してお会いできる日を心待ちにしています。




25:2020年4月26日

今中和子よりあなたへ

コロナウィルスとのお付き合いが長くなりそうですね。

そんな中、布マスク作りが毎日の楽しみになっています。

遠く離れた家族に、友達に、職場のみんなに、ボランティアでお世話になっている小学校の先生方にといろいろな人にもらってもらい、喜んでいただけました。

初めはただ作るのが楽しいだけで作っていましたが、もらってもらっているうちに、もらってくれる人がいるから作れるんだなあと気が付きました。もらってもらって本当にありがとうなのです。 

そして配達してくれる郵便局の方々にも感謝です。マスク184円、294円で送れます。

なかなか人に会えない毎日ですが、こんな人のつながりに助けられ、私のマスク作りはしばらく続きそうです。

この春、娘が社会人になり家から旅立ちました。マスク作りはそんな今の私をかなり支えてくれています。家族が帰らないゴールデンウィークも毎日マスクを作ります。

手作りマスクの可愛らしさやあたたかみが、もらってくれた人のコロナを乗り越える少しのパワーになることを信じて。


ただし、布マスクはサージカルマスクよりも感染予防効果は少ないですのでご注意ください。




24:2020年4月25日

南 和宏よりあなたへ

世界は今、大きなピンチを迎えており、この先どうなるのか、不安が日々大きくなる。

 

世界を救うヒーローはいないし、自分が世界を変えられるわけでもない。

 

だからと言って漠然とした不安や恐怖に震えているだけではきっと何の答えも出ないでしょう。

自分でどうにも出来ないことを考えるのはやめて、目の前にあるやるべきことをやろう、行動に移そう。

 

ひとりひとりは微力かも知れないけど、我々は無力ではないと信じて。

 

早くあなたに会えますように、外で思う存分過ごせますように。

 

 

プロフィール 南 和宏 がんサバイバー 




23:2020年4月24日

宮脇聡子よりあなたへ

 本当は、普段デイサービスに通って来る子どもたちと合奏やダンスをしているところを見ていただきたかったのですが、冷静に考えてこの時期に、例え数人とはいえ、賑やかに集まっているところを動画にあげるのは難しいと思い直し、夜にひとりでこっそり自撮りしてみました。

 普段めったにひとりで演奏することなどないのですが、やってみるとひとりが心地よいと感じている私もいて複雑な気持ちになりました。ひとりに立ち戻って考える機会をいただけたな、という気がしています。とりあえず恥ずかしいので薄暗いところで撮影しました。かなり怪しい感じで申し訳ありません。

 いつかまた、元気にみんなで演奏しているところを見ていただける日が戻ってくると信じて、今自分にできることをがんばります。

 

*プロフィール:

たんぽぽ生活支援センター児童デイサービスで音楽療法を実践しています。




22:2020年4月23日

山内理江よりあなたへ

 

ケルティックアートのデザイン『太陽、月、星』はオリジナルでないですがアイルランドで勉強していたものです。大好きなアイルランドとデザインに心を込めて、大切な人を思いアレンジを加え描きました。


空を見上げれば日々、色んなデザインですね。時々、ふと空を見上げます。大きく深呼吸…どんな時もみんな同じ空の下、上を向きまた一歩ずつ前へ。

    『 ありがとう 』




21:2020年4月21日

又吉 斎よりあなたへ

新型コロナウイルス感染拡大の影響が全国的に広がりをみせるなか、沖縄県でも観光産業だけでなく、行政、医療福祉サービスや教育機関、多方面での混乱が続いている状況です。
こうしたなか、高等教育機関である本学においても他大学と同様、入学式の中止や前期講義の臨時休講措置の延長等、不測の事態が続くなか、オンライン授業への移行や部分的テレワークが進みだしました。

こうした混乱が続く中、職場やあらゆる社会生活の場面において、人々の間に蓄積される不安・不満が徐々に顕在化してきたような状況が散見される度に、求められるソーシャル・ディスタンス(社会的距離)が、同時にソーシャル・ディバイド(社会的分断)へと変わりつつあるのではないかと憂慮しております。

