#692 2026613

 

「事務局からあなたへ

 

いつもblue earth green treesの活動にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。

 

各プロジェクトを開催しているSHARE HOUSE little treesの中庭に育つヤマボウシやギンバイカ/銀梅花の木に白い花が咲く季節となりました。

 

 

202666日、理事会を開催し、2025年度の事業・寄付報告等を確認致しました。

 

 

 

202541日から2026331日までの期間に開催されたプロジェクトの参加者の皆さんと声を聴き合えた時間、学び合えた時間を振り返り、みんなでLove,Peace, Freedom & Diver sityの文化・風土を育て合えたことを嬉しく思います。

 

各プロジェクトの参加費はお一人おひとりからお気持ちをドネーションとしてお預かりし、信頼で繋がる団体にお送りし、国内外の子どもたちの心身の健康促進や社会課題解決のために必要な事業でご活用いただきました。ご確認いただけますようお願い致します。

 

お一人おひとりのお気持ち、ご協力に感謝致します。

 

2026年度のプロジェクトにつきましてはHPプロジェクト案内で発信してまいりますので、ご都合が良い時にご一緒できましたら嬉しく思います。

 

2026年度も国内外のお一人おひとりと声を聴き合いながら、個人・団体・社会が健康的な方向へ、またお互いを育て合える方向へ進んでいきたいと思います。

 

引き続き、よろしくお願い致します。

 

 




#691 2026613

 

岩﨑  裕保からあなたへ

 

分断について考えてみよう

 

テーブルごとに「分断」があると思われるコトや場所を思い浮かべて話し合ってもらいました。「分断」の捉え方がさまざまなことが分かり、「分断」とは何なのかという定義がないとの声もあがりました。

 

次に、1981722日のJapan Timesに載ったJTBの広告

 

 

 

を見て――当時この広告には問題があるとの声があり、JTBは謝罪しました――2つの問題点を探しました。和人への同化を強いられ「本当のアイヌ部落」は破壊されました。

またアイヌ民族へのレッテル張りとなる「名高い毛深いアイヌ」はステレオタイプを強化し偏見・差別を助長します。それを広告・宣伝に使う商業主義の在り方も問題です。

昨年秋と今年春、札幌の地下歩道で「アイヌに関するパネル展示」を日本会議が開催しました。その様子などを パネル展内容は差別的と指摘 アイヌ団体が対策求める 約16000筆の署名提出 札幌市  札幌のチカホでアイヌ民族に関するパネル展 「差別的」と反対する市民らと主催者側が言い争いに で見ることができます。

 

20044月にイラク戦争下で日本人3名が武装勢力に拉致され、イラク駐留の自衛隊撤去を求められた後、唐突に解放されました。開発教育協会がソレを教材化したもの

 

 

 

  

を使って、人質にされた人たちの言動に関して肯定的な部分と否定的な部分を探してみまることで、さまざまな見方・考え方があることに気づきました。参加者各人にA~Hの中で自分の考え方に近いというものを選んでもらいました。次にAHのなかにイラクの人びとと米国の人の発言があるので、それを推測してもらいました。また、日本人の発言はどれかについても推測してもらいました。

A:犯人グループの声明文

B:米国パウエル国務長官

C:読売新聞社説

D:フランスのルモンド紙

E:イスラム宗教者委員会アルクベイ氏

F:石破防衛庁長官

G:青木盛久元ペルー大使

H:日本ビジュアルジャーナリスト協会

けっこう思い込みもあるものです。この事件では、NGOの活動が「自己責任」という言葉と絡めて語られたことも憶えておきたい点です。

 

最後に、20151113日に起こった「パリ同時多発テロ」の後の反応を見てみました。

一つ目は、テロで妻を亡くしたアントワーヌ・レリスのメッセージです。

「ぼくは君たちを憎まない」──パリ同時多発テロで最愛の妻を亡くした男が語る「報復」によらないテロとの戦い | クーリエ・ジャポン には彼のメッセージに加えて解説もあります。

もう一つは、インド人モデルのカルーナ・エザラ・パリークから発せられたものです。

【英日対訳】 #パリ同時多発テロ事件 「パリのみではなく、この世界に祈りを」―世界に響いたある詩の訴え|個人投稿(2015.11.14)|戦いのノート

2つは立場の違いもあって、ずいぶん違うメッセージですが、よく考える価値のあるものです。

朝日新聞の記者はベルギーのブリュッセルに取材に入って――テロの首謀者アバウドはブリュッセル生まれで、かつては中流家庭の子どもが通うカトリックの名門中学校の生徒でした――、モロッコ系のタクシー運転手から「テロリストが潜入している可能性があるなら、欧米は、なぜブリュッセルやパリを空爆しないのだ」と問われたと、126日付けの記事を書いています。パリークやこの運転手の視座はレリスのメッセージとは違って世界中を駆け巡ることはありませんでしたが、忘れたり放置したりはできないものです。

 

大原則として社会は多様であるという認識は広く支持されるようになりましたが、その常態を善しとしないで「あれかこれか」と迫られるのは危ういと感じます。

丁寧に合意形成に努めなかったり、不誠実な説明しかしなかったり、あえて波風を立てたりすることで、一定方向を目指すために「分断」が作られるようなことは民主主義社会ではあってはならないこととして万人が認識しているでしょうか。言葉と行動でソレを示していくことを怠ってはいないでしょうか。

 

プロフィール: blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#689,677,670,661,630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48

 

 




#690 2026531

 

岡本 幹子からあなたへ

第14回 ROUDOKUプロジェクトを終えて                   R8.5.31

 

 既に初夏の暑さを感じる5月23日の午後、‘SHARE HOUSE little trees‘の優しく清々しい空間においてROUDOKUプロジェクトが行われました。参加者は6名。木の丸いテーブルを全員で囲み、心の温かさを感じながらスタートしました。まずはいつも通り呼吸を整え、肩回り、首、肩甲骨を緩めて準備オッケイ。テーブルに置かれたガラスの小瓶には、ティ―トゥリーやホワイトセージなどのハーブがいけられて、気持ちがすっと落ち着きました。

 用意した作品を読む時は、皆の前の席に座って距離を取ってみることに…。緊張するかもと思えば、意外と声を出しやすく、聞きやすくてよかったです。

 

 朗読の前後には、今回の作品を選んだ理由や意図などを語っていただきました。思いを発信すること、さらに意見を交わすことで、それぞれの素直な人間性があふれだし、熱いバイブレーションでその場がいっぱいになりました。

 

 

ROUDOKU作品について  内なる声を聴きながら

 

        それでも前へ進む   伊集院 静

仲の良かった弟、最愛の妻を早くに亡くした作者が、悩み、迷い、立ち尽くす・・・孤独と向き合いながらそれでも前へすすむための心の葛藤が語られた一頁。

「孤独だけが自分が何者であるかを教える」

「哀しみというのは一人で経験するべくなっている」

「人は享楽のみでは生きていけない」

「哀しみは薄れていくし、終わりが来る」

「孤独はいずれ失せる。そのきっかけとなるのは出会いしかない」

「出会いは宝石、貴石である」

どのフレーズも聞き逃せない大事なメッセージであると感じた。

別れによる強烈な孤独を経験した作者が、シニア世代となって大事にしていることは、これまでの経験値をもってさらなる仕事に挑戦すること、常に少しの勾配のある道を選んで進むことらしい。同世代に送られた熱くそして優しいエールのように受け止めた。

