『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#150:2021年3月16日

 

田中茜からあなたへ

 

 

*プロフィール:

この場をお借りしまして宣伝させていただきます。田中茜と申します。

私は、今までソプラノ歌手として、様々なコンサートに出演してきました。

元々の専門はクラシックですが、オペラなどのクラシック音楽は、伝統ある芸術で大変素晴らしいのですが、演奏者が作曲家の意思を伝えるということが前提のものなので、あまり自由な演奏は認められませんし、一般の人にとってはまだまだ敷居が高いと思われています。

でも、世の中には歌うことが好きな人がたくさんいます。そんな人達が集まり、それぞれの個性を活かしつつ、一つの舞台を共に作り上げる、ということができればと思い、昨年「あかねこ🐱フレンズ」という音楽劇団を結成しました。メンバーの年齢や経験はバラバラですが、一体となって、公演に向けて稽古に励んでいます。

今回の「サウンドオブミュージック」が、あかねこフレンズとしては初めての公演になりますが、どうぞ、温かく応援していただけると幸いです。

お問い合わせ:pinkymaccarina0212@gmail.com




#149:2021年3月13日

 

 榊原一憲からあなたへ


奈良フードシェッド・ファーマーズマーケット(ほぼ毎月開催。JR奈良駅前広場。)と五ふしの草の代表。
人生をかけて、突出しない、有機農業と自然農法の「種まきから台所に届くまで」の適正な流れ、調和のとれた形を設計しています。
現在は、大阪阿倍野で2店舗目のファームスタンド(八百屋)を設営中。

 

プロフィール:五ふしの草代表




#148:2021年3月11日

 

 東口千津子からあなたへ

Resilience/回復力、立ち直る力


東日本大震災から10年、ご家族・ご友人を亡くされた皆さま、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

2011年311日から今日までの日々、被災地でさまざまな取り組みが重ねられ、「自らの命を守り、地域で繋がり合い、支え合う関係」が育まれてきました。


コロナ禍の日々は続きますが、心と体の健康を大切に、それぞれの知恵に学び合い、国内外のすべての場所で「自らの命を守り、地域で繋がり合い、支え合う関係」を当事者として育んでいきましょう。

けやき並木などが美しい「杜の都」仙台で社会人生活をスタートした息子は、今春で3年目を迎えることになります。東北の豊かな自然を慈しみ、震災から復興のプロセスを歩む皆さんの仲間入りをさせていただき、学び、行動する毎日だと思います。

国内外の若者たちを想う時、世界に、そして自分自身の内側に「Resilience/回復力、立ち直る力」の種を蒔き、希望を持って世界を見つめてほしいと願います。そして、信頼で繋がる仲間と豊かな関係性を築き、フェアな文化・風土を育て、自他の人生を大切にできるようにと願います。

私自身も、今できることを、繋がる皆さんと積み重ねていきます。

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees 代表理事
種を蒔く#145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#147:2021年3月8日

 

From Athena Marini to you

'Developing the culture of diversity'

Beauty in a garden is the diversity of its plants and flowers, for each is so uniquely beautiful and different. It is the same in our world with different peoples and nations.
In our age we have seen the earth in space! Just this image alone is enough to unite all of us for we all live on this beautiful blue planet and whilst it is important to maintain our national heritage and culture it is also important to embrace other cultures for that is the richness that we can have today which was not so possible in the past.
However this is happening very fast and it is important to maintain a sense of identity and to know our roots and our story at the same time of adopting new ideas and other ways of being.
So much now connects us be it the internet or that we can travel and experience other cultures, learn from them and become enriched by their food, their wisdom and heritage their creativity.
However, we need to have discrimination about what we open up to and accept because the dominant Western cultures exert a lot more influence and this influence is not always beneficial nor does it stem from wisdom but from commercialism, ignorance and superficiality.
We cannot become insular but we can also not become the same either, for diversity is what is interesting and makes for richness. We all need to be willing to open up to new ideas and new ways of being and doing things as we explore each other’s cultures. A lot of the old needs to be put aside as we evolve, for our world is changing rapidly and our old clothes do not fit us any more.
I feel that a new culture is emerging which is a beautiful blend of many perspectives, and music and art and the new spirituality reflect this. At the very base humans are very much alike. We have similar basic needs. More unites us than divides us and our very basic need is to feel loved, understood and accepted and to have an inner connection with the force that gives us life. The Earth too has needs and they must be respected by all of us humans if we are to live on this planet with dignity and prosperity.

 

*Profile:

Living in Athens, Greece. My  career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

Messages:#119, 100, 74, 6




#146:2021年3月7日

 

天沼耕平からあなたへ

「世界の今と自分にできることを考えるオンラインセミナー」のご案内

 

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教職員・教育関係者推奨『難民についての教材活用セミナー』

327日(土)15:0018:15(本編)

【無料】

「いのちの持ち物けんさ」/UNHCRと難民問題の現状/学習を深める視点とツール

※ワークショップ体験セッション(任意/このセッションのみの参加も可)

10:0011:20「サトちゃんの大切なもの」

13:0014:20「あるものないものワークショップ」

 

ユース・一般推奨『難民について伝えるスキルアップセミナー』

328日(日)15:0018:15

【無料】

UNHCRと難民問題の現状/特別ゲスト講演/ユースができる活動を考える

 

※特別ゲストは、UNHCR駐日事務所職員による「無国籍」についての講演を予定

Web会議サービス「Zoom」を使用

参加するためのURL等の情報は、前日までに参加者の方のみにお知らせ致します。

 

また、前日までに資料をお送りいたします。

 

お申し込み方法等詳細は以下をご覧ください。

https://www.japanforunhcr.org/archives/22422/

 

ダウンロード
オンラインセミナーチラシ
【国連UNHCR協会】2つのオンラインセミナーチラシ2021春 (1).pdf
PDFファイル 246.6 KB

*プロフィール:

国連UNHCR協会職員、種を蒔く #141, 127




#145:2021年3月1日

 

東口千津子からあなたへ

 

「多様性/Diversityを育て合うこと」

 

2月の「SDGs勉強会」で「多文化と人権」について岩崎さんが学ぶ機会を作ってくださいました。

それぞれの日常で多様な一人ひとりと出会い、一緒に生きていることを見つめる時間となりました。

 

国内外で「多様性/Diversity」の風土が育つように、さまざまな場所で多くの方々が多様な種を蒔いておられると感じます。

 

ギリシャから「種を蒔く」メッセージ(#119, 100, 74, 6)を届けてくれるAthenaとは、1992年にオーストラリア・メルボルンで出会いました。一人ひとりの「個人内文化」を尊重する教育を自然体で具現化されている素敵な方だなと出会いの日に感じたことを覚えています。当時、Athenaは'Migrant Education Center(移民の皆さんに生活英語を教える教育機関)'で英語を教えておられました。

オーストラリアの教員が夜間に通う社会人大学院で'Multicultural Studies of Education(多文化・多様性を学ぶ教育)'を学んでいた私は、'TESOL(英語が母国語ではない人たち向けの英語科教授法)'のための教育実習で、Athenaの受け持つクラスで実習をさせていただきました。生徒の皆さんは多世代で、世界のさまざまな国からそれぞれの事情で移民としてオーストラリアに来られた多文化な教室でした。中には、難民に近い状態でなんとかオーストラリアに辿り着いた方もおられました。生活英語を身につけなければ暮らしていけない、仕事を見つけられない、家族を支えられないという不安を抱えておられる方からは、焦りや怒りや孤独といった空気が感じられました。私自身は、英語科教授法の学びの前に、自分自身の感受性、人間の心理を見つめ対応する力、多様な個人が経験してきた背景を想像する力などが試されることを実感しました。Athenaは一人ひとりの孤独や不安や痛みをそのまま受けとめながら、笑顔であたたかく柔軟に、安心感に包まれた環境を育て、新しい生活の中でチャレンジするそれぞれのあり方を応援していました。'Diversity in oneself(個人の内側の多様性)'を育て合う教室の風景をオープンに見せてくれたように思います。

 

実習期間の毎日、Athenaと多様な生徒の皆さんと一緒に深い体験を重ねました。教育の場はもちろんのこと、家庭や職場や地域など、あらゆる場で出会う一人ひとりと共に「多様性/Diversity」を育て合うには、目の前の「一人ひとりを丁寧に見つめる」「一人ひとりの話を聴く」ことがとても大切であることを再認識しました。当時、'Migrant Education Center'に通っておられた生徒さんたちは30年経った今、オーストラリアまたは他国で「多様性/Diversity」の文化と風土を育てる一人として、それぞれの分野で活躍されているのではないかと想像します。

 

私たちは、自分自身の人生で培った個人の視点から人を見つめ、ものごとを見つめ、世界を見つめる傾向があります。 自分自身が経験してきたことが軸となり、家庭や学校や職場や地域などで出会ったきた人たちから気づかせてもらったことや学んだこと、旅や留学の体験や、本や映画や音楽や芸術やスポーツなどを通して得た視点、また葛藤や病気や喪失などの体験が内側の「多様性/Diversity」と繋がっていくと感じます。偏りや狭さを自分自身の中に感じる時には正直に認め、そこからスタートし、より豊かな「多様性/Diversity」を内側に育てるチャンスです。

 

国籍・言語・文化・宗教・年齢・ジェンダー・障がい・病気・働き方・思考・行動など、一人ひとりの多様なオリジナルのあり方を見つめ、聴き合い、学び合うことで、補い合い、支え合う関係が育っていきます。「多様性/Diversity」の文化・風土を自他の内側に育て合うには、経験や時間も必要となりますが、今、目の前にいる家族や友人や同僚や繋がる人たちとどんな関係性を築いているのかに目を向けるところからスタートすると良いのではないかと思います。 blue earth green treesでは、引き続き、国内外の多様なお一人おひとりと一緒に「多様性/Diversity」の文化・風土を育て合いたいと思います。これからもよろしくお願い致します!

 

プロフィール:

一般社団法人blue earth green trees代表理事 種を蒔く:#125, 118, 79, 56, 42, 1




#144:2021年3月1日

 

川野裕満子からあなたへ

 

数年前に見たTV番組から感銘を受けて書き下ろしました。

祖母から母、そして孫へと受け継がれる優しい想い、、いつの時代も変わらないと思います。コロナ禍で暗くなる心に光が差し込むことを願っています。

 

●流しびな / 作・読み手:川野裕満子 / オリジナル作品

もうすぐ3月というある日、春ちゃんは元気よく学校から帰ってきました。

「ただいま」

玄関の扉をいきおいよく開けた春ちゃんは、思わず立ち止まりました。家の奥の方からとてもいい香りがしてくるのです。

いつもなら靴を脱ぎ捨てて一目散にリビングに駆け上がる春ちゃんでしたが、今日はゆっくりと靴を脱ぎしかも両手できちんと靴を揃えました。なぜか、春ちゃんをおしとやかにする柔らかな香りでした。

お母さんにいつも

「春ちゃん、もう少しお行儀よくしてね」と言われている事を思い出したりもしました。

家に入ると、廊下をそろりそろりと歩いてリビングの扉を開けました。リビングの一番奥にお母さんがいました。お母さんは、大きな木箱を前にして、膝をついて白くて薄い紙に包まれた人形を大切そうに出しているところでした。

「おひなさまだ!」

春ちゃんが思わず叫びました。

お母さんはびっくりしたように

「春ちゃん、、おかえりなさい。ちっとも気がつかなかったわ。」

それぐらい今日の春ちゃんは、おしとやかだったんです。

「春ちゃん、ランドセルを置いて、手を洗ったら雛人形を飾るのを手伝ってね」とお母さんはにこにこしながら言いました。

春ちゃんは、お母さんの言葉も終わらないうちに、ドタドタと階段を上がってランドセルを置くといきおいよく洗面所で手を洗ってもどってきました。

春ちゃんのほっぺは上気して、ハアハアと肩で息をするぐらいでした。

「あらあら、いつものお転婆春ちゃんね。でもお人形を紙から出すときは優しく丁寧に扱ってあげてね。一年間ぐっすり眠っていたのだから、そっと起してあげましょうね。」

春ちゃんは、大きくうなづくとお母さんの横にちょこんと座り、夢中ででもそっとお人形の包みを開いていきました。お母さんが花瓶にいけた桃からは、甘いいい匂いが漂っていました。

「あれ?これは、なに?」

その時、春ちゃんは他のお人形とは違うお人形を見つけました。それは、藁で編んだ平たいお皿の上に乗った女の子の形をした人形でした。他の人形の着物は布できちんと作られ、髪の毛も本物のように繊細でした。けれどその人形は折り紙のような紙で作られており、色も褪せて変色しているようでした。

「変なお人形」

春ちゃんが乱暴に持ち上げた時でした。

「あら!こんな所にあったのね」

お母さんが思わず言いました。ポカンとする春ちゃんからお人形を取り上げると、お母さんはとても優しい眼差しで、そのお人形をじっと見つめました。 あまりにも長くお母さんが人形を見つめているので春ちゃんはちょっと面白くなくて「お母さん、どうしたの?」とお母さんの腕を引っ張りました。

我に返ったようなお母さんは、お人形をそっと置くと今度は春ちゃんの目を優しく見つめながら言いました。「これはね、流しびなと言ってお雛様のひとりなのよ。」

「流しびな?」

益々お母さんは優しい眼差しを春ちゃんに注ぎました。

「流しびなっていうのはね、お雛祭りが終わると川や海に持っていって流す紙のお雛様のことなのよ。」

「えっ、流しちゃうの?」春ちゃんは不思議で仕方ありません。「流しびなはね、子供の病気や不幸を子供の代わりに背負って流れていって遠くへ捨ててくれるお人形なのよ。」

お母さんは春ちゃんの手をとって続けました。

「お母さんはね、春ちゃんよりもっと小さい頃、心臓がとても弱かったの。大きな手術をしなければ大人にはなれないでしょうとお医者様に言われていたの。春ちゃんのおばあちゃんはとても悲しんで毎日毎日泣いていたそうよ。ごめんね、ごめんねってお母さんに謝ってばかりいたんですって。そしていよいよ春に手術を受けると決まった年の雛祭りに一生懸命作った雛人形を川に流しに行ったそうよ。そのお陰でお母さんはこんなに元気になって毎年春を迎えられているの」

