#673 2026年3月14日
芳島昭一からあなたへ
UNHCRの難民援助活動にお力添えいただいております皆さま方
平素より国連の難民援助活動に多大なるお力添えを賜り、厚く御礼申し上げます。
本日は中東情勢の緊迫化に伴う緊急人道支援のお願いとともに、国連UNHCR協会事務局長の川合雅幸より直近の情勢についてご報告申し上げたく、ご連絡しております。
3月2日、空爆を受けるレバノン・ベイルート ©Ximena Borrazas
現在、中東各地で人道危機が拡大しており、これまでの危機ですでに避難していた家族を含め、新たな避難が発生しています。住まいを追われた人々は、今まさに緊急の支援を必要としています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、地域情勢の悪化を受け、イランやアフガニスタンからレバノン、シリアに至るまでチームを展開し、支援体制を強化しています。
影響を受けている多くの国々は、すでに数百万人の難民および国内避難民を受け入れています。地域における既存の展開状況を踏まえ、UNHCRはこの緊急事態において主導的な役割を担う準備が整っています。現地の人の移動やUNHCRの即応体制については、添付のレターをご参照ください。
このような状況のもと、本緊急対応へのご支援をご検討いただけませんでしょうか。
緊急支援物資は地域各地に事前配備され、国境監視体制も稼働しています。さらに、状況の推移に応じて保護、シェルター、現金給付支援を迅速に拡充できる体制を整えています。このような不安定な局面では、早期かつ柔軟な資金支援が極めて重要です。迅速な人員派遣や命を守る物資の配布、受け入れ・保護体制の強化を可能にし、ニーズが一層深刻化する前に最も脆弱な人々へ支援を届けることができます。
これまですでに大きなご支援を賜っているなか、重ねてのご相談にて恐縮ながら、何卒ご検討のほど謹んでお願い申し上げます。
#672 2026年3月14日
岡本幹子からあなたへ
種を蒔く 保健だより 「飛蚊症」 R8.3.9
皆さま、こんにちは
梅の花満開の知らせが届く気持ちの高まる季節となりました。春はそこまできています。
またまた孫のスーちゃんは9か月となり、移動はハイハイですが、つかまり立ちがしっかりして、引き出しからものを引っ張り出す遊びを楽しんでいるようです。お母さんに見つかるとニヤッとするので、
イタズラという意識があるのかなあ?届かないと思うと踏み台を持ってくるあたりは、ただ者ではないかもとかすかに期待してしまう私、マミタンです。でも、このところ人見知りが激しく、お母さんがいないと泣き出してしまうので、ますます子育てが大変な時期ですね。1日3回の離乳食、まだまだ母乳もミルクも必要、おむつ、お風呂・・・もちろん家事もして。旦那さんが早く帰ってきてくれるのは何よりの助けだそうです。まあ、持ち前の明るさと粘り強さでうまくのりきるでしょう。これまでどおり、今この時を大事に丁寧に過ごしてほしいなと思います。
その応援になるのかどうかわかりませんが、2月末に両家の家族が集合し、スーちゃんの初節句のお祝いをしました。せまい部屋に10人が集い、お寿司にヤンニョムチキン、サラダ・・・などをいただいて、笑いの止まらない時間となりました。
さて、今回の保健だよりのテーマは「飛(ひ)蚊症(ぶんしょう)」です。昨年の夏、床掃除をしていてふっと上を向いた瞬間、黒い輪が左目の前に飛び始めました。大きい、真っ黒な輪・・・血管が切れたかと焦りましたが、見え方は普通・・・とにかく眼科に行こうと思い受診しました。長時間の検査の後、医師は「いわゆる老化現象です」とにこやかにおっしゃいました。今日の今日まで自分には関係ないと思っていた現象が始まったのです。老化は突然にやってくると実感しました。もしかすると遅らせる手立てもあったのかもと思い、今回皆さまとともに振り返ってみたいと思います。
「飛(ひ)蚊症(ぶんしょう)について ~実態と対策~」
飛蚊症とは、視界に蚊が飛んでいるような影が見える現象です。60歳前後になると発症する例が多くなり、特に近視の人ほど発症しやすいといわれています。既に感じている方もおられるのではないでしょうか?痛みや視力低下などもないため、年のせいと放っておくと、網膜剥離や眼底出血などの重大な目の病気を見逃し、失明してしまうこともあるので、必ず受診して原因を明らかにすることが重要です。
【飛蚊症の原因】
原因は、目の中の大部分を占める硝子体(しょうしたい)の濁りです。
私たちは物の色や形を光の情報として取り入れています。角膜、瞳孔を通過した光を水晶体で屈折させ、硝子体を経て、網膜の黄斑に焦点を結び、その情報が脳に伝達されて、像として認識しています。硝子体は、眼球内にある透明のゼりー状の組織です。この硝子体が変化することによって濁りが生じると、網膜に陰が映り、目の前をちらつくようになるのです。この現象の起こり方から、飛蚊症は、「生理的飛蚊症」と「病的飛蚊症」の2つに分けられます。
(1) 生理的飛蚊症
主に加齢に伴って硝子体が変化することによって起こります。一般的に40歳くらいになると、水晶体の内部に液体がたまった空間のようなものができ、徐々に大きくなります。そのため硝子体が縮小し、濁ることがあります。また、たまっていた液体が流れ出ると、硝子体の容積が急激に減少し、硝子体が網膜と接する面から剥がれてしまいます。このことを「後部硝子体剥離」といい、剥がれた面には濁りがあるため、飛蚊症が突然に始まるのです。
(2) 病的飛蚊症
① 網膜裂孔(もうまくれっこう)、網膜(もうまく)剥離(はくり)
硝子体が剥離する際、網膜が引っ張られて、網膜に穴が開く「網膜裂孔」ができることがあります。この状態を放置すると、網膜が剥がれる「網膜剥離」になる可能性があり、病状が進行すると視野欠損や視力低下など重篤な状態を引き起こしかねません。網膜に痛覚がないため、飛蚊症がサインになります。
② 硝子体(しょうしたい)出血(しゅっけつ)
糖尿病や高血圧、外傷などによって硝子体の中に出血することがありますが、軽度な場合は飛蚊症として認識されることがあります。影がしだいに濃くなってきたり、目の前に幕が垂れるように見えたりする場合は、硝子体出血が疑われます。
③ ぶどう膜炎(まくえん)
ぶどう膜とは、「虹彩(こうさい)」「毛(もう)様体(ようたい)」「脈絡(みゃくらく)膜(まく)」の3つの組織の総称で、これらに起る炎症を「ぶどう膜炎」といいます。この場合も飛蚊症が現れることがありますが、他にかすみがかかって見えたり、まぶしさを感じたり、視力低下や痛み、充血が起こったりします。
【飛蚊症の症状】
視野の中で虫が飛んでいるように見えたり、糸くずが舞っているように見えたり、ゴマ状のブツブツが見えたりします。硝子体の濁りの大きさや量、場所によって見えるものの形や大きさ、数などが違ってきます。この浮遊物は眼球内にあるため、目を動かすのに合わせて一緒に動いて見えます。
いつもは気にならなくなっても、明るい場所や白い大きな背景、青空などを見る時にはっきりと現れることが多いようです。いずれにしても、目の前にちらちらと浮遊物が見えると、不快ですし、精神的ストレスとなりかねません。
【飛蚊症の対策】
(1) 飛蚊症を自覚したら、まずは眼科を受診しましょう!
「生理的飛蚊症」の場合は、日によって浮遊物が見えたり見えなかったりし、いつの間にか症状が気にならなくなることもあります。加齢によるもので特に治療方法はなく様子を見ることになります。
しかし「病的飛蚊症」の場合は、病気に応じた治療が必要です。飛蚊症の症状だけでは判断できないので、まずは眼科を受診しましょう。
(2) 飛蚊症といわれたら、定期的に目の検査を受けましょう!
視力検査、眼底検査などの結果、病気がなかった場合は、心配せずに通常の生活をおくり、医師と
相談のうえ、定期的に検査を受けて、病気の有無を診てもらうとよいでしょう。もちろん浮遊物が増
えたり、大きくなってきたりする場合は、すぐに眼科を受診しましょう。
【目のセルフケア】
◇しっかり睡眠
◇ドライアイの点眼薬は、防腐剤の入っていない使い切りタイプがおすすめ
◇帽子やサングラスなどで紫外線から守る
◇もちろん画面の見過ぎはNG…1時間続けたら15分の休憩を!
◇疲れ目に蒸しタオル・・・副交感神経が優位となり脳もリラックス
◇ぼーっと遠くを見る・・・無理に焦点を合わせなくてもよいので負担軽減
◇全身のストレッチ・・・気になることも手放して緊張をゆるめよう
◇緑黄色野菜、根菜類、海藻、黒ゴマ、果物などで、ビタミンA、B、E、Ⅽを摂取し、酸化防止
みなさま、いかがでしょうか。
急にきた私の飛蚊症は「生理的飛蚊症」で、普段は忘れていることもあります。眼科の先生には、1年に1回は検査を受けるようにといわれているので、夏頃に受診しようと思っています。年とともに体のメンテに費やすことが多くなり、面倒ではありますが、これからも元気に活動するためには仕方ありませんね。目の健康のためにも筋肉づくりは大切と聞いたので、スクワットはしよう、ヨガも続けようと思うところです。
三寒四温の向こうに春が来ていますね!また胸を張って、元気出していきましょう!
それでは、また!
プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#663,602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313
#671 2026年3月8日
板東充彦からあなたへ
跡見学園女子大学心理学部の板東です。
普段は学生に臨床心理学を教えていますが、戦争と平和について、小さい頃からずっと関心を抱いています。
私は今、アメリカコミュニティ心理学会(通称SCRA:Society for Community Research and Action)国際委員会に所属しています。
国際委員会が主催し、下記2つのウェビナーイベントを開催しました。YouTubeで動画配信をしていますので、関心のある方はぜひご覧ください。
===
1.ガザ・エフェクト:脱植民地的闘争からグローバルな解放へ
ガザの支援を行う2人のセラピストが、長期にわたる現地でのメンタルヘルス活動を元に語ります。
https://www.youtube.com/watch?v=tQfkvl_izk4
2.語られないスーダン戦争:誤解と国際的無関心、そして草の根の抵抗
スーダンの活動家と研究者が、過酷な内戦下にある現地の人々と共に実践しているコミュニティ支援の現実を語ります。
===
※言語は英語ですが、YouTubeの下部「設定」(歯車マーク)を選択し、字幕→自動翻訳で日本語の設定をすると、日本語の字幕をつけて視聴できます。
ガザやスーダンやイランは、日本からは「遠い世界」の出来事のように思えるかもしれません。
その理由としては、直接関わる人がいないから、あるいは「目を伏せていたい」という心の反応があるかもしれません。
私が若い頃(30年以上前)、「アメリカは世界の警察官」だと習いました。「頼れるお父さん」のような存在として素朴にアメリカを信じ、世界を良い方向へ導いてくれるのだと思っていました。
「そうではなかったんだ…」という現実を知るのはつらいことです。
でも、現実を知ることからしか、私たちは次に進むことができません。
「世界のリーダーたちはなぜこんな簡単なことが分からないんだ」と言いたくなりますが、「簡単なこと」を扱うのがもっとも難しい、ということが最近よく分かります。
私たち一人一人は無力かもしれません。
でも、与えられた環境で、それぞれの日々の中で、最善を尽くして生活することはできます。
多くの人が、それぞれの場所で誠実に生活をしています。
混迷の時代ですが、人とコミュニティの力を信じ、希望をもって前へ進みましょう。
※動画の詳細
===
1.ガザ・エフェクト:脱植民地的闘争からグローバルな解放へ
https://www.youtube.com/watch?v=tQfkvl_izk4
ガザの人々の抵抗、Sumud(アラビア語で、不屈の精神。堅忍)、そして精神的なレジリエンスが、良心・連帯・主体性のグローバルな覚醒を促してきた過程を「ガザ・エフェクト」と呼び、国境を越える現象として捉えます。
サブリナ・ルッソ博士は、道徳的・共同体的・実存的ウェルビーイングを支えきれなくなったグローバルな新自由主義、および資本主義システムの失敗に対する、心理的かつ社会政治的応答を検討します。
ガザでの闘争は、地理的境界を超え、世界的な意識の再覚醒を促し、連帯と道徳的刷新の実践として、解放の心理学を再定義します。
サマ・ジャブル博士は、個人的トラウマを超えて展開する現象を論じ、歴史的抑圧、集団的レジリエンス、及び道徳的意識の相互作用を検討します。
パレスチナにおいて、拷問、政治的暴力、制度的抑圧の被害者と向き合ってきた数十年にわたる臨床経験を踏まえ、歴史的・植民地的トラウマを理解するための枠組みを提示します。そこでは、Sumud(堅忍)が心理的資源であると同時に、社会的抵抗の様式として位置づけられます。
【登壇者】
サブリナ・ルッソ博士(Dr. Sabrina Russo):イタリア系パレスチナ人の臨床・コミュニティ心理学者。パレスチナ・アラブ・アメリカン大学 助教。心理療法士・研究者。
サマ・ジャブル博士(Dr. Samah Jabr):東エルサレムおよびヨルダン川西岸で活動するパレスチナ人精神科医。ジョージ・ワシントン大学 医学・行動科学部 精神医学 臨床准教授。元パレスチナ自治政府保健省メンタルヘルス部門責任者。
2.語られないスーダン戦争:誤解と国際的無関心、そして草の根の抵抗
本ウェビナーでは、スーダン戦争に関する支配的で誤解を招く言説に異議を唱え、国際社会の沈黙と不作為に着目すると同時に、スーダン市民の現実生活を中心に据えることを目的とします。
国際的なシステム構築が失敗する中における草の根組織、相互扶助ネットワーク、緊急対応チームの展開に学びます。
【登壇者】
サデイア・アルラシード(Sadeia Alrasheed):スーダン人人道支援リーダー。スーダン国内およびチャドの避難民コミュニティに命を救う支援を提供する草の根組織「難民のための希望と避難所(Hope and Haven for Refugees)」創設者兼事務局長。
スライマ・イシャク博士(Dr. Sulaima Ishaq):スーダン人材資源・社会開発省国務大臣|心理学者、ジェンダーに基づく暴力(GBV)及びメンタルヘルス・心理社会的支援(MHPSS)専門家。旧スーダン文民政府において女性に対する暴力対策ユニット(CVAW)を統括した経歴を持つ。
===
#670 2026年3月7日
岩﨑 裕保からあなたへ
水と土
昔読んだ(ハズの)本を読み返すことがあります。1985年出版の室田武『雑木林の経済学』を読み始めました。そこで提起されている問題は今につながっている、というか解きほぐされないまま放置されてきたことが分かります。
第1章「雑木林のエコロジー」では炭焼きの話から始まって、原子力は石油多消費社会の寄生木で近代人の自殺・他殺行為の現れであることを説いています。原子力もそして太陽エネルギーも水と石油なくしてはあり得ないという落とし穴に気づくことを促しています。ウラン鉱石を採掘するにも、核燃料を製造するにも、原発を建造したり放射性物質を保管・管理するにも、その原動力は石油であり、冷却・洗浄するのは水であること、太陽電池の素材となる半導体を作るには大量の石油とできる限りきれいな水が不可欠です。
このことは、熊本と北海道で現在進行中の半導体工場のことを思い起こさせてくれます。そして、室田は「“夢のエネルギー”などと未だに宣伝されている核融合発電が・・・とてつもない石油浪費とトリチウム(三重水素)などの放射能汚染に帰結する」と1983年に書いています――高市政権はコレにずいぶん熱を上げていますが・・・
地下の資源を取り出すことは母(なる大地)の内臓を取り出すことであるからしてはいけないし、太陽の火も盗んではいけない、とネイティブ・アメリカンが言っていたかと思います。
くわえて、1984年に谷中村について触れて、熊沢蕃山を評価しています――輪中集落としての谷中地域の繁栄の礎石の一つが蕃山が作った堤であったとしています。この蕃山堤の破壊のあとに田中正造が谷中村に入りました。蕃山は小富裕(ある人だけが利益を得ること)ではなく大富裕(すべての人の生活の条件が向上すること)が大事と説きました。森林伐採禁止は小富裕の助けにはなるが大富裕にはつながらないから、森林を豊かに保全していくことで山村の人たちだけでなく下流の農民にも豊かさをもたらすという考えです。中央集権的な参勤交代は地域の可能性をダメにする、武士が帰農すれば農民の生活が安定し藩の文化や経済も活性化するとまで言っていますから、幕府にとっては許せない批判だったことでしょう。
これに刺激されて、足尾銅山について調べてみました。鉱山開発によって有害物質が空気中にも地中にも流出されて、周りははげ山になり、崖崩れが起こり、有害物質を含んだ水が栃木・群馬・埼玉まで流出しました。明治中期の2度の洪水が発端となって、その鉱毒を沈殿させ無害化する目的で渡良瀬川遊水地――東京ドーム700個分――が作られ(谷中村は消滅し)ました。鉱毒対策ではなく治水のためという言説もありますが、それはまさに後付けというものです。1973年の閉山後も使われなくなった坑道などから今も鉱毒は流れ続けていて、それが下流に流れ出ることがあってはならないのです――遊水地の土壌には今も重金属が含まれています。2011年3月11日には堆積場の一つが決壊し、渡良瀬川下流から基準値を超える鉛が検出されましたし、遊水地で液状化が見られ、亀裂も生じました。足尾鉱毒事件はまだ終わっていないのです。
こうしたことを知ると、福島の原発の事故(事件というべきか?!)のことに思いがつながり、終わりの見えない作業をし続けることの大変さに気が遠くなります。
第2章「核時代を超える脱石油文明の処方箋」では上述のような状況を作らないための方策を探れるのか、と期待をしながらこれから読んでいきます。
大江健三郎の『ヒロシマ・ノート』の中にある「ピカは人が落とさにゃ落ちてこん」という言葉を思い出しました。「落とさにゃ」を「作らにゃ」に置き換えると、こうした問題の根っこが見えてくるように思います。
プロフィール: blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。
種を蒔く:#661,630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48
#669 2026年3月7日
ルミカからあなたへ
第36回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト
1月・2月の距離をご報告下さった皆さん、ありがとうございました。
今回、15人の皆さんから「歩いた、走った、泳いだ、自転車に乗った」距離をご報告いただきました。合計距離は「3,950.833km」です。
1月・2月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会へお届けし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。
第1回~第35回 265,972.777km
第36回 3950.833km
第1回~第36回 269,923.61km
ここ最近していなかったのですが、最近けん玉を再開し実施しています。けん玉は下半身の筋肉もつかい、集中力も高まります。技をするたびに鳴る木の音色も好きで、何よりみんなで気軽に楽しくできることも魅力のひとつです。
気温の変化が多い季節ですので、体調に気をつけてお過ごしください。
次回は3月・4月の距離を5月にご報告下さい。
松井おさむ ポルトガルとスペインの国境
参加者のお声
・対立や紛争が広がることで、大切な命が失われ、難民・避難民となってしまう人が増えていきます。家族や仲間の皆さんと安全に、少しでも安心できる環境で過ごしてほしいと祈ります。
・世界のさまざまな場所で、あたたかい関係や平和に繋がる文化や風土を育てようと力を注ぐ人々がいます。異なる考えや価値観の人々を力で排除するのではなく、お互いが譲り合いながら生きていけるような術を身につけたいと思います。
・ポルトガルからスペイン巡礼の旅に行ってきました。旅の前日は不安で一睡もできず、道中も毎日違う2段ベッドのユースホステルで気が張っていたのか睡眠時間3、4時間で眼が覚めてしまっていましたが、風邪もひかず歩き進められ、無事に帰ってくることができました!集落から山へ、山から集落へ、昇ったり下ったりを繰り返し、いくつもの橋を越えて到着しました。
毎日朝起きたら雨で、脚のマメ、肩骨の皮膚の腫れ、山での濃霧、冠水した道…いろんな事がありましたが、見る風景、道中出会った人たち、思いがけない素敵な出来事がたくさんあり、恵まれた旅となりました。
下記は書きとどめた日記の一部です。
~2026/1 ポルトガルの道~
Walking alone at my own pace,
with someone ahead of me or behind.
Even on the same path,
everyone carries something different.
I wasn’t searching for anything,
but looking back, I realize I had been given so much.
It wasn’t always easy. my journey was full of serendipity.
・3月…なんかウキウキ。まだ冷たい風はふくけど、柔らかな日差しをちょっとうつむいて「クリスマスローズ」が咲いている。
「サクラソウ」も咲き出した。
「春よ来い」「もうすぐ春です」・・・「春が来た」
また、歩くのが楽しくなる。
・暖かくて春が来たようです。今日は娘のとこに泊まって朝から公園に行き、いちごの植え替えなどして過ごしてます。
プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー
種を蒔く:#658,646,632,618,609,598,589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126
#668 2026年3月7日
木村直子からあなたへ
2026年3月の詩
「生きる理由」 新川和江
数えつくせない
この春ひらくつぼみの一りん一りんを
若いうぐいすの胸毛のいっぽんいっぽんを
だからわたしは 今日も生きている
そうして明日も
歌いつくせない
喜びの歌 悲しみの歌 そのひとふしひとふしを
世界じゅうの子供たち ひとりひとりのための子守歌を
だからわたしは 今日も生きている
そうして明日も
歩きつくせない
人類未踏の秘境どころか いま住んでいる
この小さな町のいくつかの路地裏さえも
だからわたしは 今日も生きている
そうして明日も
汲みつくせない
そこのない桶をあてがわれているわけでもないのに
他人の涙 わたしの涙 この世にあふれる水のすべてを
だからわたしは 今日も生きている
そうして明日も
愛しつくせない
きのうも愛した 昨日も愛した けれどもまだ
口いっぱいにはしてあげられない あのひとを
だからわたしは 今日も生きている
そうして明日も
#667 2026年3月1日
東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you
ピンクのクリスマスローズの花やミモザの黄色い小花が庭のいつもの場所で開き始める季節、草木が早春の訪れを教えてくれます。一年の日々を経て、今年もいつものように元気に咲く姿にエネルギーをいただきます。自然の中にみられる色は多様で、それぞれのあり様が伝わってくるそれぞれの美しい色に心動かされます。
皆さん、いかがお過ごしですか?
お一人おひとりが届けて下さるメッセージを読みながら、一枚の写真を見ながら、お声を聴きながら、それぞれの在り方に、"Love, Peace, Freedom and Diversity"を感じています。
世界のさまざまな場所に不穏な空気が流れ、対立や紛争が生じている時だからこそ、私たち自身の心の中に、そばにいる人たちとの関係に、海の向こうにいる人たちとの関係に、各コミュニティに、社会に種を蒔き続けていく必要があるのだと感じます。気づきや対話を通じてお互いの違いを受けとめ、共通する深い部分を大切に、お互いを育て合うことにチャレンジし続けることが平和や幸せにも繋がっていくのだと感じています。
1月は名古屋に暮らす息子夫婦のもとに男の子が誕生しました。義娘は1年間の育児休暇を取得し、息子も短いながらも育児休暇を取得できる期間は、埼玉と奈良への里帰りはせずに二人で頑張りたいとのことで静かに応援する日々がスタートしました。義娘と息子が夫婦として、母と父としても育て合う関係性をそっと見守りながら、サポートが必要な時には名古屋に駆けつけ、孫の抱っこをしたり、オムツ替えをしたり、ミルクをあげたりしながら、一瞬一瞬を楽しんでいます。人はここから成長していくのだったなあと、孫と見つめ合う時間にあたたかさに包まれ、命の重みと尊さを感じています。
2月はedge2025ファイナルが開催されました。種を蒔く#664にedge事務局の宮武さんが、#665に今年のファイナリストのおひとりである矢澤さんが関連するメッセージを届けて下さっています。社会課題解決に仕事で取り組みたいと考える若者たちを応援するコミュニティをつくろうと、2004年に有志が集い、edge(entrance for designing global entrepreneurship)の第1回を開催しました。一人ひとりが事業プランに辿り着いたプロセスをお聴きしていると、それぞれの人生で出会った苦しみや辛さや喜びなどが伝わってきて、何を大切にしている人なのか、どこへ向かおうとしているのか、一人ひとりのそのままのあり方が感じられます。21年の間に多様な個人•団体が多様な社会課題解決に向けて協力し合い、支え合うコミュニティが育ち、チャレンジする人•応援する人の輪が広がっています。私自身も出会う方々からたくさんの気づきをいただき、学び続けています。ひとつの社会課題は別の社会課題と繋がっており、みんなで協力し合いながら前に進んでいく必要があると感じます。edgeだけでなく、すべてのコミュニティには人と人の出会いと繋がりがあり、お互いの成長を応援し合える多様な種がたくさん蒔かれていることがわかります。
社会課題が溢れる世界に誕生する国内外の一人ひとりは、時に躓き、時に心沈む日があると思いますが、そばにいる人の温もり、その存在を感じながら、自分の内側にある力に気づき、立ち上がり、また一歩一歩進んでいけますようにと祈ります。子どもたちが安心感に包まれながら自他を信頼することを覚え、個人も組織も社会もより健康的な方へ促していこうと思えるようにと願います。大人たちもまた安心感の中でホッとする時間を体感し、それぞれにできることを見つけていけるといいですね。
今年も2ヶ月が過ぎました。春夏秋冬、それぞれの季節を感じながら、お一人おひとりとお会いできる時間、声を聴き合える時間をこれからも楽しみにしています。
I hope you, your family and your friends are managing, safe and well. Please find the beauty and love in nature, people and the world, take a good rest and enjoy your days.