 

        しあわせ あいうえお 幸せに生きるための カウンセリング詩   六浦 裕美

作者は、カウンセリングのできる医者をめざし、36才で医科大を卒業。心療内科医としてホリスティック医療、統合医療、健康教育、カウンセラー育成などを行われた。6年前に若くして亡くなられている。

医療では足りないところで困っている人の役に立ちたいとカウンセリング・スペースを開業し、忙しい日々を送りつつも、こんな人生、こんな自分を気に入っているという作者の愛にあふれた詩集。

 

「や」 やらなかった後悔の方が大きい・・・迷ったとき、私は私に訊いてみる 「やりたいの?やりたくないの?」「するの?しないの?」シンプルな問いが私の羅針盤

「ろ」 ロンリネスを抱きしめて・・・生まれてきたのも死ぬのもひとり でもひとりと孤独とはちがう 

たったひとり だからふれあいがありがたい 出会いが懐かしい あなたも私もかけがえがない あなたも私もいとおしい たったひとりをしっかり味わえる自分になえたとき 人とつながりあえる豊かな世界が広がりはじめる・・・

 

つらいことがあった時、悲しい時、うれしい時、特別な時に会いたい人、近況を伝えたい人がいるのはありがたい。離れていても、この世にいなくても心でつながっている人・・・出会いは大切にしたい。

キャリアカウンセラーの道における師匠であり、対話の一つ一つが忘れられない大事な宝物である。

 

        モ モ   ミヒャエル エンデ

モモという少女は、ある町で様々な人と交流する。モモが話を聞けば、相手の不安や悩みが解消する。そんな穏やかな日々を脅かすように「灰色の人たち」が忍び寄より、「無駄な時間を節約して時間銀行に貯蓄すれば、将来まとめて戻ってきて長生きできる」とささやき、人々からゆとりや遊びの時間を奪っていく。人々はゆとりなくただ仕事をするだけで疲弊するようになる。モモは灰色の男たちと向き合うことで正体を知り、マイスター・ホラの助けによって人々の盗まれた時間をとりもどしていく。

 

人間の命、一人一人の時間、そして話を聞くこと、受けとめること、人のつながりの大事さに気づく。

児童文学として有名であるが、働く大人こそ読むと深く考えさせられる物語である。

自分にとってはこれまでの人生でとても大事にしてきた心の本である。

 

 

        晴れの日の珈琲 雨の日の珈琲  墨書と印刻小品集   藤村 ちゅうら

珈琲店の本棚で出会った一冊の手製ブック。それは印と墨書の小さな作品集。丁寧に淹れてくれた珈琲を五感で味わいながら、ブックの中の言葉に向きあい、自分の心と対話する。

日日いろいろなことがある。日日是好日。かけがえのない毎日。あきらめなければ、いつか共感できる人にめぐりあえる。すべては「いい日にする」という意志といい出会いから生まれ、つながっていく。いい日にすると心は晴天。

 

 

何かを作り出すことが好き。作ることに集中する時間が好き。

練習中の篆刻の師匠の美しい一冊。 唯一無二。

 


 

 

        すべての見えない光   アンソニー・ドーア

孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの無線技術兵となった少年ヴェルナーとナチスの侵攻から逃れてきた盲目の少女マリー。2人は連合軍の爆撃で破滅的被害を受ける町、フランスのサン・マロで邂逅する。その短い時間をもとに、戦争の悲惨さ、翻弄される人々の苦闘を丁寧に描かれた巨編。

 

ウクライナ、パレスチナ、イスラエル・・・どんな時も戦争の加害者は国家権力であり、被害者は責任のない一般市民である。戦争こそ最大の不条理である。今日本はどこに向いているのか。国は強くなくても優しい方がよいではないか。政治家は弱い立場の人に思いを馳せよ。軍備増強し、戦争に行くのは誰ですか。憲法は人の暮らしを守り、命を守るものです。

 

        杜子春   芥川 龍之介

どこからか現れた老人の言葉によって大金持ちになった若者、杜子春だったが、やがて富にも人間にも愛想をつかし、老人のもとで修業し仙人になろうとする。修行では数々の魔物に打ちのめされ、命も奪い取られる地獄を見るも、「一言も口を利いてはならぬ」という老人の言いつけを守った。閻魔大王は許さず、痩せ馬の姿となった杜子春の父母を打ちのめす。杜子春は戒めも忘れて「おっかさん」と叫ぶ。洛陽の西の門の下、杜子春はぼんやりとたたずんでいた。晴れ晴れとした気持ちで・・・

 

人の欲望や野心、執着心…それらを超えて、自分の心の中にある大切なものを見失わずにいたい。

良心、純粋さ、自分らしさ、大切な存在、家族、愛する人、好きなこと、何をしたいか、誰といたいか・・・

自分の心の奥底にある気持ちに問いかけてみる・・・深呼吸する・・・対話する・・・安心する・・・その練習を続けているところです。

 

        すべては森から ~住まいとウェルビーングの新・基準~   落合 俊也

森林は人にとって特別な環境である。700万年前に、そこで人類が発祥した。太陽のリズムに沿った森の光合成リズムが、ヒトの生活リズムであったのに、様々なエネルギーの登場でヒトの生活リズムは森から外れていき、そのとたんに経済は秩序なく拡大し、環境の破壊が進んでしまった。

今、もう一度原点に立ち返り、暮らしを考え創造する必要があるのではないか。森と深い関係を築いた人物やその活動を知ることで、私たちが森と健康と建築をつなげる発想を自由にふくらませ、新しいインスピレーションが生まれることが期待される。

 

アーユルヴェーダの考えは建築にも影響を与えていて、自分の体質を把握し、それに合った建物に住むことが健康に過ごすための第一条件ではないか。現代で多くの人が住むためだけに建物を建て、人工的都市を造りあげているが、そのために自然が切り取られ失われている。

健康の本質はリズム・・・自然を破壊することで環境リズムが乱れ、調和が乱れ、ヒトの不調や新しい感染症が生まれている。今私たちにできること・・・各個人が身近な自然に気づき、守り、利用することが、人々の健康、そして世界の環境を守ることにつながるのではないか。森のエネルギーはすごい。それぞれに調和して補い合うことで美しさを保っている。生き方そのものを学ぶ。

参加者の声より

 

・朗読を通して、自分の大事にしているものをみんなに語ることができてよかった。

・それぞれの人生の大事にしてきたことに触れられる貴重な時間だった。

・皆さんの作品一つ一つに魅かれるものがあって、自分では手に取らない本を知ることができた。

・一人一人の内側を知る喜びがある時間だ。「本当にしんどい時には自然が助けてくれる」と言った友

の言葉を思い出した。光や空気、匂い、色、広さ…自然が包み込んでくれる。感謝。

・自分の宝箱を開けても誰も奪わない、同じように宝物として捉えてくれる、安心して語れる場と言ってくれた言葉が胸に染みた。

 

◆次回は・・・

 

 土曜の午後にこの場所を選び、作品を通して熱く語ってくださった皆様に心より感謝いたします。安心して対話できるこの空間と仲間の存在が、心を満たしてくれるといつも感じます。

自分にとって支えとなる言葉、人、思い出、取組・・・それぞれの大切を尊重し、共感し、相手をみつめていきたい・・・そのような優しい気持ちになる豊かな時間でした。今日も充実~💓

 次回は、11月です。またプロジェクト案内をチェックしてご参加くださいね。それではまた!