「あっ、もしかして春子の春は、そこからつけたの?」

お母さんは満面の笑みを浮かべながら

「そうよ。どんなに冬が厳しくても春を迎えられる子供であります様にって、おばあちゃんが名付けてくれたのよ。」

春ちゃんは嬉しくなりました。

「でも流れて行ったお人形が、なぜここにあるの?」

お母さんは春ちゃんの問いかけに深く頷いて

「それはね、流れて行ってくれたお雛様へのお礼がしたいとおばあちゃんが同じお人形を作って、毎年飾ってお礼をしていたのよ。」

春ちゃんの前に、笑うとえくぼの出来る大好きなおばあちゃんの顔が浮かんできました。

     了





#143:2021年2月28日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「第3回SDGs勉強会〜多文化と人権」

 

2月13日の「SDGs勉強会」では、小学校の教員を退職された丸山まり子さんが1年半ほど前に作ってくださったワークを体験していただきました。

まず参加者一人ひとりに人物カードを渡して、その人物の暮らしなどを想像していただきます。お役は、例えば、「あなたは45歳です。市街地のワンルームマンションで、ひとり暮らしです。大学卒業当時は就職氷河期と言われたころで、非正規雇用で働いてきました。なかなか長期の安定した仕事に就くことができません。」「あなたは17歳です。女性のからだを持って生まれましたが、自分の性に違和感があります。スカートをはくのがいやで、学校の生活に苦痛を感じています。このことは、まだ誰にも話していません。」「あなたは68歳です。電子部品の工場を退職し、今はおもに年金で生活しています。子どもたちは独立し、スーパーでのパートをやめた妻と二人暮らしです。」「あなたは28歳の女性です。ベトナムに家族を残し、技能実習生として靴下工場で働いています。手取りは10万円から13万円ぐらいで、生活費を節約して、少しでもたくさん仕送りしたいと頑張ってます。」といったものです。

次に、「あなたとあなたの家族は、生活するのに十分なお金があります。」「あなたのまわりの人たちは、あなたの意見やあなたに関する重要な決定について、尊重してくれます。」「あなたは、趣味や遊びに使う時間があります。」「あなたは、手助けやアドバイスが必要な時に、頼りにする人や相談する場所があります。」といった状況や場面が読み上げられ、それに関してYESと言えるようなら一歩ずつ前に出ます。参加者は最初は横一列に並んでいますから、20の状況が読み終えられると、横並びではなく凸凹になります。

コロナ禍で十分なグループワークができませんので、一歩前進できない項目はその人にとってどういった課題があり、どうしたら踏み出せるようになるかといったことなどを話し合うことはできませんが、参加者お一人お一人がいろいろ気づいたり考えたりしていただく機会にはなったのではないかと思います。

 

なお、ずいぶん昔のことですが自宅軟禁中のアウンサンスーチーさんと1996年3月にラングーンで1時間ほど面談をしましたので、その時の様子を載せてくれた毎日新聞の記事をみなさんにお配りして、現状を懸念しているということをお伝えさせていただきました。

 


*プロフィール:

同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔くコーナー:#124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#142:2021年2月28日

 

尾松貴美からあなたへ

 

前回に続き、SCOOさんが、現地のビジネスパートナーや新聞などから入手された、日本ではなかなか得られない情報を盛り込んだオンラインセミナーで学んだ「フェアトレード」のことを、共有させて頂きます。

 

【フェアトレードとは?】

パッケージに記載されている表示、タグなどを見てみると実は「日本製」はごくわずかで、多くの製品が途上国とよばれる国々で作られています。

 

日本で暮らす私たちは、ごく簡単に手に入れることができる様々な商品の生産過程では、途上国の人々が厳しい現実に直面しています。

 

朝から晩まで過酷な労働を強いられ、正当な賃金を得られず、貧困から抜け出すことができません。

 

本来であれば学校に行くべき年齢の子どもたちが、親の手伝いや強制労働のために学ぶ機会を奪われています。

 

スーパーやコンビニで目にするチョコレートも、その原料の多くは、アフリカのカカオ農園で強制的に働かされている子どもたちが生産しているという、知られざる現実があります。

 

国際社会では、このような状況を改善すべく、途上国で生産されたものを適正価格で販売し、現地で働く人々の生活向上につなげようとする取り組みが増えています。

 

これがいわゆる 「フェアトレード」 です。

 

購入する側にとって、身近にできる国際協力として関心が高まりつつあります。

 

ひと昔前はコーヒーが定番だったフェアトレードが、近年ではフェアトレード基準を満たしたオーガニックコットンの衣服やバッグなどにも広がっています。

 

【フェアトレードは募金活動ではない】

SCOOさんが、インドのある村を訪問された際、

「働かなくても毎年募金をもらえるのであれば、そもそも誰も働かない」

と言われたのが印象的だったそうです。

 

フェアトレードは生産者を支援する仕組みであり、募金活動ではありません。

 

継続的に買い上げてもらうために、生産者は切磋琢磨して、高品質な商品を作る必要があります。

 

【フェアトレード国際基準】  

開発途上国の小規模生産者や労働者の持続可能な開発を促すために、様々な基準が国際フェアトレードラベル機構等のNGOによって定められています。

 

例えば、農産物を農家から買い取る際の最低価格を定め、市場価格の変動に関わらず、一定の値段で買い上げます。 要望に応じて前払をすることも可能で、生産者は安定した収入を得ることができます。

 

さらに地域の社会発展のために、「フェアトレードプレミアム」(奨励金)を上乗せし、その生産者コミュニティに支払います。 

 

生産者は民主的にプレミアムの使途を決め、貯蔵庫、公民館及び 学校、病院などの建設に充てています。

 

また、労働環境や人権に関する基準も定められており、児童労働や強制労働が禁止されています。

 

環境保護の観点からは、農薬などの使用制限や 廃棄物の管理、遺伝子組み換えの禁止等を定めています。

 

また、労働者との雇用契約や健康保険の適用等が求められ、毎年監査を受ける必要もあります。

 

【目印はフェアトレードマーク】

こうした基準を順守した農作物や製品だけが、他のものと区別するためにフェアトレード認証ラベルを表示することができます。

 

消費者はフェアトレード認証ラベルのついた製品を選ぶことで、普段の買い物を通じて国際社会に貢献できるのです。

 

フェアトレードは、ビジネスの中で途上国の労働者の「働く」を応援し、それが持続可能な国際社会の形成につながっていきます。

 

是非、その一歩として普段のエコバックを、フェアトレード製品に代えてみませんか?

 

*プロフィール:

同時通訳・翻訳家

種を蒔くコーナー:#139, #9




#141:2021年2月21日

 

天沼耕平からあなたへ

 

国連UNHCR協会の天沼です。

blue earth green trees「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクト」では、素晴らしい活動を拡げていただき、深く御礼申し上げます。

そして、その距離にとても驚いています。

私もがんばらねばと背筋が伸びる想いです。

 

さて、以下のウェビナーイベントが実施されます。

 

