『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#550 2024622

 

尾松貴美からあなたへ

 

5月末、仕事でドイツを訪れる機会を頂きました。

 

学生時代、人生初の海外旅行先(当時はまだ西ドイツ)として、夏休みの1ヶ月を過ごして以来、30年以上ぶりでした。

 

まるでタイムスリップしたかのような街並み。

 

マリエン広場やミュンヘン市庁舎、鳴り響く教会の鐘の音・・・

 

古い建造物を大切にしながら、新しい要素と調和されたヨーロッパならではの美しい景観が変わらずにありました。

 

次に感じた事は、環境への配慮。

 

フェアトレードマークの代表的な認証機関「Fairtrade International」の本部はドイツにあるんですね。

 

blue earthロゴ入りフェアトレードバックにも付いています。(下図)

 

ホテルには歯ブラシなどのアメニティは一切なく(考えたら当たり前なのですが)、固定されたボトルに入ったソープ、シャンプー、コンディショナーのみ。

 

ハイグレードのホテルでも徹底していました。

 

洒落たアメニティを期待していた自分が少し恥ずかしくなり、スーパーに歯ブラシを買いに走りました。

 

また、この時期は夜9時過ぎまで明るいので、自然の光を最大限に取り込めるガラス張りの近代的な建物が、人工的な照明を最大限に抑えているようでした。

 

客室や会議室の冷蔵庫に入っている飲物は、缶やペットボトルではなく、ほとんどが再利用可能なガラス瓶。

 

お店で缶・ペットボトルの飲料を購入すると、1本あたり25セントのデポジットを支払い、スーパーなどに設置された機械に空の缶・ペットボトルを投入すれば、25セントが返ってくる仕組み。

 

2003年に開始された制度で、回収率は98%という。

 

あえて手続きを面倒にすることで、生活者の習慣を変えたのだなと感じました。

 

街に出た日はたまたま祝日だったので、スーパーやお土産物屋さんはほとんど閉まっていました。。

 

コンビニや自販機もそうそう見当たらず、日本と大きな違いだと感じられる一面でした。

 

無駄なエネルギーを使わないだけでなく、ワークライフバランスを大切にする国民性が伺えました。

 

そういえば、ホームステイ先のお父さんも滞在中ずっと家にいて、失業中かと思ったら、サマーホリデーだって言ってたな・・・

 

昔と変わらない景色、仲間とビールジョッキを片手に会話を楽しむ様子、ゆったりとした時間が流れる中で、サステナブルな社会に向けたスピード感がありました。

 

「便利」「快適」に甘んじず、環境の事を考え、あえて不便さを選ぶ!

 

それが不便と感じないようになれるように、帰国してからは日々意識しています。

 

あっという間の短いステイでしたが、心揺さぶる時間となりました。

 

貴重な機会を与えて頂いたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

 

 

プロフィール:通訳・翻訳者、blue earth green trees フェアトレードプロジェクト・リーダー

種を蒔く:#417, 275, 165, 142, 139, 9

 

 

滞在したホテルのロビー                                      ミュンヘン市庁舎                 blue earth green trees ベーカリートートバック 

                                                                                                                               Fairtrade International」の認証ラベル




#549 2024616

 

事務局からあなたへ

 

いつもblue earth green treesのプロジェクトにご協力いただき、ありがとうございます。

 

2024615日(土)2024年度第1回理事会を開催致しました。

 

2023年度事業報告書、2023年度寄付報告書をご確認いただけますようお願い致します。

 

ご協力いただきました個人、団体の皆様に心より感謝申し上げます。

 

2024年度も国内外のお一人おひとりと声を聴き合いながら、多様な課題について学び続け、信頼で繋がる個人・団体の皆さまと共に歩んでまいります。

 

HPに「種を蒔く」「一枚の写真から」「プロジェクト案内」「プロジェクトレポート」などを、引き続き掲載致しますので、それぞれのお声をお届けください。

 

 




#548 2024611

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

20246月、シンガポールの緑化政策・多民族国家のアイデンティティについて体感してきました。

 

熱帯の高温・多湿な気候のもと、限られた国土で暮らしやすい環境をつくるために、緑化政策に力を入れてきたシンガポールでは公園や街路樹を増やすだけでなく、ビルの屋上・壁面の緑化も推進しています。「City in a Garden(自然と共存し持続性のある都市づくりと豊かな国民生活を構築)」のビジョンをもって、「green & clean」な環境をコミュニティとの連携を大切に進め、以下の目標を掲げています。

 

2030年までに公団住宅地区のエネルギー消費を15%削減

 

2030年までにオフィスビルの80%をグリーンビルディング化

 

・すべての居住地から徒歩10分以内の距離に自然公園を設置

 

・年間の植樹本数を2倍にし、100万本の植樹を達成

 

2030年までに埋立地へ送るゴミを1個人あたり30%減少

 

2030年までに移動手段に占める公共輸送の割合を75%に拡大

 

・電気自動車の充電ポイントを60000箇所設置

 

・食物を栄養ベースで30%を自給自足 など。

 

(シンガポール・グリーン・プラン2030より)

 

 

 

Gardens by the Bay」や「チャンギ空港ジュエル」などでは、自然を取り入れて環境を冷やし、二酸化炭素排出量を削減しているとのことです。

 

 

南洋理工大学(NTU)では緑化を進める建築が数多くみられ、緑の屋根をもつ棟の中央には庭と谷がつくられています。実際に緑の屋根を歩いてみると、草の感触が伝わり、水の流れの音が心地よく、風を感じることができました。

 

 

蜂の巣のような形状をもつ建物では内側にいても解放感があり、自然が近くに感じられ、風が通り過ぎていく中庭からは植栽が美しくみられます。

 

 

NTUキャンパス内の8棟目のゼロ・エネルギー建築物はアジア最大の木造建築物である「GAIA/ガイア」。「ガイア」はギリシャ神話の大地の女神にちなんで命名された木造建築で、シンガポール建築建設庁の評価制度で最高のグリーンマーク・プラチナ(ゼロ・エネルギー)を取得したそうです。二酸化炭素の削減という意味で大きな効果があるだけでなく、テラスでは自然光と風の流れと木の香りによって心身がととのえられていくように感じました。

 

 

  

他の教育機関や各地域コミュニティの緑化の工夫も随所にみられ、限られた国土をどのように自然と融合させていくのか、人々が心身ともに健康に生き生きと活躍していける環境づくりはどのようなものであるのか、いつもビジョンに立ちかえり、クリエイティブな視点をもってチャレンジしていくあり方から学べる点が多々ありました。

 

 

シンガポールの多民族国家としてのアイデンティティについても気づく点が多くありました。建国の父と呼ばれるリー・クアンユーは中国系・マレー系・インド系などの民族がシンガポールのアイデンティティを育てていけるように英語・中国語・マレー語・タミール語を公用語とし、多民族が平和に共存することを促進してきました。マレーシアから独立した翌年の1966年に教育省の主導で以下の「Pledge/誓い」が作成されたとのことです。

 

Our Pledge: We, the citizens of Singapore, pledge ourselves as one united people,

 

regardless of race, language or religion, 

 

to build a democratic society based on justice and equality

 

so as to achieve happiness, prosperity and progress for our nation.”

 

「国民の誓い:私たちシンガポール国民は、人種、言語、宗教にかかわらず、

 

ひとつの国民として、正義と平等に基づく民主国家を築き、

 

国の幸福と繁栄、そして発展を達成することを誓います。」

 

 

 

多民族を反映した街並みとしてチャイナタウン・リトルインディア・アラブストリート・カトンなどがみられます。シンガポール移民はそれぞれの文化・それぞれの宗教が尊重され、各コミュニティにヒンズー教寺院やモスクがあり、ベジタリアン食やハラール食などが必要な場所で提供されています。

 

 

言語政策と共に、罰金制度や法政策などを通しても環境がととのえられてきました。国民の80%以上が住宅開発庁が建てた公団住宅(Housing Development Board/HDB)に住んでいます。入居者比率上限として中国系87%、マレー系25%、インド系+その他15%の比率が設けられており、民族が融和する方向へ進められてきています。「人民協会(Peoples Association/PA)」は民族の融和と社会的結合を促進することを目指すとともに、地域住民と政府との連携を強めていく組織として1960年に設立されたとのことです。活動内容としては「社会・文化・教育・スポーツ活動の企画・実施」「政策説明会の開催」「チンゲイパレードなどの各種イベントの開催」があげられます。「社会開発協議会(Community Development Council/CDC)」は地域コミュニティの形成による民族融和や地域の結びつき、さらには住民として意識強化を目的として1997年に発足しました。活動内容としては「社会福祉支援」、「住民同士のきずなを深めること」「企業パートナーと市民参加促進」などがあげられます。