 

追伸

今回、東京からエア参加してくださったプロジェクトリーダーの田中先生、ありがとうございました。

お気持ちは皆さまに十分届きました~。次回お会いできることを楽しみにしております。

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー

 種を蒔く:#679,672,663,602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 

 

 




#689 2026530

 

岩﨑 裕保からあなたへ

水と土 その2 ―― #670のつづき

 

室田は、古代文明は最終的には森林の消滅によって死滅したと指摘し、この衰退過程は今日のアメリカに見て取れる、すなわち土壌の風化・浸食、地下水の枯渇、石油利用による核兵器と核燃料(そしてその廃棄物と放射能)により致死的な砂漠化を作り出していると言います。アメリカを模倣してきた日本もその道をたどりつつあるのではないかと懸念を示しています。これは、1982年の論考ですが、その後わたしたちの国の状況はマシになったとは言い難く、「原子炉の溶融(メルトダウン)か大量のプルトニウムの飛散か核廃棄物置場の大事故が起こる」のではないかとの予測は現実のものとなってしまいました。

近代は石炭文明の時代とも言えますが、それが石油文明に替わり次は原子力と言われてきましたが、すべての工程で石油なしでは不可能な原子力は、決してそれ自身で自立して新しい「原子力文明」を作るような物理的可能性はなく、どこまでも石油文明の一つでありそして最も危険な寄生虫に過ぎない、と室田は繰り返し言います。

 

1979年の第二次石油危機のあと、電力業界は料金収入を大幅に増やした――関西電力の場合80年度末の決算で収益額が前年度の40倍を上回った――だけでなく、原発の使用済み燃料の再処理に要する費用を電気料金に含める至りました。しかし、世界的に見て再処理が商業的に成功した試しはない――再処理によって失うものの方が、それによって得られるものより4倍くらい大きい――が、再処理はしなければならないとして電気料金値上げを正当化しました。(この辺りの昨今の手詰まりに関しては #677 で福井からのレポートとして触れました)

ところで、『暮しの手帖』44号(1958年)で花森安治は電気の作り方について次のように解説しています。「水を水車の羽根に落として水車の心棒の先に発電機というキカイを取りつけて電気をおこすのが水力発電で、沸騰してヤカンのフタが持ち上がる湯気の力を使って蒸気機関車を動かすリクツで発電機をまわして電気を作るのが火力発電である」「この場合、お湯をわかすのに、大てい石炭を使いますが、重油をたくやりかたもあり、核爆発の熱を使ってお湯にするのが例の原子力発電です」と花森は言い、「爆弾と発電所に違いはない」ときわめて簡明に述べています。

原子力の専門家である小出裕章も、「単にお湯をわかすだけです」と言い切っています。「圧力釜の中にウランという燃料を入れて、それを核分裂させると、非常に高い熱が出て水が沸騰して、そこから出る蒸気でタービンを回して発電するのである。」その小出は、以下のことを20116月に書いています。二酸化炭素と灰を出さずにものを燃やすことができないように、「核分裂生成物(死の灰)」を出さずにウランを燃やすことはできません。原発を動かすためには、燃料のウランを採掘し、精錬し、燃やせるように濃縮します。燃えるウランは全体の0.7%しかありません。さらに濃縮ウランを加工して燃料ペレットにして、それから燃料棒の形にします。それぞれの工程で膨大な資材やエネルギーが投入されていて、そのほとんどが石油などの化石燃料です。原発が動き出すまでに化石燃料を燃やして二酸化炭素をいっぱい出しています。原発は、外は巨大コンクリートのお化け、中は鋼鉄のお化けで、これらは二酸化炭素を出しながらでないと作ることはできないし、建設工事で出す二酸化炭素もおびただしいものがあります。そもそも核分裂反応は二酸化炭素のかわりに「死の灰」を生み出し続けるのだから、その危険性に目をつぶった議論は間違いです。標準的な原発の発電量は100Kwだが、それは電気になった部分だけのことであり、実は原子炉では300Kwの熱が生み出され、その3分の1を電気に変えて、残りの3分の2は海に捨てています――原子炉を冷ますために、1秒間に70トンの海水を引き込んで、その温度を7℃上げて、また海に戻しています。意味不明のシステムとしか言いようがありません。

小出の師匠ともいえる水戸巌は「あれを原子力発電所と呼ぶのは間違いだ。『海温め装置』と呼びなさい」と教えたそうです。こうしてみると、原子力発電が気候変動(地球温暖化)に直接かかわっていることは明白です。それにしても、たんにお湯をわかすだけのために、なぜこんな複雑なシステムを作り使うのでしょうか。

 

さて、室田の議論に戻ると、脱石油文明の処方箋は現代工業社会の軌道修正しかないので、物財の国内的移動量は大幅に減少することになるが、それは人間や知識の地域間交流や国際交流の削減を意味するものではないと言います。あらゆる富の源泉は森林であって、それによって水源が涵養され、大地の豊饒が可能となっているのです。この命綱としての森林を育てる文化こそが求められているにもかかわらず、日本はそして世界はそれを選ばず今日に至っているように見えます。

室田は水問題にも見られる総合開発という名の中央集権化によって地域に残されていた慣行や伝統が失われていることを危惧しています。自然の力を利用せずに大きな資本設備とエネルギーに頼る社会の在り方を再考・再構築する機会を私たちは失ってしまったようです――豊かな海辺や干潟をテトラポッドなどのコンクリート塊で埋め尽くし、営々と築かれてきた美田を減反で失い、ダムの湖底に山村を沈め、林業を荒廃させ、下水道網の拡張で地下水脈を攪乱し、工業製品を作り輸出し、もともと生産可能であった食糧や木材や水産物を輸入するようになってしまいました。

日本社会の急速な工業化・サービス業化は、亜熱帯・温帯・亜寒帯の森林に蓄えられた良質の地下水を汲み上げて冷却水・洗浄水として使うことで可能だったのですが、過疎化による森林の荒廃や巨大開発による多様な植生が大地から引きはがされ、大地の保水力は低下しました。地下資源の濫費によって地球の自浄作用の範囲を超える廃熱・廃棄物が発生し、その捨て場が問題になっています。加えて、石油代替エネルギーなどと言われたウランやプルトニウムの核分裂、重水素・三重水素の核融合が、実は石油の大量消費なしに成立しないことが1970年代半ばには明らかになっています。核融合の次に期待されている太陽エネルギーの直接利用も石油や石炭から自立した技術ではなく、石油文明への寄生技術にすぎません。

工業的加工物や一部の農産物・林産物・水産物は市場のルートにのせても、入会権・水利権・漁業権・入浜権・日照権などは基本的人権として市場のルートにのせるのはふさわしくありません。地域社会を再建し、市場に分権的機能をもたせていくためには、預貯金を都市に集中させないで地域内にとどめて、三割自治ではなく七割自治を目安として大工業・大サービス業・防衛部門から離脱する人びとを地域社会に迎え入れる体制を作っていくのが望ましいのですが、それと並行して、共有/非所有の空間・時間――空気や美しい景観、日照、夜の静けさなど――を地域住民が主体となって確保・拡張していくことには大きな意味があります。