お申込期限は、2月22日(月)となっています。よろしければご参加ください。

 

~~~~~~~~~~~

オンラインイベント「コロナ禍に考える:スポーツのチカラと難民アスリート」

 

2月23日(火・祝)に、国連UNHCR協会・UNHCR駐日事務所・上智大学・同学同窓会ソフィア会の共催で、表記のウェビナーを開催します。

本ウェビナーでは、スポーツが難民支援の現場でどのような役割を果たしているのか、オリンピック・パラリンピックを目指す難民アスリートの活躍、生き抜くチカラを紹介します。

 

ディアナ・ビティティ氏(UNHCR駐日事務所コミュニケーション部首席・上席プロジェクト担当官)の基調講演にはじまり、 国連難民サポーターで、元オリンピックマラソン選手の瀬古利彦さんがパネリストとして登壇、報道ディレクターの長野智子さんがパネルディスカッションのファシリテーターをつとめます。

また、上智大学の学生もパネリストとして登壇し、若い世代が世界の諸問題にどう向き合い、国際的な人材として生きていくのかを考えていきます。

世界の難民問題だけでなく、オリンピック難民選手団やスポーツの力について、さらに理解を深めていただける好機となるかと存じます。

 

日時:2021年2月23日(火・祝) 17時~19時

形態:ZOOMウェビナー

※事前申し込み・無料・定員先着3000名

 

どなたでも参加いただけます。前日まで申し込みは可能となっております。

 

詳細・お申込み情報は以下からご覧ください。

https://www.japanforunhcr.org/archives/webinar20210223

 

ひきつづき何卒よろしくお願い申し上げます。

 

*プロフィール:

国連UNHCR協会職員、種を蒔く#127




#140:2021年2月20日

 

ルミカからあなたへ

 

みんなで取り組む「難民と進む20億キロメートル」プロジェクトにご参加の皆さん、1月第3木曜日から2月第3木曜日の1ヶ月の「歩く」「走る」「自転車に乗る」日々はいかがでしたか?

 

2月19日現在、個人参加39人、団体参加13組53人の合計92人で、難民の方々に想いを寄せて「歩いた」「走った」「自転車に乗った」1ヶ月の『みんなの合計距離は 6012.794 km』でした!それぞれが自分のペースで進まれたこと、素晴らしいです!

 

歩くこと・走ること・自転車に乗ることは、気分転換・ストレス解消、体脂肪の低下や血中データの改善、免疫力を高めるといった効果が期待できます。緊急事態宣言中の地域もありますが、自分自身の心身の健康を意識しながら、離れていても誰かを想い、誰かのためにできることを続けていきましょう!

 

『歩きながら』『走りながら』『自転車に乗りながら』皆さんの想いが届きますように。

 

3月第3木曜日(3月18日)に、次回のご報告をお待ちしています!

 

*プロフィール:

スポーツトレーナー、blue earth green trees「UNHCR難民と進むプロジェクト」リーダー、種を蒔く:#126




#139:2021年2月14日

 

尾松貴美からあなたへ

 

今回、blue earth green treesロゴ入りエコバッグを作るにあたり、「国際フェアトレード認証」と、「GOTS(グローバルオーガニックテキスタイルスタンダード)」2つの認証を2015年に日本企業として初めて取得された(株)フェアトレードコットンイニシアティブのグループ会社で、「途上国の子どもをすくう」ことを目標に2016年から活動されているSCOOさんとの素敵な出会いがありました。

 

デザイン性、使い勝手、値段だけで選ぶのではなく、その製品がどこで、どのように作られ、流通されているか?

「自分の購入するものに、責任を持つ」ことを、考えるきっかけとなりました。

 

4月からのエコバック販売を前に、ひとりでも多くの方に、フェアトレードの事を知って頂けたらと思い、SCOOさんのオンラインセミナーで学んだことを、私なりにまとめてみました。

 

 

「毎日使っているエコバックが、実は不幸を生んでいるとしたら?」

 

「レジ袋削減」の動きが広まり、エコバックが使われる機会がどんどん増えてきています。

でも、エコバックがどこで、どんな風に作られているのか、考えたことはありませんでした。

 

エコバックにも、様々な素材や形状のものがありますが、布製のエコバッグの原料となる綿花農業に従事している世帯(1億以上)の9割が、西・中央アフリカ、インド、パキスタン、中央アジアなどの発展途上国です、

 

これらの国々では、重要な収入源となっている綿花農業。

しかし、コットンの価格は1960年代と比較して、45%も下がっています。

製品の原価を下げるために、事業者が原料を安く買い叩いているからです。

 

政府から綿花農家に多額の助成金が支払われる中国やアメリカ産の綿花が市場に安く出回る一方、助成金のないインドなど途上国が対抗するためには、利益を度外視して安く出荷するしかありません。

 

1円でも安く製造したい事業者の要望に応じるため、早く大量に収穫できる遺伝子組み換え綿花が増えています。

農民は遺伝子組み換え種子、大量の化学肥料、除草剤などを多額のローンを組んで購入しています。

 

さらに、栽培コスト(工賃)を抑えるため、インドのコットン産業では40万人の児童就労が報告されており、特にアンドラプラディシュ州では、親の借金の肩代わりに10万人以上の子どもたちが113時間以上の強制労働をさせられているといいます。

 

そこに追い打ちをかけるように、干ばつや熱波、台風で不作になれば、綿花農家の生活は一段と苦しくなり、借金を返せず自殺に追い込まれるケースが後を絶ちません。

 

インドでは15年間で25万人、つまり30分にひとりの割合で、農業従事者が借金苦から自殺に追い込まれているのです。

 

お店に足を運ばずとも、オンラインで何でも購入できる「豊か」で「便利」な生活を送っている裏で、貧困から抜け出せず、苦しい生活を送っている人々がいる・・・。

 

私たちが、日々の生活の中で出来ることは、社会的立場の弱い、途上国の生産者に寄り添い、「本当に必要なものだけをしっかりと選ぶ」ことであり、それを広めていくことだと思いました。

 

そのきっかけとして、blue earth green treesで取り組みたい「フェアトレード」のことを、次回もう少し詳しくご説明します。

 

 

尾松 貴美

プロフィール:同時通訳・翻訳家 

blue earth green treesフェアトレードプロジェクトリーダー

種を蒔くコーナー::#9 




#138:2021年2月12日

 

人美からあなたへ

 

今回は、何気ないおじさんと大学生の日常を切り取った話。

でも

「袖振り合うも多生の縁」

人とのご縁はすべて単なる偶然ではなく、前世からの深い因縁によるもの。

だからどんな出会いも、大切にしたいですね。

 

●コンビニとおじさん ie作 / 星空文庫より

 

吸って、吐く 吸って、吐く 吸って、吐く

 

特に何も考えず煙を体内から出す。

この行為は、自分の身体に良い影響も悪い影響も与えていないと思う。

別にタバコを吸うことを正当化しているわけではない。

 

実は…

 

「何で寒い寒い言いながら吸うんですかね」

「寒かろうと暑かろうと吸いたくなっちゃうからな」

と、おじさんは答える。

「そうですよね。奥さんに何度怒られても…ですもんね」

「そうそう、辞められない。買い物ついでにコンビニで吸えちゃうもんな」

タバコを数回吸う。

「で、今日は何食べんの?」

何を買ったか覚えているはずなのに、レジ袋を見てしまう。

「牛丼とチキン。そっちは何食べたんですか?」

実のところ、このおじさんが何食べようがあまり興味はない。

しかしどうでもいいなと思う前に、口から飛び出してしまうくらいに軽い質問だ。

「今日は鍋だったな、キムチ鍋」

「いいな、キムチ鍋。奥さんが作ってくれるお鍋、今度食べに行かせて下さいよ。コンビニの喫煙所の常連だってちゃんと紹介して下さいね 」

おじさんは笑う。

「マスクとタバコの相性って悪いよな」

おじさんが的を射てくる。二人ともマスクを顎の所に下げてタバコを吸う。

「そうですよね。いちいち下ろさないといけませんし、吸い終わった後着けるのも、ちょっと嫌ですよね」

「臭いしめんどうだな。でも、コロナ怖いし… それはそうと、大学生は就活とか大変だな」

「そうっすね」

 

「オリンピックもどうなるんだろうね」

「そうっすね」

日本のどこででも行われている他愛もない会話を繰り広げる。

このラリーに何の意味があるんだろう。

そう思っていてもついついやってしまうんだけど…

「話変わるけど、彼女とかいるの?」

いきなりプライベートな質問に少し驚く。

「いやー、いないです…」

「じゃあ、バレンタインのチョコ貰ってないのか」

おじさんは喜んでいる。何で喜んでるんだよ。

「今年は貰ってないですね… 去年は彼女いたんで貰ったですけど…」

「へー去年はいたのか。まあ、去年いた事なんて今年には関係ないけどな」

僕の些細な抵抗を振り払ってくる。おじさんは大人げ無い。

「そうか…そんな悲しいお前さんの為に、ウチの嫁さんがくれたチョコを一つ恵んでやるよ」

ポッキーが一本差し出される。 僕は笑う。嫁さんから貰えたチョコがポッキーで、一回りぐらい年齢が違う僕に見せびらかすなんて。

おじさんも結構子どもだな。

 

今日は珍しく、おじさんとコンビニの中で会った。

話すようになって一年ぐらい経つが、始めての出来事だ。

「今日はタバコだけ買いに来ました」

と言うと、おじさんは

「じゃあ、喫煙所でな」

と、言って先に外を出た。

僕がいくと

「これ、飲みな」

おじさんがコーヒーをくれた。

「どこもかしこもコロナコロナ、嫌な時代だよ」

おじさんはコーヒーを飲む。

「タバコ、吸わないんですか?」

おじさんは笑う。

「嫁さんがよ、タバコはコロナに悪いって言ってたから、少しの間だけ辞めるわ。お前も気をつけろよ」

おじさんは帰る。

僕はタバコの火を消した。

 

ここのコンビニは、大学生活でとてつもなくお世話になった。

ただのコンビニだが、愛着すら湧いている。

何と言ってもおじさんに会ったのもこのコンビニだ。

あれから、コンビニでおじさんには会っていない。タバコをあのまま辞めたのかもしれない。

僕はタバコを吸い続ける。結婚したい相手が見つかるまでは…

 

そんな事を思いながら、コーヒーを買って自動ドアを開けた。





#137:2021年2月10日

 

梅本達也からあなたへ

 

私は大阪府で2020年3月2日にNPO法人防災hand of allを設立致しました、代表の梅本達也と申します。主に災害時の支援活動や災害啓発活動を行なっています。昨年にご縁があり、東口様とお知り合いになりました。そこで海外での植林活動をしたいとご相談したところカリフォルニア森林火災支援活動をされているとお聞きし、現地の方々をご紹介取り継ぎ頂き、当団体は現地支援をさせて頂く事になりました。ありがとうございます。

 

今回のUNHCRプロジェクトに参加させて頂きます。当団体は新規プロジェクトととして、 #みんなのて でつながろう!プロジェクトを企画し開始致しました。内容は災害時の避難時や支援を求めている被災地の方々に食品や衣類、おむつなど提供して頂ける協力者や避難所運営に協力して頂ける方々を47都道府県で募集し、迅速な対応が出来るネットワークをつくり、つながろう!というものです。合言葉は #みんなのて です。

 

説明が長くなりましたが、さっそく神戸の飲食店様(greenery)がご協力頂けるとの事で 三ノ宮駅〜神戸北野異人館街にあるgreenery さんまで歩きました。距離は1.5km往復で3kmで登り坂で疲れました。。greenery さんは災害時にヴィーガンスコーンをご提供くださると言って頂きました!しかも未来に配慮しエシカルなスコーンで尚且つ災害時に食するという事でアレルギーなどにも配慮してくださり卵、乳製品、砂糖を使わずに作ってくださりました。greenery さんは環境を考えペーパーストローやオーガニック、フェアトレードの食材を使用しているとの事です。私は素晴らしい出会いに感謝致します。そして日本中を少しでも歩きネットワークを構築していきます!





#136:2021年2月7日

 

関原深からあなたへ

(株)インサイトの関原と申します。
大学院卒後、10年間務めた大手シンクタンクを退職し、14年前に障害福祉専門のコンサルティング会社を立ち上げました。前職ではずっとマーケティングをしてきたのですが、障害福祉事業所で働く障害者ご本人の工賃が当時12千円ということを知り、いてもたってもいられなくなり、自身のノウハウをここに提供したいと考え創業しました。

丁度この頃、東口先生とお会いました。社会起業家の育成支援組織「edge」でお会いしたんです。起業時に会社名をどうしたらいいかからご相談にのって頂き(笑)。お陰様で今があります。
I'm always here for you」というのを一緒に考えて頂きましたが、その姿勢は今も大切なものとして貫いております。

その後、全国で支援を実践されている事業所様をサポートし続けました。現在は仲間も増え、コンサル5人とリサーチアシスタント1人の体制で、延べ2,000件を超える研修実施、1,000件弱のコンサルティングを実施しました。また、弊社の支援モデルが厚労省のモデル事業として採択され、全国にそのノウハウをお届けできるところまできました。少しでも、障害のある方々の経済的自立の一助を担えれば、と今も想い続けて活動しています。

また、障害のある方ご本人を支える「支援者のサポート」、が中心となりますが、支援者の方は、経済的自立だけではなく、制度理解・人事・会計・ICT・地域づくり等多くの観点で学ばれる必要があります。これをサポートするために、'201月にプロファウンド(株)を立ち上げ、
オンラインによる専門家サポート・e-learningを提供しはじめました。

偶然でしょうか。その後、コロナです。

コロナ禍を受け、オンライン化は加速しています。その流れに載せながら、皆様が現場で困らないようにサービスを提供していきたいと思います。

そして日本が誇る障害者支援技術とマインドを世界に広めていきたい、というのが将来の夢です。これが日本の世界に対するお役立ち方法の1つではないか、というのが小生の仮説です。

申し訳ございません。
なんだか企業紹介のようになってしまいました・・・。
まぁ、それなりに頑張っております! ということでご容赦頂き。

個人の根幹は、
「正直者がバカをみない社会になればいいのに」
ということです。
これを実現するのを少しでも手伝いたい、その一心です。

今後もこの根幹をぶらさずに、一所懸命「頑張りたい人」を応援し続けます。

ありがとうございました。

関原深 拝

 

 




#135:2021年2月3日

 

ゆみえからあなたへ

 

新プロジェクト「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」にグループ参加、スタートしました!

 

このプロジェクトをご案内いただいた日、主人と私で参加するつもりでした。

走りながらHPで拝見したことを思ったときに、ふと初めて全盲の方の伴走した日の場面を思い出しました。

その方は緊張していた私に「うまくガイドしようとか難しく考えなくていいですよ~でも私は見えないのであなたの言葉だけが頼りです。」と言われました。

 

ブラインドランナーは自分の安全がわからないままガイドに身を預けて進みます。

難民の方々は長い距離を移動しているときの気持ちはいかほどか...重なるところがあるのではと思いました。

そして、グループ名「dawn」(夜明け)として、このプロジェクトに賛同して一緒に走ってくれたガイド仲間3人の距離も集計することにしました。

伴走ボランティアのほかにも在住外国人支援や過疎地の高齢者ふれあいサロンで音楽活動等、走ったり歌ったり踊ったりと楽しいメンバーです(笑)

 

 

暗闇でも力を合わせれば進んでいけます。共に行きましょう!




#134:2021年2月1日

 

中渓宏一からあなたへ

 

初めまして。僕は今、北海道に住みながら、自分の想い描く世界に向けて、出来ることから一歩づつ、チャレンジを続けています。 僕は未だバブルの残り香のある1994年、大学を卒業して総合商社に入社しました。「世界を羽ばたく格好良いビジネスマン」を夢見て。 時代背景もあったのでしょうが、其の頃は、「環境に優しいビジネス」など正直考えたことは無かったです。 インドネシア、チェコ、ポーランド等で、火力発電所建設や工作機械販売のプロジェクトに関わり6年が過ぎる頃、「地球上何処でも、どんな状況でも生きていける人間になりたい。」という想いが強くなり、仕事を辞め、世界放浪の旅に出ました。1年のつもりの旅は4年におよび、其の旅の途上、南アフリカで、人生を変える出逢いに恵まれました。 彼の名はポール・コールマン。英国の環境平和活動家。「戦争は人間の創造力の源である森、自然環境を破壊する。人類の存続の為に木を植えよう。共に豊かな自然を育もう。」というメッセージを伝えながら、13年間、地球一周分を歩いて来た彼の存在に、大きな希望を感じました。 アフリカ南部、日本列島を共に歩き、小学校の校庭等で共に木を植え、やがて弟子が独り立ちするが如く、自身でも日本列島を二度、徒歩で縦断、木を植える旅を続けました。 地球、人類の為に誠心誠意取り組むと、宇宙の力が働き、その活動をサポートしてくれる。ポールとの出逢いは、そんな宇宙の真理に触れる機会となりました。 そんな活動の途上、結婚して四人家族となり、南米パタゴニアでの2年間の森暮らしを経て、今は北の大地、北海道に暮らしながら、地域の森林活用事業と、主に水環境の改善技術普及の仕事をしています。 僕の夢は、水や食、エネルギーの自立した暮らしを実践しながら、その暮らしぶりを地域、其の先には地球全体に広げていくことです。 その方向性が、仮に地球に意志があり、その意志に沿ったものであれば、地球の、宇宙のサポートが入ると信じています。 なんだか壮大な、雲を掴むような話になりましたが、人類は既に、その夢、つまり「真の地域自立」を実現だけるだけの技術、知識を持っていて、あとはそれを実践、活用するのみ。だと感じています。・ 地球、人類の為にあらゆる「種を蒔く人」が居て、其の人達が有機的なネットワークで繋がりながら、ワクワク全開で具体的に動き出す。そんな時代に入ったんだと、感じ始める今日、この頃です。 Blue earth green treesを後世に残すべく、皆さん、これから末永く、宜しくお願い致します。

 