 

 

 

シンガポール博物館やプラナカン博物館などでは、歴史や多様な国からの移民の文化を学ぶことができました。

 

 

シンガポール人としてのアイデンティティ、個人としてのアイデンティティが尊重されるあり方を模索しながら、自然と共生する建物のデザインと街づくりを工夫し、シンガポール社会で、世界でたくましく生きていけるように奮闘する人々との出会いがあった今回の旅。3年間暮らしたメルボルンで体感したように、多文化社会を育てていくためにチャレンジする個人の心持ちやあり方に出会う時間・・・体感したことを心に刻みました。国内の課題や周辺国から影響を受ける課題など、さまざまな課題に直面しながらも多文化国家のアイデンティティを大切にするシンガポール。多様な文化から学び続け、行動し続ける人々のあり方がこれからのシンガポールをますます育て続けるのだろうと感じました。

 

 

 

 

チャンギ空港で帰国便の出発時間を待つ間、近くの席におられたインド在住のビジネスマンに声をかけられ、1時間程、シンガポール・インド・日本・アメリカ・オーストラリアなどの社会について、仕事やコミュニケーションについて、コミュニティや家族の文化について、アイデンティティについて声を聴き合いました。シンガポールの金融街やニューヨークや東京などにオフィスがある会社にお勤めで、世界を駆け抜けながらも、人生後半を今をどのように生きていくか、ということを深く真摯に考えておられるようでした。20代半ばで訪れた懐かしいインドの風景と経済的・技術的に大きく発展する現在のインドが交差し、今回のシンガポールの旅を振り返りながら心が世界に開かれていくひとときとなりました。

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees 代表理事

 

種を蒔く:#536 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#547 202461

 

岩﨑裕保からあなたへ

水俣から

 

我が家では、水俣にある「エコネットみなまた」の生産物などを季節ごとに購入している。

「エコネットみなまた」は2005年1月に「水俣せっけん工場」と「水俣・反農薬連」が合併してできた企業組合である。(「水俣・反農薬連」は、水俣病事件の教訓を踏まえて、「農薬は毒である」ことを生産者の共通の痛みとして、「反農薬」「有機栽培」「自主販売」を柱に19796月に結成された。また、「せっけん工場を作る会」は水俣の廃食油をリサイクルし、もう1つの汚染源の合成洗剤の使用をやめて、せっけんによる環境の町づくりを進めようということで、1986年1月に結成された。)産品と共に「かづら」というニューズレターが送られてくる。2021年夏号ではブルーベリー農家の森山さんがインタビューを受けている。

 森山さんのブルーベリー園は水俣の市街地から車で約30分の標高600メートルほどの石飛地区にある。そこに大規模風力発電計画が、去年持ち上がった。森山さんの園との距離は400メートルほど。インタビュー記事には「風力発電阻止」の立て看板の写真が添えられている。風車から出る騒音や低周波音による健康被害、開発に伴う森林伐採が懸念されているが、事業者は最新機種なので騒音被害はないと言いながら、どこのメーカーのなんという機種を使うのかは明らかにしていない。

 最近、この手の話をよく聞くようになった。太陽光発電や風力発電は再生可能エネルギーで、原発推進とは違うのに、日本のいろんなところで問題となっている。僕の高校時代からの友人は大津市の湖西の住宅地に暮らしていたが、2022年春にその地を離れた。住宅地に隣接してメガソーラーの計画が持ち上がり、建設反対の住民組織ができたのだがメドが立たず、決断をしたようだ。夜にはフクロウの声が聞こえる環境での暮らしを、70歳代半ばの夫妻は諦めざるを得なかったようだ。

奈良の山添村では人口の6割(2202人)メガソーラー反対の署名をしている。村の水源地のある山に建設予定のメガソーラーは甲子園球場の21倍の広さがあり、電力の地産地消とは無縁である。吉備高原の裾野にある岡山市大井地区でもメガソーラー開発計画の反対運動がある。2018年の西日本豪雨の発生が災害・防災・地域課題に向き合う機会になった。「その土地に住む人その人自身もまた、その土地や文化習慣を知らない『遠くの人』になってはいないか」(ロジャー・ハート)という自省を込めて、反対運動だけでなく、勉強会やフィールドワークなどを通して、地域に蓄積された経験を分かち合うことで地域づくりに活かそうとしている。

 森山さんは言う。「社会運動を右か左かの組織論で片付けようとする人もいますが、私たちはそういうことでは動いていません。人や動物たちの暮らしや生命の問題だと思っています。全国各地で風力発電の建設計画がありますが、そもそもそんなに電力が必要なのか?再生エネルギーと言うと聞こえはいいが、何でもいいという訳ではない。」そして「誰かの犠牲の上に成り立つ『豊かな暮らし』はやめましょう」とインタビューは締めくくられている。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48

 

 




#546 202461

 

田中啓義からあなたへ

 

5月18日に行われた「ROUDOKUプロジェクト」と「ひとときカフェ」に参加致しました。参加者が話し合い、聞き合うことで、お互いの種を蒔き合うことができたように思います。

 

1 ROUDOKUプロジェクト

  私は、昨年の10月、韓国ソウルで福祉関係のレセプションがあって、大阪府福祉協議会の会長と同行した折、同会長から「福祉の根本精神は、浄土真宗の開祖、親鸞の『他力本願』だと思っている」と聞いて、とても腑に落ちる気がしました。それで、以降、もともと無宗教の私が、「親鸞」に関する本を複数、読ませていただきました。

そして、今回の会で、紹介させていただいたのが、講談社学術文庫・梅原猛訳解説「嘆異抄」でした。「嘆異抄」は、親鸞の弟子唯円が親鸞の言葉や思想を後世に伝えた、浄土真宗のバイブルですが、単なる宗教教義の本ではなく、宗教を超えて、数多くの一級の哲学者、思想家の研究対象になっており、また、世俗的にも広く、無人島に一冊本を持参するとすれば、それは「嘆異抄」がよい、などとも、言われています。

その「嘆異抄」の中から、日本の代表的哲学者である梅原さんが、「嘆異抄」の真髄と評価している、次の文章を朗読させてもらいました。

 

「善人なをもて往生をとぐ いはんや悪人をや

しかるを、世のひとつねにいはく、悪人なを往生す、いかにいはんや善人をや。

この条 一旦そのいはれあるににたれども、本願他力の意趣にそむけり。そのゆへは、自力作善のひとは、ひとへに他力をたのむこころかけたるあひだ、阿弥陀の本願にあらず。」

 

 そして、会では、梅原さんの解釈、解説を参考にし、僭越ながら、私なりに、上の文章を現代語に約し、そこから汲み取れる実生活への指針と思われることを、私なりに、お話しさせていただきました。

 

【現代語訳】

「専修念仏」(阿弥陀仏に向かって、ひたすら念仏を唱えること)によって、善人ですら極楽浄土へ行けるなら、ましてや、悪人が行けるのは当然である。これを、世の人が、よく、逆に、悪人でも行けるなら善人が行けるのは当然である、などと言うが、これは、それが正しいように見えても、実は、「他力本願」の教えには背くものである。なぜなら、自力で善行を行えると思う人は、他者の力に頼る心を持たないので、阿弥陀仏に対する専修念仏の心が持てないからである。

 

【私が、私なりに、汲み取った生き方の指針】

「阿弥陀仏」とは、現世の具体的事象を超越した絶対的真実であり、それは、有限で卑小な自己を超えた他者の集合ではないでしょうか。他者である他人も一人一人は有限卑小かもしれませんが、地球上の何十億の人々である他者たち、また、数えきれない数の人間以外の動植物たち、また、山、川、海、太陽、星、月といった大自然たち、それらすべてを含めた他者たちの集合は、自己を超越した無限で絶対的な真実を有する絶対的超越者であると思われます。

無宗教の私は、神仏は、どの宗教であっても、その形を変えても、とどのつまり、自己を超越した無限の他者の集合であって、だから、自己がその生死を超えて頼ることのできる存在なのではないか、と思いました。

そして、私たちが、その他者たちの集合である絶対的超越者に対して「専修念仏」を唱えるということはどういうことでしょうか。

私は、全ての他者を思い浮かべ、卑小な自己の殻を捨てて自己の些末な考えや不安や日常に拘らず、自己の心を穏やかに解放し、全ての他者の集合である絶対的超越者に身を委ねる、という実践的行為なのではないかと思います。

実際に、わたしたち、日常の生活や仕事で行き詰ったとき、煮詰まったときに、無意識的にであっても、事の成り行きに心を開いて、素直に身をゆだねることで、現実に、物事が解決することを経験することがあると思います。