(室田は具体的な提案をいっぱい示していますが、ここでは言及しきれません。一つ言えることは、SDGsという用語がない時代に、まさしくソレを考えていた人だったということです。)

 

ここ数か月、新たな「オイルショック」状況を突きつけられている私たちは、いま大きく舵を切らなければ危ういというところまで来てしまっていることが可視化されていることに気づいているでしょうか。半世紀近く前の室田の議論は、古臭くかつ青臭くてなんだか現実味に欠けた夢物語のように受け止められるかもしれませんが、改めて見直してみる価値がありそうです。目の前の利益や便利さに囚われないで中長期的な展望を模索するためには無視できない思考だと思います。

 

プロフィール: blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

 

種を蒔く:#677,670,661,630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#688 2026530

 

南雲勇多からあなたへ

 

こんにちは。奈良教育大学の南雲勇多です。

下記の通り3点について、企画のご案内をさせて頂ければと存じます。

ご興味ありましたら、ぜひご参加ください。

また、周囲にご興味がありそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひご宣伝頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

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■ご案内A■

奈良国立大学機構・国際戦略センター(NaraISC

奈良教育大学ならやまオープンセミナー(公開講座)

 

 

【グローバル市民学習セミナー(連続ワークショップセミナー)】

〈チラシ〉https://www.nara-edu.ac.jp/CIES/assets/NaraISCGCLseminar202608.pdf

 

 

※人権に関するワークもありますので、ぜひご参加いただければ幸いです。

 

 

【ベトナム・スタディツアー(現職教員向け:短期海外研修)】

〈チラシ〉https://www.nara-edu.ac.jp/CIES/assets/narayama_2026Vietnamstudytourflyer.pdf 

〈概要〉https://www.nara-edu.ac.jp/CIES/assets/narayama_2026Vietnamstudytourgaiyou.pdf

 

 

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■ご案内B■

開発教育協会(DEAR)

【フィード・スタディ】

出会いと体験から学ぶ「フィールド・スタディ」~現場を歩き、対話を通して~

〈第1回6/13神戸長田:地域の歴史と多文化の足跡をたどる〉

【募集概要】https://drive.google.com/file/d/1oBWH9aY03g25QRDT949ULqgpg1ffLnXR/view?usp=drive_link

 

プロフィール: 「奈良教育大学/奈良国立大学機構国際戦略センター、認定NPO法人開発教育協会(DEAR)理事」

 

 




#687 2026524

 

奥元勝久からあなたへ

 

私は31歳の時に整体師へ転職し、14年間キャリアを積んだ後、キャリアカウンセラーへ転向し14年経ちます。対人支援職として、整体業もカウンセリング業も根本は変わらないと思っています。ツールというか、アプローチの仕方が違うだけで、人との向き合い方には大きな差はないと感じています。

支援職に就く中で大事にしていることのひとつは、自分のかかわり方がどうであったかを検証することです。基本的に「人のお役に立ちたい」との志を持って仕事をしています。カウンセラーなら「人の話を、気持ちを聴かせて頂きたい。その上でお役に立てれば。」という感じでしょうか。ですので、人のお役に立てなかった時、カウンセラーは傷つくことがあります。当然のことながら、そういった時にはクライエントの方も傷ついておられるでしょう。しかし、カウンセラーも傷ついてる場合が多いのです。「傷つく場合が多い」と表現するのは、中には「そんなこと気にしても仕方がない」というスタンスのカウンセラーもおられるからです。どちらが良い・悪いという話でもないでしょうけれど、私は確実に前者です。痛い想いがしますが、私は後でそのケースについて振り返ります。まず相手の問題と、自分の問題を切り分けて、自分のかかわり方はどうだったのか。選んだ言葉は適切だったのか。もし自分のミスがあったとしたら、次に似た場面に出くわした時に、どんな自分であればよりお役に立てるのか。そのような検証作業が大事であり、成長につながると信じています。

カウンセリングの師匠が6年前に他界したので、SV的なセッションを受けることはないですが、時にはカウンセラーの友人や仲間の援助を受けながら取り組んでいます。

blue earth green treesさんのイベントには何度か参加させて頂いてます。スタッフの皆様とlittele treesという場が、対人職におけるこころの傷をリカバリーできる、貴重な場を形成していると感じています。支援職に限らず、誰かの力になりたいと思ってかかわったのに、うまくいかなかった経験は、多くの方が持っておられるのではないでしょうか。人を大切に思うからこそ、こころが痛む場面に出会うのだと思います。今後もblue earth green treesさんのイベントで、さまざまな方と出会い、癒し癒される時間を持てたら幸せだなと感じています。

 

少し先になりますが、91213日に大阪で2日間のエンカウンターグループを開催します。ご興味お持ちの方は、お気軽にご連絡ください。

メールアドレス [email protected] 奥元勝久

 

 




#686 2026523

 

岡田学からあなたへ

 

先日、知床をメインに、4泊5日で北海道道東地方を旅しました。

 

私が北海道を初めて訪れたのが高校の修学旅行の時で、これがきっかけで北海道に憧れを抱くようになりました。

 

北海道の大学への進学も考えましたが、これは家庭の事情で諦めました。

 

2回目が大学生の時で、道東地方と札幌を1週間くらいで周りました。

 

但し、その頃から、海外旅行が身近になってきたため、海外に目が向くようになり、次第に北海道への憧れも薄れていき、以来北海道とは疎遠になり、今回が40数年ぶりの北海道でした。

 

今回の旅行で訪れた知床五湖の散策路をウォーキングしている際に、観光ガイドの方が「知床100平方メートル運動」という知床の自然保護運動についての案内をされた際に、聞き覚えのある言葉だなと感じました。

 

ガイドの方の話を聞いているうちに、私が大学生時代に北海道を旅した時に、知床の玄関口である斜里町の役場に行き、私もその運動に寄付をした記憶が蘇ってきました。

 

その際に、寄付の証書みたいな物をもらった記憶があり、旅行から家に戻ったあと捜しましたが、証書は見つかりませんでしたが、「知床100平方メートル運動」のバッジが見つかりました。

 

若い頃の私の些細な行動が、微々々々力ではありますが、その後の知床の世界自然遺産登録や現在の知床の姿に繋がっていると考えると、感慨深いものがあります。

 

「知床100平方メートル運動」は、当初は、斜里町が全国から寄付を集めて知床の土地を買い取り、乱開発の危機から守るという趣旨の運動でしたが、1997年に土地の買収は終了し、現在は、買い取った土地に植林をする等の森林の再生活動に趣旨を変えて継続されているそうです。

 

100年後~200年後を見据えた活動ですので、最後まで見届けることはできませんが、この運動に関しての関心だけは持ち続けたいものです。

 

 

 

プロフィール: ISLA Japan Travel代表、得意地域:中南米

 




#685 2026517

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

5月中旬、初夏の陽気が感じられる日も増えてきましたね。いかがお過ごしですか?

 

Aloha nui e Chizukoと、いつも手紙に「たくさんの愛を」こめて届けてくれるハワイの友人がいます。ハワイの爽やかな風と明るい太陽の光と美しい海が彼女の笑顔と共に心に届きます。

 

私からも「Aloha nui e あなた」と繋がるお一人おひとりにお届けします!