一方、そうした社会的分断を食い止めようと、多くの人々が様々な場面で様々なカタチで動き出していることは、これまでの数々の震災時でもそうであったように、とても勇気づけられますし、ポジティブな思考を維持できる基盤となっているのではないでしょうか。そのようなことを blue earth green trees に寄稿されたメッセージを拝読しながら、改めて感じた次第です。また、そのような取り組みに、メッセージを共有させて頂く機会を東口代表理事に頂いたことを心より感謝申し上げますとともに、これからもこうして皆様と広く繋がっていきながら、この苦難を共に乗り越えていけたらと願っております。

プロフィール:
沖縄女子短期大学
児童教育学科




20:2020年4月18日

田中啓義よりあなたへ 

思いやりと感謝と誠実さと

 

                         令和2年4月17日

                    法人理事(弁護士) 田中啓義

 

拝啓 皆様。コロナ禍が席巻し、重苦しい毎日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

社会全体が、経済的にも精神的にも疲弊しており、そのためか、本来のコロナに対する脅威だけでなく、国同士や人同士のいがみ合いや不毛な非難の応酬がなされ、更には、コロナに便乗した詐欺商法などまで出てきてしまっています。

しかし、他方で、私たちは、心が洗われるような、素敵な方々の活動にも接することができます。

医療従事者の方々が、自分の健康・命を危険に晒しながらも、黙々と、患者さんの治療に専念する姿。その働く病院に向かって、自治体職員の方々が、昼休みに、庁舎のベランダから感謝の一斉拍手を送る姿。大阪市民の方々が、大阪市役所に、病院の防護服代わりの雨合羽を一杯送り届ける姿。東京に住まいする方が、飲食店を救うための将来の予約チケットを購入して飲食店の当座の運転資金を援助する姿。

私は、それらの方々の行動を映し出す映像に接することで、人と人との助け合いは本当に素晴らしいものだと、改めて感じ入っております。

また、私の職場では、おつきあいのある不動産業者が、「法律事務所では不特定多数の人の出入りがご心配でしょう。」と、事務所員にマスク200枚を届けてくださいました。この時期にそんな大量のマスクをいただき、事務所員一同とっても感動致しました。

きっと、人々の助け合いと感謝の連鎖こそが、コロナを退治することができるのでしょう。

そして、コロナ禍は、私たちが、どのように、相互を思いやり、どのように行動できるのか、私たちを試しているのではないでしょうか。

私たち一人一人が、思いやりと感謝の気持ちをもって、できることをやっていくこと。身近であれば、不要不急の外出をできるだけ避け、これ以上、コロナを蔓延させないために、人との接触80%の削減目標を達成することも必要と思います。

私の職場では、昨日の全国緊急事態宣言を受け、本日、事務職員7人の出勤を平日5日から2日に減らして、3日の在宅ワークとし、かつ、出勤日も2時間の時短勤務と致しました。

また、法律事務所として、従前から実施しておりました「月・水・金12時~13時」「昼休み電話でちょっと相談」という電話無料法律相談を、当面、本年6月末まで「月・火・水・木・金12時~13時」に拡大し、コロナ関連の相談についても受け付けることにいたしました(専用電話番号0742-81-7021)。

私は、昔、カミュの名作「ペスト」を読んで、物語の主人公の医師の、或るセリフに感動したことを思い出します。

ペスト(黒死病)蔓延で、都市封鎖となった某都市で、ペスト患者以外、どんどん、某都市から退散してゆく中、主人公の医師リウーが最後まで、その都市に残り続け、黙々と患者の治療を続けていました。彼は、決してその存在を目立たせることもなく、ただ黙々と、患者のために働いていました。

その都市に、若い新聞記者がやって来ました。その新聞記者は、都市の人々の取材を続けているうち、この都市から脱出せざるを得なくなりましたが、忸怩たる思いをもっていたのでしょう、リウーにいらいらした気持ちをぶつけました。「あなたのやっていることはヒロイズム(英雄主義)に過ぎない!」