May the sun shine in your universe!




#133:2021年2月1日

 

木村直子からあなたへ  

 

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクトのご案内をいただいた。

特別なことではなく日常の行動で、思いを受け止め、伝え、繋ぐことに共感し、参加を決めた。

コロナ事情により、あたりまえと思っていたことがあたりまえでなくなり、理不尽な困難に直面されている方も少なくない。

難民の方々のより厳しい今に思いをはせ、私は、日課の早朝散歩を続けたい。


 

健康のため、朝食前に夫婦で近所のグランド公園を散歩し始めて十数年が経つ。

夜明け前のしんとした空気の中を歩く心地よさ。

そのうち、毎朝ビニール袋を片手にゴミを拾って歩くご夫婦の姿に気づくようになった。

ボランティアというような気負いも見せず、他者への強要もなく、淡々と。

風の噂に、もう何十年も続けておられると聞いた。かなりのご高齢だった。

いつしか私たちも見習うようになり、毎朝のご挨拶が楽しみになってきたころ、お二人は順に体調を崩して、引退された。

今また年配のご婦人が二人加わって、自由にゴミを拾っている。何の約束もない。

 

夫のリタイアを機に、6時半からのラジオ体操にも参加するようになった。

公園の高木群のなかにポールが立ち、スピーカーが取り付けられている。

このスピーカーも、何十年も前に公園の愛好家が陳情して設置されたのだそう。

6時25分になると自動的にNHKのラジオ放送が流れ、6時半から「ラジオ体操第一・第二」と続く。子どものころから馴染んだラジオ体操を体が覚えていた。冬でも汗ばむ。

年中無休、多い時には100人近くが集って、体を動かし、それぞれの朝に帰ってゆく。

 

何がきっかけだったか、そう、ある年の夏休み。

今では珍しくなった小学生のラジオ体操グループが一緒になったとき、いつも近くで体操している人たちが「大人でも、体操カードほしいよね」と。

で、作り始めた(写真)。皆勤ご褒美はないけれど、カードの裏には、ちょっと心にとどめたい言葉など添えて。(繰ってみたら開始は2018年8月からになっていた)

今、体操仲間数人と、リハビリ散歩を続ける友人の間で毎月の楽しみになっている。

 

     朝の日の光は、とれたての光のくだもの。

     新鮮で、いい匂いがして、みんなを元気にさせる。(長田 弘)          

     … 2021年1月のカードに記載 …

 


 

*朝にはただ美しいだけではない 不思議な力が隠されている

・・・夜明け前に起き出し、この地球上のどこにでもやって来る朝を全身で受けとめ、感じてみる (吉村和敏)

 

*よがあけて あさがくるっていうのは あたりまえのようでいて じつは すごく すてきなこと (谷川俊太郎) 詩集「朝」より

 

このすてきな朝を、世界の子供たち・地球上の誰もが喜んでいるだろうか。

陽の光をまっすぐに浴びることができているだろうか。そんなことを考えながら、出席カードに、歩いた距離を書き込み始めた。ささやかな一歩。                                         

 

木村直子




#132:2021年2月1日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

 

The Next Stage for the United States with President Joe Biden and Vice President Kamala Harris

 

The 46th President of the United States stated at the Presidential Inauguration that "We must end this uncivil war" to help restore a divided nation. He further stated that "(u)nity is the path forward." Harris was sworn in as VP, which is a historic first as the first woman to hold a nationally elected office, first Black woman and first Asian American. It is noted that Harris is from Oakland, California.

 

President Biden has four main priorities which are to address the coronavirus pandemic, economic recovery, racial and gender equality, and climate change. In his first one hundred days he wants to have 100 million vaccines to be distributed and has proposed a 1.9 trillion dollars recovery plan. The new Congress must pass the latter proposal.

 

Blue Earth Green Trees community has assisted the community and schools in Sonoma County with a population of almost 500,000 through its generous support to help families and students during the wildfires and pandemic. As of this date, there are about 25,000 coronavirus cases and 250 deaths in Sonoma County. Just as an aside, my wife and I received the first shot of the vaccine and will have our second shot next month.

 

It has been only five days since the inauguration and the next stage will continue to unfold in a positive and forward direction.

 

Gratefully,

 

Darryl Takizo Yagi

 

*profile: Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#117, 111, 91, 86, 81, 75, 52, 40, 4




#131:2021年1月26日

 

From Dana Pedersen to you

 

Dear Blue Earth Green Trees Community

 

I would like to wholeheartedly thank you and the students of Wakakusa Junior High School for the beautiful artwork they recently sent to Guerneville Elementary School. After a few mail delivery obstacles, we received the cards/art pieces in perfect condition late last week-safe & sound! Opening each special note as well as sharing the beautiful cards has brought us great comfort and joy in these current trying times.

 

I thank Wakakusa Junior High School students for their thoughtful, beautiful efforts. I, along with the Guerneville School Board and Staff, would be quite appreciative.

 

I also thank you for your leadership in this endeavor and the Blue-Earth Green Trees project. We know you had so many causes to choose from to support and again are honored that you chose the Guerneville School Community in Sonoma California, USA. We truly appreciate everything that you have all done to support our recovery and grateful community. We are stronger and better for knowing you all- even from afar! Stay well in 2021.

 

With Appreciation & Gratitude,

 

Dana Pedersen

Superintendent

Guerneville School District




#130:2021年1月25日

 

田口淳子からあなたへ

 

遠い遠い砂漠の国 ニジェールを旅してみませんか。想像という船に乗って。

サハラ砂漠で生まれた寓話集『ニジェール物語』

 

 

はじめに

4月、桜が咲くころに、奈良県文化会館で、動く絵本『ニジェール物語』の上映会を開催させていただくことになりました。つきましては、私たち、一般社団法人ニジェール物語製作委員会の活動についてお話させてください。

2014年、かつてサハラ砂漠のキャンプで暮らし、今はニジェールで寺子屋を作って子どもたちの教育支援をされている、一般社団法人コモン・ニジェールの代表理事である福田英子さんに出会いました。そのとき見せてくださったのが、福田さんが書かれた『ニジェール物語』。まだ本の体を成していない小冊子でしたが、読んですぐこの物語の虜になりました。絵本にしたい、映像化したいと思いました。サハラ砂漠を舞台にした七つの寓話からなるこの物語から、行ったこともない砂漠の風景がはっきりと、とてもカラフルにイメージできたのです。

 

想像力が 夢みる力を育てる

この物語は、何もないと思っていた場所に、実はずっとそこにいたくなる景色があり、言葉に出さなくても多くのことをわかりあえる存在があると、気づかせてくれます。

今も、世界では、歴史も文化も違う大勢の人間が、それぞれの事情や主義主張を抱え、争いが絶えることはありません。でも、みんながほんの少しの想像力を持つことができたら、違う世の中になっていくのではないでしょうか。少し大げさで、おこがましいかも知れませんが、この物語が子供たちの想像力を刺激し、夢見る力を育む一助になれば、と考えました。

 

絵本を、動く絵本を、子どもたちに届けたい。

私たちは製作委員会を組織し、2016年秋に、まず絵本『ニジェール物語』の出版に漕ぎ着けました。そして、多くの人に読んでもらう方法の一つとして、まず小中学校の図書室に寄贈することに。新聞やSNSを通じて約50校に届けることができました。

今度は絵本を映像化して、全国の小中学校をはじめ様々な場所で上映会を開催しようと考えました。ありがたいことに、とても良いタイミングで「Panasonic NPOサポートファンド for アフリカ」の助成をいただき、2017年秋、絵本の原画を元にした、動く絵本『ニジェール物語』を完成させることができたのです。 この映像作品は、公益社団法人映像文化製作者連盟主催の「映文連アワード 2018」において『文部科学大臣賞』を受賞。これを推進力に、今後、全国の小中学校での上映会を実現したいと思っています。

 

『ニジェール物語』翻訳版を作って、世界の子どもたちへ

そして、もう一つの大きな目標は、ニジェールの公用語であるフランス語版をつくってニジェールの子どもたちに届けること、現地語であるハウザ語版や、英語版も作りたいと思っています。フクダヒデコさんの寺子屋で学ぶ子どもたちにもこの物語を届けたいです。そして、いつの日か、世界中の言語で翻訳されることを願っています。

 

世界中に平和が訪れ、みんなでサハラ砂漠に沈む夕日を見る。 いつかそんな日が来ることを夢見て。

 

一般社団法人 ニジェール物語製作委員会 (理事 田口淳子)

https://nigerstory.jimdofree.com/

 

https://www.facebook.com/NigerStory

 

https://www.youtube.com/watch?v=vB75p9gHEag




#129:2021年1月25日  

 

福田英子からあなたへ 

 

幸せだから笑うのではない。笑うから幸せなんだ。

 

コモン・ニジェール 

 

 

 

ニジェールの子どもたちに寄り添って、彼らとともに歩んでいきたい。

 

4月、桜が咲くころに、奈良県文化会館で、私が書きました『ニジェール物語』(動く絵本)の上映会と講演会をさせていただくことになりました。つきましては、一般社団法人コモン・ニジェールについてお話をさせてください。

 

当団体は2009年3月に設立した非営利法人です。私たちは西アフリカにあるニジェール共和国の子ども達を支援する活動を行っております。「コモン・ニジェール」はフランス語で「ニジェールとは?」という意味です。

 

私は通算してニジェールに7年間住んでおりました。1978年から1980年、サハラ砂漠の真ん中Arlitから更に奥のAfastoに夫の仕事について2年間、日本人女性としては初めてサハラ砂漠のキャンプに住みました。そして1986年から1991年、首都Niameyに子供たちを含めた家族で過ごしました。

 

ニジェールと日本の関係、それは電気です。2011年まで、日本の24時間中、約1時間弱はニジェール産のウランで発電していた計算になるそうです。そして、それは30年以上前から続いています。しかしながら、ニジェールには民間用の発電所は1つもありません(2015年1月現在)。そして多くの日本人はニジェールという国の存在さえ知らないのです。私達はせめてニジェールという国の存在くらいは知っていたいと思います。海に囲まれた島国で、遠いアフリカの海のない砂漠の国のことを考えるということは実は自分達のことを知ることでもあるのではないかと思います。

 

当団体はニジェール共和国の名前を1人でも多くの方に知っていただく事とニジェールの子供を応援することを目的とした非営利法人です。東日本大震災以来、日本のエネルギー事情は揺れています。今後どうなっていくのかわかりませんが、今まで日本の便利な生活を30年以上支えてくれていた国との繋がりを大切にしたいと思っています。今のみなさまのお気持ちをニジェールという国に向けていただけましたら幸いです。

 

 

ソーラーランタン寄贈活動と、読み書きが学べる「寺子屋」を開設。

 

「ソーラーランタン寄贈活動」は、これまでニジェール産のウランの恩恵にあずかってきた恩返しとして、無電化の村に自然エネルギーによる灯りを届けることを目的に始まりました。コモン・ニジェールから贈られたソーラーランタンのおかげで「夜は家族の顔を見ながらごはんを食べることが出来る」「昼間、学校に行けなくても夜に勉強することが出来る」「火事になることもなく安心」と村人の声が寄せられています。パナソニック株式会社の ”100 Thousand Solar Lanterns Project” の一環として2014年3月には、200セットのソーラーランタンをご寄贈いただき、現地に届けることができました。

 

また、ニジェールのほとんどが無電化の地域に、読み書きの基本を教える<寺子屋>を開講しました。まずは、2014年3月にソーラーランタンを寄贈したKollo県Koira Tegui村に。対象者は、非就学の子ども達を主とするコミュニティの非識字者層です。読み書きを学ぶことは、算数など他学科の習得やあらゆる情報へのアクセスにもつながり、より高度な知識を得る礎となります。雇用機会の向上や保健衛生面の知識を得ることにも役立ち、コミュニティ全体の脆弱性を減らすことにもつながります。

 

日本国内でも、同国の知名度向上を目指し、『ニジェール物語』の上映会や講演会や写真展を各地で開催しています。

 

ボランティアはフランス語でVolontaireこれは「喜んで」という意味です。

これからも、お互いの喜びを共有しながら、本当の豊かさとは何かを考えて活動していきたいと思っています。

 

 

一般社団法人コモン・ニジェール (代表理事 福田英子)

https://www.comment-niger.org/




#128:2021年1月25日

 

Chadaからあなたへ

 




#127:2021年1月20日 

 

天沼耕平からあなたへ

 

このたび、「blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクトに取り組んでいただけますこと、深く御礼申し上げます。

 