 

早朝の優しい光と清々しい風を感じ、鳥の声を聴きながらストレッチをするひとときや、庭で草木と対話するひとときは心満たされる一日の始まりです。

 

 

 

この季節の緑は若葉も生まれ、みずみずしい輝きがみられます。

 

1本の小さなヤマボウシから始まった我が家の庭は30年程になりますが、真ん中に育つヤマボウシを囲むようにメラレウカ(ティーツリー)、ドウダンツツジ、ミモザ、樫、金木犀、オリーブ、ホワイトセージなどが育っています。木々の周りでそれぞれのタイミングで色とりどりの小さな草花が元気に咲き、春夏秋冬それぞれの季節を感じます。目に見えない土の中でそれぞれの木々や草花の根っこが影響し合い、繋がり合い、それぞれに生きやすい環境を育て合っているように感じる時があります。木々や草花のあり方から学び、人間社会も多様な一人ひとりが生きやすいように、お互いを助け合えるように意識できるようにと思います。

 

 

 

 

 息子が1歳になるまで暮らしていた大阪のマンションでお隣りさんだったご家族の長女Cさんが、奈良に会いに来てくれました。彼女が15歳、私が27歳の時に出会い、今年は53歳と65歳になる年で、お互いのこれまでと今、家族のこれまでと今を聴き合いながら、心があたたかくなる時間を一緒に過ごしました。

 

高校生だったCさんが会社で頼りにされる存在となっていること、二人の息子さんの子育ても終盤に近づいていること、ご両親と妹さん家族との助け合える関係が続いていること、次のライフステージにも目を向けながら楽しめることにチャレンジしていることを聴きながら、Cさんが高校生の時から内側に持ち合わせていた思いやりや誠実さやしなやかさなどが静かに伝わってきました。

 

ご縁をいただいたお一人おひとりと今をご一緒し、深い交流のひとときを持てることはとても幸せな時間です。

 

会える時間も会えない時間も一緒に歩んでいるのだと感じます。

 

blue earth green treesの活動でも、それぞれのプロジェクトやグループでご一緒できる時間、HPの「種を蒔く」メッセージや「一枚の写真から」や「プロジェクトレポート参加者のお声」などを受けとめる時間は、お互いへの理解が深まり喜びを共有し、前に進む力、時に苦しい時に耐える力、そこから光を見つける力に繋がっていきます。そして家庭や学校や職場や各コミュニティや世界がどうすればより安心で、より健康的で平和な文化が育っていくのかを深く見つめる時間にも繋がります。

 

523日は「第15ROUDOKUプロジェクト」&「 第21回ひとときカフェ」、66日は「第37回種を蒔く人のお話を聴く会」&「第  22SDGs勉強会」が予定されています。ご都合がよろしければご参加下さい。ご一緒できましたら嬉しいです。

 

いつもご協力いただいているお一人おひとりに感謝しています。

 

Aloha nui e ••••

 

Ahahai~Gentleness,

Lokahi~Harmony,

'Olu'olu~Joy,

Ha'aha'a~Humbleness,

and Ahonui~Patience.

 

Each of us will be able to bring a piece of aloha to peace on earth.

 

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#655,649,29,623,613,603,596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#684 2026510

 

ルミカからあなたへ

 

37回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト

 

3月・4月の距離をご報告下さった皆さん、ありがとうございました。

 今回、19人の皆さんから「歩いた、走った、泳いだ、自転車に乗った」距離をご報告いただきました。合計距離は「4,890.223km」です。

 

3月・4月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会へお届けし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。

 

1~36  269,923.61km

37  4,890.223km

1~37274,813.833km

 

私は趣味で絵を描くのですが、絵を描いたメッセージカードやお手紙をお渡ししていると喜んでくださり、皆さまの笑顔が見たくて、定期的に絵を描き、メッセージ&お手紙を書いています。

 

今は身近な方にしか描けていませんが、多くの方にお届けできたらと思ってます。

皆さまが心身ともに健康でありますように。

 

 

 

気温が高くなる日が増えてきます。定期的に必要な水分を補給し、体調に気をつけて、一緒に歩き続けましょう。

 

 

次回は5月・6月の距離を7月にご報告下さい。

 

松井おさむ撮影

 

参加者のお声

・自分自身が難民・避難民となる状況を想像すると、生きていくためにどんな一日を送るのかと考える。家族や仲間を想うこと、支えあうこと、安全な場所を見つけることが希望に繋がるのだろう。

・平和の文化をつくる、育てることに力を注ぐ人々と出会うと学ぶことがたくさんあります。小さなことであっても、自分にできることを今日も見つけていきたいと思います。

2月にトイプードルの赤ちゃんをお迎えしました。子どもたちやお友達にも愛され、すくすく元気に成長しています。好奇心旺盛で人が大好き、一生懸命、生きている姿に元気と癒しをもらっています。お散歩で、自分自身の心と体も鍛えていきたいと思っています。

3月は201.2㎞、4月は208.5㎞、目標の200㎞はクリアしているけど…

ちょっと無理してへんかい?……目標にこだわってへんか…と ふと思う時がある。月末近くに 200まであといくら と 見る時がある。200にこだわってるんかなぁ。でも、無理はしてへんなぁ。歩くのは楽しいから。歩きながらいろいろと感じることができて楽しいから…五感で感じる一歩一歩やから。それが200+であれば 嬉しいから。5月は何を感じさせてくれるのかなぁ。

・このシーズンは暑くもなく、寒くもなく、散歩には良いですね。

花も綺麗ですし、命が芽生えて育つ季節。

子どもの頃は自分の誕生日があって、長い休みがあって、海で遊んで、という夏が好きでしたが、最近の夏は暑すぎて外に出ないことが多くなりました。

今は春が好きですね。

天高く爽やかな秋も良いのですが、秋は寂寥感があり、少し寂しいですね。

・大学生の時以来、40数年振りに北海道を旅行し、道東地方を4泊5日で周りました。知床五湖と釧路湿原では、大自然の中の木道ウォーキングを楽しみました。

また、道中色んな野生動物(エゾシカ、キタキツネ、丹頂鶴等)を見かけたのも良かったです。

熊には遭いませんでしたが、ガイドさんの話によると、知床五湖の散策コースに我々が訪れた前日に熊が出たとのことでした。

海鮮類やジンギスカン等の料理も満喫しました。

 

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

 種を蒔く:#669,658,646,632,618,609,598,589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126




#683 2026425

 

多田紀子からあなたへ

 

NPO法人りじょぶ大阪は、代表の多田紀子です。私は、2003年から言語聴覚士として病院に勤務した後、2018年に当法人を設立しました。当時から一貫して、脳卒中や頭部外傷の後遺症による高次脳機能障害や失語症について、当事者とともにを大切にしています。

高次脳機能障害や失語症は「見えない障害」と言われ、麻痺と違って見た目でわかりにくい、本人が自身の障害について語ることが難しいために、社会的な認知が低い障害です。そのため他の障害に比べて就労にも苦労していますし、何よりご本人や家族が、退院後に得られる情報が少なく、孤立しがちです。