 しかし、これに対して、リウーは、静かに言いました。「私のしていることは、ヒロイズムではありません。ただ、職業に誠実で在りたいだけです。」

このセリフは、とても感動的で、私は、今でも、書きながら、泣けてきてしまいます。

今、人々は、目立ったヒロイズムでなく、地道に誠実に、人を思いやる活動を続けてゆくべきなのでしょう。きっと、そうすることで、コロナに打ち克つことができるのでしょう。

明けない夜はありません。

私たちは、この漆黒の闇が明ける日まで、ともに誠実に、そして、ともに互いを思いやることのできる生活を、してまいりたいものです。

 

                            敬具

 

プロフィール
一般社団法人blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士




#19:2020年4月17

 

From Stuart Nago to You

MusicWonderful World

※クリックしていただくと音楽が流れます。


 

Aloha! This is Stuart Nago A.K.A. Kini, A.K.A. the Maestro Kintaro.  Welcome (E Komo Mai), to the beautiful island of Oahu, Hawaii.

 

To the east (makai), the beautiful pacific ocean and to north east (mauka) is the mountains.  It’s around 3:30pm in the afternoon, 81 degrees.

 

I want to stay positive during this crisis and say that although I miss the beautiful scenery of Japan, the delicious food, and comfortable onsen, it’s really you the people that I miss the most!

 

You have welcome me with an open heart and I will never forget your unwavering kindness. I hope to return to Japan so we can meet again.

 

As we all are doing our best dealing with this crisis in our own ways, music helps to remind me of living in the present and the possibility that someday we can reunited.

 

I will send Chizuko a MP3 of a song for her to upload to her website. Hopefully, the song can help you as it has helped me. In the meantime, spread the Aloha — take care and hope to see you in the near future. A hui hou.

 

Profile

Stuart Nago

Living in Hawaii.  A music educator, professional musician, singer, comedian, composer and writer.  Start KINI Project to bring families and communities together through storytelling, language learning exercises, music, comedy, dance, and workshops.

*KINI” means “Diversity” in Hawaiian.




#18:2020年4月17

 

山渕啓子よりあなたへ

 

「種を蒔く」

 

私には守りたいものがあります

 

この子の笑顔

 

いつも寄り添ってくれる家族

 

楽しい時間を共有してくれる友人

 

自分の事を理解してくれ 笑いの絶えない職場

 

気持ちにゆとりのあるときに行くクレイレッスンや、気分転換にラテンの音楽に合わせて体を動かすズンバ

 

今 世の中が新型コロナという見えない敵と戦っています。

急にやって来て、猛威を奮って

この後 どうなって行くんだろう

不安もいっぱいだけど、

今は我慢の時

 

自分に出来ることをやっていこうと思ってます。小さな事でもきっといつか大きな結果に繋がると信じて

 

移らない 移さない👿

 

そう、大切なものを守るために

平穏な日常を1日でも早く取り戻すために




#17:2020年4月16

 

oioiののぶよりあなたへ

悲しいことや不安なことがいっぱいある時こそ、
楽しいことや嬉しいことにも目を向けましょう。

特に「笑うこと」が大切なことだと思います。

どんな環境の中でも「笑い」がある人は
どんな環境の中でも「幸せ」でいられるとききます。

僕自身も落ち込んでしまうことはありますが、
それでも楽しいことを考えるようにしています。
笑っている時の方が元気が出てくるからです。

今の苦しみを乗り越えていくためにも、
今こそみんなでもっと笑っていきましょう。

笑顔を広め、みんなで元気になりましょう!!