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#655,649,629,623,613,603,596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#666 2026年2月22日
奥田鹿恵子からあなたへ
この度、ホンジュラス事業を離任し、日本に帰国しましたことをご報告します。
4年間の駐在中、都市部では道路の整備やショッピングモール・住宅・ガソリンスタンドの建設がどんどん進む一方、地方部の様子には大きな変化はありませんでしたが、貧しいながらも村人たちはよく笑い、限られたモノの中で知恵を働かせながら暮らしていました。妊産婦さんに対する保健指導や、農家さんの作物栽培状況を確認するなどで訪ねる先々で「オレンジ食べていき、コーヒー飲んでいき」と言って温かく迎えてくれる人びと。道ですれ違う知らない人同志も「Hola! Buenas!(やぁ、こんにちは!)」と気軽に挨拶をかわします。そんなヒトとヒトとのつながりを感じながら、たくさんの思いやりと優しさに触れてきました。国レベルで仕組みを改善することの大切さは常々感じていますが、小さい規模でも村人とあーだこーだ言いながら草の根レベルで活動に取り組む方が、私には合っているようです。
今後はアムダマインズの岡山本部で勤務します。異なる国や民族間の相互扶助と世界平和について考えながら、個人として、NGOとして、どのように貢献できるかを追求し続けたいと思います。引き続き、ご支援・応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
奈良に帰省する際など、また皆さまにお会いできることを楽しみにしています。
プロフィール:AMDA社会開発機構海外事業運営本部プログラムコーディネーター
種を蒔く:#641,581,572, 532,491.439.390. 267.103
学校菜園を支援しているトロブリート小学校にて
#665 2026年2月14日
矢澤久美からあなたへ
はじめまして、愛知県豊橋市にあるNPO法人Mixup の矢澤と申します。今回は、東口さんからご紹介をいただき想いを届けさせていただきます。東口さんとのご縁は、「edgeビジネスコンテスト2025」です。私はファイナリストで、東口さんは審査員。一期一会のとても良い出会いをさせていただきました。
『The Personal is political』
私は20年間公立小学校で教員をしておりました。現在は放課後等デイサービスを運営しています。
2003年から2005年、青年海外協力隊としてアフリカのジンバブエで生活しておりました。日本とは全く異なる生活、文化、価値観の中で、「人間が生きること」はどういうことなのか?を深く考えるようになりました。
帰国後、日本生活や学校教育の現場の中で様々な違和感(逆カルチャーショック)を拭えず、息苦しさをずっと抱えていました。日本は忙しすぎて人間の思考を奪います。学校教育も子どもに寄り添いながら、自立を促す思考を一緒に考える時間は全くなく、教育の目的が学力や進路といった成果に偏り、子どもが社会の中でどう生きるかという視点が欠けているのが現実でした。それでも教員として、目の前にある課題やトラブルに対応することに精一杯で、私自身も自分を見失っていました。「何に苦しんでいるのかわからない」これは、かつての私自身の痛みであり、今、多くの子どもたちが抱えている悲鳴でもあります。何に苦しんでいるのかわからない状態が、人をどれほど無気力にするかを、私は身をもって痛感してきました。だからこそ私は教壇を降り、学校の外側から、息苦しさを抱える子どもや若者たちが一息つける場づくりをしています。
2020年NPO法人Mix upを立ち上げました。非日常的にごちゃまぜの世界を楽しむ場づくりをしています。2023年には、放課後等デイサービス 体験学習教室 のよりんkupiを設立。人との繋がりから子どもたちの療育を行っております。今後は、子どもたちが大きくなって就労する部分で生きづらさを感じることが多いため、若者支援を考えております。福祉サービスだけでなく、福祉サービスが利用できないグレーゾーン・不登校経験者の若者がスムーズに社会に適応できるよう支援する社会資源をつくろうと悪戦苦闘中です。(実は、この部分が東口さんとお会いできたビジネスコンテストに出していたプランです)その後は、福祉サービスでの就労移行支援、キッチンカー、農業など様々な事業を組み合わせて多世代・多文化交流ができる場づくりへ向かっていこうと考えております。人と人の繋がりを大切にして、人の温かさを未来へとつなげ、より良い社会の実現に貢献していきたいと思います。
#664 2026年2月2日
― edge2025ファイナルのご案内 ―
はじめまして、edge事務局の宮武です。
今回は、東口さんから紹介をいただき、お知らせをさせていただきます…
「この世の中や社会で生きていく中で、もやもやする気持ちを感じることがある。」
「少しの変化があれば、生きづらさを感じる人が減るかも知れない」
そんな気持ちを少しでも抱いたことがある方がいれば、
ぜひ知ってほしい場があります。
それが、ソーシャルビジネスプランコンペ edge のファイナルです。
edgeは、社会課題に向き合いたい人たちが集まり、
半年間かけて自分の想いやアイデアを磨いていくコンペです。
参加しているのは、学生だけでも、起業家だけでもありません。
会社員の方、地域で活動している方、「まだ何者でもない」と感じている方もいます。
edge2025ファイナルは、
そうしたプレイヤーたちが、今の等身大の言葉で
自分のこれまでとこれからの挑戦を語る場です。
完成された事業計画を披露する場、というよりも、
「ここまで悩んできたこと」
「うまくいかなかったこと」
「それでも続けたいと思った理由」
そんな背景を全て共有される時間だと感じています。
だからこそ、そばで皆さんの取り組みを聞かせていただくと、
「この人、すごいな!」だけではなく「自分にも、何かできるかもしれない」
そんな気持ちが、ふと芽生える瞬間があります。
edgeのファイナルは、一般公開のイベントです。
社会課題に詳しくなくても、
ソーシャルビジネスをよく知らなくても、大丈夫です。
ただ、
誰かの挑戦に立ち会ってみたい
今はまだ小さな関心を、少し育ててみたい
そんな気持ちがあれば、十分です。
開催概要
日時:2026年2月7日(土)13:30〜17:15(予定)
会場:QUINTBRIDGE(大阪市都島区東野田町)
対象:どなたでもご参加いただけます(お子様連れの入場も可能です)
参加申込締切:2026年2月5日(木)
👉 観覧のお申し込みはこちら
https://forms.gle/MzwjoVyRXFnfGdpp6
blue earth green treesさんの「種を蒔く」という言葉のように、
edgeもまた、
「すぐに何かを成し遂げる」ことより、
問いを持ち、芽が出る瞬間を待つことを大切にしており、
近い想いをもって活動している、と感じています。
ぜひ、ご関心のある方はお申し込みください。
会場でお会いできることを、心から楽しみにしています。
#663 2026年1月18日
岡本幹子からあなたへ
種を蒔く 保健だより 「冬の健康管理について」 R8.1.20
皆さま、こんにちは
あらためまして、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
不定期ではありますが、こころとからだの健康にかかわる話題をお届けしていきたいと思います。また相変わらずの私的な近況報告にもおつきあいくださいね。
早速ですが、昨年6月に生まれた孫のスーちゃんは7か月となり、ハイハイが始まったかと思うとつかまり立ちに興味を示し、目が離せなくなってきました。年末年始に久しぶりに会った時、1日2回の離乳食、夕方泣き、人見知りと、成長の証ではありますが、泣き止まない瞬間に困惑するおばば様です。
普段の日中は、スーちゃんと二人で過ごす娘ですが、時間を見て散歩や買物に出たり、子育て支援センターのイベントに参加したりして、気分転換と情報収集に努めているそうです。そして、時に家事が進まなくても「ま、いいっか…」とペースを子どもに譲る子育てに、「それ、大事よね・・・」と感心するとともに何でもまっしぐらだった若い頃の自分を反省し、ちょっと複雑な気持ちになるのです。しかし反省ばかりしても仕方ないので、気分を変えて1月2日に宇治の人形店にお雛様を見に行きました。お正月休みもあっという間に終わり、それぞれの日常を過ごしているところです。
さて、急な寒気の到来に怯えながら過ごすこの季節ですが、皆さまはいかがおすごしですか?今回の保健だよりは、冬の健康管理について大人の視点でみていこうと思います。
「冬の健康管理について~過ごし方に注目してみましょう~」
1 冬の「かくれ脱水」を予防しよう
脱水症というと、夏のイメージですが、湿度が低く空気が乾燥する冬こそ、気がつかないうちに体の中の水分が不足し、自覚のないまま脱水状態に陥ることがあります。これを「かくれ脱水」といいます。
◆予防するためには
〇冬もこまめな水分補給が大切です。まずは、朝起きた時、寝る前のコップ1杯の白湯。起きている
間は、ストローで吸うくらいの量をこまめに補給することをお勧めします。
〇食事もメニューに温かいお味噌汁やスープを取り入れましょう。
〇運動の後、お風呂の前後にも水分補給を意識しましょう。
〇汗をかくことが少なく、喉の渇きも感じにくい室内では、エアコンの温度設定
や湿度対策に気をつけましょう。
2 「冬バテ」を意識しよう
冬に起る漠然とした心身の不調(気分が重い、身体がだるいなど)のことを「冬バテ」といいます。
冬は気温がさがることに加えて、空気が乾燥したり、室内外の寒暖差が大きかったりするなどから体調を崩しやすい季節です。この時期に心が重くやる気が出なくなる場合も多く、注意が必要です。
(1) 冬バテの原因
◆日照時間の減少
日照時間が短くなることで「セロトニン」の分泌が減ることが最大の原因と考えられています。「セロトニン」は「幸せホルモン」と言われ、ドーパミンやノルアドレナリンといった神経伝達物質をコントロールして、心を安定させる働きがあります。また「睡眠ホルモン」と言われる「メラトニン」の分泌や、食欲のコントロールにも関わっているため、セロトニンが減少すると、気分が落ち込む、イライラしやすいなどのうつ的な症状や睡眠トラブル、過食といったことが生じるようになります。
◆寒さ・寒暖差
寒くなると血行が悪くなり、冷えや肩こりなどの不調が現れやすくなります。また、暖房のきいた室内と寒い屋外の寒暖差が大きくなり、体温調節を行う自律神経が過剰に反応してバランスを失い、疲れやすい、だるいといった不調が現れます。
◆食生活の偏り
イベントも多いことも加わって、味が濃くカロリーの高いメニュー、炭水化物が多くなりがちです。また甘いものも食べたい季節であり、野菜不足のうえにカロリー過多となります。そのためビタミンやミネラルなどの栄養素が不足し、体調も不安定になりやすく、免疫力の低下にもつながります。
(2) 冬バテの症状
◆心の不安
気分が落ち込む、イライラしやすいなど
◆睡眠トラブル
眠気が強い、朝スッキリ目覚めない、寝つきが悪い、夜中に目が覚めるなど
◆過食
食欲が増し、甘いものや炭水化物をたくさん食べたくなるなど
◆だるい、疲れやすい
疲れやすい、倦怠感があるなど
(3) 日常的に対策を
◆毎朝、一定の時間に起きよう
日光をあびて「セロトニン」の分泌を促す
カーテンを開ける、照明をつけるだけでも効果あり
◆栄養のバランスを整えよう
「セロトニン」のもとになるアミノ酸を多く含む大豆製品や、乳製品、野菜などを意識して摂取する
◆体を動かそう
血行がよくなり、気分も転換できる
◆入浴
熱すぎないお湯にゆっくりつかると、副交感神経優位になり、リラックス効果がある。
3 冷えをため込まない・・・東洋医学の見地から
大人の冷えをため込み、放置していると様々な不調や病気の原因になるといわれています。冷えは万病のもと。年齢とともに冷えの症状は進んでいきます。冬に限らず日々意識して過ごしましょう。
(1) 冷えの症状は年齢とともに深まる(血→水→気)
◆20代は「血」の異常・・・自律神経の働きで血管が収縮し、液体成分が先に流れ、血球成分がス
ムーズに通り抜けることができないために、血液の粘度が高くなる。手足の冷えや肩こりなどあり
◆30代は「水」の異常がプラス・・・血管収縮の結果、血液中の液体成分が血管を通過し、その部分は水っぽい血液になる。そのため血管の外にある水分が血管に戻りにくくなるので、むくみが生じる。
胃痛、頭痛、めまいなどあり
◆40代はさらに「気」の異常がプラス・・・自律神経の働きが悪化し、体全体の不調が現れる。動悸や不眠、イライラ、集中力の低下などあり
◆50代では「血」「水」「気」すべてのバランスが崩れて複合的に症状が現れる・・・頭痛、吐き気、抜け毛、倦怠感などあり
(2) 意識して冷えを予防しよう
◆防寒対策でからだの外側から冷やさない。
特に首の後ろ、お腹の周り、足首は冷やさないようにしよう。足の内側のくるぶしの上にある三陰交というツボを押すと、冷えの解消に効果的といわれている。
◆コーヒーや緑茶など体を冷やすものは、夜は控えよう。
◆からだを温めるのに役立つのは入浴。冷えた時は足湯も効果大
(3) 具体的な対策
◆靴下、レッグウォーマー・・・五本指靴下も試してみよう。
◆天然素材の肌着・・・老廃物を吸収排出する働きがある
◆半身浴・・・40℃ぐらいのお湯に胸の下あたりまで浸かって、20分から30分過ごしてみましょう。
無理せず、15分くらい入り、シャンプー、からだ洗いをした後でまた15分入るという方法もあり。
◆寝る時の湯たんぽ・・・足先だけでなく全体がぽかぽかしてよく眠れる。
◆食べ物・・・生姜は体を温めてくれる
◆ストレッチ・・・たまに体を動かしてほぐし、血行をよくすることも忘れずに!