有限卑小な自己を起点にして、そこからの因果関係をぎりぎり詰めながら、必死に、理屈で、物事を解決するのでなく、絶対的超越者に身をゆだね、ただ、ただ、誠意をもって遂行するといった姿勢、これが、専修念仏であり、他力本願ではないかと思うのです。

私は、この考え方に、著名な心理学者カール・グスタフ・ユングの共時性(シンクロニシティ)と通底する思想を感じました。いや、ユングの方が東洋思想から影響を受けているということですものね。ブルーアースでは、心理学専攻の方も多くいらっしゃいますので、是非、何らかの機会にでも、その通底する思想を教示いただければと思います。

そうして、親鸞の言う、上記「阿弥陀仏」に対する「専修念仏」により開かれる「極楽浄土」とは、いったい何でしょうか。私は、それは、別に、元々意味された、死後の世界でなくてよいと思うのです。親鸞の生きた平安時代でなく、現代社会に生きている人に対しては、死後の世界のみで救われるというのでは、必ずしも共感できないと思われます。現代的な意味での「極楽浄土」は、現世の些末なしがらみを超越したという意味で、現世の枠組みではないが、あくまでも現世に生きている人の「心の世界」と捉えればよいのではないでしょうか。

以上から、私は、「嘆異抄」の教えについては、「人は、他力本願によって、穏やかな心の世界に生きることができる、そして、そうすることで、現世での物事も一つ一つ解決することができる」と、現代風に解釈したいです。

そして、親鸞は、「嘆異抄」において、この他力本願、専修念仏を実践できるのは、善人でなく悪人であると、一見、極めてパラドキシカルなことを言うのです。

しかし、その一見のパラドックスは、むしろ、他力本願の当然な帰結とも思えます。

他力本願は、自己の卑小さ、醜さ、足りなさ、それに対する、他者の集合である絶対的超越者の偉大さを前提としているのです。所詮、一人一人の自己は、有限卑小な存在で、善悪、優劣などの程度は、たかがしれている、とすれば、重要なのは、自己の悪、醜、劣などを自覚している謙虚な姿勢ではないでしょうか。

善人とは、自己が正しく、美しく、優秀であると思ってしまっている人。悪人とは、自己が悪く、醜く、劣等であると自覚している人ではないでしょうか。だから、悪人こそが、他者の集合、絶対的超越者に心を開くことができ、専修念仏による他力本願を有効に行うことができる、そうして、穏やかな心の世界と現世での一つ一つの物事の解決へと導かれることができる、ということなのではないでしょうか。

 

2 ひとときカフェ

  私は、ひとときカフェでは、男性と女性の違いって何か、と、他の参加者の皆さんにお聞きいたしました。

  そのきっかけは、私が、最近初孫ができて、じいちゃんになったことでした。孫は、娘の子で、実家である私たち夫婦の家にも暫く、娘ともども暮らしていたのでした。よく、孫は可愛いものだと言われ、もちろん、私も孫が可愛いに違いないですが、娘や妻の孫に対する関わり方を見ていると、男性である私と、女性の母性とは、根本的に違うと身にしみて感じてしまったのでした。

彼女たちの孫を抱く後ろ姿の肩や腕に、母性の歓びと、包み込むような優しさや柔らかさを感じ、そこに、男性と違う存在の女性の尊さを感じたのでした。

それで、私は、女性の参加者が多いこの会で、是非、男性と女性の違いの認識について、お聞きしたかったのでした。

会では、男女の違いの有無のエピソードとして、日常的な夫婦間の喧嘩やその収め方について、話題になりました。しかし、そのエピソードでは、むしろ、男性、女性だからでなく、夫婦のそれぞれの形があって、むしろ、男性と女性の違いを導くことはできないといった感じになってきました。また、男性にも女性にも、一人一人の中に、いわゆる男性性、女性性があるとも認識されました

また、小学校では、男子も女子も「さん付け」で呼ぶ。また、先生は、生徒に対して、体罰禁止はもとより、むやみに身体的接触をしないということも話題になりました。そして、それらは、たしかに、子どもたちの個性を大切にし、一人一人を尊重するということ、また、その一環として、男子か女子かといった平板的な区別もしないということ、に根本的な考え方があることも、理解はできました。

ただ、しかし、それでも、私は、男女の性差に拘りたい気持ちがありました。それは、自分と異なる存在を尊重し敬愛するという視点においてです。

私は、男女について、いろいろなお話をお伺いしながら、小学校での「さん付け」の統一などに感じていた私の従前からの違和感の正体に少し気付きました。

つまり、それは、性差を強調するべきでないという現代の風潮が目指すところが、本来、一人一人の個性をより大切にする社会なのですが、その方法が行儀良すぎて、むしろ個性を捨象する社会に進むリスクを孕んでいないか、という違和感なのです。何万人の子や人たちの個性を大切にしようとすると、抽象的な子や人をばらばらに並べては、収拾がつかず、男と女、民族、出身地、年齢、職業、家族構成、場合によっては、血液型でさえも(笑)、それら、いろいろな重層的な「集合体」によって分類して初めて、人の個性を味わい深く認識できるのではないでしょうか。

ある集合体を認識して、その集合体に属する人の個性を把握しようとするときに、その集合体に属するけど、外れている個性の人を、否定的な「~らしくない」と評価するのでなく、肯定的に親しみを持って、例えば、「~っぽくない」と表現できる姿勢があればよいのではないでしょうか。たとえば、男性らしくないでなく、男性っぽくない、女性らしくないでなく、女性っぽくない、同様に日本人っぽくない、関西人っぽくない、青年っぽくない、長男っぽくない、弁護士っぽくない(笑)、A型っぽくない(笑)とか。

そのような姿勢があれば、重層的な集合体自体を認識し捉えることは、むしろ、人の個性を深化して捉える物差しとして必要なのではないでしょうか。そうして、そのような集合体を重層的に認識し捉えることは、より、生活や人生の潤い、また、文化の成熟に与するのではないでしょうか。

ですので、私は、教育現場で統一した「さん付け」や生徒の身体に接触しないという姿勢は、生徒の個性を大切にしているようで、生徒の個性を深く把握していこうという姿勢でなく、その意図に反して、人の個性を捨象する社会に進むリスクがあるのではないかと思った次第です。

以上は、ひとときカフェでの対話を通じて、私が私の現在の考えを整理した事柄でした。もちろん、それは、私にとって、現在の考えに過ぎず、今後、変わってゆくかもしれません。

しかし、いずれにしても、ひとときカフェで、お互いに話し合う、聞き合うという機会は、お互いの考え方や感じ方をある時は整理し、ある時は変化させる、そんな貴重な機会になりそうです。

                      以上

 

プロフィール:blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士

種を蒔く:#320. 295. 277. 112. 31. 20

 

 




#545 2024525

 

小原祥子からあなたへ

 

13回ひとときカフェご報告

 

 晴れ渡る空の下、518日たくさんの人で賑わう奈良にて、13回ひとときカフェが行われました。これまでで一番多くの方々にお集まりいただき、豊かな時間を過ごすことができました。ご参加の皆様、ありがとうございました。

 人数が多い分、丸くなって座るいつもの人の輪が一段と大きくなりましたが、お互いの距離が遠くなったようには全く感じることなく、それぞれの思いを言葉にしてくださることが次々と自然とつながり、和やかでありながらいきいきとした聴き合いの場になったことをうれしく思い返しております。

 皆さまが言葉にしてくださることをお聴きしながら、奈良に向かうまでに自宅で家族と交わしていた会話を思い出したり、目から鱗…と思えるような気づきがあったり、顔を合わせて聴き合うこと、お互いの言葉に耳を傾けることで、自分の中に生まれる様々なものがあることを改めて実感。日常を過ごす中、知らず知らずのうちに自分の胸の中に広がっていた「曇り空」に、一筋の光が差し込んだような喜びを感じながら帰途につきました。

 大切な時間を皆さまと共有させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

 

 次回は727日の予定です。皆様のご参加をお待ちしております。

 

プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#533,499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7

 

 

 




#544 2024519

 

岡本幹子からあなたへ

 

10ROUDOKUプロジェクトを終えて

 

 5月18日、若葉の間から差し込む陽の光がまぶしい土曜日の午後、第10ROUDOKUプロジェクトを行うことができました。今回は参加者が9名となり、一人でも多くの方に参加していただき、ゆるゆる感を共有していただきたいと願う私としては、ワクワクした気持ちでスタートしました。まずは、リラックスと準備運動を兼ねて呼吸をしながら肩まわりストレッチを行いました。ほんのちょっとと思っても、普段動かしていない関節は動きにくく、イタキモチイイ感覚を残しつつ、自己紹介へ。今回は、今はハマっていることを付け加えていただきました。家の畑で野菜作り、旅、ペットに慣れる、孫誕生・・・推しについてお話される時は、顔や声に情がこもっていて、聞く側もほっこりする気持ちになりました。