#16:2020年4月16

 

18歳のまさたかからあなたへ


現在、コロナウイルスが蔓延しており、私達の生活にも影響を及ぼしています。

ウイルスは、人間社会と動物の間においても非常に重要な物であると考えられます。

例えば、畜産場で、家畜の中でウイルスが発生すると人間に移るのを防ぐために、健康な動物ですら殺処分されてしまうことがあります。このような現状は、獣医師を目指すものとして心苦しい気持ちもあります。

コロナウイルスが、動物から発生したものかどうかはまだ明らかではありませんが、今回の様に人の命に関わることもあると考えれば、仕方ないと思います。

獣医師は、動物と人間社会のより良い関係を目指すにあたって、全ての動物を助けることはできないことを念頭に置くべきだと再認識しました。

それでも、これから動物のために何ができるのかを考え続けていきたいと思います。




#15:2020年4月12

  

松井友美恵よりあなたへ

 

「繋がっていきましょう」

感染拡大を抑えるために人と人の社会的距離が必要です。

でも社会全体が協力し合う思いに距離があってはならない時です。

周りの気になる方々と連絡を取り合いましょう。
連絡がつきやすい方、そうでない方、みんなそれぞれ事情があると思います。
体の不自由な方にはネットで。ネットが苦手な方へは電話で。電話を使わない方へはFAXやハガキで。

工夫して繋がってみんなでこの脅威を乗り越えていきましょう。




#14:2020年4月12

 

oioiのたかしよりあなたへ

 

先日、地元の友人と久しぶりに電話で長話をしました。

 

きっかけは現状を憂いた友人が

私を心配して電話をくれたことでした。

 

お互いの状況を確認して後は、

昔話に花が咲き、当時の気持ちがよみがえり、

馬鹿な話もたくさんしました。

電話の後も笑顔が残っていました。 

久しぶりにホッとした気がしました。

 

ちょうど私も、その友人は大丈夫だろうか。。。と心配していたので

電話のタイミングが重なっていたことに驚きました。

自分を気遣ってくれたことが嬉しく、

あたたかい気持ちになりました。

 

人はこのような時でも、人を案じることができる。

人を思いやることができる。あたたかい気持ちになれる。そう感じました。

 

これは、ウイルスなんかにはない

人の素敵な、強いところだと思います。

 

今は直接は会えないけれど、

電話やメールや手紙など、色々な方法で、

心に思い浮かぶ人に連絡してみてはいかがでしょうか。

連絡のかなわない時には、

その人を想うだけでも良いと思います。

 

人が人をおもいやる気持ちは

きっとあたたかいつながりをうみます。

距離は離れていても つながりをうみだせます。

それがウイルスをやっつける

強いつながりになればよいなと思います。

 

みなさま。

 

どうか体調を大切に。

うがい手洗いも大切に。

栄養と睡眠も大切に。

 

また元気で会える日のために

まず自分を大切にしてくださいね。

一緒にがんばりましょう。

 

*プロフィール:

たかし

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioiメンバー。2歳児の父で息子からも笑顔をもらっています。




#13:2020年4月9

  

岩崎裕保よりあなたへ

 

いずれは暮らしたいと思っていた奈良に引っ越してきて2年ほどになります。

 

手帳の予定が消されていきます。あっという間に、これまで経験をしたことのない状況下で生きざるを得なくなってしまいました。

 

日ごろ無沙汰をしてきた知人・友人に連絡を取ることが増えています。オーストラリアからは「どこもsocial distance .5mでビーチも2人で歩くのはOKですが、座ってはダメ!警官が見回ってます!少し怖ろしい社会になってます」とのこと。ニュージーランドの友人からは「政府から夫への給付金が50万円ほど振り込まれました――12週間分のフルタイム、自営業の人に対して。収入が影響して、必需品が購入できない人は市役所に電話をすると緊急サポートをしていただけます。NZ永住や国民以外でもvisa保持者に対しても保障があるようです」との情報が届きました。北京で暮らす若い友人は「マスクを送ります」と言ってくれてます。

 

グローバル化がここまで来てしまった今、国境なんて知らないよというウイルスに対して、国家とか民族とかに囚われた思考が跋扈するのは要注意。命と経済を天秤にかけるのももってのほか。

 