この20億キロメートルという距離は、地球のおよそ5万周分にあたりますが、戦争や迫害によって故郷を追われた難民の人々が1年で移動する総距離になります。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)が主導し、20191月世界27か国でグローバルキャンペーンとして始まった『難民と進む20億キロメートル』の取組は、歩く、走る、自転車に乗るということなどを通して難民の現状に思いをはせ、平和への願いと意識を高めていくもので、世界中の多くの方の賛同をいただきながら前進しておりました。

 

昨年夏、コロナ禍によってグローバルキャンペーンは一旦終了いたしましたが、この日本においては、学校及び団体の皆様の平和への祈りを込めて継続中で、現在も取り組んでいる方々がいます。

 

さて、今も世界中で戦火や理不尽な迫害によって故郷を追われる人々が後を絶ちません。

この人道的な危機の拡大は、残念ながら年々広がっています。

そして、世界的な新型コロナウイルスの脅威は、国境を越えた移動を強いられる難民の人々にとって、緊急事態にさらに襲い掛かる緊急事態となっています。

 

避難の道中、そして避難先におけるギリギリの状態のなかで、不充分な衛生環境や医療体制。

私たちが当たり前のように行っている予防体制も、資金難や情報や物資の不足により充分ではありません。

UNHCRとそのパートナー団体は、事態を打開すべく各地で奮闘し、難民の人々自身も、家族を守るために、そして未来をつかむために生き抜いています。

 

コロナ禍のなか、致し方のない部分もありますが、どうしても人々は自分と身の回りのことに注意が集中しがちです。

そして、こんな時だからこそ手を取り合わなければいけないのですが、世界各地の分断は進んでいるようにもみえます。

日本国内でも、コロナ患者の方や医療従事者の方々などにいわれのない差別の目が向けられる悲しすぎる現状があります。

 

皆様の健康を増進する様々な運動を通して、苦境にある様々な人々に思いをはせ、共に手を取り合い、あたたかな連帯を生むこの活動が、このような状況を変えていくと、私は強く信じています。

 

参加者の皆様だけでなく、皆様の周りの方々にも、この世界を変えていく輪がさらに広がっていくことを願いつつ、平和への祈りのバトンを託させてください。

何卒よろしくお願い致します。

 

最後に、時勢柄困難なことも多いかと存じますが、皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』(学校・団体等)

https://www.japanforunhcr.org/archives/2bktogether

 

 

*プロフィール:国連UNHCR協会職員




#126:2021年1月20日 

 

ルミカからあなたへ

 

「blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクトのご案内

こちらは、国連UNHCR協会が行っている「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」に賛同したプロジェクトです。

 

コロナ禍の日々、お一人おひとりがご都合の良い時間に、歩いたり、走ったり、自転車に乗ったりして、より健康的なライフスタイルを目指すプロジェクトを一緒につくりませんか?

 

世界の難民の皆さんのことを思いながら「歩いた」「走った」「自転車に乗った」距離を1ヶ月ごとに合計していくプロジェクトです。

 

プロジェクト参加者は、開始時に個人または団体(家族、友人、学校、部/サークル、職場、地域など)として、blue earth green treesホームページの当プロジェクト案内ページに掲載しますが、匿名希望の方は人数に反映させていただきます。

 

いつからスタートしていただいても構いません。2月第3木曜日(2/18)、3月第3木曜日(3/18)に、事務局に各自の距離をご連絡いただき、『みんなの合計距離』を「種を蒔く」コーナーと「活動報告」コーナーに掲載致します。同時にトレーニングのヒントをはじめ、皆さんへのメッセージを「種を蒔く」コーナーでお届け致します。皆さんからもトレーニングの感想やお写真(自然やご自身)を「種を蒔く」コーナーにお届けいただけましたら掲載致します。

 

3ヶ月後の4月第3木曜日(4/15)には、国連UNHCR協会様にも『blue earth green treesのみんなの合計距離』を報告し、皆さんから提供いただけるお写真やお声もお送りする予定です。

 

コロナ禍の日々、より苦しい状況にある難民の皆さんを忘れずに行動に繋げていくことと同時に、緊急事態宣言も出ている地域もありますので、一人ひとりの心身の健康を維持し、より明るい毎日をつくっていくことを心がけたいと思います。

 

プロジェクト参加ご希望の皆さんは、事務局までご連絡をお願い致します。

 

*プロフィール:スポーツトレーナー




#125:2021年1月18日

 

東口千津子からあなたへ


「阪神・淡路大震災26年」

1
17日は阪神・淡路大震災で亡くなられた方々とご家族の皆さん、そして今も苦しんでおられる皆さんを想いながら、静かに過ごした一日となりました。心よりお見舞いを申し上げます。

1995
117日は、3年間のメルボルンでの生活から大阪に戻り、渡豪前に暮らしていたマンションの5階の部屋での暮らしが始まったところでした。初めての日本を楽しみに訪ねてくれたオーストラリア人の友人が泊まっており、午前546分の激しい揺れと棚から食器が落ちる音で飛び起き、彼女を強くハグしたことを覚えています。人生で初めて地震を経験した彼女に「大丈夫!」と声をかけましたが、その後、時間の経過と共に「大丈夫」とは言えないことが起こっていることに気づくことになりました・・・。

避難経路の確保をと、玄関のドアの開閉を確かめ、お隣のご家族とお互いの無事を確かめ合い、ほっとしたことを記憶しています。その後、階段で1階にかけ降りて、周りの状況を確認した後、部屋に戻り、すぐにオーストラリアの彼女のご家族に電話をしました。幸い、電話が繋がり、その時には安心していただけましたが、その後の深刻な被災状況をニュースで知られた時には、海の向こうのご家族はどんなにご心配だったかと後から思いました。家族や友人たちの無事を確認した後、勤務先の学校法人の学生たちの安否を確認するため、友人を安心できるご家族にお願いし、当時、天王寺にあった職場に向かいました。電車やバスは動いておらず、とにかく少しでも職場の方に向かおうと2時間ほど歩いたところで、タクシーに乗ることができました。職場まで辿り着いた教職員で学生たちに連絡をとりましたが、神戸方面に住む学生たち数人には連絡がとれないまま時間が過ぎていき、一人ひとりの顔が心に浮かんできました。学生たちの安否が気になりながらも、夜遅くに帰宅すると、帰りを待ってくれていた友人がハグをしてくれました。初めての日本で大震災を経験し、不安を抱えながら一日頑張った友人の気持ちを聴くことができたのは一日の終わりになってからでした。彼女がオーストラリアに帰国するのを見送った後、平日は被災した学生たちの話を聴き、一人ひとりに必要なことを確認・応援し、土日は神戸の被災地にボランティアに通いました。被災されたお一人おひとりのお話を「聴く」ことの大切さと難しさを深く感じた時間です。

1996
年に生まれた息子たちの世代は阪神・淡路大震災を経験していませんが、中学2年生の2011311日に東日本大震災を経験しました。被災地を何度か訪問した中で、息子と一緒に訪ねたことがありました。多くの人の命が失われた海岸で海を見つめながら立ちすくんでいた息子の後ろ姿が、今も忘れられません。

災害時に見つめたこと・経験したこと・感じたことを、十分に日常に生かしているだろうか? 今を生きているだろうか?と自分に問いかけます。

大切な一人ひとりを守れる自分でいるだろうか?広く見つめ、しっかり考え、適切に行動できる自分でいるだろうか?と考える時、やはり、限られたささやかなことしかできない自分自身に気づきます。

そして、普段から繋がる人たちとお互いが安心できる存在になり、助け合える人間関係を育て、協力し合えるコミュニティを築くことの大切さに気づかされます。

子どもたちやその後の世代の子どもたちには、できれば災害とは無縁であってほしいと願いますが、私たち人間が傷つけてしまった地球環境の警告のような災害はこれからも起こると予測されます。国内外の子どもたちや若者たちが少しでも生きやすい世界で希望を紡いでいけるように、少しでも災害が少なくなるように、みんなで繋がり、協力し合えるようにと願います。

阪神・淡路大震災で被災された外国人の方々の声に耳を傾け、相談対応されるNPOが生まれ、セクターを越えて日本のさまざまな場所で課題に取り組んできていますが、26年経過した今も、外国人の方々が安心して暮らせるとは言えない課題が山積しています。

外国人の方々、多文化な背景をもつ方々、多様な環境にある子どもたち、一人暮らしの高齢の方々をはじめ、社会を構成するさまざまな個人の声に耳を傾け、それぞれの置かれた状況を知ることから、今、すべきことが見つかると感じます。

今日も自分にできることをひとつ行動に繋げて、一緒に歩んでいきましょう。

コロナ禍での日々、十分におからだに気をつけながらお過ごしください。

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事。
種を蒔くコーナー:118, 79, 56, 42, 1

 




#124:2021年1月15日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「d-lab2020〜第38回開発教育全国研究集会のご案内」

 

・日程:2021年2月20日(土)〜23日(火・祝)

・会場:オンライン

※詳細は、開発教育協会のホームページをご覧ください:http://www.dear.or.jp/event/d-lab2020/5950/

 

ご参加をお待ち致します。

 

 *プロフィール:

同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔くコーナー:121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#123:2021年1月9日

 

今中和子からあなたへ

 

「ホンジュラスから写真が届きました!」 

 

 

新年あけましておめでとうございます。昨年はたくさんのみなさまから「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力をいただきありがとうございました。本年もよろしくお願いいたします。

 

AMDA-MINDSホンジュラスオフィスのみなさんが、お一人おひとりにマスクを届けて下さり、写真を送ってくだいました。とても喜んでくださっているとのことです!!! 写真を撮るのは緊張されるのか、少し表情が固くなってしまうようです。

 

こうして大人も子どももみなさんがマスクをつけてくださっている写真を見ると、作って良かったなと実感が湧きますね! この写真に元気をもらって、私もマスク作りを今年もそろそろ始めようかなと思っています。

 

寒さが厳しくなる中、コロナが猛威をふるい感染者数の多さに驚くばかりの毎日です。またおうち時間が増えそうですが、少しでも楽しみを見つけてこの冬を健やかに過ごせるといいですね。どうかくれぐれもご自愛ください。

 

*プロフィール:

手作りマスクを届けようプロジェクトリーダー 種を蒔く#110, 104, 96, 85, 84, 77, 72, 66, 55, 25 

プロジェクトページ:  http://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/




#122:2021年1月8

 

川野裕満子からあなたへ

 

明けましておめでとうございます。新年第一段と言うことで、お正月にまつわる作品を選びました。

昭和の懐かしい正月風景を思い出して、ほっこりしていただければ幸いです。

今年もハートフルリーディングでは、心に沁みる朗読をお届けしたいと思っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

●ある少年の正月の日記 小川未明 作 / 青空文庫より

一月一日  

 学校から帰ると、お父さんが、「今年から、おまえが、年始におまわりなさい。」といって、お父さんの名刺を四枚お渡しなさった。そうだ、僕は、十二になったのだ。十二になると、お父さんのお代わりをするのか、知らないけれど、急に、自分でも大人になったような気がする。お母さんから、あいさつのしかたをならって、まずお隣からはじめることにして、出かけた。  

一月二日  

 たくさんの年賀状の中に、僕にきたのが二枚あった。川田と西山からだ。学校で、いちばん親しい二人なのだ。なぜ、僕も早く書いて出さなかったろう。もらってから、出すのでは、なんだか冷淡のような気がする。いっそ、二人のところへ訪ねてゆこうかしらんと考えたが、お正月は、めいわくだろうと思ってやめた。二枚とも、「遊びにきたまえ。」と、書いて出した。  

一月三日  

 お隣の勇ちゃんがきて、寒ぶなを釣りにいかないかと誘った。勇ちゃんは、中学の三年生だ。去年の暮れ、釣り堀へいったときに、おじいさんが、「新年は、三が日の間懸賞つきで、寒ぶなをたくさんいれますよ。」と、いったからだろう。僕、新年早々、殺生するのはいやだといったら、勇ちゃんもゆくのをよして、二人で、ボールを投げて遊んだ。  

一月四日  

 昼ごろ、カチ、カチ、という、ひょうし木の音がきこえる。今年から学校へゆく弟が、「あいつはせっかちだから、おもしろい! やあやあ、コテツが、泣きおるわ。いま血をすわせてやるぞ……。」と、紙芝居の、チャンバラの手まねをして駆けだす。僕は、悲観してしまった。  

一月五日  

 姉さんが、カルメ焼きを造るといって、火を落として、新しい畳の上に、大きな焼け穴をあけた。そして、お母さんにしかられた。いつも、僕たちが、畳をよごすといって、しかられるので、ちょっと痛快に感じた。  

一月六日  

 外で、たこのうなり声がする。窓を開けると、あかるく日が射し込む。絹糸よりも細いくもの糸が、へやの中にかかって光っている。へやがあたたかなので、目にはいらないが、冬もこうしてごく小さなくもが、活動しているのを知った。  

一月七日  

 明日から、学校だ。また、予習もはじまる。大いにしっかりやろう。橋本先生は、僕たちのために、いつもおそくまで残っていてくださる。あ、先生に、年賀状をあげるのを忘れた。しかし僕は、ありがたく思っている。あした、お目にかかって、おめでとうをいおう。今夜、これから、なにをして遊ぼうかな。





#121:2021年1月6日

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「12月26日SDGs勉強会」 

COVID-19の感染防止をしながらのワークショップはこれまでのようにアクティブには行えませんが、(やはり)ネット上でのやり取りとは一味違うように思えます。

前回はピーター・メンツェルの『地球家族―世界30か国のふつうの暮らし』という写真集の中のいくつかの写真を見て、「ホームステイをするならどこがいい?」という問いかけから、写真を読む活動(フォト・ランゲージ)をしましたが、前回お見せできなかった写真1枚<日本>を観てもらいました。そして世界地図は“Down-Under Map of the World”を使いました。

 

SDGsに直接つながるワークは、開発教育協会( http://www.dear.or.jp/ )とSave the Childrenが協力して作った『SDGsアクティビティ集』(2019年)から2つを選びました。小学生も参加してくれているので、「カードを使って世界を旅しよう」で、「国名」「あいさつ」「子どもの写真」「数字」が書かれたカードを集めるというものです。日本のほかはモンゴル、ネパール、バングラデシュ、イエメン、ウガンダで、日ごろあまりなじみがないところもあって、「あいさつ」「子ども」「数字」をマッチさせるのはなかなか難しかったかもしれません。違う社会なのにあいさつ言葉が同じなのは宗教が関係してるのかな、といった気づきもありました。

もう一つは「15年前の世界と未来(2030年)の世界を考えよう」の〈前半〉を行いました。9か国(先のワークの6か国に加えてアメリカ、中国、デンマーク)ごとにある統計の2001年と2016年の比較表が6ツ示されています。それぞれの統計が「人口」「5歳未満児の死亡率」「成人識字率」「女性の国会議員議席の割合」「1人あたりの二酸化炭素排出量」「ジニ係数(所得の格差を表す係数)」のどれなのかを考えてもらうというものです。SDGsは2015年に採択されて動き出したものなので、まずはその15年前の2001年に比べると2016年までにどのような変化があったのかを考えます。〈後半〉の未来2030年―SDGsの達成年度―までのワークはまたの機会に行います。

 

人口は59億人から73億人に増えていて、2030年には85億人まで増加すると予想されています。また世界人口の55%が都市に暮らしていて都市と農村の格差拡大や、社会的・環境的負荷などへの影響が懸念されています。 成人識字率は世界的に改善していますが、成人の7人に1人にあたる7億5000万人は非識字で、その6割は女性です。日本・アメリカ・デンマークなどの先進国は識字率が99%以上と推定されるという理由で近年は識字率の調査を行っていませんが、日本にも戦争や差別、貧困のために教育を受ける機会を奪われた人びと、外国にルーツを持ち日本に暮らす人びとなど、日本語の読み書きに不自由する人がいることは忘れてはいけません。

1人あたりの二酸化炭素排出量の世界平均は3.9トンから4.7トンと増加しています。アメリカやデンマークなどの先進国は排出量を減らしている中、日本の排出量は増加しています。

5歳未満児の死亡率は、1000人あたり80人から42人へとほぼ半減できました。肺炎や下痢などの感染症予防、安全で衛生的な出産は子供の命を守るために必要なことです。きれいな水をはじめとする生活環境があり、医療にアクセスできること、そして健康や衛星の知識を身につけ実践できるようになることも大切です。

