種を蒔く/Seedfolks#350 2022年7月23日
松本 由季子からあなたへ
手作り布ナプキンを届けようプロジェクト
第2回手作り布ナプキンワークショップのご報告
第2回手作り布ナプキンワークショップは、フィリピン・セブ島で、貧困層の子どもたちに教育支援を行うNPO法人DAREDEMO HERO様「フィリピンにおける女性の権利と健康衛生の向上事業(風に立つライオン基金事業)」へのご協力として、6月25日(土)にオンラインで開催いたしました。NPO法人DAREDEMO HERO理事長 内山順子 様と現地スタッフ2名の方がご参加く
ださいました。
事前に、手作り布ナプキンの作り方や型紙・材料をセットしたキットと布ナプキンのサンプルを準備して現地に送ることで、オンラインでもスムースに作成していただくことができました。
現地の貧困層の現状として、各家庭にトイレがないことや生理用品を購入できずに衛生的で適切な手当てが難しいこと、生理用品を購入できても非常に限られており、汚れた生理用品を長時間使用しながら、女性が生理期間を過ごしていること等を理事長の内山様から教えていただきました。また、宗教上の理由で表立った性教育が行えないという問題もあるようです。
今回の手作り布ナプキンワークショップを通して、エコで繰り返し使用できる手作り布ナプキンを現地の女性に知っていただき、現地の状況に適した方法で、今後活用していただければ幸いです。このプロジェクトにおける活動が、一人でも多くの方の笑顔につながればと願っております。
NPO法人DAREDEMO HERO 様より、手作り布ナプキンワークショップコンサルテーション費用としていただきました10,000円は、手作り布ナプキンを届けようプロジェクトにおける布ナプキン作成の材料費として活用させていただきます。
手作り布ナプキンプロジェクトに関連したご質問・ご相談がございましたら、blue earth green trees HPお問い合わせページよりご連絡をいただけますようお願い致します。
プロフィール:blue earth green trees手作り布ナプキンプロジェクト・リーダー。愛媛県出身。臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。
種を蒔く:#305,272,265, 230, 78, 46, 8
種を蒔く/Seedfolks#338 2022年6月25日
内山順子からあなたへ
初めまして、私はフィリピン・セブ島で貧困層の子どもたちに教育支援を行うNPO法人DAREDEMO HEROの理事長兼、現地法人DAREDEMO HERO INC.の代表を務めさせていただいております、内山順子と申します。
セブ島と聞くと、皆さん「リゾート地」としてのイメージが強いかもしれません。しかし、ここセブ島には、その日食べるご飯すらなく、ゴミから食べ物を漁って生活する子どもたち、勉強がしたくても、学校に行くことができずに家族のために働かなければいけない子どもたちがたくさんいます。
DAREDEMO HEROでは、そんな子どもたちに教育の機会を提供し、将来自らの力で社会の問題を解決できるリーダーとなれるように支援しています。さらに、子どもたちの健全な育成を支える保護者への啓もう活動にも力を入れています。
その一環として、現在「フィリピンにおける女性の権利と健康衛生の向上事業」を行っており、この事業の柱となる布ナプキン制作のために、blue earth green trees様に協力を依頼させていただきました。そしてこの度、念願のオンラインワークショップを開催していただく運びとなりました。
家族5人以上が月1万円以下で生活するセブの最貧困地区では、女性は生理用品を購入することができません。汚れた生理用品を長時間使ったり、不衛生な布をあてて対処するしかないため、貧困層の女性は、様々な感染症や疾患に悩まされています。布ナプキンが貧困層に受け入れられ、活用されるようになれば、これらの衛生問題が解決するだけではなく、今まで生理用品を購入するために使っていたお金を、子どもたちの食事や学用品のために使うことができます。さらに、将来的にはオムツへの改良なども行い、貧困層の女性の仕事として発展させることも検討しています。
貧困問題を根本的に解決するためには、一時的に金銭や物質的な支援を行っても意味がありません。貧困層が現状の中で、自分たちの力で生きる力を付け、そこから抜け出すための知識やスキルを付けることが大切です。布ナプキンが、その一助となると信じています。
この事業を通じて、同じ志を持った方々と出会うことができ、ともに時間を過ごすことができたことに心から感謝いたします。