「南北問題」を教育の場でどう扱えるかと考えるところから始まった「開発教育」に携わって35年ほどになります。開発教育協会(http://www.dear.or.jp/)は私たちは一人ひとりが社会問題を理解し、共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加することを目的として活動していますと表明し、参加型の学びを提唱・実践してきました。「世界がもし100人の村だったら」や「貿易ゲーム」というワークショップを経験された方もおられると思いますが、いずれも開発教育協会(Development Education Association and Resource 

CenterDEAR)の教材です。

 

*プロフィール:

岩﨑裕保

法学部政治学科卒業、アメリカ研究科修了ですがニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。6年前までDEAR代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事を務めています。




#12:2020年4月9

 

田口淳子よりあなたへ

 

本当に大切なものは目に見えない。

遠い遠い砂漠の国の物語『ニジェール物語』が、

心で見ることの豊かさを教えてくれました。

 

でも、本当に怖いものも目に見えないんだなあと、実感する日々です。

 

こんなときだからこそ、

いちばん大切なことは想像力を持つことだと思っています。

想像の翼を広げて

人々が思いあい、支えあい、乗り越えていけますように。

 

アフリカの美しい砂漠の国々に、これ以上感染が広がらないことを祈るばかりです。

 

*プロフィール:

田口淳子

「一般社団法人ニジェール物語製作委員会」理事。絵本・DVD『ニジェール物語』を通して

アフリカのニジェール共和国を支援する団体をサポートしています。日本語学校講師。

HPhttps://nigerstory.jimdo.com

FB https://www.facebook.com/NigerStory




#11:2020年4月9

 

佐藤可奈子よりあなたへ

 

月から東京の会社に就職し、社宅に暮らし始めました。夏から東京で暮らしていたものの、引越しとコロナウィルスの騒動で落ち着かない日々が続いています。 新人研修も途中で取りやめになり、家に社用パソコンが送られてきました。

 

このような状況ですが、いろいろな方に助けていただき無事に日々を過ごせています。家族や友人、会社の方、同期など、毎日たくさんの人と連絡を取り、励ましあっています。いつにも増して感謝の気持ちで一杯です。また、仕事に行かなければならない方も多く、そのような方の無事を祈るばかりです。

 

また、テレワークで運動不足になっている方も多いと思います。そこで、そのような方におすすめの運動や手段をご紹介します。

 

①スクワット 足の筋肉は体の他の部位と比べても大きく、鍛えることで効果が出やすいとのことです。

 

②腹筋ローラー これは効率的に腹筋を鍛えることができる機器。初心者の方には難しいですが、とても効果が出るので個人的にもお勧めです。自宅でできて、達成感もあるのでできるようになるまで頑張ってみてください!

 

ゴムバンド スクワットの時に使うとさらに負荷をかけることができます。お尻を鍛えたい時に使うと効果的。

 

YouTube 今、YouTubeには便利な動画がたくさんあります!女性向けや初心者向けのものも多くあり、役に立ちます。

 

体を鍛えることで不安が軽減されたり、メンタルが安定する、というようなことがあるようです。 私もジムが閉まってしまったので、自宅で実践して行こうと思います。 コロナに負けないよう、心も体も一緒に鍛えましょう!




#10:2020年4月6

  

西井ひろ美からあなたへ

 

 年を重ね色んな場面で縁を感じることがあります。

 幼なじみ、同級生、若い頃出会った人、仕事で出会った人、友人、ママ友

 ずっと繋がっている人もいれば再会する人もいます。

それぞれにこの人とはこの為に出会っていたんだと感じる事があります。

今、別れや新しい出会いの時期。

会って顔を見て温もりを感じながら一緒に時間を過ごす事が出来ないと思いますが、いつか又再会できる日が来る事を信じ、

今出来ることを頑張りましょう。

そして又穏やかな日が来て、それぞれに新しい出会いがあり、ご縁が繋がっていく事を楽しみにしています。

 

プロフィール:

西井ひろ美

奈良県奈良市出身。

両親の介護をきっかけに介護福祉を学ぶ。現在高齢者施設で介護福祉士として勤務する傍ら、視覚障害者の支援をする。3人の息子の母。





#9:2020年4月3日

 