私たちは、この障害について当事者と一緒に、生活の中の困りごとや工夫を、同じ障害がある人や家族、そして医療や福祉関係者に届けたいと思っています。

私は、この活動を通じて、障害者は決して支援を受けるだけの存在ではなく、彼ら彼女らから学ぶ「生きる知恵」「回復する力」がたくさんあることを教えて頂きました。

病気や障害は関係ないと思っている方に、ぜひこれらの声を届けたいと願っています。

 

言語聴覚士 多田紀子

2018年 NPO法人Reジョブ大阪を設立。高次脳機能障害者、失語症者の社会復帰支援、家族のケア、啓発を理念に、当事者会、

講演やイベントなどSNSを使って広く活動。

 

2019年 株式会社くるみのもりを設立(現在は、ことばの天使株式会社)、オンラインでの言語リハビリを事業化

 

2020年 425日を「失語症の日」として記念日認定に関わる

 

2021年 失語症・高次脳機能障害の方の当事者インタビュー冊子『脳に何かがあったとき』作成、毎月刊行

 

2022年 オンラインST養成講座を事業化

 

2025年 AIを搭載した失語症トレーニングアプリ「スピーチリンク」開発

 

https://kotoba-tenshi.com/sl/

 

 

--

代表 多田(西村)紀子

事務局 岩崎正枝

 

NPO法人りじょぶ大阪

ホームページ

https://rejob-workers.com/

Facebookページ

https://www.facebook.com/ReJobOsaka/

X(Twitter)

https://twitter.com/ReJobOsaka

Instagram

セミナー情報:https://www.instagram.com/nporejob/

 

冊子・イベント情報:https://www.instagram.com/rejoboosaka/




#682 2026419

 

上司直子からあなたへ

 

 

https://www.narakko.jp/gassho-gassho/




#681 2026419

 

小原祥子からあなたへ

 

2026328()20回ひとときカフェのご報告をいたします。

 

当日は、約1年ぶりのセルフコンパッションに続くひとときカフェで、自分自身に優しく向き合う時間をたっぶり持った後の特別な時間。お互いを大切にしつつ、それぞれが大事にしておられること、ご自身にとって「今」がどんな意味を持つ時間(タイミング)なのか…といったことを、たくさん聴き合えた時間でした。「今」は過去と未来をつなぐ線上にあるとも言えますが、過去のどの時間をとりあげても、それらは全て「今」という瞬間の数限りない積み重ねだったということにも、改めて気付かされる時間となりました。

 

「今」の選択によって自分の未来が変わる…当たり前と言えば当たり前のことですが、自分の進みたい方向ややってみたいこと、自分が何を大事にしどんな自分でいたいのか、自分の置かれている状況やタイミング等等…。人生を大切に思うからこそ、考えれば考えるほど選択の重みが増し、決めることが難しくなるのはごく自然なことだと思えます。迷いや逡巡の中、自分を力強く後押ししてくれるものは何か?お一人おひとりがご自身と向き合いながら深めておられる様々な想いを聴き合ううちに、たくさんの選択を重ねながら自らの航路を見つけ力強く進んでおられる皆さまに、それぞれ唯一無二の確かな輝きを感じるとともに、私自身も未来に向けての勇気や元気をいただきました。また、後悔や反省ばかりが思い出される気がしていたこれまでの数々の自らの選択についても、全て、その時その時「今」という瞬間を自分なりに懸命に生きた証だったと言えるのかも…、そんなふうに自分自身を労いたい気持ちさえ生まれました。

 

最後に、「自分にとって最優先の幸せとは何か?」との視点には、まさに目から鱗が落ちる思いで、人生の全ての選択にも関わるとても貴重な指針をいただいたように感じています。終わりの時間が近づくころには、皆さまそして自分自身の「今」と「これから」に、心からエールを送りたい気持ちでいっぱいになりました。

 

それぞれの場所で大切な今を生きている方たちと、今回もまた奈良の地で貴重なひとときを共有させていただけたことに深く感謝しております。ご参加の皆さま、温かく豊かな時間を共にお作りいただき、本当にありがとうございました。

 

次回は524()の予定です。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

 

 

プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#650,631,615,607,583,564,545,533,499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7




#680 2026411

 

松尾茜からあなたへ

 

皆さま、こんにちは。松尾です。

今回は、私の主宰する「音楽劇団あかねこフレンズ」の公演について宣伝させてください。

426()、音楽劇団あかねこフレンズ ミュージカル「リトル・マーメイド」を上演いたします。

当劇団は、奈良を拠点に活動し、今回は記念すべき5回目の本公演となります。

今回の演目は子どもも大人も楽しめるファンタジーミュージカル。いっぱい笑えて、ちょっぴり泣けるお話です。華やかな舞台を、ピアノとエレクトーンの生演奏でお楽しみください。

皆さまのお越しを心よりお待ちしています!

 

 

公演情報:

音楽劇団あかねこフレンズ  ミュージカル

「リトル・マーメイド」

日時:426() 13:00 開場 13:30 開演

場所:なら100年会館大ホール

チケット:¥1000(全席自由 未就学児は膝の上で鑑賞の場合は無料、座席が必要な場合は年齢に関わらずチケットが必要)

チケットのお申込み:[email protected]

(代表:松尾茜)

 

 




#679 202644

 

岡本幹子からあなたへ

 

「第3回セルフコンパッションを深めるための呼吸とやさしいタッチ」を終えて

 

 3月28日、春の暖かい空気が眠気を誘う午後、セルフコンパッションを深めるためのワークを行いました。

場所は「SHARE HOUSE little trees」 玄関の戸を開けたとたんに穏やかな空気感に包まれる空間です。

美しい木目の床にマットを敷き、一番座りやすい姿勢で腰を落ち着かせるところからスタートしました。

 

◇セルフコンパッションとは

コンパッションとは一般的に「思いやり、慈しみ、慈悲、慈愛」と訳されるが「Com」は「共に」「一緒に」を意味し、「Passion」は「情熱」「感情」であり、「ともに感じる、感情を分かち合う」という意味が背後にある。今ここの感情に気づき、あるがままを受けいれ、ただただ寄りそうこと。

  セルフコンパッションは、思いやりや慈しみを自分に向けて、あるがままの自分に寄り添い、唯一無二の自分、かけがえのない自分に気付き、受け止めることで心と体の調和を育む。

 

◇セルフコンパッションとやさしいタッチ

今ここ、あるがままの感覚を尊重するために、自分の呼吸にフォーカスしながらやさしく触れる。自分自身が命ある存在であることを認識し、大事に思い、癒していくためにていねいに触れてみよう。

 

◇やさしいタッチの効果

        やさしい身体刺激を通して自律神経をゆるめ(副交感神経が優位)、リラグゼーションを感じる。

        自分の内側につながって、呼吸、心拍、意識、感情などが統合して調和していく感覚を得る。

        あるがままの自分を慈しむことで、自分自身に返る・・・自分の心と体が確かにここにあること、貴い命の感覚を取り戻していく、何がしたいのか、どこに行きたいのか、誰とともにしたいのか・・・外の情報などによる大きな揺れをだんだんと小さくして自分軸に戻していく。

        誰かとつながる前に自分につながる。

        自然災害、コロナなどの感染症、経済不安、不安定な国際関係などから、ここ数年社会的にも受け入れられている。

 