◆リラクゼーション・・・ゆったりした呼吸は、副交感神経を優位にして緊張がほぐれ、
血行がよくなり、からだが温まる。
◆睡眠・・・睡眠中に分泌される成長ホルモンの働きで、体力回復、免疫力アップ
皆さま、いかがでしょうか。寒いとついつい背中を丸くして温かい部屋にこもりがち・・・食べてはゆっくりして、愛犬の散歩も夫に任せきりの私。大好きなヨガも家ではできず、呼吸は浅くて速い…ダメダメですね。今一度生活を見直して、冷えをため込まないようにしようと決心しました。
大寒を迎え、寒さのピークはこれからです。水分補給と冷え対策でのりきりましょう。
それでは、また!
プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313
#662 2026年1月18日
法眼裕子からあなたへ
盲目の詩人、小泉周二さんが出演されたドキュメンタリー番組を共有したいと思います。
小泉さんの優しい語り口と素敵な詩に心が温まる内容になっていますので
皆様ぜひご視聴ください。
https://doranekokaruta.com/suiheisen-dream.mp4
プロフィール: Encounter Groupが大好きで企画開催しています。
#661 2026年1月18日
岩﨑 裕保からあなたへ
『第21回SDGs勉強会~東日本大震災をふりかえり、援助について考える』
□ 3.11をふりかえる
・どこで、何をしていましたか・
・第一報は、どこで、どう知りましたか?
・その時、何を感じましたか?
について参加者一人一人が発表をし、震災のニュースを聞いてどんな気持ちだったかも話し合いました。
□ クイズ
Q1 2011年5月の段階で「スーダン、日本、アフガニスタン、ハイチ、コンゴ民主共和国」に共通する特徴は何でしょう?
答:人道支援を受けている上位5か国(日本は5月では2位、年間総額では1位)
Q2 日本に支援を申し出た国・地域はいくつでしょうか?
答:5月25日現在で157ヵ国・地域
申し出件数:政府間=374件、民間=1484件(ワールドビジョン、セーブザチルドレン、救世軍、かつて日本で学んだ人たち、姉妹都市・・・)
最終的には世界191国・地域のうち174ヵ国・地域からの支援があり、そのうち119ヵ国が日本のODA対象国でした。また35の最貧国からも支援がありました。
【国際協調・国際協力には共に生きていくという大切な意味があります】
参考:海外からの支援に対する感謝 | 復興庁 東日本大震災発災10年ポータルサイト
□ 支援・協力
「(個人的に)届いたメッセージ」「(個人的に)発信したメッセージ」「あなたが要請されたり見聞きした支援・協力」「あなたは実際にどんな支援・協力をしたか」についての話し合いをしました。
□ 民間による支援
・3月22日には670以上のNGOが関わる。そのうち60は国際協力NGO
・国際協力NGOは海外での「緊急救援」の経験がある――何をどうすべきか知っている、そして被災地の状況は海外の現場と重なる
・戸惑う教育現場:自主教材作成・実践を身に付けられていない教師群
核・原発を扱わないESD・SDGs(→原発再開)
平和・国際協調・民主主義に基づく良い関係がベース
□ 国際協力の始まり
赤十字(1863) Save the Children (英、1919)
国際労働機関ILO(1919)
国際連盟:戦争防止のための平和機構としての国際連盟(1920)
国際司法裁判所ICJ(1921)
Oxfam(英、1942)
IMF、世界銀行←ブレトンウッズ会議(1944)
□ 戦時・戦後の日本の状況のふりかえり
・戦争を仕掛けた側としての日本:米国による海上封鎖、ポツダム宣言を無視→
原爆投下、米国による占領
・戦後賠償:サンフランシスコ体制(米国の冷戦戦略=対共産主義)の下で戦後賠償を行わず(フィリピン、ベトナム、インドネシア、ビルマを除く)経済協力を行う
→ODAにつながる
□ 日本が受けた支援~敗戦から復興へ
米国=1946年からガリオア(占領地域救済政府基金)、1949年からエロア(占領地域経済復興基金)を通じて合計18億ドル現在価値で約12兆円相当、内13億ドルは無償)が供与。通貨安定、国鉄、電気通信、電力、海運、石炭などの原資。
世界銀行=1953年から借款受入【1966年までに合計8億6,290億ドル】
経済発展の基礎となるインフラ及び基幹産業、特に道路、電力、鉄鋼整備に大きく貢献―例えば、黒部第四水力発電、愛知用水、東海道新幹線、東名・名神高速道路など
1990年に返済終了
ララ物資(46~52)、ユニセフ(49~64)など=食料品や学用品、医薬品な
どの提供、子どもたちの衛生改善
□ 日本のODA
・1954年、ODAを通じた国際協力を開始。日本が国際社会に復帰し、責任ある行動をとっていく決意であると同時に、戦後賠償の一環でもあった
・1989年には世界一の援助大国。
さまざまな批判:「援助対象国の発展よりも、日本企業の利益や日本経済の発展を優先し、援助の見返りを期待した」「日本の援助によってさまざまな環境破壊が起きている」
・ODA予算は1998年から削減が始まり、日本経済の成長が頭打ちになったこともあいまってODAの削減傾向は続き、2011年には、1997年のピーク時の半分以下
第一次安倍内閣と3.11以降下がり続ける
ジェンダーギャップ
報道の自由と同じ傾向
賃金の推移
所得・賃金は上がらず。
この10年で売り上げは98%で企業の利益は163%
(法人税率:1984年=43.3%、2018年=23.2%)
軍事費
日清戦争時は予算の70%、日米戦争時は予算の85%
アジア太平洋戦争での日本人の戦没者230万人、そのうちの61%(140万人)は飢餓者
ソ連(の軍人)と中国(の民間人)の犠牲者の主な加害はドイツと日本
5兆円でできること
・大学授業料の無償化: 1.8兆円
・児童手当の高校までの延長と所得制限撤廃: 1兆円
・小・中学校の給食無償化: 4386億円
・年金受給権者(4051万人)全員に1人年12万円を追加で支: 4兆8612億円
・医療 公的保健医療の自己負担(1~3割)をゼロに: 5兆1837億円
・消費税 10%税率から2%引き下げ: 4兆3146億円
平和度指数
2025年:12位 2024年:17位
報道の自由、ジェンダーギャップなどと同様の傾向だが、それ以外でも
・エネルギー自給率80%以下、食糧自給率40%以下
・地震:世界ではM9.0に備えるべきとしているが日本はM7.8を想定
・武器輸出(戦車・護衛艦・ミサイルなど)を可能にる:「死の商人」になって儲ける
・「非核三原則」の見直し(持ち込ませずを削除)
ユニセフ子どもの幸福度の結果:日本の分野別順位2020
<総合順位は20位/38>
精神的幸福度(37位)精神的幸福度生活満足度が高い15歳の割合
15~19歳の自殺率
身体的健康(1位) 身体的健康5~14歳の死亡率
5~19歳の過体重/肥満の割合
スキル(27位) 数学・読解力で基礎的習熟度に達している15歳の割合
社会的スキルを身につけている15歳の割合
SDGsで言われてきた「環境」「社会」「経済」のバランスがとれているかという点からすると、日本社会の状況は安心にはなかなか距離があるように見えます。そしてSDGsのもう一つの重要なテーマである「協働(パートナーシップ」があまり見えないのではないでしょうか。
「国民を食わせること、絶対に戦争をしないこと」と菅原文太が言ったことはとてつもない旗印ではなくだれもが目指したいことなのではないでしょうか。
なお、1944年12月の東南海地震と1945年1月の三河地震については被害に関する情報は、人々に動揺を与え士気にも影響するとされ、規制されました。戦時では災害さえそういう扱いを受けるのです。当たり前の平時こそが大切です。
プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。
種を蒔く:#630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48
#660 2026年1月17日
奥田鹿恵子からあなたへ
今週はAMDA社会開発機構ホンジュラス事業地の母子保健事業で実施している「子どもクラブ」のモニタリングに行ってきました。写真を添付します。
診療所から遠く、バスが通っていない、徒歩か馬のみが移動手段の地域で、歯磨き・手洗い・栄養ワークショップを行いました。何人かの子どもが虫歯だらけだったのが印象的で、供与した歯ブラシ・歯磨き粉でこれからケアをして歯の健康を保って欲しいと願います。
プロフィール:AMDA社会開発機構海外事業運営本部プログラムコーディネーター
種を蒔く:#641,581,572, 532,491.439.390. 267.103
#659 2026年1月17日
神前能理子からあなたへ
昨年はモンゴルに行きましたが、思った以上にチベット仏教の世界でした。また、お坊さん同士はインドから、ネパールから、ロシア南部からなどと国境をまたがって交流が盛んで、引率者の元チベット難民の男性(タシデレのオーナー)も道端やあちこちのお寺で知っているお坊さんと出会い、親しくおしゃべりをしていました。今年はラダックに行く予定です。ラダックにもチベット系民族が沢山住み、難民キャンプもいくつかあるそうです。(懸念する点は4000〜5000m超えと中印国境紛争ラインがすぐ近くにあることですが)
4年前に初めて南インドのチベット難民キャンプに行った頃は股関節を痛めて五体投地ができなかったけど、今はすっかり治り、モンゴルでは馬に乗りました。
#658 2026年1月10日
ルミカからあなたへ
第35回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトご報告
11月・12月の距離をご報告くださった皆さん、ありがとうございました。
今回、20人の皆さんが「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」距離をご報告くださいました。合計距離は5510.077km
になりました。
第1回~第34回 260,462.7 km
第35回 5,510.077km
第1回~第35回
265,972.777km
11月・12月のドネーションを国連UNHCR協会にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。
『唯一無二』・・・・・誰ひとりとして同じ人はいなくて、すべての人が唯一無二の存在であり、特別な存在だと思います。
ご自分に敬意と感謝の気持ちをもち、2026年が皆さまにとって素晴らしい1年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
次回は、1月・2月の距離を3月1日にご報告ください。
◆参加者のお声
・毎年12月に、blue earth green treesのプロジェクトで国連UNHCR協会の芳島さんと、難民認定を受け日本の高等教育機関で学ぶ大学生・大学院生のお話をお聴きしています。難民・避難民になる経緯や背景はそれぞれ異なり、一人ひとりの一度きりの人生が突然辛く厳しい状況に巻き込まれ、大切な家族や友だちと離れ離れになることを想像します。今年も難民・避難民の皆さんと一緒に考え、歩いていきたいと思います。
・1週間後にスペイン巡礼(ポルトガルの道)へひとりで旅立ちます。以前よりいつか叶うならと思っていて、ようやくそのタイミングが来ました。雨季で約2週間のバックパッカーで不安いっぱいですが、挑戦できる時に行ってきます。
どうか無事の帰りを祈っててくださいね。
・25年歩行距離合計は 2575.6㎞、月平均は 214.6㎞、8月・9月が200㎞未達やったけど 年間月平均ではクリアしたよ。数字で振り返るのも面白いね。楽しみながら続けようっと…。
今年も、「歩いて、歩いて、歩いて… 歩いて、まいります!」(笑)
・私は年末年始休暇を利用してサウジアラビアを訪問し、今晩帰国しました。サウジアラビアは観光客の受け入れを開始したのが2019年で、その後コロナがあったため、観光できるようになったのは実質的にはコロナ後です。そのため、観光インフラは未だ整っていない部分はありましたが、それをカバーして有り余るくらい親切な人が多いと感じました。また、想像以上に、日本人観光客が多かったです。