尾松貴美からあなたへ

 

「一日を丁寧に生きる」 

 

新型コロナウイルスの影響が、私たちの想像をはるかに超える勢力で世界中に不安感と混乱を巻き起こしています。

 

そんな中、先週から長男が東京で社会人としての新生活をスタートしました。

2年前、長女が就職して会社の寮に入り、今は家の中がやけにがらんと感じます。

心の中にもぽっかり穴が開いたような・・・まさにempty-nest syndrome (空の巣症候群)です。

 

フリーランス通訳・翻訳者として働き始めたのは下の子が3歳の頃。

COVID-19が蔓延するまでは、年間に数えるほどしか休みがないほど忙しい日々を送っていました。

趣味はハワイアンフラとゴスペル。

「分刻みで生きているね」と周りから呆れられるほど。

本当に、いつもバタバタで時間がいくらあっても足りないくらいでしたが、それが自分にとっては充実した日々でした。

 

しかし、世界の多くの国や地域で人々の移動が制限され、4月に入って仕事は激減しました。

いつまでこの状態が続くのかと思うと不安になります。

先月まではぎっしり予定がつまっていたスケジュール帳に空白が目立ちます。

「どうしよう?」

時間が余ることに慣れていないので、余計に空の巣の寂しさが募ります。

「まずい。このままではうつ状態に陥ってしまいかねない。」

 

気持ちを切り替え、こういう時だからこそ出来ることを一日の予定表に書き出し、日々行動するようにしています。

普段は忙しくて手つかずになっている仕事の資料の整理、単語リストの作成、通訳の演習、断捨離・・・。

合間にフラを踊り、ストレッチ体操や近所をウォーキングし、音楽を聴き、ゴスペルを口ずさみ、夜はNetflixで観たかった映画を順番に網羅していく。

 

「こんなことしていて大丈夫?」

また次の不安の波が襲ってきます。

「大丈夫。またバリバリ働ける時が必ず来る!」と自分に言い聞かせ、「Stay home」で今出来ることを精一杯やろう、毎日を丁寧に生きようと心がけています。

これまで当たり前だと思っていた様々なこと、そして忙しすぎる毎日が、いかに幸せで、恵まれた一日なのかを、改めて実感しながら。

 

医学とテクノロジー、そして私たち一人ひとりの努力で、コロナウイルスの威力に打ち勝てる日が1日も早く訪れ、平穏な日々が戻ってくることを願ってやみません。

 

*プロフィール:

尾松貴美 

会議通訳、翻訳(自然冷媒のグローバル情報誌「アクセレレートジャパン」他)

人との出会いと絆を大切にしています。大好きなフラとゴスペル、そして自分と向き合えるバクティヨガの時間が自分の人生を豊かにしてくれます




#8:2020年4月3日

 

松本由季子からあなたへ

 

いつも通りの生活が送れない、急な変更に振り回されるなど、新型コロナウイルスの影響でストレスを感じる毎日が続いています。また、この先どうなるのかという不安から、今まで気にならなかったことにも過敏になり、緊張状態から疲れを感じる日々が続きます。

 

このような状況では、心と身体のバランスが崩れやすくなってしまいます。心の不調は身体の不調を招き、身体の不調は心の不調を招くため、心と身体の両方を整えることが大切です。

 

まずは、自分や家族の心と身体の状態を観察してみて下さい。何か不調のサインを感じたら、心と身体がリラックスできることをして過ごす時間を作ってみましょう。

 

例えば、自宅でもできるストレッチやヨガなどは、自律神経を調整して心と身体の両方を整える効果があります。読者や音楽鑑賞など、自分が好きな楽しいことをして笑顔になることは、心の安定をもたらし、免疫力を上げることにつながります。

 

家族や友人など、周りの大切な人たちとお互いに支え合いながら、少しでも穏やかな時間が過ごせるように願っています。

 

*プロフィール:

松本由季子/Yukiko Matsumoto

愛媛県出身。

臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。

やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からはヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。




#7:2020年4月3日

 

小原祥子よりあなたへ

 

たくさんのひと・もの・出来事と出会い

たくさんの時間を重ねてきた今

こんな想いが巡っています

 

  命とは「時間」

  人生は「物語」を綴る「旅」

  生きることは「選択」の「連続」

 

予測のつかない日々が続き

あたり前だったはずの日常を

思えば思うほど

不安という名の暗い雲が頭上に立ち込め

どこまでも広がっていくような気がします

 

見上げればいつもそこにあったのに

晴れ渡った青空をつい探したくなりますが

視線を自分の足下に向けてみれば

そこには今も変わらず花が咲いていて

 

この思いがけない状況の中で

いつも以上に緩やかに流れる時間や

日々を自分の意思で綴れる自由

選択できるたくさんのことが

今もそこにあるということに気づきます

 

晩ごはんのおかずを何にしようかと

迷って選べる幸せ

何をどれだけ買って帰ろうかと

迷って選べる幸せ

テレビを見ようか音楽を聴こうかと

迷って選べる幸せ

 

今、わたしたちは

まだまだたくさんある選択肢を前に

どこを見つめ

何を感じ

誰に想いを馳せるのか

 

そこを真に問われている気がします

 

一人一人の小さな小さな選択を集め

一人一人の物語だけでなく

今を共に生きる人々と

その子どもやそのまた子ども

この美しい地球(ほし)の未来を

今まさに皆で綴っているのだと感じます

 

自分の周りだけでなく

遠い空の下の人々や

遠い未来の子どもたちにも

想いを馳せつつ

 

日常の一つひとつの小さな選択を

無理しすぎず大事に重ねていきたいですね

 

  全ての命が

  互いに大切にされながら

  互いを大切に想いながら

  どうか未来につながっていきますように

 

 

*プロフィール:

小原祥子

大学卒業後、学校現場で教えることを仕事としながら、実は自分がたくさんのことを教えられました。結婚し子育てに悩んでいた日々は、実は自分自身が育てられる道のりでした。現在は専門学校で学生支援チームの一員として、学生さんや先生方はじめ、様々な立場の方々から本当に多くのことを学ばせていただいています。

心動かされる時間が元気の源。「人」が感じられる歌や音楽に心惹かれています!ズッコケたり失敗したり泣いたり笑ったりを重ねながら日々を過ごしています。

 




#6:2020年4月2日

  

From Athena Marini to you, 

 

 'We just have to be wise and live our lives in clarity and pursue peace and love more than we have done as a society and world citizen.' 

 

*Profile:

Athena Marini

Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.




#5:2020年4月2日




#4:2020年3月28日

 

From Darryl Takizo Yagi to you ...

 

May the seeds of Love sow Peace in our hearts and propagate Freedom within the Diversity of mankind as we are all in this situation together.

 

Thank you,

Darryl

 

*Profile:

Darryl Takizo Yagi

Third generation Japanese American whose professional career was in education and counseling, specifically, as a school counselor, marriage family therapist, and a counselor educator in California, and as a visiting researcher and an appointed professor at a national teachers university and teaching clinical psychology at a private university in Japan.  Hobbies include volunteering, studying Shin Buddhism, learning about Japanese culture and tradition, and enjoying the wonders of nature. Living in California.




#3:2020年3月27日

 

矢倉真由子よりあなたへ

 

私たちは日々さまざまな刺激を受けて過ごしています。言葉で共有できることもあれば、そうでないこともたくさんあり、特に子どもたちの不安は気づきにくいことが多いかもしれません。

新型コロナの影響で行動が制限される中、さまざまなストレスが生じてくることは否めませんが、このような時だからこそ、いつもより心や体の状態を意識して過ごせたらと思います。大人も子どももそれぞれの元気のもとを見つけながら、少しでも笑顔につなげることができますように。

 

*プロフィール:

矢倉真由子/Mayuko Yakura

兵庫県出身。大阪の教育機関で、学生相談室のカウンセラーとして勤務。一男一女を子育て中の臨床心理士、公認心理師。




#2:2020年3月17日

 

吉田智里よりあなたへ

都市での暮らしから自然が身近にある暮らしになり、季節折々の移り変わりに寄り添いながら、自然の美しさやそのパワーを感じ受けとめる機会が増えた。

なかでも、雪で覆われた冬を越えて、芽吹きの春を迎えたときの歓びは、とても大きい。

  

冬のあいだ、生きものたちは土の下や蕾(つぼみ)の中でじっとちからを蓄えている。

 

あたたかい春を待ちわびるだけでなく、わたしたち人間も、いそがしい日常を少しはなれてゆっくり立ち止まり、自分の心の声に耳を澄ませ、生きかたを見つめ考える時間を大切にできるようにと願う。

そんな冬の時間を過ごしたあとに見える景色は、生命あふれる春のように、きっと心躍るものであるだろう。

 

春はかならず、めぐってくる!

*プロフィール: 

吉田智里/Chisato Yoshida

奈良県にて生まれ育つ。

大阪での学生時代から、多様な子どもに関わる活動に携わる。 

人のご縁に導かれるように、地域福祉/障がい者福祉の現場で働きながら、誰もが安心して生きていくことのできる社会をめざして、学び実践する日々を送る。

東日本大震災の後、東北につながる人たちとの出会いから、子どもの保養キャンプにも関わる。 

2017年より、福井県在住。とにかく食べることが好き。




#1:2020年3月14日

 

 東口千津子よりあなたへ

 

自分自身の心に、世界に「愛と平和と自由と多様性」の種を蒔き続けましょう。そして、一つひとつの芽を大事に守り、青い地球に緑の木々がたくさん育ちますように!次世代、その次の世代、ずっと先の世代の世界中の人間や動物や自然を想いながら。

 

 深呼吸   しんこきゅう   Deep Breathing

 

澄んだ空気の中で深呼吸し、 

朝の光からたくさんエネルギーをいただいて、

穏やかに一日をスタートできますように。

 

May your day be able to start peacefully 

with abundant energy in the morning sun

and a deep breath of fresh air.

 

 

Kuoko'a    クオコア   自由、自立  じゆう、じりつ  Freedom, Independence

 

大自然に敬意を払い、空と海を見つめ、太陽の位置を確かめる。

そして、風を読み、仲間と共有し、

一瞬一瞬ベストな判断を重ね、自由に進んでいく。

  

Paying respect to the greatness of nature, watching the sky and the sea,

confirming where the sun is, reading the wind,

sharing it with our friends,  

making the right decision in every moment,

we go forward freely. 

 

*「深呼吸」引用:

東口千津子/Chizuko Higashiguchi 「メルボルンで愛と平和と自由と多様性を想う/Thinking of Love, Peace, Freedom and Diversity in Melbourne」 2019.4.1, blue earth green trees  

 

*「自由」引用: 東口千津子/Chizuko Higashiguchi 「ハワイで愛と平和と自由と多様性を想う/Thinking of Love, Peace, Freedom and Diversity in Melbourne」 2019.9.3, blue earth green trees   

 

*東口千津子/Chizuko Higashiguchiプロフィール:

一般社団法人blue earth green trees 代表理事。文学部英文学科卒業、教育学研究科修了、心理学博士課程中退。オーストラリアでGraduate diploma of Education〜Multicultural Studies of Education & TESOL 取得。公立高校での英語科教諭後、オーストラリアで3年間仕事と勉強をし、帰国。専門学校に学生相談室・保健室・社会貢献センターを立ち上げ、25年勤務の後、アドバイザーとなる 。一人ひとりの心身の健康を大切にし、国内外の多様な個人・団体と共に「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土を育て合うコミュニティを築くことを目指す。著書「メルボルンで愛と平和と自由と多様性を想う」など。翻訳「鋼鉄のシャッター」(畠瀬稔・東口千津子共訳)など。