女性の国会議員議席の割合は増加傾向で、平均8.8%から22.5%へと大幅増で、半数を超えている国家もあります。日本を含む先進国の平均は21%ですが、日本はその約半分の11.6%にとどまっています。

所得の格差を示すジニ係数は、世界的に拡大傾向で、日本やアメリカ、中国でも格差が拡大しています―日本の拡大率はアメリカや中国を大きく上回っています―が、アジアの途上国のネパール、モンゴル、バングラデシュは格差が少しだけ小さくなっています。

 

また、身近な課題がSDGsと関連していることに気づくために、「お腹が減っているのに、今日も明日も食べるものがありません」「国民の意見を無視した政治が行われている」「将来、マグロが食べられなくなるって、ホント?」「私立の学校や留学に行けるのは限られた人たち」「まだ消費期限が残っているのに、たくさんの食べ物が捨てられている」「仕事、育児、勉強で悩んでいるけれども、相談できる人がいません」「今日も、時間外の労働をして、残業代が出なかった。ブラック・バイトかな?」「私は女性なので“政治について意見を言うな”と言われます」のそれぞれに関連するSDGsの目標(複数可)を選んでみよう、というアクティビティも行いました(『基本解説 そうだったのか。SDGs』、SDGs市民ネットワーク、2017を参照)。みなさんもどうぞトライしてみてください。

 

 *プロフィール:

同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔くコーナー:98, 79, 73, 69, 67, 48

 




#120:2021年1月6日

 

From Jennifer Weiss to you

 

Dear Blue Earth Green Trees Community,

 

Thank you so much for your generous donation of $1,000.00 supporting wildfire recovery efforts for Armstrong Woods. Donations like these help to inspire and enable all youth, especially those who need us most, to become caring, responsible, and productive citizens. Your support allows us to strive toward our vision of offering Hope & Opportunity to every child in the counties we serve. Boys & Girls Clubs of Sonoma-Marin serves 10,000 children annually at over 30 Clubs in the Cloverdale, Geyserville, Healdsburg, Guerneville, Monte Rio, Windsor, Santa Rosa, Rohnert Park and Petaluma communities. Each day in our Clubs, we aim to instill in kids a desire to make Healthy Choices, display Good Character & Citizenship and to have Academic Success. If we achieve these three life-changing outcomes, our kids and communities will be strong. We are honored to be serving the youth in our communities.

 

Sincerely,

Jennifer Weiss

Chief Executive Officer




#119:2021年1月6日

 

From Athena Marini to you

 

A very Happy New Year to you!!! May many beautiful gifts of joy and peace come your way this year! We in Greece are still in lockdown so movements were restricted though the government relaxed the rules a little and allowed some ability for people to get together.

 

I have been meaning to tell you about 2 organisations. These two organisations concern themselves with how to create change around farming practices in the western world (mostly Australia and USA) where most damage is done to the earth with the current farming methods. More than anything, humans need to rethink about how we grow our food because it is no longer sustainable to do what we have been doing over the last 100 years… poisoning the earth with pesticides, killing off pollinating insects and especially bees and not caring for the earth’s top soil or water systems. I imagine that there is a more caring system in Japan towards the earth where food is produced as it’s an older and wiser country. In Australia and the US though the top soil has suffered hugely but people’s health too has suffered because food does not have the nutritional value it should have because of these mal practices in agriculture.

 

Many farmers are waking up now but also many doctors and other scientist and I would like to introduce to you Dr Zach Bush, a young doctor and a wise human being who has set up an organization called Farmer’s Footsteps. You can look up what they do and what their goal is.

 

The other organization is the Australian one called Regenerative Agriculture. These farmers have come together and are doing great work to improve the land and regenerate it. You will see how green and healthy one large farm is compared to the neighboring one. YOU TUBE VIDEO: From the Ground Up- Regenerative Agriculture.

 

I am very optimistic about the future because more and more people are waking up and taking action in many, many different levels to bring this beautiful planet of ours back to the beauty that it inherently had and to stop abusing it and ourselves by our ignorant and often greedy ways.

 

In Greece too things are happening and we have now several weekly organic food street markets in Athens and of course that is where I do my weekly shopping.

 

Wishing you

Love and Light

 

Profile:
Living in Athens, Greece.  My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.
Messages:
6,74, #100




#118:2021年1月1日

 

東口千津子からあなたへ

 

2021年、新しい年がお一人おひとりにとって心豊かな年になりますようにお祈り申し上げます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2020年は世界中が新型コロナウィルスの影響を受けた一年でした。お亡くなりになった国内外の方々、ご家族の皆様にお見舞い申し上げます。また、紛争や気候変動などの下、苦しい状況にある皆様にお見舞い申し上げます。

 

コロナ禍の日々、世界の状況を見つめ、確かな情報を整理し、何をすべきで何をすべきでないか、試される時間が続きました。歴史や先人に学び、どんな時代にもどんな状況であっても、国内外のさまざまな場所で多様な「種を蒔く」お一人おひとりが光になり、希望を失わずに歩み続ける勇気を下さっていることを再認識した時間でもありました。

 

blue earth green treesと出会ってくださり、共に歩んで下さっている「種を蒔く」お一人おひとり、同様の哲学に拠って立ち、同じ方向に歩むお一人おひとりの声を聴かせていただく時、大きな力をいただきます。私自身も、それがささやかな一歩であったとしても、前に進んでいこう、行動につなげていこうと、チャレンジする勇気をいただいています。

 

以下のプロジェクト・リーダーとプロジェクトを一緒に育てて下さった皆さん、ご協力下さった皆さんに心より感謝致します。中止の判断をさせていただいたプロジェクトもありましたが、準備のプロセスで土を耕し種を蒔いて下さったと感じています。

「 Love, Peace, Freedom and Diversity Workshop〜手話エンターテイメント発信団oioiさん」、「オーストラリア森林火災被災者&動物応援プロジェクト」、「オーストラリア寄付先現地団体訪問」、「手話ワークショップ」「手作りマスクを届けようプロジェクト」、「ハートフルリーディング」、「わたしとわたしの出会いプロジェクト」、「一枚の写真からプロジェクト」、「手作り布ナプキンを届けようプロジェクト」、「Love, Peace, Freedom and Diversity Concert〜加藤おりはさん&丸山太郎さん/手話エンターテイメント発信団oioiさん/ゴスペル★IKOMAさん/たんぽぽ生活支援センター放課後等デイサービスさん/加音 西京極作業所さん」、「子育てカフェ」、「Sharing our experiences」、「種を蒔く人のお話を聴く会〜岩崎裕保さん/AMDA-MINDSネパール事務所奥田鹿恵子さん/国連UNHCR協会芳島昭一さん」、「SDGs勉強会」、「ROUDOKUプロジェクト」、「秋の出会いプロジェクト」、「Love, Peace, Freedom and Diversity Concert〜憲法絵本と語りの会さん/わたぼうしコンサートさん/ゴスペル★IKOMAさん/oioiりょーじさん映像」、「カリフォルニア森林火災被災者応援プロジェクト」、「カリフォルニア森林火災被災地植林プロジェクト」・・・。

 

お一人おひとりが積み重ねておられる多様なお仕事、活動、言葉、芸術、歌、音楽、ダンス、絵画、写真、朗読、書など、さまざまな個性あふれるあり方が出逢い、相互作用を起こし「愛と平和と自由と多様性」の文化と風土が育っていくことを体感しています。また、目に見えにくいところで地道で確かなプロセスを辿り、一人ひとりに寄り添い心身の健康を支えて下さっている方々のあり方や、誰かの輝きや才能をみんなの笑顔や幸せに繋げて下さっている方々のあり方にも心が動かされます。

 

私たち一人ひとりの人生の時間は限られていますが、

個人・組織/団体・社会の健康度を高められるように協力し合い、自分自身の心の中に、そして世界に「愛と平和と自由と多様性」の種を蒔き続けましょう。そして、自分も周りも大切にできる心豊かで開かれた次世代に、「愛と平和と自由と多様性」のバトンを手渡していきましょう。

 

国も人種も言葉も文化も宗教も関係なく、一人ひとりが幸せでありますように。

 

May you be happy regardless of your nationality, race, language, culture and/or religion.

 

2021年1月1日

blue earth green trees

Chizuko Higashiguchi / 東口千津子

 

*プロフィール:一般社団法人blue earth green trees 代表理事。種を蒔くコーナー:#79, 56, 42, 1




#117:2020年12月31日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

 

Blue Earth Green Trees Community

 

Thank you for the multiple fundraisers to support the Guerneville School District 2020 Emergency Relief from the 2020 Walbridge Wildfire. Many families have experienced damage to their homes and/or suffered from long periods of emergency evacuations due to the the wildfire in Sonoma County. The wildfire caused significant hardships and potential trauma for some of the students and their families.

 

Monetary donations that you generously made is through the sponsoring non-profit: Boys and Girls Clubs of Sonoma-Marin where all proceeds go directly to the Guerneville School District Emergency Relief for the purpose of supporting identified families. The school staff working closely with families through a variety of needs assessment strategies, such as, interviews and surveys, to formulate a detailed database that identifies specific needs or requests specifically made by parents. The requests vary from basic needs such as food and clothing to a wish list for toys for the holiday season.

 

On behalf of the Guerneville School District and sponsoring non-profit, Boys and Girls Clubs of Sonoma-Marin, I thank you for your generosity and support for the students and their families and making the holidays and new year a brighter one.

 

Happy New Year in Gratitude,

 

Darryl Takizo Yagi

 

*profile: Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#111, 91, 86, 81, 75, 52, 40, 4




#116:2020年12月31日

 

Guerneville School Districtからあなたへ

 




#115:2020年12月31日

 

木村直子からあなたへ

 

 

小学校入学以来60年、見守り続けてくださった恩師が旅立たれた。

ずっと心の手を引き、背中を押し、包んでいただいていた。

今度は私が手を引いて差し上げたいと思い始めていた秋。