・家族の11月・12月の走行距離は 1084キロ でした。夫は京都マラソン出場に向けて、毎日ランニングに取り組んでいます。一方で私は仕事に追われる時期が続き、運動量がやや減っていました。このように2か月ごとに振り返る機会があることは、わが家にとって健康のバロメーターにもなっています。2月には家族で極寒キャンプを予定しており、トイプードルもお迎えする予定です。また、旧友3人でおそろいの「夢を叶える手帳」を購入しました。今年はときどき立ち止まり、目標ややりたいことを意識しながら、充実した一年にしていきたいと思います。
プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー
種を蒔く:#646,632,618,609,598,589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126
松井おさむ撮影
#657 2026年1月3日
若林暁子からあなたへ
種を蒔く 2025年10月4日
「第34回 種を蒔く人のお話を聴く会」において、「今を大切に生きること」をテーマにお話しする機会をいただきました。私は普段、総合病院に勤務する心理職として、心理アセスメントや心理療法、多職種と連携したチーム医療に携わっています。とりわけ緩和ケアチームの一員として、がん患者さんやご家族、ご遺族、医療スタッフへの心理的支援を通じ、さまざまな価値観や人生観にふれてきました。
突然の病は、将来の見通しを大きく揺るがし、人生の見直しを迫る出来事です。また、その経過の中で、人はさまざまな感情の揺れを経験します。衝撃や混乱、不安や落ち込みが生じる中で、状況を一緒に整理し、意思決定を支え、その人らしさや尊厳を大切にする関わりを続けてきました。時に人生をともに振り返り、大切な人に宛てた想いを文書にすることもあります。それは、その人の尊厳を支え、世代を超えて受け継がれていく営みでもあります。「大切な人に何を伝えておきたいですか」という問いを、参加者の皆さんと共に考える機会となりました。
病気という状況に限らず、私たちは日常の中でも「生きる意味」について思い悩むことがあります。将来を案じること自体は自然なことですが、考え込み(反すう)が長く続くと、心身に負担がかかることもあります。過去への後悔や将来への不安にとらわれがちなとき、「マインドフルネス」――今この瞬間の体験に意識を向けること――は、気持ちを整える助けとなります。不安をなくすことを目標にするのではなく、不安と上手につき合っていくことが大切です。考えることと感じることのバランスを整える工夫や、五感を使って思考の悪循環から距離を取る方法についてお話ししました。
また、「鳥の眼」と「虫の眼」という二つの視点――物事を広い視野で捉えることと、目の前の体験を丁寧に見つめること――を行き来しながら、その人らしさが十分に発揮できるよう、苦痛を和らげたり予防したりする関わりを、多職種で大切にしていることにも触れました。目の前の方々にとって安心や安全を感じられる存在であること、苦悩から目を背けず「一緒に考えます」という姿勢を持ち続けることなど、私自身が大切にしている思いをお伝えしました。臨床の現場では、正解のない問いに向き合う難しさや無力感、悲嘆を感じる場面もありますが、同時に多様な生き方や価値観から多くを学ばせていただいています。
こうした多くの出会いを通じて、人生で起こる出来事はすべて一回性――どれも「一度きり」の体験であり、それらを意識的に味わいながら生きることの大切さを実感しています。困難な出来事に直面したとき、人は自分の中にある力や、周囲とのつながりから支えを得ることができます。日頃から自分を支えてくれるもの(リソース)を大切にし、人とのつながりを保つことの重要性について、参加者の皆さんと共に考える時間となりました。最後になりましたが、このような貴重な機会を与えてくださった東口先生に、心より感謝申し上げます。SHARE HOUSE little treesの素敵な空間で語り合う時間は、心が和らぐひとときとなりました。
#656 2026年1月3日
木村直子からあなたへ 1月の詩
太陽のほとり
石垣りん
太陽
天に掘られた 光の井戸。
私たち
宇宙の片隅で 輪になって
たったひとつの 井戸を囲んで
暮らします。
世界中 どこにいても
太陽のほとり。
みんな いちにち まいにち
汲み上げる
深い空の底から
長い歴史の奥から
汲んでも 汲んでも 光
天の井戸。
(日本の里には 元日に 若水を汲む
という 美しい言葉が ありました)
昔ながらの
つるべの音が 聞こえます。
胸に手を当てて 聞きましょう
生きている いのちの鼓動
若水を汲み上げる その音を。
新年の光
満ち あふれる 朝です。
2026.1.1 瀬戸内海の日の出
#655 2025年12月31日
東口千津子からあなたへ / From Chizuko HIGASHIGUCHI to you
春の訪れを告げるミモザの花芽が、12月から日に日に生まれてきています。冬の間、小さな花芽として必要な時間を過ごした後に、春には鮮やかな黄色の花がふわふわと元気に咲き広がります。
早朝の庭で、小さな花芽たちが仲間どうし育っていくプロセスを見つめながら、私たち人間もそのままの自他のあり方を受け入れ合い、今、生きている時間をよろこび楽しんでいくこと、お互いを支え合って生きていくことがとても大切なんだと感じました。
「2026年がお一人おひとりにとって心豊かな一年になりますように」とお祈りしています。
ミモザの花言葉は「感謝」「愛」「友情」です。お一人おひとりへの「感謝」「愛」「友情」を心に、共に過ごせた2025年を振り返った年末のひととき、とてもあたたかい気持ちに包まれました。
blue earth green treesのプロジェクトにご参加くださった皆さん、各プロジェクトリーダーの皆さん、種を蒔くメッセージや一枚の写真を届けてくださった皆さん、それぞれのあり方で繋がってくださっている皆さんに感謝いたします。
2025年12月に開催しました「第36回種を蒔く人のお話を聴く会」では、国連UNHCR協会の芳島さんとUNHCR難民高等教育プログラムを通じて日本の大学院で学ぶウクライナ出身のソフィアさんがお話をしてくださいました。
ウクライナで起こっている現実、そこに暮らすご家族や大切な人たちが安全に健康に過ごせるように祈り続ける日々、そして自分の夢を大切に追い続け、努力し行動し続ける日々、平和や命について感じることなどをソフィアさんは率直に語ってくれました。
種を蒔く#653にソフィアさんがメッセージを届けてくださっています。「一人ひとりの実体験に耳を傾けることが想像力となり、他者を理解することにつながる」、「この場で蒔かれた小さな『種』がそれぞれの心の中で問いとなり、やがて平和や共生について考え続ける力へ育っていく」、ソフィアさんのひと言ひと言がまっすぐに心に届き、しっかりと刻まれました。
ソフィアさんは日本の物語もたくさん読んでおられ、「生きること「出会うこと」「繋がること」「自他へのまなざし」「平和」「共生」など、文化を超えて私たちに共通するテーマを深く掘り下げて見つめておられます。また音楽への情熱も熱く、人と人、文化と文化、国と国を音楽を通じて繋ぎ、活躍される将来のソフィアさんが目に浮かぶようです。
日本に暮らす外国人の方々お一人おひとりのお人柄やご経験やあり方を知ること、共に暮らすことは、私たち一人ひとりがより豊かな個人内文化を育てることに繋がり、より豊かな日本の文化を紡ぐことにも繋がると感じます。ソフィアさんはじめ、日本に暮らす外国人お一人おひとりを心から応援しています。
種を蒔く#654にメッセージを届けてくれたスペインに暮らす友人のAntonioは、トーゴで孤児になった子どもたちの教育施設をつくり、職業教育までの長期的なプロセスを一人ひとりに寄り添い、自立への道を伴走しています。Antonioとお仲間のあり方と行動力、そして子どもたちのあり方にも心動かされます。国内の友人たちとの絆同様に、海の向こうの仲間たちとの友情も人生のよろこびです。
私たち一人ひとりが世界に開かれたまなざしをもち、さまざまな文化背景の多様なお一人おひとりとの出会いを大切にし、みんなで心豊かな方向へ、しなやかに歩み続けていけるようにと願います。
世界情勢は厳しく、過酷な状態に胸が痛みます。けれども、これからも国内外の繋がる一人ひとりの声を聴き合い、学び合い、Love, Peace, Freedom & Diversityの文化と風土を身近なところから育てていきましょう。まずは自分自身の心の中にLove, Peace, Freedom & Diversityの種を蒔くことからスタートし、そばにいる人と支え合える豊かな関係を築いていけるといいですね。
2025年は築90年の義実家をSHARE HOUSE little treesとして再生した年でもありました。入居者さんたちとの良いご縁をいただき、ミーティングルームにはblue earth green treesのプロジェクトごとに繋がる皆さんが集ってくださり、まるいテーブルでお茶をしながら声を聴き合う時間が深く満たされる幸せなひとときとなりました。古き良き物の価値を見直し、新しさを加え、より良い形で再生し、奈良の町に遺していけることが喜びのひとつになりました。
家族と自分自身の健康面では、日々の丁寧な暮らしを心がけながら、細胞同士がしっかり手を繋ぎ、より良い流れで巡っていくからだを自らつくっていけるようにと再確認できた一年でもありました。自然体で自分らしいあり方、家族と自分にちょうど良いリズムを刻みながら毎日を楽しんで暮らしていきたいと思います。
皆さんとご家族皆様のご健康とお幸せを心よりお祈り申し上げます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
Wishing you, your family and your friends a happy 2026 with love, peace and gratitude.
以下、「ハワイで愛と平和と自由と多様性を想う / Thinking of Love, Peace, Freedom and Diversity in Hawaii」より
Laule'a ラウレア 平和 Peace
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#6649,29,623,613,603,596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#654 2025年12月29日
From Antonio MONTES to you
The orphaned children of My Avenir also recieved gifts this Christmas.
A toy drive was held in some schools in the city of Palma de Mallorca (Spain). The toys were sent to Togo in a container, along with other items, including construction materials and school supplies.
Seeing the children's smiles filled them with peace, joy, and happiness.
We are now finishing construction on the building for Secondary Education, which includes the kitchen and dining hall. The dream of My Avenir is gradually becoming a reality. Thank you so much to everyone who helps us.