 その後は早速、用意していただいた本、文章、詩などの紹介と、選択の理由や思いを述べていただくことに。順番は・・・と考えていると、「自分の番を終えて、ゆっくりとみなさんの声を聴きたい」と手をあげてくださった方があり、どうぞどうぞとすんなり始まりました。

 今回も9人9様の個性が感じられる作品が紹介されましたが、テーマとして「心身ともに健康に生きるために大事にしたいこと」を取りあげられているものが不思議と揃いました。その背景には、メンバーの年齢や職業観などがあるのかもしれませんが、世界的な気候変動、続く戦争、そして日本の政治経済力の低迷など、不安の多い毎日が影響しているのではないかと思ったりもしました。

  健康を維持するために習慣にしていることは、「睡眠、食べたいときに食べる、ジムで運動、移動は自転車、自分が幸せに感じること」と。これからの人生、何よりも自分ファーストで自分を整えることが大切、すると他者に幸せを届けることがついてくる・・・そうか、そうだったのか。とは言っても生きている限り、悩み、躓き、傷つき、病むことも多々あります。そんな時は、何があったのかにとらわれず、自分がどのようにとらえたのかに意識を向けて、発想を転換していくことで闇から抜ける一歩を踏み出すことができる・・・なるほど。さらに、いじめがある世界がなくなることはないかもしれないけど、子どもを一人にしたらあかん、孤独にしたらあかん、いじめを無かったことにしたらあかんとあらためて気づかされ、胸が痛かった。その次の作品では、思い出の香りをかぐと、なつかしい風景や楽しかった思い出がよみがえり、自信につながったり、自尊心を高めたりするとのこと。嗅覚は脳神経に直接伝わる貴重な感覚だそうです。続いて、私たちの手のぬくもりは自分を慈しみ、人を励ますことができるというお話。手当は原始時代から続く医療であり、看護である。確かに、痛いところに手を当て、皮膚をさわって検温し、ハグして愛情を伝える・・・優しいタッチは人の心を癒し励ます力を持っていると思います。また「福祉の基本は他力本願である」という言葉にハッとしました。「歎異抄」は難解と思い込んでいますが、「他力本願とは、自己を謙遜し他者を敬愛し頼ること」と言われると納得。相互に理解し頼りあう世の中であるといいなあと腑に落ちました。そして最後の提案は、故坂本龍一さんの思いに迫るストリート新聞の記事。最後まで美しい音楽で人の心に寄り添った生き様、反戦、平和、自然保護に力を注いだ活動の様子に心を揺さぶられました。合掌。

 まとめとしては、「複雑で煩雑な現代社会を生き延びるためには、人と人との心の交流が大事、自分自身は満ち足りていると意識できることも大切。だから、やりたいことやできることからやっていこう!互いに声をかけあおう!対話しよう!手をつなごう!」ということで、全員で手をつないでエネルギーの循環を感じて終わりました。

 ご参加の皆さま、すてきな笑顔と美しいパワーいただき、本当にありがとうございました。こうして心を寄せ合う機会があることに深く感謝したいと思います。

 紹介していただいた作品は、皆様の感想とともにホームページのプロジェクトレポートに掲載されていますので、ご覧になってください。

 次回(11月頃)もお会いできることを楽しみにしております。

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター
種を蒔く:#543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 




#543 2024511

 

岡本幹子からあなたへ

 

 皆さま こんにちは

大型連休後半は、気持ちの良い五月晴れでしたが、どのように過ごされましたか?私は、大混雑の高速道路、TDL、鎌倉界隈の様子をテレビで見ながら、今は家にいる時だと判断し、ヨガ、整体、散歩と自分癒しに努めました…といえば目的のある時間のようですが、単になんの用事もせずに過ぎたという方が正しいかと思います。今回もミニ保健だよりをお届けしますね。

まずは、いつもの通り母の話をお聞きください。

母は、膝、大腿骨のけがのため昨年11月ごろから手術、入院をしていましたが、いよいよ退院許可となりました。なんとか歩けるようになったものの、左足の可動域が狭く、筋力も低下しているので転倒の危険大。以前から心配だった認知症もあり、「一人暮らしは厳しいのではないか」と言われている中、4月初め外泊練習ということで家に帰ってみました。久しぶりに長男も帰省し、桜を見たり、食事に行ったりして楽しく過ごし、予定通り介護医療院に戻った瞬間から混乱が起きたのです。

 

「子どもが家にいるから私も帰らないと・・・」「長男はなかなか帰省できないのにお土産を持たせていない、どうしよう・・・」「家に誰かいるかどうか一回電話させて・・・」何度もそう言って看護師さんを困らせました。私にとっても人生最大のピンチ! そのことを話した時、介護福祉士でblue earth green trees事務局の西井さんが「外泊後に混乱するのはよくあること、1週間もすれば必ず落ち着くから心配しないで。外泊は悪くない、モチベーションがアップしたことはよかったのよ」と励ましてくれました。その言葉通り、徐々に落ち着き、穏やかな母に戻っていきました。ただこれがきっかけとなり、ケアマネージャーさんの勧めもあって、人とのかかわりが多く、本人の生活重視のグループホームに移動することに決めました。今よりにこやかに過ごしてくれることを祈りつつ、ドキドキしながら準備を進めています。

ホーム近くの美しい海岸


  さて、今回の保健だよりのテーマは「帯状疱疹」です。実は、一緒にモネ展に行こうと約束していた友だちから「帯状疱疹になったから人混みは避けたい」と連絡があり、あらためて調べてみました。

―帯状疱疹についてー

【原因】 水ぼうそうと同じウイルス「水痘・帯状疱疹ウイルス」が原因の病気

水ぼうそうになると、治癒した後もウイルス背骨に近い神経に症状を出さない状態で潜み、加齢、疲労、ストレスなどによって免疫機能が低下すると再び活性化し、疱疹を発症する。水ぼうそうになったことのある人は、帯状疱疹を発症する可能性がある。

 

【症状】 背骨近くの神経に潜んでいたウイルスは、その神経を障りながら皮膚に向かうため、疱疹が出る数日前に痛みがあることが多い。

体の左右どちらかに痛みやかゆみのある発疹があり、水ぶくれに変化しながら数を増やす。

そのあと、かさぶたとなって治癒に向かう。

皮膚症状の前後に発熱したり、リンパ節が腫れたりすることもある。

 

【治療】 帯状疱疹の水疱、発疹は徐々に治まることもあるが、早期に治療を始めることが大切。

特に、頭部から顔面など首から上の帯状疱疹は、失明、難聴、顔面麻痺などの重篤な症状につながる可能性がある。いずれにしても早期に適切な治療を受けることが重要。

抗ウイルス剤、痛み止めの処方が中心となる。

 

【うつる?】 自身の体内に潜伏するウイルスが原因のため、帯状疱疹そのものがうつることはない。

しかし、水ぼうそうになったことのない人は、ウイルスが侵入した場合、水ぼうそうを発症する可能性があるので、乳幼児や予防接種をしていない子どもに接触するのは避けた方がよいといえる。  (水疱の中にウイルスが存在するので、かさぶたが乾燥するまで、接触感染のおそれがある)

 

【予防】 免疫機能の低下が発症要因のひとつ。ストレスをためずに、規則正しい生活をすることで、体力を保持しよう。

50才以上の方には、ワクチン接種という選択肢もあるので医師に相談しよう。

 

簡単ではありますが、以上です!

やはり、ストレスを回避することは心身を守るために必要ですね。深い呼吸、発想の転換、「まあいいか」など

の魔法の言葉、運動、芸術、会話・・・自分なりのストレスマネジメントで楽に過ごしていきたいですね。

特に自分の呼吸に意識を集中させることで自分軸に戻る練習は、皆さんで行いたいと思います。

ではまた。

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター

種を蒔く:#529.518.480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 

 

 




#542 2024511

 

矢倉真由子からあなたへ

 

親である自分が子どもと同じ年代の頃、どのようなことを楽しみ、どのようなことに悩んでいたのだろうと考えることがあります。

 

数十年前と今とでは、環境や便利さなど違うことが多々あり、楽しみや悩みも違うかもしれませんが、大人が想像している以上に子どもの心は繊細に動いている…これは時代が違ってもきっと変わらないことだと思います。自分の子ども時代を思い出しながら、このような視点を持つことで、少しは子どもの気持ちに近づけるように思います。

 

親という立場になり、子どもを通して自分を見つめる機会が多くなりました。子どもをサポートしているつもりが、実は子どもや家族に支えられていることがたくさんあることに気づかされる機会も増えました。

 

心も身体も柔軟でいられますようにと願う日々です。

 

プロフィール:blue earth green trees 子育てカフェプロジェクトリーダー

種を蒔く:#528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

 