前の週には、弾んだ声でお電話をいただき、直前には紅葉のお便りが届いていた。

ライフワークのお茶のお稽古帰りに急変、90余年の日常の扉をすっと閉じられた。

「私より先に死になさんな」と、口癖のようにおっしゃっていた。

・・・寂しいけれど、見事な仕舞いに最後まで敬服。

ありがとうございました。

 

ありがとうございました。

・・・告別式の帰り道 静かに陽が沈んだ。 白い月が出ていた。

 名教師 

 

あなたについていると

自然に勉強したくなる

研究が面白くてやめられない

あなたの手にかかると

ふしぎと自信が湧いて

突き当たった壁から光明がさしてくる

あなたのものさしを見ると

恥ずかしくていい気になれない

世界水準が私の眼を油断から救う

あなたの周囲にいる人は

めいめいの景色を許されながら

正直な持ち味で胸いっぱいの呼吸をする

あなたの下では

苦しみをも楽しみながら

誰も誰もが優等生だ  

(安積得也)  

 

 コロナ禍に翻弄された2020年が暮れようとしている。  

 どんなときにも  

 教え子の師であり続ける 教師、  

 先を生きる人 後輩を導く人 種を蒔くあなた

 「名教師」の詩を。    

 そして私は、今日も空を仰ぐ  

 しっかり生きよう。           木村直子




#114:2020年12月28日

 

 矢倉真由子からあなたへ

 

2020年もあと少しとなりました。今年はコロナという思いもよらぬウイルスがひろがり、新たな生活様式の中で試行錯誤を繰り返す一年となりました。
一方で、日頃見過ごしていることに向かい合う時間ともなり、さまざまな気付きを得た時間でもあったように思います。

私は日頃、学生相談室で相談業務に携わらせていただいております。
このような状況ですので、来室される方がご希望される場合は感染予防の一つとして、アクリル板やビニールシート越しにお話をうかがうことがあります。
互いの安全のために、大事な方法ですが、この一枚のアクリル板やビニールシートにより、分断された感覚を強く感じることがあります。目の前に相手の方がおられることには変わりないのに…。
そう考えると、共に過ごす空間の感じ方について、改めて考えさせられます。

さまざまな場所で、当たり前のように目にするようになったアクリル板やビニールシート…互いの間にこれらがあったとしても、伝える言葉や表情のあたたかさが変わらず伝わるように、そして受け取る側もしっかりと心を開き、受け取ることができるように、共に安心できる空間をうみ出せたら良いなと思います。

2021
年も、どうぞよろしくお願いいたします。

矢倉真由子

 




#113:2020年12月25日

 

人美からあなたへ

 

今年もあと1週間。

コロナで始まりコロナで終わろうとしているイヤな1年でした。

せめてクリスマスの今日、ほっこりした暖かい気持ちになってほしいと思います。

メリークリスマス!

 

●天国の少年 森下雨村 作 / 著作権フリー

 寒い寒いクリスマスの晩のことでした。

 一寸先も見えないほど、深い霧がかかったロンドンの町を、息を切らして走ってゆく一人の少年がありました。

 身を切るような寒さに、少年は耳を真っ赤にし、ひびの切れた小さい手をして、わき目も振らずに走っています。見れば、この寒中になんという寒そうななりをしていることでしょう。でも、少年ジョーイの顔は、喜びに光輝いているのでした。

 ジョーイは今日、日曜学校の先生からクリスマスの贈り物をいただいたのです。その贈り物というのは一枚の白銅貨、五銭のお金でした。ジョーイはそのお金をポケットの中に握りしめて、夢中になって走っているのでした。

 五銭のお金は、長い長い間、ジョーイが夢見ていた望みをとげる、元手です。彼は今、その夢を本当にしようと思って、最寄りの地下鉄道の停車場へかけてゆくところなのです。

 停車場のプラットホームには、お金を入れると下からお菓子が出てくる自動菓子売器がありました。ジョーイは停車場に行くたびに、その自動菓子売器に見とれていましたが、それが今、自分でできるのです。

 ちょうどその時、ジョーイよりは三つぐらい年下と思われる毛皮の帽子をかぶった少年とお母さんが馬車から下りて、地下鉄道の停車場へ行くところでした。

 この少年はエッジーと言って、やっぱりクリスマスの贈り物をいただいて、しっかりとその手に握っています。しかしその手は、ジョーイのようにしもやけもしていなけれは、ひびも切れてはいません。そして手に持ったクリスマスの贈り物も、五銭の白銅貨ではなくて、ピカピカ光るまばゆい金貨でした。

 エッジーとお母さんは、停車場へ入ってゆくと、エッジーの目はふと、プラットホームの柱にかかった自動菓子売器にひきつけられました。それは今までエッジーが見たこともないものです。

「お母さん、これは、何ですか?」

エッジーが不思議そうな顔をしてたずねました。そして、お母さんが説明してくださるのをエッジーはじっと聞いていました。

「ずいぶん面白い不思議な器械があるものだなぁ」

エッジーはすっかり心を奪われて、自分もそれをやってみたいと思いました。

「お母さん、ぼく、入れてみたいから五銭ください」

「あいにくなものね。五銭白銅は一つもありませんよ」

「ないんですか…」

エッジーはしょげこんでお母さんの顔を見上げました。

「じゃあ、十銭ならあるでしょう?」

「いいえ、小さいお金は五円しかありません」

「ぼく、今、五銭がほしいんです」

 エッジーはとうとう泣き出しました。でも、お母さんに涙を見られるのが恥ずかしいのと、自動菓子売器の側を離れたくないのとで、お母さんの後ろにじっとうずくまっています。

 ジョーイは今まで二人が去って行くのをじっと待っていましたが、子供の泣き声を聞いて自動菓子売器の前へ近づきました。

 一目でお金持ちの家の子供であることはわかりました。しかしジョーイはその少年が金持ちであろうと貧乏であろうと、そんなこと関係ありません。

 彼は泣いている少年の顔をじっと見ました。背丈も年頃もちょうど弟のジャックぐらいです。そのジャックは兄弟の中でも、一番身体が弱く、ジョーイも一番気にかけて可愛がっている子でした。今見ていると、その少年の頭から泣き声まで、まるでジャックに似ているのです。もうそれだけで、ジョーイの心は動きました。その上、少年が泣いているわけも、ジョーイにはよくわかっています。

 ジョーイは、つかつかとエッジーの方へ近づいてゆき、そして、

「きみ、五銭玉がないの?」

と、たずねました。

「はい、一つもないんです…」

 エッジーの目から、また涙が流れ落ちました。

 弱い者に対する思いやり…その優しいジョーイの心が、今、悲しそうに泣いているエッジーの上に動いてゆきました。そして、泣いている子供を見ると、たまらなくかわいそうになって、ほうっておかれないのがジョーイの常でした。

 彼はしばらくじっと考えていましたが、やがて、しもやけで赤くなったひびの切れた右手を、そっと少年の前につきだしたと思うと、

「きみに、これをあげよう」

と言い、五銭を差し出しました。





#112:2020年12月23日  

 

田中啓義からあなたへ     

 

 

 さる11月29日(日)ならまちセンター市民ホールで、当法人主催のLove,Peace,Freedom&DiversityProjectが開催されました。

 壇上で出演されたのは、「憲法絵本と語りの会」「わたぼうしコンサート」そして、当法人からの企画として、「ゴスペル★IKOMA」「手話エンターテイメント発信団oioiりょーじさんのソロパフォーマンス映像」と、多団体の方々に及びました。

 私は、当法人の理事であるとともに、「憲法絵本と語りの会」を企画し実施してきた弁護士の一人であり、また、「わたぼうしコンサート」の母体の法人の理事であり、かねてから「わたぼうしコンサート」のファンの一人でもあります。それらの関係から、私は、この多団体のコラボレーションを企画させていただき、また、当日の総合司会もさせていただきました。

 「憲法絵本と語りの会」の活動は、弁護士が憲法をわかりやすくポエムにした「憲法絵本」を用い、弁護士と障がいのある方の語り部が協力して、憲法の精神を市民や子どもたちに伝えてゆく活動です。「わたぼうしコンサート」の活動は、社会福祉法人「たんぽぽの家」が母体となったボランティアの音楽活動であり、音楽の専門家集団ともいうべきメンバーたちが、障害のある方の作った心のこもった詩を美しい曲に乗せて、社会に、その心や思いを発信してゆくコンサート活動です。

 そして、「ゴスペル★IKOMA」さんは、生駒市の生涯学習グループとして結成された団体で、魂の自由と解放がテーマとも言えるゴスペルを美しく、楽しく、生き生きと歌う活動を続けておられます。また、「手話エンターテイメント発信団oioi」のりょーじさんは、手話を普遍的な身体表現、心の芸術的な表現活動にまで高められ、耳の聞こえない人と聞こえる人の心のバリアを取り払うことを目的として活動されています。

 本企画に参加されたそれぞれの団体は、そのメンバー、活動の歴史、表現手段などを異にしております。しかし、いずれの団体も、個々人の個性、自由、平等、幸福を最も大切にする社会を目指すという意味合いにおいて、その根本理念を共通にしていると思います。

 障害のある方の「憲法絵本」の「語り」は、暖かく心に染み入る、とてもわかりやすい「語り」でした。「憲法絵本」を用いた弁護士の講話は、なるほどなあと憲法を再発見し、心から頷くことのできる内容のお話でした。「わたぼうしコンサート」の歌唱と演奏は、障害のある方の個人的経験や社会への思いを、時に明るく、時には切実に伝え、聞く人の心を強く打つものでした。また、障害のある方の語り「一人ぼっちのミミズ」「あかねこ」はどちらも、語り手の魅力的な個性が物語に溶け込んでいくような素敵な語りでした。

 そして、「手話エンターテイメント発信団oioi」のりょーじさんのソロパフォーマンスは、りょーじさんの経験と個性が歌唱と共鳴して、見聞きする人の心を感動させるものでした。また、「ゴスペル★IKOMA」さんの歌と踊りは、私たちの心を身体から解放し、そして、心も身体も、共にとてもウキウキとさせてくれました。因みに、私は、舞台裏で、楽しくて仕方なく、思わず歌唱に合わせて一緒に踊ってしまっていました 笑 

 そして、フィナーレは、各団体の代表の方に、もう一度登壇していただき、「わたぼうしコンサート」のオリジナル曲「絆」をみんなで歌い、文字通り、参加者全員の絆を確かめ合うことができました。当日の参加者は、出演メンバー約40人、それ以外の参加者が約40名と聞いています。このコロナ禍の時期に、大勢の方に集まっていただき、そして、大勢の方の気持ちが通じ合えたと思います。

 当法人の掲げる理念である「愛と平和と自由と多様性」が、約3時間にわたって、通底し、共鳴し、そして、膨らんでいった、とても素敵な会であったと思います。

 当法人の理念や活動内容はとても多岐にわたっています。

 しかし、専門分化が進む複雑化した社会において、専門的に活動する団体がバラバラで存するのではなく、根本理念を共通する多岐な団体が出会い、活動をともにし、相互に理解し学びあうことは、とても重要なことであると思います。

 これからも、当法人には、そのような活動が求められていると思います。

 私個人としても、還暦を数年前に過ぎましたが、むしろ、これからこそ、自分の専門分野を超えて、素敵な人たちと出会い、素敵な活動を共有し、人生を豊かにし、そして、微力でも、社会を豊かにしてゆく活動をしていきたいと思っております。

 皆さん、これからも、一緒に楽しく、そして、豊かな時間を共有してまいりましょう。  

 

*プロフィール

一般社団法人blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士    

種を蒔くメッセージ:#20、#31




#111:2020年12月20日

 

From Darryl Takizo Yagi to you

Through the generous donation of USD $1,000 from the Blue Earth Green Trees Community, the Stewards of the Coast and Redwoods in Guerneville, California will use the donation to beautify the nature and natural environment that was destroyed the wildfires in California.  It is beyond belief that the Blue Earth Green Trees Community was able to fundraise a large amount in a short period of time.  The generosity of the community and members will help restore the natural surroundings and allow the blue earth to rejuvenate and the green trees to beautify itself.

On behalf of the Stewards and myself, I thank you for your overwhelming generosity of goodwill and support.

Gratefully,

Darryl Yagi


*profile:

Darryl Takizo Yagi is a third generation Japanese American. Contact : darryl.yagi@sbcglobal.net

Messages:#91, 86, 81, 75, 52, 40, 4

 




#110:2020年12月16日

 

今中和子からあなたへ

 

 

11月17日(火)に事務局より送っていただいた手作りマスク400枚がAMDA-MINDSホンジュラスオフィスに届きました!

ハリケーン被害の影響で少し時間がかかりましたが、無事に届いてよかったです。

新型コロナウィルスに加えてのハリケーン被害で状況が心配ですが、みなさんの手作りマスクが現地の方々の手元に届き、マスクに込めたあたたかな思いとともに受け取っていただけることだと思います。

たくさんのマスクを作ってくださり本当にありがとうございます。

 

♪このプロジェクトを始めさせていただいてからミャンマー、ネパール、ホンジュラスのことをはじめ、今まで知らなかった事をいろいろと知ることができています。このように知る機会を得られたのもみなさまのおかげだと本当にありがたく思っています。 

 

AMDA-MINDS様、AMDA様のホームページにホンジュラスについて掲載されています。よろしければご覧ください。

 

https://www.amda-minds.org/projects/honduras/

 

https://amda.or.jp/articlelist/?tags=19

 

プロジェクトリーダー

今中和子




#109:2020年12月12日

 

奈良市立若草中学校美術部からあなたへ

 

Merry Christmas !

May you find hope and peace!

 

(若草中学校美術部の生徒の皆さんと顧問の先生が、カリフォルニア森林火災被災地域の学校区の皆さんへエールを送るカードをつくってくださいました!前年の洪水と今年の森林火災で被災され、新型コロナウィルス感染の影響を受けた地域の学校区の皆さんへblue earth green treesからお送り致します。)

 




#108:2020年12月12日

 

矢倉真由子からあなたへ

 

2020年12月11日(金)10:30~12:30、第3回目の「子育てカフェ」を開催いたしました。

 

今回は私を含めて、3人でお話を聴き合いました。

 

毎回、特にテーマを決めることなく自由に発言していただく形で始まりますが、お話が進むにつれ、自然な流れの中、大事なテーマが見えてくるように感じています。

 

今回は、親子間の距離の持ち方や、他者との距離について、また子どもが感じている大事な空間とは…など、それぞれのエピソードを聴き合い、考えを深める時間が多かったように思います。

 

子どもが成長するにつれ、距離の持ち方も変わってきます。親のいない所で、子どもたちが自身の力で判断しなければならない場面を想像すると、陰で見守る親は子どもの判断力に対して、期待と不安が交差する感情を体験するように思います。

 

目の前のハードルに対し、子どもたちが今持っている力を存分に発揮できるよう、親として何ができるのかを考えた時、子どもたちがさまざまな経験を積み重ねていけるよう応援していくとともに「子どもたちが安心感に包まれ、その安心感に守られながら過ごせるように」日々の声かけや見守りを、もう一度見直してみることもとても大切だと感じました。

 

大人も試行錯誤の毎日ですが、日々感じている気持ちを伝え合う場を持つことで、また昨日とは違った自分に出逢えるような気がします。

 

子育てカフェが、そのような場の一つとなれば嬉しいです。

 

ドネーション6000円は以下のようにさせていただきます。ご協力をありがとうございました。

◆AMDA-MINDSホンジュラス事業 6000円

 

皆様のご参加お待ちしております。




#107:2020年12月11日

 

チコからあなたへ

 

一年の締めくくりの月、今年を振り返り 新しい年に思いを馳せて この詩を選びました。

私は一体、何を譲っていけるのでしょう?

読みながら考えさせられました。

 

●ゆづり葉 河井酔茗 / 青空文庫より

子供たちよ。

これは ゆづり葉の木です。

この ゆづり葉は

新しい葉が出来ると

入れ代ってふるい葉が落ちてしまうのです。

 

こんなに厚い葉

こんなに大きい葉でも

新しい葉が出来ると無造作に落ちる

新しい葉にいのちを譲って――。

 

子供たちよ。

お前たちは何を欲しがらないでも

凡てのものがお前たちに譲られるのです。