#653 2025年12月21日
ソフィアからあなたへ
私はウクライナで生まれ育ち、戦争のない日常を当たり前のものとして過ごしてきました。しかし、2022年にウクライナで戦争が始まり、その当たり前の日々は突然失われました。今回の「第36回 種を蒔く人のお話を聴く会」では、その変化を実際に経験した一人の若者として、自分自身の言葉でお話をさせていただきました。
私は専門家や研究者としてではなく、平穏な生活から一転して戦争と向き合うことになった当事者として、またその現実を受け止めながら生きてきた若い世代の視点から、自分の国の文化や日常、そして戦争によって失われたものについてお話ししました。決して簡単な内容ではありませんでしたが、皆さまが一つひとつの言葉に静かに耳を傾け、真剣に受け止めてくださったことで、安心して語ることができました。
この会は、私にとって「伝える場」であると同時に、「学ぶ場」でもありました。戦争という悲劇だけでなく、地震や津波といった自然災害についての話も交わされ、日本の人々が経験してきた大きな災害と、その後に残された影響について知ることができました。特に、過去に起きた大規模な地震や津波が人々の暮らしや心にどのような爪痕を残したのかというお話は、国や状況は違っても、苦しみや喪失の記憶が世代を越えて共有されていることを感じさせるものでした。
また、難民についてのお話を通して、人がどのような過程を経て難民となり、その後どのような困難に直面するのかを、これまで考えたことのなかった視点から学ぶ貴重な機会となりました。同じ「災厄」であっても、その形や背景によって人々の置かれる状況が大きく異なること、そして支え合いの大切さを改めて考えさせられました。
さらに、懇親会では、国や立場を越えて人と人がつながる温かさを感じました。奈良のお菓子など、心のこもったお土産も頂戴し、日本の細やかな思いやりに触れるひとときとなりました。その温かさは、遠く離れた故郷を思う私の心を、そっと支えてくれるものでした。
私は、このような語りやプレゼンテーションは、一度きりの学びの場で終わるのではなく、より多くの人に共有され、繰り返し語られていくべきだと感じています。一人ひとりの実体験に耳を傾けることが、想像力を育て、他者を理解する力につながるからです。
この場で蒔かれた小さな「種」が、それぞれの心の中で問いとなり、やがて平和や共生について考え続ける力へと育っていくことを願っています。
このような貴重な機会と温かなお心遣いをいただき、誠にありがとうございました。
#652 2025年12月14日
白幡利雄からあなたへ
AMDA社会開発機構(アムダマインズ)の白幡です。気が付けば早や、師走ですね。皆さま、体調など崩されていませんでしょうか。先日は当団体のマダガスカル事業へのドネーションをいただき、ありがとうございました*。
*2025年11月2日開催:「第1回ストレッチとエクササイズ」
ちょうどマダガスカルを担当している林裕美が現地出張を終えて帰国したばかりなので、彼女からの新鮮なレポートをお届けしたいと思います。現在進めている活動は、自家消費分すら満たせない状況にある農家の、野菜の収穫量を増やすための取り組みです。
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林裕美より
マダガスカル事業の担当となって2年。当初から強く印象に残っていることがあります。それは、研修を受けている村人たちの真剣な姿です。現場を実際に訪問する前は、事業への理解を深めるために現地から届く写真をよく眺めていましたが、研修の様子を写したものには、どれもこれも真剣な眼差しと熱心にノートを取る方々ばかり。地方農村部で情報へのアクセスが多いとは言えない中、研修に参加することは新しい学びを得られること。それは自分たちにとって有益なことであると、彼/彼女ら自身が感じているのだと思います。
さて、先日の2回目の現地出張では、農業支援活動に参加している住民にインタビューする機会がありました。彼らに「研修で学び、実践しているのはどのようなことですか?」と尋ねたところ、「種を一か所にまとめて蒔くのではなく、2~3粒ずつ一定間隔を空けてまっすぐに蒔くことで、各作物に栄養が行き渡ることを学びました。ほら!自分も同じようにしています」と、自分の畑を指差して興奮気味に説明してくれる人。突然走り出したかと思うと農具を手に取って戻り、種を蒔くための直径30㎝くらいの穴の中で有機肥料と土を混ぜて見せ、「これが学んだ方法ですよ」と実演してくれた人もいました。学んだ技術を実践して作物がこれまでの経験以上に育っていることを実感しているため、みな嬉しそうに、自信を持って自分たちの取り組みを話してくれました。
次の訪問では彼らのもっと得意気な(?)話が聞けるよう、これからも現地の人々に寄り添った支援を続けていきたいと思います。
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いかがだったでしょうか。また、折に触れて現場での活動の様子をお伝えしていきたいと思います。
研修の様子 研修の成果がつまった畑 学んだ技術を実演してくれる住民
#651 2025年12月14日
岡本幹子からあなたへ
第13回ROUDOKUプロジェクトを終えて 2025.12.7
11月22日(土)。例年より暖かい晩秋、それでも紅葉が深まり、観光客が急増している奈良において、第13回ROUDOKUプロジェクトを行ないました。参加者は6名。
木の丸いテーブル2台をくっつけて、皆さまのお顔を確認しながらすすめました。まずはいつも通り、肩回り、首筋、肩甲骨を呼吸しながらほぐし、緩めたところで準備オッケイ!はじめましての方もおられたので簡単に自己紹介をしました。持参の本などを読む順番決めはジャンケンで!思いの外盛りあがり、今日も豊かな対話がうまれそうだなと感じました。
作品を読む時には、なぜこれを選んだか、理由や意図を語っていただきました。どの作品も興味深く、また意見を交わすうちにさらに自らの思いが深くなるとともに、参加者にも熱いバイブレーションや共感が生まれて、何やら温かいもので全員の胸がいっぱいになりました。今回は、どうやら「本質とは何…」という難解なテーマに沿ったメッセージが集まった時間になったようです。
◆ROUDOKU作品について(皆様の声を交えて)
① 雨音を聴きながら 雨のアンソロジーより 俵 真智のエッセイ
“プールには雨降りながら雨にのみからだは濡れてゆくここちする”
濡れることに変わりはないのに雨水のみに濡れる気がする不思議な感覚をストレートに表した一句。
そういえばそうだなとはっとした。局面によって自分の感じ方が違うことがあることをあらためて実感。
“花を選ぶしばしのあいだきょうの雨を花は喜ぶと店主はいいぬ”
“日照りの雨の傘の内にてこぼしたる涙よなんの役にもたたぬ”
花屋の花に雨が関係あるのか・・・日が照っているのに降る雨のむなしさといったら・・・。主人公の思いをいろいろに想像してみることができる。真実はどこにあるのか…
“自立できざる子の障害をあらためて説かれたる日も米を炊ぎぬ”
事実を知って胸が塞がれるほどにつらい時も、生きるために食事をする人間の生きるリズムに驚きもあり、パワーもあり。ふとした時に心をとめて何気ない感覚を言葉にすると、自分の気持ちが明確になり、暮らしがもっと豊かになるのではないだろうか。またその人にとっての日常的な真実を知ることができるかもしれない。
② ゴッホの手紙
ゴッホが弟テオ、芸術家ベルナールにあてた数々の手紙。作品の構成や色使いなどについての説明、心の葛藤や精神的な苦悩、貧しい生活などが書かれていた。統合失調症もあったであろうゴッホの不器用すぎる生き方に共感し、胸に染みる。ゴッホにとって手紙を書くことは、苦しい心を整理する営みであったのだろう。さらに自分の気持ちを受けとめてほしいという強い願いを感じる。そんな彼の良き理解者であった弟テオの存在は大きく、兄の芸術活動だけでなく人生そのものの支えとなった。そして二人の死後、ゴッホの作品を世に知らしめたのは、テオの妻であったことからも、彼の影響力の強さがわかる。
ゴッホが何かを描く時、純粋さゆえに、その表現の仕方を適切に選べない心のしんどさが、究極の絵画を生んだのではないだろうか。亡くなった後、残されたエネルギーが今も私たちに届けられている。
③ あんなにあんなに ヨシタケシンスケ
子育ては「あんなに…だったのに・・・」の連続。その日々を振り返り、おとなが切なくなる絵本。
人によってはかつて来た道であり、これから行く道である。どの人も共感でき、思いが通じる一冊だ。
「あんなに・・・」という言葉は前向きで肯定的なニュアンスがある。幼い頃は、泣くも笑うも、散らかすも壊すのも一生懸命!生きていることが楽しくて力強い!この気持ちを持ち続けていけるとよいなあと思う。
④ ははがうまれる 宮地尚子(精神科医)
精神科医であり、二人の子供の母親でもある著者が、世の中のお母さん方が抱く不安や悩み、言葉にならない気持ちに寄り添い、温かいエールを届ける一冊。
子育てを振り返ると反省はつきない。その時間は取り戻せないと悩むことも多いが、今できることは何かに気づくことに幸せがあるのではないかとも考える。これからの時間を大切にしたい。子どもには子どもの人生がある。大人が予防的に先回りして助けるよりも、背中を見守り、エールを送る存在でありたい。
かつて子どもが生まれた時、父は生まれたであろうか。しいていえば、大きくなって人生の岐路に立った時にこそ父は生まれたのでないか。思えば子育ての責任を母任せにしてきたかもしれない。母の偉大さを心の中でかみしめた。
⑤ 客観性の落とし穴 村上靖彦
「数値で表してほしい」「エビデンスはあるのか」「それは客観的な考え方か」
現代社会では、数値やデータを判断基準にすることが多いが、人の痛みや不安は一律ではない。数値に支配されている客観性が人間理解を困難にしてはいないか?
例えばがん患者の「痛い」という訴えに対して、検査結果から「痛そうではない」「痛いはずはない」と判断するのは正しいのだろうか。もっと患者と対話し、個別の見立てや手当を考える必要があると思う。医療、教育、心理、福祉…どの場面においても「どうしましょうか」と応じてくれる人の存在が、誰かの支えになる。数字やデータを示すことが信頼性につながるという錯覚。それだけで本質は見えてこない。
出会いを大切にしたい。出会える一人一人を大切にしていきたい。人として一対一の関係を築きながら仕事に向きあう姿勢が素晴らしいと改めて実感する。
⑥ 関西人間関係研究センター紀要第4号より 畠瀬直子先生の言葉について
畠瀬直子先生はカールロジャーズのもとに留学し、長年ロジャーズ理論を研究、実践されてこられた。今年の10月8日に直子先生が入院されたと聞き驚いた。11日に面会し、お話をして回復を祈ったが叶わず、18日にお亡くなりになった。とても率直で自由な印象を受ける方だった。
畠瀬直子先生と初めてゆっくり話したのは北アイルランドのベルファストだった。ベルファストでは長年にわたる宗教対立があり、カトリックとプロテスタント両者の和解にエンカウンターグループ、PCA(パーソンセンタード・アプローチ)でロジャーズらが取り組んだ。
2014年に永眠された畠瀬稔先生と直子先生は研究者としてもパートナーとしても信頼関係を育んでこられた。
ベルファストで牧師としてカウンセラーとして両者の市民と両コミュニティを応援してこられた91歳のマクドナルドさんの「How to love」についての生涯を聴きながら、目を輝かせておられた直子先生の姿が心に残っている。
一人ひとりの潜在力を応援するカウンセリング、自他との出会いとあたたかい関係を促進するエンカウンターグループで自由さや率直さを大切にされた直子先生は、84歳の日々を自分らしく生き、稔先生に会いに駆けていかれたように感じる。
純粋性、自己一致、一人ひとりへの肯定的な関心、受容など、本質を見つめるあり方に心を向けたい。
⑦ 曽根崎心中 徳兵衛おはつ道行 近松門左衛門
今年の大ヒット映画「国宝」の中にも登場した江戸時代の世話物。大坂で実際に起きた遊女と手代の心中事件をもとに描かれた。時代ゆえの厳しい背景もあり、人としての面目を保つため、互いに契りあった深い愛を貫くために「心中」を選ぶしかなかった二人の心の純粋さ、この世と来世をめぐる魂の力強さが、七五調のリズムと古語の美しさをもっていきいきと表現されている。
悲しい結末ではあるが、愛する二人が死をめざすすごさ、美しさが民衆の心をとらえたのだろう。物語が人の感情を揺さぶるために、語り手のリズムや抑揚は大切だ。人生も歌もメロディーやリズムが肝要!
◆次回は・・・
土曜の午後にこの場所を選び、熱く語ってくださった皆様に心より感謝します。安心して対話できるこの空間と仲間の存在に温かいエネルギーと癒しをいただきます。
「本質とは何か・・・」その見極めには、平均値や客観性よりも、個別の愛ある対応にこそヒントがあるのではないか…遠回りでも複雑であっても、一人一人の言葉に寄り添う仕事、暮らし、子育て、仲間との付き合いをしていきたい…そのような気持ちになる時間でした。充実~💓
次回は5月です。ぜひプロジェクト案内をチェックしてご参加くださいね。それではまた!✋
プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#612,602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313
#650 2025年11月30日
小原祥子からあなたへ
◆第19回ひとときカフェレポート
11月22日(土)心地よい秋晴れの空のもと、約半年ぶりのROUDOKUカフェと同日開催のひとときカフェでした。
今回は、ROUDOKUカフェに続く…ではなく、ROUDOKUカフェと合体した、味わい深いひとときカフェとなりました。 お一人おひとりが選んだ作品を朗読。その作品を選んだ理由や想いをお互いに聴き合う時間がどんどん豊かに広がり、ひとときカフェとしての時間も重なって過ぎてゆく…そんな第19回となりました。
その時その時で、人や本、そしてそれぞれの深い想いとの出会いと相互作用が、プロジェクト名を超えて融合したと感じられ、新鮮さとともに、いつもと同じ心地よさとぬくもりをも感じられる、特別な時間となりました。ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。
次回は3月28日(土)の予定です。 皆様のご参加をお待ちしております。
プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#631,615,607,583,564,545,533,499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7
#649 2025年11月16日
東口千津子からあなたへ/ From Chizuko HIGASHIGUCHI to you
SHARE HOUSE little trees前の南天が紅く色づいてきました。
9月・10月もお一人おひとりとゆっくり声を聴き合うことができ、心に残る時間を過ごすことができました。