#541 202454

 

松本 由季子からあなたへ

 

新年度が始まり、1か月が過ぎました。年度初めには、皆それぞれに様々な環境の変化があり、より多くのストレスを感じる時期で、そろそろ心や身体に疲れが現れている人もいるかもしれません。

 

ストレスとうまく付き合っていくためには、日頃からセルフケアを行うことが大切です。セルフケアとは、自らが自身の異常に気付き、自分をいたわることです。

 

セルフケアを行うためには、まず、いつもの自分と違うという違和感(サイン)に気付き、自発的に対処することが重要です。

いつもの自分と違うという違和感(サイン)は、

①身体面(頭痛・肩こり等)

②精神面(イライラ・怒り等)

③行動面(ミスの増加・遅刻等)に現れます。

 

以上のような違和感(サイン)に気付いたら、セルフケアを実践しましょう。 セルフケアの基本は、次の3Rです。

Rest(心身を休ませる)②Recreation(日常を離れて楽しい時間を持つ)③Relaxation(心身の緊張を和らげる)

 

自分自身に適した方法で早目に自分をいたわり、疲れが現れるこの時期を心身のバランスをとることで乗り越えましょう。

 

プロフィール:blue earth green treesセルフケアヨガプロジェクト・リーダー、手作り布ナプキンプロジェクト・リーダー。愛媛県出身。臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。

種を蒔く:#478,442,415,366, 350, 305, 272, 265, 230, 78,  46, 8

 




#540 202454

 

Rieからあなたへ

 

手話ピラティス👐

初めての日は緊張していましたがoioiさん達が言っていたように解らなくても大丈夫!伝えようという気持ちを大切にしよう!って思って身振り手振り表情を使って運動指導をしました。何とかなるものですね()1時間あっという間で毎回楽しくピラティスをしています。引き続き笑顔の溢れる時間を作れるよう頑張っていきます

 

写真は昨日の朝にワンコとお散歩に出た時の一枚です。綺麗だったのでパシャリ📷️😊

雨水の輝きの中 キラキラ満開

 

 




#539 202454

 

木村直子からあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民・避難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクト」に寄せて

 

 

20245

五月の詩  寺山修司

 

 きらめく季節に

 たれがあの帆を歌ったか

 つかのまの僕に

 過ぎてゆく時よ

夏休みよ さようなら

僕の少年よ さようなら

ひとりの空ではひとつの季節だけが必要だったのだ 

重たい本 すこし雲雀の血のにじんだそれらの歳月たち

萌ゆる雑木は僕のなかにむせんだ

僕は知る 風のひかりのなかで

僕はもう花ばなを歌わないだろう

僕はもう小鳥やランプを歌わないだろう

春の水を祖国とよんで 旅立った友らのことを

 

そうして僕が知らない僕の新しい血について

僕は林で考えるだろう

木苺よ 寮よ 傷をもたない僕の青春よ 

さようなら

 きらめく季節に

 たれがあの帆を歌ったか

 つかのまの僕に

 過ぎてゆく時よ

二十才 僕は五月に誕生した

僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる

いまこそ時 僕は僕の季節の入口で

はにかみながら鳥たちへ

手をあげてみる

 

 

 

二十才 僕は五月に誕生した





#538 202454

 

ルミカからあなたへ

 

25回『難民・避難民の皆さんと進む20憶キロメートル』の合計距離のご報告

 

3月・4月の距離のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。今回は24人の皆さんから『5,582.816   km』を「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」とご報告をいただきました。第1回から第25回の総距離は『210,068.467km』になりました。

 

3月・4月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。

 

1回~第24回 204,485.651km

 

25                      5,582.816km

 

1~25回  210,068.467km

 

私は時間ができると「何かしないと!」と思って行動に移し、ゆっくりしてる事が少ないのですが、「何もしない時間や何も考えない時間もあっていいのかな」と最近思うようになり、時間ができた時はゆっくり過ごすようにしています。ただ何もせずぼっと過ごすだけで、副交感神経が働きリラックス効果もありますね。

 

日々頑張っている体へ、ご自身の体を労るために皆さんは何をしますか?

 

また良かった教えて下さい。

 

プロジェクト参加者の皆さんのお声を抜粋して掲載させていただいています。

 

お一人おひとりのお声が励みになります。

 

ありがとうございます!

 

次回報告日は71日です。

 

5月・6月の合計距離をご報告ください。

 

◆参加者のお声

・世界のいろいろな場所で、難民・避難民になってしまった人々がいることを知ると、何か自分にもできることがないかと考えます。自分自身の健康を意識し歩くことで、難民・避難民の皆さんと少しでも繋がれるこのプロジェクトを続けていきたいと思っています。

・難民・避難民の皆さんも、友人たちも家族も自分自身も安全に健康で暮らせますように。

・体調が悪く、膝も痛く、距離は30km。でも動ける時には、歩いている皆さんを想いながら、季節を感じながら歩きたいと思います。

・先日の連休は家族でキャンプに行き、アスレチックなども楽しみました。忙しい毎日であっても、何より家族みんなが健康に過ごせるよう、バランスをとっていきたいと思っている今日この頃です。

3211.3km4260.5km4月は2月の252.6kmを超えた。月間新記録や。歩くのがめちゃ楽しい。歩くことで今まで見過ごしてきたモノやコトが見えて・・。それに見えないけど一緒に歩いている仲間がいるから続けられるんやね。ホンマにありがとう。感謝、感謝です。

・この2か月、歩きましたね。なんと145.2km。頑張りました。雨の日も、雨が小ぶりになるのを待って歩いていました。

・熊野古道歩きの時はよく歩いたんですが、最近の週末は近所を散歩なので、14キロくらいです。たまに海岸まで行く時には数時間歩くんで、との時に距離を稼いでいます。

 

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

種を蒔く:#524, 507,  496, 487, 466, 410, 386, 367, 339, 316, 288, 264, 255, 214, 201, 190, 181, 168, 154, 140, 126




#537 2024427

 

岩崎裕保からあなたへ

 

SDGsの達成年2030年まで5年半ほどです。今回は、「参加」をテーマに、SDGsを再考するワークショップをおこないました。

 

まず、5年後も続いていてほしいこと――例えば、美味しい刺身を食べていたいとか奈良の鹿は変わらず居て欲しいなどなど――を個人で考えてから、グループでシェアしました。次に5年後には改善していてほしいこと――例えば、気温の上昇とか大学入試あるいは職場環境などなど――を同じように個人とグループで進めました。そのうえで、出された具体例をグループで一つ選んで、ソレに向かって「私は何をしているか、あるいはできるか、またはしなければならないか」を話し合いました。維持にも変革にも力や働きかけが要りますし、個人の心がけといったレベルではなく、システムを作って動かしていくことで成果が得られるようになります。ココがTransforming Our WorldというSDGsの核心です。(trans:超える・他の状態にする、form:かたちですから、わたしたちの世界を変革する、そうしないと大変なことになる、とSDGsは訴えているのです)

 

SDGsでは17の目標が有名になりましたが、アジェンダには目標の前に「前文」があって、これがいちばん大切だと、僕は考えています――日本国憲法も「前文」抜きにはありえません。参加者にその「前文」を配布して、そこに示された(17の目標以外の)キーワードを探しました。自由と平和、貧困をなくす、行動、誰一人取り残さない、人権・ジェンダー平等、経済・社会・環境のバランスなどが挙げられます。

経団連は「企業倫理」を謳っていますが、現実の企業活動は自律的にこれに沿って行われているでしょうか。

国連は、順調に進んでいるのは目標の15%にとどまっているとして、特に企業には「ジェンダー平等」「気候変動対策」「生活できる賃金」「水の危機対策」「SDGs金融と投資」を集中・加速させるべき5分野としていることを紹介しました。

ジェンダーに関する日本の状況を再確認するために「女性の賃金水準が男性の5割を下回る企業」「日本の有給消化率」「産業別・年代別で見た正社員の男女の賃金格差」の資料を提示しました。

「前文」の次に示されているのはSDGsにおける5Ps、すなわちpeople人間, planet地球, prosperity繁栄, peace平和, partnershipパートナーシップです。これをデコレーションケーキに見立てて、崩れないようにパートナーシップ以外を重層化してみたら、一番下ですべてを支えるのは何で、その上には何が来て、一番上には何がくるでしょう――私たちの暮しの中で大切にしなければならないものの順序が見えてきます。

 