フィリピンにおける女性の権利と健康衛生の向上事業:https://daredemohero.com/38854/
DAREDEMO HERO Instagram:https://www.instagram.com/daredemohero/
DAREDEMO HERO Facebook:https://www.facebook.com/DaredemoHero2013
2022年3月26日開催:第1回手作り布ナプキンワークショッププロジェクト活動報告
ご参加くださった皆さま、ご協力くださった皆さま、ありがとうございました。
◆参加人数:8人
◆ドネーション額(第4回ひとときカフェのドネーション額と合わせて):20,500円
・AMDA社会開発機構様へ20.500円をお送りいたします。ホンジュラス事業にご活用いただきます。
◆ウクライナ応援プロジェクトドネーション額(Love, Peace, Freedom & Diversityポストカード購入分を含めて):7,500円
・国連UNHCR協会様へ7,500円をお送りいたします。ウクライナ国内外の避難民の皆さんのためにご活用いただきます。
◆参加者の皆さまのお声
・お会いしたこともない世界の人の姿を心に想いながら、一針一針、針をさすという貴重な体験でした。同じ場で一緒に誰かを想い、ものを作る皆さんの存在も、少しの時間でしたが、仲間のように感じる時間でした。
・家にあるもので簡単に作ることができるのがわかりました。改めて家でも作ってみようと思います。また、布ナプキンについてもっと調べ、広めていけたらいいなと思います。本日はありがとうございました。
・初心者が手作りするためのマニュアルから型紙やプラスチックボタンまでご用意いただき、ありがとうございました。準備が大変だったのではないかと思います。おかげさまで、初心者も迷子になることなく、何とか作り上げることができました。第1号(写真)はちょっといびつで使いにくそうなので、再度トライしてみたいと思います。日本でも、ナプキンが買えずに困っている女の子たちが増えているとニュースで読みました。こういう試みが、国内外の問題に向き合うきっかけになっていくことを願います。
・事前準備をきめ細やかにしていただいていたので、作業の流れがわかりやすかったです。久々の手芸でしたが、手作りする時間が楽しかったです。
・初めて布ナプキンを作りました。環境への観点から、もとから興味はありましたが、自分ひとりで作ってみることはなかったので、とても良い機会でした。ありがとうございました。
・何度も試作と打ち合わせを重ね、皆で布ナプキンを作れるよう考えてくださり、このような機会を作っていただき感謝しています。初めての布ナプキン作りには予想以上に苦戦してしまいましたが、このお裁縫仕事が確かに誰かのお役に立つことにつながるんだな…と思える、充実の時間でもありました。また自宅でも作ってお届けできたらと考えています。細やかなご準備に加え、丁寧に教えてくださり、本当にありがとうございました。
種を蒔く/Seedfolks#305
松本由季子からあなたへ
第1回手作り布ナプキンワークショップのご報告
3月26日㈯に行われた第1回手作り布ナプキンワークショップの参加者は、8名でした。
ご参加、ご協力いただいた皆様ありがとうございました。
先日、厚生労働省から「生理の貧困」に関する初の調査結果が発表されました。調査は2月上旬、インターネットで18~49歳の女性3千人に、コロナの流行が始まった2020年2月ごろ以降の状況を尋ねたもので、経済的理由などで生理用品の購入・入手に苦労した経験がある女性が8.1%に上ることが分かりました。特に、20代以下では12%超となり、若年層が目立つ結果となっています。
このように、日本においても「生理の貧困」が問題となっておりますが、途上国における「生理の貧困」の問題は更に深刻で、厳しい現実があります。
ワークショップにご参加いただいた方々の感想にもありますように、様々な方にこのような国内外の問題に目を向けていただき、「手作り布ナプキンを届けようプロジェクト」をはじめ、blue earth green treesの活動にご協力いただけるとうれしいです。
次回の皆様のご参加をお待ちしております。
参加者の皆様からいただいたドネーション(第4回ひとときカフェのドネーション額と合わせて)20,500円は、AMDA社会開発機構様へお送りし、ホンジュラス事業にご活用いただきます。
参加者の皆様に作成いただき、お預かりした手作り布ナプキンは、AMDA社会開発機構様事業国のホンジュラスへお送りし、ご活用いただきます。