第5回Love, Peace, Freedom & Diversity コンサート、第5回一枚の写真から、第43回&第44回子育てカフェ、第34回&第35回種を蒔く人のお話を聴く会、第4回奈良PCAグループ、第34回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトのリーダーの皆さん、参加者の皆さん、ご協力をありがとうございました。
10月4日(土)は「第34回種を蒔く人のお話を聴く会:若林暁子さん」&「第35回種を蒔く人のお話を聴く会:奥田鹿恵子さん」を開催しました。
若林さんは大学院修了後、学校法人山口学園(2025年現在はECCコンピュータ専門学校/ECC国際外語専門学校/日本語学科/ECCアーティスト美容専門学校/ECC学園高校に4つの相談室8人の非常勤カウンセラー)の相談室チームに勤務され、4年間一緒に仕事をしました。その後、大学病院で緩和ケアの仕事を中心に精神科で18年、心理士として積み重ねてこられています。「一回性」・「今を生きる」あり方、あたたかく凛としたあり方で緩和ケアを選択された患者さんとご家族の皆さんを支えられ、信頼で繋がるチームの皆さんと一緒に過ごしておられる日々が伝わってきました。
奥田さんはAMDA社会開発機構ネパール事務所を経て、2025年度現在、ホンジュラス事務所でがん検診の普及向上などの健康支援、教育支援などに尽力されています。コミュニティで対立する両者の間でスペイン語で仲裁の役割を担われることもおありで、優しい佇まいの中に強い信念をもち、しなやかに過ごしておられる日々が伝わってきます。毎年、一時帰国をされる際に貴重なお話を聴かせていただいています。
若林さんと奥田さんと参加者の皆さんと聴き合ったお話の中で、緩和ケアを選んだがん患者さんとご家族とどのように共に過ごすのか、また自分だったらどのように有限の時間を過ごしたいのか、について静かに見つめる時間がありました。
10月8日(水)、心理・教育の分野で大きな貢献をしてこられた畠瀬直子先生が日本バプテスト病院緩和ケア病棟に入院されたことをお聴きし、大変驚きました。6月まで定期的にKNC(関西人間関係研究センター)の「出会いの広場」(KNC事務所が閉じられてからは福島区民センター)でお会いしており、いろいろなお話を聴き合っていました。
息子さんから面会のお声がけをいただき、10月11日(土)、いつも通りに会えますように、一瞬一瞬を大切にできますようにと願いながら病室に伺いました。 「研究会の皆さんに出会えたことを感謝している。私の人生で皆さんに出会えたことは喜びや。」とのメッセージをお預かりしました。
アメリカのCarl Rogersの元へご夫婦で留学され、日本でエンカウンター・グループ及びPCA(Person Centered Approach/パーソンセンタード・アプローチ)の種を蒔き続けられた畠瀬稔先生・直子先生それぞれの貢献は、多様な個人の内側にある力が発揮できるような勇気づけとなり、組織やコミュニティが個人を尊重し、より健康的な風土となる促進に繋がりました。
「ありがとう。これが最期になるかも。」とおっしゃった後、まっすぐに見つめられたので、私もまっすぐに気持ちを返し、握手をして病室を出ました。
10月18日(土)、直子先生は84歳の生を閉じられました。直子先生が繋がられている研究会の皆さんにはメッセージをお伝えしましたが、blue earth green treesのコミュニティで直子先生と繋がっておられる方々には、このHPを通じてお伝え致します。私自身も畠瀬先生と直子先生それぞれのあり方から学び、それぞれのメッセージを見つめ続けています。
2014年12月に永眠された畠瀬稔先生に会いに駆けて行かれた直子先生を感じ、今ごろはお二人で散歩をしながらお話を楽しんでおられる場面を想像しています。
私が直子先生と初めてゆっくりお話したのは、2008年の北アイルランドのベルファストでした。2003年の「鋼鉄のシャッター」の翻訳後、町の人々へのインタビューのため、畠瀬先生からお誘いいただき、現地でお二人に合流しました。直子先生の自由で率直なあり方に出会い、食事の時間やインタビューの合間にいろいろなお話を聴き合いました。
ベルファストで出会った方々の中に、牧師さんでありカウンセラーでもある91歳のDick McDonaldさんがおられました。カトリックとプロテスタントの両方のコミュニティに対して、またそこで暮らす人々に対して深い愛情を注いでおられるお話をお聴きした時、直子先生は瞳を輝かせてDickさんを見つめておられました。Dickさんは「今がいちばん綺麗な時期だから」とローズ・ガーデンに連れて行ってくださいました。多様な一輪一輪の薔薇を見つめながら、直子先生、畠瀬先生、Dickさんと歩いたローズ・ガーデンでのひとときが美しい時間・幸せな時間として今も心に残っています。
有限の人生の中で出会えたお一人おひとりと過ごせる時間、今を大切に生きていきたいと思います。
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#629,623,613,603,596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#648 2025年11月15日
竹田一義からあなたへ
「社名変更と子どもたちの絵本展示会イベントのお知らせ」
この度、私たちは「一般社団法人いろどりあつめ」から「一般社団法人ライフキャリア絵本協会」へと社名を変更いたしました。
「いろどりあつめ」という名前は、私たち夫婦(竹田一義・理恵)が絵本を通して歩み始めた原点にある名前です。
コロナ禍で廃業寸前だった頃、絵本を描き始めた私は、描くなかで、自分自身を振り返り、「本当に大切にしたいもの」や「これから歩みたい方向」を見出すことができました。
そして、自分の物語が表現される絵本をきっかけに、語り合いが生まれる光景をたくさん見てきました。
この体験を通して、絵本表現には
「自己理解」と「対話」を促す力があることを実感し、絵本表現に心理的アプローチを取り入れたコミュニケーション手法を考案しました。
学校教育、不登校支援、ハンディキャップをもたれた子どもへの支援、企業研修など、様々な分野で活用いただける様になりました。
絵本は自分を物語る場をつくることができる。
自分を物語ることで、自分に光を当て、「誰もが自分らしく生きれる社会をつくりたい」その思いで活動を続けています。
新しい社名の「ライフキャリア」という言葉には、仕事のみならず、家庭・地域・趣味・役割など、人生を形づくる意味が含まれています。
絵本を通して「自分の物語」を描くことは、まさにその人のライフキャリアそのものに触れる営みだと考えています。
「理念がまっすぐに伝わる名前へ」と一歩踏み出しました。
これからも、絵本表現、そして文化活動を通して、「自分を物語る場」をつくり続けていきたいと思っています。
どこかの場で、皆さまとご一緒できますことを、心より楽しみにしております。
さいごに、私たちが昨年から開催しているイベントのお知らせをさせていただきます。
『100冊の手づくり絵本』
子どもを中心に約150冊の手作り絵本を展示します。150通りのあたたかな物語を感じていただけたら幸いです。
・日時:2025年11月24日(月・祝)11:00〜17:00
・会場:ゼスト御池 河原町広場
(京都市役所前の地下街)
・入場:無料
#647 2025年11月8日
木村直子からあなたへ
11月の詩
もくせいの灯 金子みすゞ
お部屋にあかい灯がつくと、
硝子のそとの、もくせいの、
しげみのなかにも灯がつくの、
ここのとおんなじ灯がつくの。
夜更けてみんながねねしたら、
葉っぱはあの灯をなかにして、
みんなで笑って話すのよ、
みんなでお唄もうたうのよ。
ちょうど、こうしてわたしらが、
ごはんのあとでするように。
窓かけしめよ、やすみましょ、
みんなが起きているうちは、
葉っぱはお話できぬから。
2025.11.1 大阪市旭区にて
#646 2025年11月8日
ルミカからあなたへ
第34回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトのご報告
9月・10月の距離をご報告下さった皆さん、ありがとうございました。今回は22人の皆さんから「5721.192km」を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。
第1回~第33回 254,741.508km
第34回 5,721.192km
第1回~第34回 260,462.7km
9月・10月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。
少しずつ寒くなり、季節の移ろいを感じています。季節はお野菜、果物にも感じていて、最近はさつまいもを焼き芋にして美味しく頂いています。
心地よい風を感じながら外を歩いてみたり、運動も食事も季節を感じながら皆さまも素敵な日々をお過ごしください。
次回は、11月・12月の距離を1月5日にご報告ください。
参加者のお声
・月200㎞+
9月から 再挑戦…って言ったけどアカンかったなぁ。でも エエやん って思うようになったよ。
長い距離を歩くことが目的やなくて、歩けるから視えること、感じること… 多面体で楽しむことが大事やと。そして ちょっとは挑戦することもね。
あと…継続やね。
・快適に思える秋が短くなりましたね。カナダにいた時も、夏が終わるといきなり冬が来るようだったのを思い出します。
・明日、長居競技場で視覚障碍者駅伝があり私も伴走ガイドで5年ぶりに出走するため、一緒に走るブラインドさんと頑張りました。その人とは12年前に駅伝一緒に出ましょうと依頼されたのですが、タイミングが合わずお互い色々あって、今回となりました。「細々とでも続けていれば叶うんだね。」とお互い言いながら練習を積んできました、練習の成果がレースに出るといいなと思います。
・早くも11月
いきなり半袖から上着を羽織るような冷え込み 一足飛びに季節が進みました。
奈良は正倉院展でますますの賑わいでしょうか
・家族みんなで関西万博に何度も足を運びました。たくさんの国の方々、文化にふれ、一緒に楽器を演奏したり、子どもたちも多くの刺激をもらったようです。次の大阪万博もまた家族全員で行けるように、健康に気をつけて過ごしたいと思います。
・歩行距離が少なかったのは風邪をひいた後で 体に気をつけたり、自転車に切り替えたりしたせいも あるかもしれません。 でも 自転車と 歩くのとでは 体の使い方は違うのを感じます。 やっぱり あるかなくてはと思っています。
市民運動の関係で 行政と 関わることが 多くなりました 。めんどくさい し 市は動かないし 、というのはありますが 話をすると お互いに 考えていることや 立場などが分かります。 こんな身近なことに なぜ関わってこなかったのだろうと思ったりもしますが 忙しいし 、情報も少ないし 市民の感覚も 変わってきているのでしょう。高齢者ががんばらないといけないのかも。
松井おさむ撮影、富山県黒部ダム
プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー
種を蒔く:#632,618,609,598,589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126
#645 2025年11月3日
栗田佳典からあなたへ
テラ・ルネッサンスについて
ウガンダ北部では、反政府勢力である「神の抵抗軍(LRA)」が1980年代後半〜2000年代にかけて約20年にわたって活動を行い、子どもが兵士として動員されたり、女児は強制結婚・労働させられたりしました。 また2006年以降LRAはコンゴ民主共和国等で戦いを続けていましたが、 近年では、当時誘拐され子ども兵として従事した一部の人々(現在は成人)がウガンダ国内へ帰還しています。
2005年からテラ・ルネッサンスはウガンダ北部・グル地区で、「元子ども兵」=幼少期に誘拐され、兵士になった子どもたち(現在は成人している大人)、およびその家族や近隣住民に対して社会復帰支援プロジェクトをおこなっています。
プロジェクトでは、元子ども兵が社会復帰に向けて必要な能力を身に付けること(識字・基礎教育・職業訓練)を目標に、職業訓練を進めています。洋裁や木工大工の技術を身に着け、お店を経営したり、工房に就職して収入を増やしています。
プロジェクトでは、社会復帰に必要な能力(識字・基礎教育・職業訓練)の習得を目標に、洋裁や木工などの職業訓練を行っています。修了後には、自ら店を開業したり、工房に就職して収入を得るなど、生活の再建を進める人も多くいます。
一方で、元子ども兵たちは「誘拐された被害者」であると同時に、「加害者」として見られる側面もあり、帰還後、地域の人々から差別や偏見を受けることもあります。
そのため、テラ・ルネッサンスでは支援対象を元子ども兵に限らず、近隣の貧困家庭にも広げ、共に学び、対話やカウンセリングを通じて相互理解と関係再構築を図ってきました。
こうした取り組みの結果、地域住民との関係は改善され、卒業した元子ども兵たちは「支援を受ける側」から「支援を担う側」へと変化しました。
中には地域のリーダー(町内会長)として活動したり、困っている人を助ける立場になった人もいます。
学びや訓練を通じて、自らの内にある力を育むこと。
対話を通じて、他者を理解し、関係性を取り戻していくこと。
その「内なる力」と「外とのつながり」が相乗効果を生み、どんな困難も乗り越えていけるのだと、私はウガンダの人々から教えられました。
今回のご寄付はテラ・ルネッサンスが行うウガンダでの元子ども兵の社会復帰支援に活用されます。
あたたかいお気持ちをお届けくださり、ありがとうございました。
#644 2025年11月3日
栗田佳典からあなたへ
若草中学校で取り組まれている探究学習は、実践的で、未来に活きる学びだと関わるたびに感じています。
生徒の皆さんが自らテーマを見つけ、掘り下げ、実際に足を運んで人に話を聞いたり、調べたり、観察したりする。そして得たことを自分の言葉でまとめ、発表する。その一連のプロセスは、今後あらゆる学びの場面で活きる貴重な経験だと思います。
内容だけでなく、伝え方にも工夫が見られます。ジェスチャーを交えたり、スライドを工夫したりすることで、それぞれの個性が表れ、まさに能動的な探究活動となっています。
身近な課題に関心を持つことから視点を広げていくことはとても大切であり、「地域」という軸があるからこそ、グローカルな視点が育まれていくのだと感じます。
そのような学びのプロセスに関わらせていただけることを光栄に思うとともに、私自身も生徒の皆さんから多くを学ばせていただいています。
#643 2025年11月2日
芳島昭一からあなたへ
いつも大変お世話になっております。
国連UNHCR協会の芳島です。
現在お申込みを受け付けておりますのでご案内申し上げます。
映画を通し、 難民問題を「遠い世界の出来事」ではなく、
「身近な問題」として感じていただける作品を揃えておりますので、この機会にぜひご覧いただけますとありがたく存じます。
【ご案内】
第20回難民映画祭を11/6~12/7に開催!