1987年にかつてのノルウェーの首相ブルントラントが「持続可能な開発SD」を指摘し、2000年からは「ミレニアム開発目標MDGs」が始まり、2002年には「持続可能な開発のための教育ESD」が議論・合意され、それらを受けてSDGsとなっていくのですが、国連では政府間の話し合いをアフリカ、アジア・太平洋、東欧、中南米、西欧その他という地域グループに分けて行い、同時に女性、子どもと若者、先住民族、NGO、地方自治体、労働者・組合、ビジネス、科学技術コミュニティ、農民の9つのメジャーグループでも議論を展開させてきました。このメジャーグループという考え方は1992年のリオ・サミットの頃から使われるようになっています。今ではお年寄り、移民、ボランティアなどもグループの構成メンバーになっています。(メジャーは多数派と訳されますが、本来は数を基準にするものではなく、権力や権限を持っているものを指します。この国連のメジャーグループという考え方は権力や権限を持たないものにこそ権力・権限が必要だということを示しています)

 

さて、「環境と経済と社会のバランス」と言ったとき、自然界の資源を略奪し、人びとの人権(例えば賃金や労働時間、文化や言語)を削り剥がす中で、経済発展が求められてきました――バランスはひどく崩れていました。このひどい有様を戻すことができるのは市民の力です。「お任せ民主主義」ではなく「参加型の民主主義」を担う市民が力をつける(エンパワー)ことで、バランスをよくする、いや奪われたものを取り戻すことが可能になります。

そこで、「参加」ということがポイントになってきます。

「参加」と言っても、集団に所属している状態から、主体的に活動を担うまで、いくつもの段階があります。また、参加しているように見えても、実は意思決定には参加していない場合もあります。環境心理学者のロジャー・ハートは子どもの参加について、8段階のはしごを作っています。

 

 

このはしごは「大人-子ども」の関係を想定して作られたものですが、「福祉職員-高齢者」「行政職員-地域住民」「開発NGO-村人」などに置き換えても有効です。

このはしごを使って「共同募金」についてのワークをおこないました。8つの事例のうち、たとえば「先生が共同募金の趣旨を説明し、子どもたちは募金のしかたについて話し合った。先生は子どもたちの意見を参考にしながら、募金のやり方を決めて、子どもたちに指示した」は5段階目の「意見参加」に当たり、「学校で共同募金を行うにあたって実行委員会を作った。委員会のメンバーは担当教員3名と生徒会の代表3名となったが、委員会は実際には開かれず、従来通りのやり方で募金活動が行われた。募金報告書には、委員の生徒の名前が記載された」は2段目の「お飾り参加」であるというふうに解説をした後で、子ども会の行事として子ども村を作るという設定で8つの事例をグループで話し合ってはしごに当てはめてみました。たとえば、「子ども会の役員は子どもたちから出るであろう意見を予想して、子ども村で出す品物を考えておいた。子ども村の企画を聞いた子どもたちからは売る品物についてたくさんの意見が出た。役員は子供の意見を聴いたが、あらかじめ用意してあった品物のみを作ることに決めた。子どもたちはそれに従ってグループに分かれて品物づくりをした」は3段階目の「形式参加」に、「子ども村の企画も3年目を迎え、子どもたちは品物の作り方や催し物の企画にも慣れてきた。子どもたちから、売った品物の利益の一部を、このあいだの洪水で被災した人たちに寄付したい、という申出でがあり、役員はその意見を尊重して寄付活動を側面から支援した」は8段階目の「大人を巻き込む参加」になります。

このワークは短い言葉で書かれていて情報が十分とは言えず、前後の段階にぶれる可能性はあります。また、あらゆる場合に7段目や8段目が望ましいかというと必ずしもそういうわけではありません。活動の初期の段階では、役割参加や意見参加も必要な時期もありますし、伝統行事では子どもたちに役割参加が求められますが、ハートはこれを望ましい参加であるとしています。参加のはしごは教員やリーダーが自分の実践を評価する際にも参考になります。参加にもこのような段階があるということと、はしごの意味について大まかに理解ができることが有効なことです。そして、身近にある事例がはしごのどの段階に当たるのか考えてみる価値はありそうです。あるいはもう少し幅を持たせて1~3段目までの事例、4~6段目までの事例、7・8段目の事例を身の回りで探してみてもいいでしょう。こうすることでより理解が深まり、参加のあり方について気づき、考え、行動に移していくことに繋いでいけるのではないでしょうか。

 

付記(参考)

参加の例として「生活協同組合」をお話ししました。

低賃金、長時間労働、失業の不安から自らの生活を守るために、1844年に英国マンチェスター郊外のロッチデールで、28人の織物工が1年がかりで11ポンドを積み立ててロッチデール公正開拓者組合を立ち上げたのが、今日に続く生協の始まりです。当時店で売られていたものは、小麦粉、バター、砂糖、オートミール(ロウソクも扱っていたという資料もある)で、余剰金の分配・良品質・組合員の平等や教育促進など自主的で開かれた“ロッチデール原則”は今も世界の生協運動に引き継がれています。日本では1921年に賀川豊彦が興した購買組合が今日もコープこうべとして広く受け入れられています。賀川は後に、医療生協も立ち上げ、地域の信用組合も作り、これらは今も存続しています。

沖縄には「共同売店」という相互扶助組織が、1906年に国頭村の最北の奥という集落で始まり、196070年代には200店舗もありましたが、今は70店舗ほどになっています。利益は配当されるだけでなく、集落のインフラ整備や医療費の貸与、奨学金の給付などをはじめとして多岐にわたっています。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

 

種を蒔く:#522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#536 2024420

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI

 

芽吹きの季節から若葉の季節に移り、庭のやまぼうしの木にも新しい葉っぱが生まれ、日々、それぞれのペースで育っていく姿がみられます。他の木々や草花も春のエネルギーのもと、若葉が朝の光を受けて眩しく輝き、それぞれの花のあり様にぴったりの鮮やかな色が明るく広がっていきます。

 

 

 

 

子ども達や若者達が慣れ親しんだ安心感のある環境から新しい環境に向かって歩み始める季節、春のエネルギーと共に自分自身の内側にあるエネルギーを感じながら、出会いを楽しみ、あたたかい繋がりを育てていけると良いなあと思います。

 

卒業式や入学式に出席させていただく時に、一人ひとりが担任の先生によって名前を呼ばれる場面があります。その名前がご家族から名付けられた時から今日までそれぞれのご家庭で過ごしてこられた時間や、友達や仲間たちや先生方と紡いできた時間を想像し、一人ひとりの姿を見つめながら、それぞれに頑張ってきたんだなあと静かに深く感じます。緊張していたり、真剣な表情だったり、笑顔だったり、一人ひとりのあり方は違っても、それぞれに誇らしい気持ちが伝わってきます。自分自身が体験してきたこと、身につけてきたこと、学んだこと、感じたことを振り返り、ご家族や先生方や地域の大人たちのたくさんの応援を心と身体いっぱいに受け止めて、それぞれのペースで一歩ずつ進んでいけますように、それぞれの内側の力をしっかり発揮できますようにと祈る時間です。

 

blue earth green treesも国内外の多様な個人・団体の皆さまと共に、2024年度を迎えることができました。一緒に歩んで下さっているお一人おひとり、ご協力下さっているお一人おひとりに感謝申し上げます。

 

413日は「27回種を蒔く人のお話を聴く会」&「17SDGs勉強会」が開催されました。岡本さんからは「39年間の養護教諭としての実践とストレスマネジメントの必要性について」お話を聴かせていただきました。子どもたちの心身の健康を支えて下さっている養護教諭のお仕事の大切さを再認識し、岡本さん独自の取り組みにもたくさん気づきをいただきました。ご自身が体感しておられる呼吸の大切さやヨガをベースにしたリラクゼーションの授業は、子ども達にとっても教職員の皆さんにとっても静かに心身をととのえることのできる、エネルギーを充電できる安心感いっぱいの時間だったのではないかと思いました。ストレスマネジメントの必要性については、私たち一人ひとりの日常の呼吸を見つめ直し、それぞれが実践するリラクゼーションの方法なども聴き合いました。自他の心身の健康を大切に進んでいこうと実感した2024年度のスタートでした。

「第17SDGs勉強会」は、後日、岩﨑さんがメッセージをお届け下さる予定です。「SDGsについて再考」し、「参加する」ことについて考えを深めました。それぞれの仕事や活動において多様な参加のあり方を選択していることを見つめ、そのことがどのような関係性や風土に繋がっているのかについても振り返りました。

 

今回のプロジェクトもテーマについて学びを深め、お互いの声を聴き合い、多様な視点から個人や社会のあり方を見つめる時間となりました。ご自身の経験や考えや感じることを伝えて下さっている姿、一人ひとりに耳を澄ましておられる姿、熟考されている姿、目を閉じてその瞬間の気持ちを見つめておられる姿・・・、どの表情からもそれぞれの内側にあるあり方が伝わってきます。人と人との出会いが生まれ、繋がりが育まれる時間にもなっており、休憩時間や帰り道にも、仕事や育児や介護やライフワークなどについて声を聴き合っておられる場面もみられます。