以上のようなことを確認した後、自分の体に実際に触れてみました。耳、顔、頭から胸 、肩から指先、そして肋骨、お腹、腰、太腿から足先までのロングストローク。できたら目を閉じて、自分の呼吸音に耳を澄ませ、手の感触にも意識を向けてみました。その後はリズミカルなタッチを試してみました。自分の好きなリズムと圧でトントントンと全身をタッピング。心が軽やかになるイメージです。

 

 

 少し休憩した後、次は呼吸に意識を集中させる練習をしてみました。人は何気なく過ごしている時には、いろいろな考えが巡り、もの思いにふける特徴があります。それはとても普通なことですが、その思考の中に急激な不安や後悔、心配事が入り込むと、そのことばかりに執着して思考の出口を失ってしまうことがあります。その結果として心を病むことも少なくありません。揺れ動くマイナスの思考から一旦離れるために何かに集中する方法を知り、練習することは、この時代を生きぬくために必要だと思うのです。

 

◇意識的な呼吸法の練習

 私たちは、生まれてから命が絶えるまで無意識のうちに呼吸をしている。呼吸をするということは生きるということ。その大事な呼吸に十分に意識を向けることで集中力をアップしよう。

        自然呼吸(鼻から吸って鼻から吐く)

        完全呼吸(鼻から吸って鼻から吐く 吸う長さより吐く長さを少しでも長く、できれば2倍に)

        片鼻呼吸法(右手の親指と薬指を鼻におく→右閉じて左で吐いて吸って止める→左も同様)

        生理的なため息(両手を肋骨に添えて肋骨の上下運動、広がりなどを確認しながら呼吸する。吸って、さらに肺の容量いっぱいに吸い切って、フーっと一気に吐く。脳科学の分野で取り入れられる呼吸法、ストレスマネジメントに役立つ)

  

◇呼吸しながら動いてみよう

 体の動きに呼吸を合わせてみる。腕や足をあげる、側屈する、前屈する・・・一つ一つの動きに吸う、吐くを合わせてみると、筋肉の伸びや縮み、肺が空気でいっぱいになる感覚、息を吐く時のリラックス感、肩や肩甲骨の周囲のほぐれなどを実感する。また、普段使っていない部分の痛みなどにも気づく。

 

◇セルフハグ 体と対話してみよう

・手を左の肩に、左手を右の肩において自分をハグしてみよう

・大きく呼吸5回

・自分へのメッセージ(素直に出てきた自分におくる言葉)を投げかける

・自然な呼吸をしながらそのメッセージを受けとめよう

・胸の前でゆっくり合掌

・自分の内側に消えることのない光のエネルギーがあることを確信しよう

 

今日もこの豊かな空間で、仲間とともにセルフケアの練習ができたことに深く感謝します。この後も皆様の穏やかで優しい気持ちが続きますように・・・外の刺激に揺れ動いても、また内側の自分に戻ってこれますように・・・

本当にありがとうございました。

 

 

💛参加された方からの感想💛

 

・静かな空間でやさしいタッチをするうちに、急いで出かけてきたことを忘れ、気持ちがきりかえられた。呼吸を整えることは大事だと思った。

・自分のからだにさわりながら、自分と対話できた。

・からだを伸ばしたり、縮めたりすることで、痛めている腰が楽だと感じる瞬間があり、サプリメントに頼るよりもこのように向き合う方が効果的ではないかと思った。

・からだへのメッセージでは、「いつもありがとう」に加えて「もっと頑張って~」と伝えた。

・呼吸をしながらゆっくり動かしていると、自分のからだのいつも使う部分と使えていない部分、さわれていない部分をあらためて知った。「お疲れさま~、これからも仲良くしていこうね」と伝えた。

 

皆さま またお会いしましょう!

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー

 種を蒔く:#672,663,602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313





#678 2026328

 

矢倉真由子からあなたへ

 

「人間万事塞翁が馬」ということわざが、最近よく頭に浮かびます。

 

人生は良いことも悪いことも予測できず、後になってみないと分からない…などの意味がありますが、年を重ね、まさにそうだなと実感する瞬間が増えているように思います。

 

物事を判断していく過程で、自分の心の声に耳を傾ける時、目先のことに影響を受け過ぎることなく「静かにその流れを受け入れることも時には大事」と思える気持ちのスペースが、少し広がったのかもしれません。

 

子どもたちが歩んでゆく未来にもさまざまな出会いがあるでしょうが、広い視野と見通しを持ちながら、柔らかな感覚で乗り越えてもらいたいなと思います。

 

プロフィール:blue earth green trees 子育てカフェ プロジェクト・リーダー

種を蒔く:#626,601,580,571,561,554,542,528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

 




#677 2026328

 

岩﨑  裕保からあなたへ

 

福井からのレポートに触れてSDGsを改めて考えた

 

「種を蒔くNo471」でご紹介した福井の山崎さんから、メールが届きました。日本の使用済みMOX燃料を再処理すると伝えられていた仏の再処理工場の建設がとん挫したということで、迷走プルトニウム:もんじゅ使用済み核燃料再処理に暗雲 仏施設の新設計画が白紙に | 毎日新聞 という記事が添付されていました。

山崎さんは「使用済みMOX燃料の問題をどう説明するのか・・・とにもかくにも仏への移送(再処理のため)も不可能になりました。つまり、使用済みMOX燃料について高浜での永久保管が確実になったわけで、どのようにも言い逃れできなくなりました。プルトニウム混合燃料を使ったプルサーマル運転も不可能ということになり、再処理工場の稼働もつまりは不可能ということで、いよいよ核燃サイクルの化けの皮が完全にはがれてしまいました」と書いてます。

 

電力製造の結果出てきたゴミの処理の仕方が確立していないのであれば、それは「未完成」な技術だと言わねばなりません。原材料が何で、どういう過程で電気ができるのかは定まった工程があるので、誰がその作業をしようと同じ結果にならなければなりませんが、その途中で思わぬこと(事故)が起こることがしばしばあります。これも未完の技術の証です。半世紀も前から指摘されてきたことですが、(電力を)製造するための技術ではあっても最終段階が詰められていない、すなわち「トイレのないマンション」であると言われ続けてきた半端な技術である原発に、科学という用語を引っ付けて「科学技術」などと呼ぶことはできないと思います。

 

問題をベールで覆い隠して見ないふりをしたり、課題解決のための取り組みを先送りしてきた無責任体質に見切りをつけて、新たな一歩を一刻も早く踏み出すようにしないと取り返しがつかなくなってしまうということで、SDGsを共通言語として歩み出したはずなのですが・・・ もう少しラディカルに言ってもいいのなら、SDGsは「持続可能な開発目標」ですが、本当は「持続可能な開発の条件」と考えるべきだったのではないでしょうか。「この活動は、目標の〇番に合致してる」とか「〇番はこの程度までは出来た」「〇番はまだぜんぜん出来ていない」といった風に語られがちですが、必要なのはこの地球を持続不可能にしないための条件、すなわち私たちが今しなくてはならないことであって、目標ではない――たとえば「平和」は目標ではなく、安寧な暮らしのための条件です。だからこそ各国政府は国内実施計画を作って対応することになったハズでした。(SDGsの前身ともいえるESDが動き出す頃に、オーストラリアの研究者が「ESDは政府(の思考や行動)を変える機会である」と言っていたことを想い出します。)「配慮・善意(といった感性)」のレベルではなく、「SDGs前文」のタイトルにあるように”Transforming Our World“すなわち「私たちの世界を変革する」には「構造」を造り替えていくことが要です。その主体は「市民」です。「お任せ民主主義」ではアカンのですから、冷静で創造的な教育にこそ力を入れて、柔軟な思考で対話ができる市民を育んでいくことは、決して遠回りではありません(が、私たち自身がそういう市民であること――あるいはそういう市民になること――は喫緊の課題です)。