難民への共感と支援の輪を広げていくことを目的に、2006年より開催している難民映画祭。
これまでに270作品を上映し、10万人以上が参加しました。
20年目を迎える今年は、「世界を想う。平和を問う。」をキャッチコピーとして、
困難を生き抜く難民の力強さに光をあてた珠玉の9作品を上映します。
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開催期間
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2025年11月6日(木)~12月7日(日)
【オンライン上映】
8作品を配信 11月6日(木)~12月7日(日)
【劇場上映】
・11/6(木) TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(東京)「ハルツーム」
・11/13(木)TOHOシネマズ なんば(大阪)「ハルツーム」
・12/2(火) イタリア文化会館(東京)「あの海を越えて」
・12/3(水) イタリア文化会館(東京)「ぼくの名前はラワン」
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上映作品
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全9作品・うち6作品が日本初公開(対象:中学生以上)
●『 ハルツーム』
命がけで戦火を逃れた5人が語るスーダンの記憶
●『 見えない空の下で』
ウクライナの地下鉄構内で暮らす2人の間に芽生えた友情
●『 アナザー・プレイス』
ヨーロッパへ逃れた3人の若者が問う本当の「居場所」とは
●『希望と不安のはざまで』
独裁の終焉を迎えたシリアで人々は何を思うのか
●『バーバリアン狂騒曲』
難民が村にやってきた!笑いと本音が交差する村の大騒動
●『ラジオ・ダダーブ』
ケニアの難民キャンプから世界へ!アフリカに迫る気候変動の危機
●『あの海を越えて』
47人の命を救った8人の友人とかつて救われた命がつながる
●『カブール・ビューティー』
タリバン政権下を生きる親友2人はある日人生の選択を迫られる
●『ぼくの名前はラワン』
孤独だったろう者の少年が自分らしく生きる意味を問う
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参加申込
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●公式サイトの申込みボタンからお申込みいただけます。
●オンライン鑑賞、劇場鑑賞ともに、(A)寄付つき鑑賞、または、(B)無料鑑賞、から選択してお申込みください。
詳細・お申込はこちらから
https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff
【主催】特定非営利活動法人 国連UNHCR協会
【協力】国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
【パートナー】独立行政法人 国際協力機構(JICA)
【後援】一般社団法人 自治体国際化協会(CLAIR)
#642 2025年11月2日
岩﨑 裕保からあなたへ
宮本常一の大阪時代
民俗学者の宮本常一の著作はいつ読んでも興味が尽きないので、今もよく手にします。その大阪時代のことを書いてみます
宮本は郷里の周防大島を16歳(1923年)で出て、大阪逓信講習所に通いました。その時の技術担任の松本茂一郎はしばらくして司法官試補をつとめ判事になり、戦後に闇で食料を求めることなく栄養失調でひっそりと亡くなりました。宮本は松本判事の下で調書を読む機会を得て、悪人というような者はほとんどおらず、気が弱かったり、ことのはずみで法に触れた者が多いということに気づいたのでした。松本は「犯罪のおこされた背後の社会状況も考えなければならない」「一つの事柄に対していろいろの見方があり考え方がある」「裁くというのは単に罰することではなく、人間的な反省の機会を与えることが基準にならねばならぬ」と教えてくれました。
大阪の高麗橋郵便局に勤めた後、天王寺師範学校に学び、22歳で小学校教員になり、さまざまな経緯を経て――この間に柳田国男や渋沢敬三などと接触――37歳で奈良の郡山中学校でまた教えるようになりますが、1年半ほど経った1945年4月に大阪府の嘱託となり農務科に籍を置きました。一切の拘束はなく自由に行動できる立場で、府下の農業・農村のありようを自転車で回って調べているうちに敗戦となりました。「これから先どうなるだろう」などと言う百姓はおらず、「先生やっと戦争がすみました。これから本当の仕事ができますね」と言ってくれたそうです。和歌浦に上陸したアメリカ軍の大阪進駐も見ました――沿道の人は嬉々として道路掃除をし、米軍の先導隊が来ると人びとは手を振って歓迎し、米兵もそれにこたえていました。宮本は、それを「不思議な風景だと感じた」と記しています。
宮本は食料配給の対策に専念しました。農民の協力なくしては野菜の供給など危機的状況になるとの思いから、府下の村々をまわると、それまでにない明るい空気が生まれていて、大阪市民を飢えさせるようなことはしないと言ってくれたそうです。秋には北海道に入植する大阪の被災者を引率して、道内各地をまわりました。冬になる前に大阪や堺の焼け跡に行ってみると、バラックが多く建てられ、大きな混乱もなく、堅実に復興の歩みを始めていることが分かりました。人びとは生きのびようと必死でした――女性の働きが目についたようです。またある時、酒を手にいれた村の若い人が敗戦祝いをするから来てくれというので行ってみると、地域の会長の家で、ニワトリをつぶしてスキ焼をしていました。焼け跡には百万の人が残っていましたが、衛生部の調査によれば栄養失調にかかっている者は一千人ほどだと聞いて宮本はホッとしました。府庁での仕事に区切りをつけようと、1945年年末に辞表を出しました。
その年の7月の堺空襲で宮本は家を焼失し、書物も調査ノートも原稿もすべて失っていました。
プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。
種を蒔く:#630,619,606,588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48
#641 2025年10月23日
奥田鹿恵子からあなたへ
10月4日の「第35回種を蒔く人のお話を聴く会/Listening to Seedfolks」で、ホンジュラスでの乳がん・子宮頸がん検診促進事業についてお話しました。日本と比べるとホンジュラスにおけるがん患者数は少ないのですが、種類を見ると、罹患数でも死亡数でも乳がんと子宮頸がんがトップ3に入っています。しかしホンジュラスでは対策が遅れており、AMDA-MINDSは2022年から、乳がん・子宮頸がんの早期発見と早期治療を目的に、診療所や病院への資機材供与、医療従事者に対する研修、地域啓発活動を通じて、検診の基盤構築に取り組んでいます。
乳がん検診においては、診療所で超音波検査を実施できる体制をつくりました。精密検査が必要な場合は、車で2~5時間かかる首都に行く必要があるため、住民からの寄付などによりコミュニティ基金を設立し、マンモグラフィ等の検査代や交通費に充てるよう促しています。また、日本と同じくホンジュラスでも10月は乳がん月間で、私たちの事業でも今月は各地で啓発イベントを開催しています。
子宮頸がん検診については、私たちの事業前から細胞診は実施されていました。しかし、感度が低い上、検診結果が出るのに半年かかり、既にがんが進行してしまっていたケースもありました。そこで事業では、この細胞診に加えて、酢酸を使った頸部視診や前がん病変に対する熱凝固治療を導入しました。これにより、検診後すぐに結果が分かり、早期治療も可能となりました。
一時帰国からホンジュラスに戻ってきて、同じ日にお聞きした臨床心理士の若林暁子さんのお話を思い出しながら、この国におけるがん患者に対する心理的サポートに関する資料を調べ始めました。事業が支援している検診に来る女性の中でも、特に家族や知人が乳がんや子宮頸がんを患った人や、要精密検査と診断された人は、怖さや不安を抱えています。患者に対する精神面における支援について、今後、医療従事者や行政関係者と一緒に考えていきたいと思います。
今回の会でも貴重なご寄付を頂戴しました。いつも温かいご支援をいただき、心より感謝いたします。ホンジュラス事業のために大切に活用させていただきます。
現在、豪雨の影響で洪水や浸水等の被害が出ていますが、安全に留意しながら、引き続きホンジュラスの人びとの命と健康を守る活動に邁進します。皆さまもどうかご自愛ください。
※AMDA-MINDSホンジュラス事業の詳細:ホンジュラスでの取り組み – AMDA社会開発機構(アムダマインズ)
「乳がんについて知ろう!検診を受けよう!」乳がん月間イベント、絶賛開催中です。
プロフィール:AMDA社会開発機構海外事業運営本部プログラムコーディネーター
種を蒔く:#581,572, 532,491.439.390. 267.103
#640 2025年10月12日
oioiのりょーじからあなたへ
【お知らせ】11/9開催|大阪教育大学×oioi「福祉教育に新たな視点を」映像教材ワークショップ
みなさま、お世話になっております。
一般社団法人 手話エンターテイメント発信団oioiの中川(りょーじ)です。
このたび、大阪教育大学様と連携し、
「福祉教育に新たな視点を~映像教材を活用したワークショップ~」を開催いたします!
先日お知らせした9月公開の映像教材『難聴者の困りごと、なんなん?』を実際に使いながら、
授業や地域での学びにどう活かせるかを体験的に学べる内容です。
子どもたちが「聴覚障害」や「手話」について楽しく理解を深められるよう工夫した教材を、
どなたでも直接体験していただけます。
開催日:2025年11月9日(日)13:30~16:00(13:00受付開始)
会 場:みらい教育共創館(大阪市天王寺区南河堀町4-88)
対 象:教育委員会関係者・学校関係者・大学生・一般
定 員:対面50名(定員に達し次第締切)
参加費:無料
申込締切:2025年10月31日(金)午前
詳細・申込:https://mirai.osaka-kyoiku.ac.jp/event/20251109-2/
福祉教育やインクルーシブ教育に関心のある方はもちろん
どなたでもご参加いただけます。
ワークショップの中では、映像教材を実際に触れながら体験できるほか、
参加者同士での意見交換の時間も設けています。
▼映像教材はこちらからご覧いただけます
https://www.oioi-sign.com/hoh-edu-video/
身近に教育関係者の方がいらっしゃる方は、ぜひこの機会をお伝えください。
そしてご自身も、「子どもたちにどんな学びを届けたいか」を一緒に考える時間として、
お気軽にご参加いただけたら嬉しいです。
#639 2025年9月28日
杉岡博幸からあなたへ
May I help you?
Ju peux vous aider?
語学に興味があってさまざまな国の人と話をしたいと常日頃から考えています。特に英語とフランス語をコツコツ学び続けています。大阪万博が始まってから、「EXPOホンヤクby TOPPAN」という翻訳アプリが無料で使用でき、日本語も入れて30の言語に対応しているので、大変便利で重宝しています。それまでは「Voice Tra」 という翻訳アプリを使っていたのですが・・・。
私自身の顔立ちが日本人離れしているのか、空港などでは様々なアジアの言語で話しかけられます。特にモンゴル語と中国語と英語です。時々日本人の方に「日本語がお上手ですねと褒められます。」冗談で「母国で日本語を一所懸命に勉強してきました。」とたどたどしく日本語でこたえると感心してくれることがあります。
学んでいる英語やフランス語を使って話をする機会に恵まれるとうれしくなります。
近鉄奈良駅周辺は最近は英語やフランス語、中国語、韓国語など様々な言語が飛び交っています。また電車に乗っても、たくさんの海外からの旅行客を見かけます。
27日のblue earth の活動の帰りに近鉄奈良から「国際会館行き」の急行に乗りました。前の席には海外からの旅行客の方がたくさん座っておられました。車内放送があって国際会館までの停車駅をアナウンスしておられました。アナウンスが終わったとたん、前に座っておられた初老の夫婦の方が突然立ち上がってキョロキョロしはじめたので、「May I help you?」と問いかけました。京都に行きたいのだがこの列車でいいのかという質問でした。「近鉄竹田」で乗り換えて京都駅に行く方法と途中から地下鉄になるがこのままのって行く方法があることを英語で説明しました。感謝をしていただきほっとされたようであった。さらに自分たちはイギリスから来ているんだと話された。思わずびっくり。先週までイギリスに行ってきたもんだからこんな出会いにうれしくなってしまいました。大和西大寺までの短い時間であったが、寒さに震えていた話や訪れた場所の話をしていました。「Have a nice trip」といいながら下車しようとすると「親切にありがとうございました。」と片言の日本語で奥様がうれしそうに話されました。イギリスの初老のご夫婦も少し日本語を勉強してこられたんだろうなと感じうれしくなりました。
そういえばイギリスでも「Thank you」よりも「ありがとう」という日本語で感謝の気持ちを述べた時のほうがにこやかに「ありがとう」と対応していただいた経験を多くしたことを思い出しました。旅先では本当に感謝を伝える際にはその国の言語「Thank you」「Merci」でなくても母語の「ありがとう」を使う方が、相手が興味を示してくれ、それをきっかけにさらに話が弾むこともあるもんだとあらためて感じました。
プロフィール: blue earth green trees「一枚の写真から」プロジェクトリーダー、「種を蒔く人のお話を聴く会」プロジェクトリーダー
種を蒔く:#638,531,490. 374. 371. 220. 29
#638 2025年9月28日
杉岡博幸からあなたへ
9月27日「第5回一枚の写真から」ご報告
今年も一枚の写真を持ち寄りそれにまつわる様々な思いを共有することができました。とっておきの一枚だけ、にもち寄られた方のものの見方や考え方を素敵だなとそれぞれが感じました。blue earth green trees の活動の一つ一つは参加される皆さんの力で作り上げていくものだなと思います。当日紹介された写真を掲載させていただきます。
プロフィール: blue earth green trees「一枚の写真から」プロジェクトリーダー、「種を蒔く人のお話を聴く会」プロジェクトリーダー
種を蒔く:#531,490. 374. 371. 220. 29
#637 2025年9月28日
手話エンターテイメント発信団oioiのりょーじからあなたへ
ご無沙汰しております。この度、ご協力をいただきました映像教材につきまして昨日全編公開をすることができましたのでご報告を差し上げます!!改めまして、ご協力いただきありがとうございました。またぜひ完成版もご確認ください。そして、ぜひ教職員関係者やお知り合いにも広めていただければ幸いです🎵
【ご案内】
映像教材 公開のお知らせ
このたび、皆さまのご協力を賜り制作してまいりました「聴覚障害理解促進のための映像教材」を公開いたしました。授業でご活用いただけるマニュアルやワークシートデータも、併せてダウンロードいただけます。
▼映像教材・授業マニュアル・ワークシートhttps://www.oioi-sign.com/hoh-edu-video/
子どもたちが楽しく学びながら「聴覚障害」や「手話」について理解を深められるよう、工夫を重ねて制作いたしました。本教材が教育現場や地域での活動に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。 改めまして、これまでご協力いただきましたことに心より御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。 ===============================
一般社団法人 手話エンターテイメント発信団oioiONLINE手話講座事務局MAIL:[email protected]