 

それぞれが大切に育んでこられた多くのコミュニティも大切になさりながら、blue earth green treesの集いにも足を運んでいただき、それぞれの可能な形で参加して下さっていることをありがたく思います。413日の参加者の皆さんのお気持ちをテラ・ルネッサンス様にお送り致しました。43日午前に起こった台湾東部地震の被災者支援ご活用いただきます。被災された皆さまの安全と一日も早い復興をお祈りいたします。「第21回種を蒔く人のお話を聴く会(2023617日)」でお話をして下さった栗田佳典さんから、以下のメッセージをいただきました。『テラ・ルネッサンスのスタッフより、一般社団法人blue earth green treesさまから、台湾支援へのご寄付があったと連絡がありました。第27回種を蒔く人のお話を聴く会」そして「第17SDGs勉強会」のドネーションとしてのご寄付、誠にありがとうございます。ご縁の中で、このように思いをつないで下さったこと、心より御礼申し上げます。』

 

紛争や災害で被災された皆さま、さまざまな社会課題に苦しさや辛さを感じておられる皆さまを想いながら、国内外の多様な個人・団体の皆さまと協力し、歩み続けたいと思います。

 

We are very concerned about the situation of the people of Taiwan after the earthquake in Taiwan. We hope for the safety of our friends in Taiwan, and the swift restration and recovery.

 

 

追伸:#535の「りょーじからあなたへ」で伝えておられるプロジェクトは、福祉教育をより良い方へ変えていけるプロジェクト、笑顔が広がるプロジェクトだと感じます。oioiのメンバーの応援をいただけましたらありがたいです!

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1 




#535 2024420

 

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi りょーじ からあなたへ

 

いつもoioiの活動にご理解・ご協力をいただきありがとうございます!

この場をお借りして皆様にお願いがございます。

 

私たちoioiはきこえる人ときこえない人の間にある心のバリアをぶっ壊すために、手話を使ったエンターテイメントを発信している団体です。

この度、oioiは社会を動かす一大プロジェクトとして

『学校での障害に関する授業で使える映像教材を作るためのクラウドファンディング』に挑戦中です!

映像は子どもたちが思わず本気になって困りごとを探すことができる楽しい映像を作ります。

 

この映像があれば、

子供の頃から聴覚障害に関する理解を促すことができ

きこえる人ときこえない人が過ごしやすい社会に繋がると信じています。

 

ですが、社会を動かすためには私たちの力だけでは足りません。

今の課題をより多くの方々に知っていただき

完成した映像を確実に全国の学校に届けるために

ぜひとも皆様のご協力をいただけないでしょうか。

 

▼詳細はコチラ

『思わず本気になる教材を作りたい!~きこえない人が困ることなんなん?~』

https://congrant.com/project/oioishuwa/10936

 

■ご協力のお願い(3)

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①ご支援のお願い

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 制作資金のご支援をお願いいたします!

 会員登録などは特に必要ありませんのでご安心ください。

 ご支援額に応じて、ささやかですがリターンもご用意しています。

 

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②情報拡散のお願い

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 SNSや口コミで「こんな取り組みやってるよ!」

 と広めていただけると、大変助かります。

 

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③ページ閲覧のお願い

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 11回以上、ページを見に来てください!

 閲覧数が多いと、サイト上で上位に表示され

 多くの方に取り組みを知っていただくチャンスになります!

 「どこまで進んでる?」「新しいお知らせはある?」

 と進捗を追っていただれば幸いです。

 

以上です。

どんな形でも皆様のご協力が社会を動かす一歩になります。

どうか私たちを応援していただきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします!

 

 




#534 202446

 

西井ひろ美からあなたへ

 

毎年いちごの季節になると、いちご大福を作ります🍓

もう20年くらい前、ご近所のママ友に教えて貰ったのが最初でした。

いちごを白あんで包み、それを又求肥で包む形のいちご大福です🍓

それ以来みんなの「美味しかったよ😊」の言葉が嬉しくて、毎年家族、友人、職場の人に届けています。

レシピもたくさんあり色々試しましたが、最初に教えて貰った分量が時間が経っても柔らかいので、私はそのレシピで作っています。

難しそうに思われますが、求肥は電子レンジを使って作るので以外と簡単に作る事ができます。

レシピを紹介しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

 

 

 

 

 

☆いちご大福(8個分)

 材料

  白玉粉   70g

  上新粉   40g

  砂糖    70g

  水    165

  いちご  8

  白あん  200g

  もちとり粉(片栗粉)

  ホイルケース

 

作り方 

   ①いちごのヘタを取り水気をふきとる。

   ②白あんでいちごを包んで丸める。


         ③ボールに白玉粉を入れ、少しずつ水を加え泡立て棒ですりまぜ、上新粉と砂糖も加えさらに混ぜる。

   ④耐熱容器に③を入れ、ふんわりラップをして電子レンジで2分、一度取り出して練り混ぜさらに2分かけ練り混ぜる。

   ⑤バットにもちとり粉(片栗粉でも可)を広げ、水で濡らした木じゃくしで④を取り出し8等分に分ける。

   ⑥⑤を平らにのばし②にかぶせて包みホイルに入れる。

 

 

プロフィール:blue earth green trees事務局、介護福祉士、視覚障がい者支援

種を蒔く:#270. 10

 

 




#533 202441

 

小原祥子からあなたへ

 

 「行楽日和」という言葉がぴったりな3/30(土)、第12回ひとときカフェが行われました。ご参加の皆さま、ありがとうございました。

 

確かな春の到来に、海外はじめ全国から来られた多くの方々の笑顔があふれる、3月末の奈良。ひとときカフェでは、駅周辺の大混雑とは打って変わり、木々にとまる鳥の声が時折聞こえてくるような、静かで落ち着いた空気の中、ゆったりと心温まる時間を過ごさせていただきました。香りや自然とともにある人の営みなどにもじっくり思いを馳せつつ、耳と心を傾け聴き合うことを重ねるうちに、すっかり忘れていた過ぎし日の感覚が鮮明に蘇る豊かな時間となりました。春の日に、貴重な時間を共有させていただけたことを、とてもうれしく思っております。本当にありがとうございました。

 

◆参加者:3

◆ドネーション額:5000

5000円をAMDA社会開発機構マダガスカル事業にご活用いただきます。

◆参加者のお声

・香り•••ただ嗅覚の反応ではなく、その人の人生の思い出に寄り添うものであると改めて考えました。草花、自然と共に過ごす大切さを感じさせて頂きました。ありがとうございました。

・春の風を感じながら、「アロマと効能」「香りと記憶」「木々と花々」などについて、ゆったりお話を聴き合えて、とても良い時間になりました。ありがとうございました。

 

次回開催は518日(土)の予定です。

皆さまのご参加をお待ちしております。

 

プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7




#532 202441

 

奥田鹿恵子からあなたへ

 

AMDA社会開発機構ホンジュラス事務所の奥田鹿恵子です。

 

私は先日、休暇でドミニカ共和国に行っておりました。

季節外れなのか、目立った花は見かけませんでしたが、首都の植物園の写真を共有します。柔道をはじめとする武道をドミニカ共和国で広められた日系移民の方が造られた日本庭園です。

 

今年の「種を蒔く人のお話を聴く会」で、また皆さんに活動報告ができることを楽しみにしています。

 

季節の変わり目ですので、どうかご自愛くださいませ。

 

プロフィール~AMDA社会開発協力機構海外事業運営本部プログラムコーディネーター

種を蒔く:#491.439.390. 267.103

 

 




#531 2024324

 

杉岡博幸からあなたへ / From Hiroyuki Sugioka to you

 

今年は寒い3月ですね。桜の開花予想も何度も延期されています。

大和郡山市ではお城祭りが3月24日から始まります。

城址周辺は整備も進んでいます。今年も見事な桜を見せてくれると思います。この城址のこの中に気をつけて見ると、様々な句碑や歌碑が建てられています。(下記に紹介)

今年は桜とともにこの句碑や歌碑を巡ってみてはいかがでしょうか。

短詩型の文学はそれぞれの方が自由に言葉から想像やイメージをふくらませて楽しんで頂のが一番かと思います。

さてあなたはいくつ見つけられるでしょうか?

It's cold March this year.

The forecast for cherry blossom blooming has been postponed many times.

In Yamatokoriyama City, the castle festival will begin on March 24th.

The area around the castle ruins is being maintained. I think we will see beautiful cherry blossoms again this year. If you look carefully inside this castle ruins, you will see various haiku monuments and monuments erected with poems. (Introduced below)

This year, why not look for these haiku monuments and poem monuments along with the cherry blossoms and enjoy them?