 

奈良市大倭町に約60年前にハンセン病回復者のために建てられた宿泊施設「交流(むすび)の家」があります。そこを加藤登紀子さんが訪れたというニュース( 「負け続けることを続ける」60年前ハンセン病回復者のために大学生らが建てた「交流の家」 加藤登紀子さんがあらゆる分断をなくすために語り歌う(RSK山陽放送) - Yahoo!ニュース )を見ました。その中で詩人の金時鐘さんが「市民運動というのは、負け続けることを続けること」と言っています。そう、継続に意味があるのです。でも、「持続可能な開発」のための動きには、負けるという選択肢はあり得ません――力を合わせて持続可能な条件を整えていくしか道はありません。少なくとも持続不可能を推し進める側に身を置かないでいたいと思います。

 

プロフィール: blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#670,661,630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48

 

 

 




#676 2026328

 

白幡利雄からあなたへ

 

AMDA社会開発機構(アムダマインズ)の白幡です。いつも当団体を通じて、厳しい社会状況におかれている人々へ思いを寄せていただき、ありがとうございます。ミャンマーに駐在している南條昌康からメッセージが届きましたので、ご紹介したいと思います。

 

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南條昌康より

 

2011年の民主化以降、「アジア最後のフロンティア」として注目を集めたミャンマーですが、20212月の政変により政治的な対立と武力衝突が各地で続き、社会はいまも深い混乱の中にあります。国民生活は深刻な影響を受けており、医療や教育といった基礎的な社会サービスも十分に機能しない状況が続いています。私たちのような民間レベルでの国際協力の重要性が一層高まっていると言えます。

人口約5,400万人のこの国では、5歳未満児の死亡率が出生1,000人あたり40人(WHO2022)、妊産婦死亡率は出生10万人あたり185人(WHO2023)と、依然として厳しい保健指標の数値が示されています。政治経済の不安定さは、まず妊産婦や幼い子どもたち、そして貧困層の女性といった、最も弱い立場に置かれた人々に影響を及ぼします。先行きが見通せない今、国の制度や公的支援だけでは十分な対応ができない分野が数多く存在しています。

これらの問題に対し、私たちが取り組んでいる事業の一つが、「シャン州北部マイエー郡の山岳地帯における母子保健改善事業」です。この地域では、標高8001,400メートルの山間地に点在する250あまりの村々に、約7万人の少数民族が暮らしています。しかし、3割を超える村では、保健医療施設へ行く交通手段が徒歩しかありません。十分な保健知識が普及しておらず、母子の健康に悪影響を与える慣習や迷信が残る地域もあります。

私たちは、妊産婦や2歳未満児の予防可能な疾患や死亡を防ぐことを目指し、地域住民とともに母子保健の改善に取り組んでいます。保健ボランティアの育成や研修の実施、成長モニタリング、離乳食教室の開催、ハエ防止型トイレの建設、水濾過器の設置、野菜の種の配布など、生活環境全体を視野に入れた支援を続けています。保健研修に参加してくれた母親はこんな話をしてくれました。

 

「研修に参加したことで、妊娠中の過ごし方や子どもの栄養について正しい知識を学ぶことができました。学んだことを実践し、元気な子どもを育てられていることが誇りです」

 

知識が力となり、変化が生まれていく。その積み重ねが、地域全体を支えています。

 

ミャンマーは、日本にとって歴史的にも交流の深い国の一つです。困難な状況にある今だからこそ、政治情勢とは切り離した形で、人びとの命と暮らしを守る支援を続けていくことがより一層求められています。遠い国の出来事としてではなく、同じ時代を生きる人々の現実として、ミャンマーの子どもや女性たちのことを、心に留めていただければ幸いです。

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いかがだったでしょうか。これからも現場からの声を皆さんにお届けしていきたいと思います。

 

保健ボランティアが学んだ知識を他の村人に伝える           子どもの成長を確認する




#675 2026328

 

From Antonio Mir Montes to you

 

Electricity has arrived at My Avenir School!

The children at My Avenir School can now use computers thanks to a friend who donated the installation of photovoltaic solar panels. They also have internet access, giving them access to countless educational resources.

 

 

 




#674 2026320

 

ERINA ITOHからあなたへ

 

東日本大震災3.11から15年が経ちました。

思わぬ突然の災害で命を落とされた方々、筆舌しがたい体験と共に人生を変えられてしまった方々、そして今現在もつらい思いを抱えて生きている方々に、目を閉じ、思いを馳せたいと思います。

 

私はどう生きていけばいいか、考えさせられています。

特に気になっていることは、自然の環境汚染です。

核エネルギーによる発電所が爆発して、大きく環境汚染が広がりました。関東地方にも、高濃度の汚染が起こりました。汚染が15年経った今も続いていることが残念でなりません。

 

人間が作り出したエネルギーですが、制御不能になり、壊れた部分は汚染がひどいため、いまだに人が立ちいることができません。緊急事態が今も続いています。

 

そのため、汚染を止めることは難しいと思っています。汚染と共に生きていく、当初は受け入れることができませんでした。しかし、現実はそうするしかない。ならば、どうするか。

 

長崎で核爆弾が落とされた時、爆心地で患者の治療にあたっていた秋月辰一郎医師の逸話があります。病院に運ばれてくる患者や職員に対して、玄米おにぎりをうんと塩辛くにぎる、塩辛いみそ汁を毎日食べさせるように職員に指示しました。結果、それらを食べていた患者は原爆症にならず、職員も働き続けることができたと自身の著書『死の同心円 長崎被爆医師の記録』に書かれています。ミネラル摂取と味噌の解毒作用が鍵だったようです。

このことを知った時、先人の知恵と自然の恵みに驚きの気持ちで一杯になりました。人間が作りだした自然への汚染ですが、自然とはなんと慈悲深いのだろうと感動して、希望を頂くことができました。

 

私は自分や家族の命・健康を守っていくために、今年も自宅で味噌を仕込みました。毎年味が違う手作り味噌ですが、おいしくて、月日が経つごとに色や味が変わっていくのが不思議で気に入っています。

 

現在、西日本では13基の核エネルギーによる発電所が動いています。福井県では40年、 50年を超える老朽したものも含めて7基動いています。世界に稀にみる地震大国の日本で、いつどこで地震が起きるのか、また再び核エネルギー発電所が制御不能になり、子孫代々まで残す2つ目の環境汚染が起きる可能性があると私は思っています。

 

そのようなことは決して起きてほしくないですが、大人がしっかりと現実を直視し、美しい日本の自然や風土、文化、人々の命・暮らしを守る必要があります。汚染はこれ以上起こしてはならない、そのことを胸に抱きながら、3.1116年目を生きていきたいと思います。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。