太陽の廻るかぎり

譲られるものは絶えません。

 

輝やける大都会も

そっくりお前たちが譲り受けるのです。

読みきれないほどの書物も

みんなお前たちの手に受取るのです。

幸福なる子供たちよ

お前たちの手はまだ小さいけれど――。

 

世のお父さん、お母さんたちは

何一つ持ってゆかない。

みんなお前たちに譲ってゆくために

いのちあるもの、よいもの、美しいものを

一生懸命に造っています。

 

今、お前たちは気がつかないけれど

ひとりでにいのちは延びる。

鳥のようにうたい、花のように笑っている間に気がついてきます。

 

そしたら子供たちよ

もう一度ど ゆづり葉の木の下に立つて

ゆづり葉を見る時が来くるでしょう。





#106:2020年12月7日

 

NPO法人edgeからあなたへ

 

【12/12開催 オンライン/参加無料】社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペedge2020ファイナル

 

イベント概要

関西の社会起業家の登竜門と言われるビジネスプランコンペ「edge」。そのファイナル(最終審査会)を大阪・梅田にて開催します。

2020年8月、社会の課題解決に挑む30組のプレイヤーが集い、ソーシャルビジネスプランコンペedge2020はスタートしました。

日本を代表する先輩社会起業家や、全国の仲間とともに、社会を変えるビジネスプランを考え抜いた6ヶ月間。

今年は、6組のファイナリストが最終プレゼンに挑みます。

社会に新しい価値をつくりだすためにさらなる仲間や応援者を巻き込み、未来に向けた大きな一歩を踏み出す日。

社会課題を解決するビジネスプランが誕生する瞬間に立ち会ってみませんか?

 

◆イベント内容

6組のファイナリストによるプレゼンテーション

古市 邦人  (フリーランス)

姉崎 一樹  (学びと貢献のプラットフォーム)

岸 圭介   (株式会社Root)

佐藤 耀   (近畿大学)

中村 舞斗  (虐待どっとネット)

藪中 孝太朗 (株式会社IC)

 

◆こんな人におすすめ

ソーシャルビジネスでの起業を考えている方

企業のCSR担当の方

助成財団の方

 

◆詳細

edge2020ファイナル

日 時:2020年12月12日(土) 13:00〜17:00

会 場:〒531-6023 大阪市北区大淀中1-1 梅田スカイビル タワーウエスト36階スペース36L

    http://www.skybldg.co.jp/access/walk.html

参加費:無料

備 考:オンラインの配信を行います。

    以下の申込先よりお申込みください。配信URLをお送りします。

 

◆申込先

オンライン観覧申込フォーム:https://ux.nu/fxHwd

※新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、会場での観覧は今年は行いません。オンラインによる視聴のみとなります。

 

◆主催

NPO法人edge

 

◆edgeとは

「edge」(エッジ)とは、Entrance for Designing Global Entrepreneurship の略。直訳すれば、「グローバルな視野に立つ起業家をデザインする玄関口」。この訳語からも連想できるとおり「若者たちに向けて、社会起業家へとつながる扉を開く『きっかけ』、『チャンス』を、ビジネスプランコンペという取り組みを通じて提供したい」という、我々の「想い」が込められています。

 

通常のコンペとは異なり、プランの完成度や実現性を高めるブラッシュアップの機会を提供します。さらに、そのプロセスを通して、起業家や起業家を支援するサポーターとのネットワークや社会起業に挑むプレイヤーとの出会いが生まれます。若き社会起業家を育てるコミュニティづくりも「edge」のめざすところです。

 

◆ビジネスプランコンペedge概要

ビジネスの手法で社会課題を解決しようとする人たちのことを"社会起業家"と呼びます。 高度に複雑化する現代社会の中で、社会起業家の役割はとても重要性を増しています。 このコンペでは先輩起業家たちが起業までの道のりをともに伴走します。 また、このコンペは、NPO法人edgeが主催する「社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペ」です。2004年に始まり、これまでの15年間で約300組の若者の社会起業へのチャレンジを応援してきました。

 

●社会を変えるための社会起業プランのコンペです。

社会の課題を解決するためにビジネスを立ち上げ、チャレンジしようとする人々を「社会起業家」と言います。私たち「edge」は、社会課題の解決に向けて取り組む起業家たち、同じ意志を持った者たちがお互いに競い切磋琢磨することで、単独で挑戦するよりもより専門性の高い解決策を生み出せると考えています。

 

●若者のためのコンペです。

私たち「edge」は社会起業家をめざす若者が自分の可能性やプランの実現性を試し、実践する場としてこれまでビジネスプランコンペを開催してきました。 起業マインドを持った若者の育成と、その事業を支援しようとするサポーターネットワークの構築を通して「社会課題解決に挑戦する人々のコミュニティー」を作る。それが私たちの目標です。

 

●プランをブラッシュアップしていくコンペです。 

近年、様々なビジネスプランコンペが開催されるようになってきましたが、edgeは単にプランの優劣を決めるだけのコンペではありません。先輩社会起業家らがメンター(助言者)となり、それぞれのプランをブラッシュアップ(洗練)していきます。 だからこそ、edgeのコンペからはたくさんの起業家が生まれています。

 




#105:2020年11月27日

 

川野裕満子からあなたへ

 

秋も深まってきました。今回は昭和の日本を代表する小川未明の今の季節にピッタリの作品を日本の童謡をBGMにお送り致します。人は時として自分が持っていない物に興味を抱きます。人の物がよく見えたりもします。でも、それを奪い合うのではなく、お互いに交換したり分け合ったり、、。そう言う気持ちから平和の種の芽が出てやがて大きく育つのではないかと、考えさせられた作品です。

 

●おかめどんぐり 小川未明作 / 青空文庫より

  ねえやの田舎は、山奥のさびしい村です。町がなかなか遠いので、子供たちは本屋へいって雑誌を見るということも、めったにありません。三郎さんは、自分の見た雑誌をねえやの弟さんに、送ってやりました。

「坊ちゃん、ありがとうございます。弟は、どんなに喜ぶかしれません。」と、ねえやは、目をうるませて、いいました。

 すると、ある日のこと、弟の孝二くんから、たいそうよろこんで、手紙がまいりました。そして、山で拾った、くりや、どんぐりを送ると書いてありました。 「町が遠いのに、弟さんは、小包を出しにいったんだね。」と、三郎さんはききました。

「いえ、町へは、毎日、村から、だれかついでがありますから。」と、ねえやは、答えました。  

 手紙のあとから、小包がとどきました。あけると、紫色のくりや、まるいどんぐりや、また、ぎんなんなどが、はいっていました。そして山から、いっしょについてきた、木の葉もまじっていました。これを見ると、ねえやは、子供の時分のことを思い出して、なつかしそうにながめていました。 「こんなのが、山にたくさんなっているの?」

「はい、たくさん、なっています。」

「いってみたいなあ。」と、三郎さんは、田舎の秋の景色を思いました。  

 三郎さんは、さっそく、孝二くんに、礼をいってやりました。それから、そのうちに、また雑誌を送るからと書きました。  

 しばらくたつと、孝二くんから手紙がきたのであります。

「なんといって、きたんだろうな。」  

 三郎さんは、あけてよんでみると、

「送っていただいた、美しい雑誌を友だちに見せると、みんなが、奪い合って、たちまち、汚くしてしまいました。残念でなりません。また、送っていただいて、破るといけないから、どうか、もう送らないでください。」と、書いてありました。

「そんなに、あんな雑誌がめずらしいのかなあ。」  

 三郎さんは、活動もなければ、りっぱな店もない、電車もなければ、自動車も通らない、にぎやかなものは、なに一つもない、田舎の景色を目にえがいて、そこに遊ぶ子供の姿を想像した。そのかわり、林が茂っていれば、美しい小川も流れています。

「僕たちだって、そのかわり、くりや、どんぐりを、拾うことができないのだから、おんなじこった。」と、三郎さんは思いました。  

 三郎さんが、孝二くんの送ってくれた、どんぐりを、学校へ持ってゆくと、さあたいへんでした。みんなは、珍しがって、

「見せておくれ。」と、そばへ寄ってきました。

「君、このおかめどんぐりを、どこから拾ってきたんだい。」

「一個、おくれよ。」

「僕にもね。」  

 みんなは、三郎さんのまわりにたかって、はなれないのでした。そのうち、奪い合いから、けんかをはじめたのであります。  

 その晩、三郎さんは、考えました。 「田舎の子は、雑誌を見たいのだ。僕たち街の子は、おかめどんぐりがほしいのだ。かえっこすればいいじゃないか。」  

 あくる日、三郎さんは、学校へいって、

「君たちのよんだ雑誌を田舎の子供へ、送ってやって、田舎の子供たちから、おかめどんぐりを送ってもらおうよ。」と、相談しました。

「賛成、賛成!」  

 そのことを、三郎さんから、孝二くんにいってやると、すぐに返事がきて、田舎の子供たちも大喜びだというのでした。そして、雑誌やおかめどんぐりよりも、まだ知らない、遠い田舎と、街とで、おたがいに、交際するのが、とてもうれしかったのであります。





#104:2020年11月24日

 

今中和子からあなたへ

 

「手作りマスクを届けようプロジェクト」にご協力ありがとうございます。

みなさまからお預かりしたマスクのうち、400枚を11月17日(火)にAMDA-MINDS ホンジュラスオフィスへ事務局より送っていただきました。マスクを作成して下さった個人の皆さまのお名前と団体名を英語で手紙に記載し、同封してくださっています(これまでにお届けしたミャンマーとネパールへも同様です)。今回もまた、ホンジュラスの方々へマスクとともにみなさまの思いが届くことだと思います。現地に届きましたらまたご報告させていただきます。

今回の発送で現在、事務局でお預かりしているマスクは405枚になりました。今後も手作りマスクを必要としている方々へお届けを続けたいと思いますのでご協力よろしくお願いいたします。

 

♪秋が深まり、少しずつ冬の訪れを感じる頃となりました。コロナとともに過ごす生活も長くなり、窮屈な毎日に慣れたような慣れないような、、、年末年始には久しぶりの家族に会いたいけれど、コロナの勢いはどうなるのでしょうか。

今できる楽しみを。できれば今しかできない楽しみを見つけることができたらいいですね!

大切な人のためにも健やかにお過ごしください。

 

「手作りマスクを届けよう」プロジェクトリーダー

今中和子

 

※種を蒔くコーナー#25、#66、#72、#84メッセージ投稿者

※プロジェクトページ:https://www.blue-earth-green-trees.com/20200428/ 




#103:2020年11月17日

 

奥田鹿恵子からあなたへ

 

10月、AMDA-MINDSのネパールの事業地に、約520枚の手作りマスクと18枚の布ナプキンが届きました。blue earth green trees様の「手作りマスクを届けようプロジェクト」のメンバー、60人以上の方々からのご寄付です。一つひとつに皆様の暖かい気持ちを感じます。ご支援に、心よりお礼申し上げます。

 

ネパールでは、新型コロナウイルス感染防止対策として交通規制が課されており、事業地への物流が滞り、マスクが不足しています。生理用ナプキンも、普段は国際機関などからの支援により学校や診療所で手に入るのですが、授業がまだ再開されておらず、また感染を恐れて診療所に行くことを避ける女性も多いため、入手が困難になっています。この状況をblue earth green trees様にお伝えすると、すぐにサンプルとして布ナプキンを作ってくださいました。

 

現地では、活動の一環として、新型コロナウイルス感染予防啓発に取り組んでおり、ご寄付いただいたマスクを住民に配付しています。素敵な柄のマスクを着けて住民はとても嬉しそうで、周りからよく「そのマスク、どこで手に入れたの?」と聞かれるそうです。違和感がある、暑い等の理由で、今までマスクを着けることに抵抗があった人たちにも、自然に意識向上と行動変容が促されています。

 

コロナ禍で日本も大変な時に、AMDA-MINDSの事業地に関心をお寄せいただいたこと、そして活動への応援、本当に心強く思います。11月6日のイベントでは、参加者の方々、一人ひとりと直接お話することができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。ヒトとヒトとのつながりの素晴らしさと大切さを改めて感じた機会でもありました。改めて感謝を申し上げます。皆様の想いを励みに、これからも開発途上国の人びとの生活向上を目指した取り組みを進め、その経験を日本にも還元していけるよう、より一層精進していく所存です。このご縁が長く続きますよう、今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

新型コロナウイルス感染予防啓発キャンペーンにて、ご寄付いただいた手作りマスクを配付している様子

 

 

※11月6日のイベント:

https://www.blue-earth-green-trees.com/20201106/

※AMDA-MINDSネパール事業:

https://www.amda-minds.org/projects/nepal/





#102:2020年11月13日

 

人美からあなたへ

 

コロナ離婚とか世間では言われています。寂しいことです。こんな世の中だからこそ、安心できるパートナーが側にいてくれると嬉しいですよね。

「眠らない男」に巡り逢えた女性は幸せです。

いやぁ~ちょっと不気味でしょうか?

 

眠らない男(ひと) 水城ゆう作 / 水色文庫より

 わたしが眠りにつくとき、彼は目をさましている。わたしが目をさましたときも、彼は目をさましている。彼はけっして眠らない人なのだ。

 どうしてわたしは、彼に選ばれたのだろう。

 わたしは、ドジでわがままな女だ。とりたてて美人でもなければ、スタイルもよくない。背も高くないし、顔はソバカスだらけだ。

 わたしの毎日は、失敗の連続だ。

 ヤカンを火にかけていたことを忘れて、黒コゲにしてしまう。トーストはかならず、バターのついたほうを下にして落としてしまう。読んでいる本にはソースをこぼし、新聞にはコーヒーをぶちまけてしまう。キーをつけたまま、車のドアをロックしてしまう。セーターを洗えば、ツーサイズも縮めてしまう。

 こんなわたしを、どうして彼は選んでくれたのだろう。

 彼は言う。そんなことを気にすることないよ。そんなつまらないことを。きみにはもっと大切な、すばらしいことがあるんだから…

 そんなことって本当だろうか。疑うわたしの顔を、彼はじっと見つめている。

 彼に会っていなかったら、わたしはどうなっていただろうか。

 幼いころからわたしは、ばかな女だった。せっかく旅行に行っても、つまらなそうにだまりこんでいるかと思えば、急におうちに帰りたいとぐずりだす。話しかけられても返事はしないし、近所の人にも挨拶できない。好き嫌いははげしいし、気にいらない服は着ようとしない。

 彼に会っていなかったら、わたしはどうなっていたのだろう。

 わたしが日々しでかす後始末を、彼はきちんとやっていってくれる。

 彼がいなければ、わたしはいったいどうしていいのかわからない。

 わたしが夜中に目をさましたとき、彼が眠っているのを見たことがない。

そんなとき、わたしは彼にたずねる

「あなたは眠らないの?」

彼はこたえる。

「ああ、ぼくは眠らないのだ」

わたしは彼にたずねる。

「あなたはどうして眠らないの?」

すると彼はこたえる。

「きみを見ているんだ。きみを見ていなければならないから、ぼくは眠らないんだ。きみはなにも心配することはない。なにも気にしなくてもいいんだよ。ぼくはけっして眠らずに、ここにこうやっているから」

 わたしは彼のその言葉を信じることができる。

 彼はけっして眠らない。





#101:2020年11月7日

 

木村直子からあなたへ 


1031日 

第一回『ROUDOKUプロジェクト』に参席の機会を得た。

 

外国の方やお子さんも参加されると聞いていたので、「竹取物語~かぐや姫の生い立ち」の朗読台本を作り、絵本を持参した。

参加された小学校教諭から「今は小学五年生で古典に親しむ単元があり、かぐや姫も習います」と伺う。

フィリピンから来日中の小学生兄妹も既にかぐや姫を知っていた。

ただ、日本のように折に触れて月に思いを託し、重ねる文化はないのだと。

 

グループ朗読、詩あり、歌詞あり、英訳朗読あり・・・

そして私は日本の古典、と まさに多様な朗読会。

・・・時をとらえて種を蒔くということ、育つこと、育むこと。

   共に在ること、分かち合うこと。言葉の壁を越えて。

   両手をひろげてハグはできない今だけど、心の交感・ハグは出来る。温かい。

   朗読・・・まず、声を出すこと。リラックスして声に出すことが大事なのだと分かった。

ハートフルリーディングのお三方の声の魅力、表現力に惹かれ、二時間が瞬く間に過ぎた。

 

貴重な体験をした帰路、近鉄電車の車窓には平城京旧跡。

豊かな薄の穂群が夕日に染まる景色が流れて、

はるかな飛鳥を偲び、昇天するかぐや姫を思う。

 

戻れば、ビルの上に丸い月。

故郷の海に映る月明かりに思いをはせ感慨深い十五夜が更けていく。

時空を越えてあまねく照らされ包まれる。

 

物語発祥の地といわれる奈良で、満月の日に「竹取物語」を読むことが出来た幸運。

 

不思議な巡り会わせに感謝して、古典の調べとともに語り継ぎたい。