I think the best way to enjoy short poem-type literature is for each person to freely use the words to expand their imagination and images.

So how many can you find?

 

菜の花の中に城あり郡山  許六

 

十五萬石の城下へ花の坂  青畝

 

大和また新なる国田を鋤けば  誓子

 

むら立ちて 咲く

蓮のはな 

そと濠の 

たかいし垣に 

朝日照りつつ     耕平

 

小野十三郎 詩人

 

たそがれの国原に ただ1本の煙突がそびえている。

大和郡山の紡績工場の煙突である。ぼうせき。

それは今は死んだような名だが 私は忘れることができない。

明治も終わりの夏の夜である。

七十六年の周期をもつハレー彗星の渦が

涼しく鋸歯状屋根の紺青の空に光っていたのを。

 

金魚とねこ 森口武男 

 

金魚が鉢で泳いでいる。

ねこがじっとみている。

どうしたの

金魚は泳ぎをとめてきく

ねこはだまっている。

あたいを写生

金魚は頬を鉢にすりよせる

そこで猫は鉛筆と紙をさがしにいく。

 

プロフィール:blue earth green trees理事、「一枚の写真」プロジェクトリーダー

種を蒔く:#490. 374. 371. 220. 29

 

 




#530 2024316

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

 blue earth green treesの各プロジェクトを一緒に育てて下さっている皆さん、ご参加下さっている皆さん、メッセージや写真を届けて下さっている皆さん、HPにお立ち寄り下さっている皆さん、いつもありがとうございます。

 

 3月は彩り豊かな花々が春を告げてくれますね。我が家の庭にもミモザの黄色い小さな花々が元気に咲いており、春の訪れを感じる日々です。

 

 ミモザはアカシア属でオーストラリアが原産地です。'golden wattle/ゴールデン・ワトル'と呼ばれ、国花にもなっています。8月末から9月のオーストラリア・ビクトリア州でも大きな木に咲いたたくさんの黄色の花々が春を告げてくれていました。

 

 初めてミモザをいただいたのは20代の時でした。イタリアからオーストラリアに移住してきた友人は、「生まれ育ったイタリアでは、頑張っている人やお世話になっている人にミモザを贈るんだ」とあたたかいメッセージと共に、元気いっぱいになる黄色の花束を手渡してくれました。ミモザは私の心の中に'friendship/友情'を育む草木のひとつとして刻まれています。

 

 国内外の多世代・多文化の背景をもつ友人たち、繋がる一人ひとりにミモザの花を手渡す気持ちで、庭のミモザの写真をお届けします。「日頃の友情と感謝をこめて」。

 

 ミモザはオーストラリアからイギリスに渡り、イタリアやフランスなどヨーロッパに広がったと言われています。1975年に国連によって38日が'International Women's Day/国際女性デー'と定められ、ミモザは国際女性デーの象徴ともなってきました。「38日は女性たちが、平和・安全、開発における役割の拡大、コミュニティや組織での地位向上などによって、どこまでその役割を広げてきたかを確認すると共に、今後のさらなる前進に向けて話し合う日として設けられた記念日」と国連広報センターは伝えています。

 

 国内外で頑張ってこられた人々、それぞれの道を歩み続けてこられた人々のバトンを受けて、今の自分たちがいるのだなあと感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、今、自分にできることをささやかにでも積み重ねて、若い人たちにバトンを渡していこうと言う気持ちになります。

 

 女性たちはもちろんのこと、ジェンダーを超えて国内外の一人ひとりが心身共に健康に内側にある力を育て続け、それぞれの望む形でその力を発揮し、協力し合い支え合い、より良い社会をつくっていけますように。

 

I'm happy to send you, my friends in Japan and abroad, 'Mimosa flower' with friendship and gratitude.

May we transcend gender and demonstrate our full potential to create and make a better society.

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#520,510,506,501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 

 




#529 2024316

 

岡本幹子からあなたへ

 

睡眠について

皆さま、こんにちは

  寒暖差が大きくて、冬なのか春なのか戸惑う日々。さらに花粉の飛散、低気圧の影響なども受けて、体調管理がしにくい早春です。皆さまはいかがお過ごしですか。

  私は、3月13日に特支サポーターをしている中学校で卒業式が行われ、巣立ちの喜びと何とも言えない寂しさを感じているところです。

  また、いつもの母の話をしますと、膝の人工関節手術や大腿骨骨折の手術などで入院していましたが、この度主治医から退院許可が出て、今後の生活を考える分岐点を迎えています。

ケアマネージャーさんとよく相談して、家族で本人の気持ちに寄り添いながらもより良い選択をしていこうと考えていますが、心はざわついています。こんな時こそ呼吸に意識を傾ける瞬間を大事にして、自分の軸を保とうと思います。

 

  さて、皆さまにも新しい方向への出発や別れがある春ではないかと思いますが、体調管理に欠かせないのが睡眠。今回のミニ保健だよりは、「睡眠」についてです。

 

  調査によると、日本人の睡眠時間は諸外国と比較しても短い傾向にあるようです。高度成長期、睡眠時間を削ってでも働くことを美徳としてきた名残でしょうか。最近の研究では、睡眠不足について「睡眠負債」と表現し、積み重ねてしまうことで回復できない状態になると警告されています。では、慢性の睡眠不足「睡眠負債」は、心身にどのような影響を及ぼすのでしょうか。

 

影響① 自律神経の乱れによる体調不良

  日中に優位になり食物の消化を抑制する交感神経と、夕方以降、休息に向かうために優位になって消化吸収をすすめる副交感神経のバランスが保たれず、食べたものの消化吸収も乱れることによって吐き気や気持ち悪さ、倦怠感を感じます。

  また、交感神経の働きが強くなりすぎると、血圧の変動が激しくなり、めまいがおこることもあります。

交感神経の刺激により分泌されるアドレナリンの影響で、イライラしたり攻撃的になったりすることがあります。

 

影響② 記憶力の低下

  脳は眠っている間にその日記憶した情報を整理し保存しています。

そのため睡眠不足になると、記憶力の低下や物忘れをするといった症状が現れがちになります。

 

 

影響③ 肌荒れ、皮膚の老化

  深い眠りの時に分泌されるメラトニンの分泌量が減少し、そのため成長ホルモンの分泌量も減少することによって新陳代謝が進まず、肌荒れや吹き出物、肌の老化などの悪影響が出てきます。

 

影響④ 太りやすい

  睡眠不足が続くと、食欲抑制ホルモン「レプチン」の分泌が減少し、食欲増進ホルモン「グレリン」の分泌が増加するといわれています。さらに睡眠中に分泌される成長ホルモンも減少し、代謝が低下して太りやすくなります。

 

影響⑤ 脳の老廃物の沈着

  アルツハイマー型認知症の原因は、脳が活動時に排出される老廃物「アミロイドβ」の沈着と言われています。通常、入眠直後の深い眠りの時に「アミロイドβ」は放出されますが、睡眠不足や中途覚醒などにより、「アミロイドβ」が脳内に溜まってしまうのです。睡眠中、脳脊髄液が脳内の洗浄をしているということもわかってきました。また睡眠中に分泌される成長ホルモンは、心身の傷を修復するといわれているので、睡眠は「脳と体のメンテナンス」といえます。

 

では、睡眠不足を解消するにはどうしたらいいのでしょうか。

できることから試みてみましょう。

対策① 規則正しい生活リズム

  起床、就寝の時間をなるべく一定に保つようにしましょう。そのためにも食事や入浴などの時間も同じ時間になるように行動してみましょう。暗くなると寝て、明るくなると起きるという本来の体内時計を正常に戻すことで、睡眠を促すメラトニン、メラトニン分泌のもとになるセロトニンといった大事な分泌物の量が増加して、質の良い睡眠につながります。

 

対策② 適度な昼寝

  日中に眠気のある時は、我慢せずに午後3時までに15分から30分程度の昼寝をするのがおすすめです。適切な昼寝も効果抜群。午後3時以降になると、夜に寝つきが悪くなる原因になります。

 

対策③ 香りの効能

  精油には様々な効能があることが知られています。鎮静効果のあるラベンダー、睡眠効果をもたらすベルガモットなどを漂わせることで、自然と眠れる環境を作ってみましょう。

  子育て中、仕事が忙しい時、介護・・・十分な睡眠がとれないことも多いと思いますが、家族や地域の協力も得ながら、自分のこれからの健康のために眠ることを優先した生活を考えてみませんか。という私自身、これまで睡眠を後回しにしてきたタイプ。今いろいろと後悔しています。

  ではみなさま、よい夜をお過ごしください。おやすみなさい・・・・

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、現在特別支援教育サポーター

種を蒔く:#518,480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 

 




#528 2024316

 

矢倉真由子からあなたへ

 

「子育てカフェ」にご参加くださり、ありがとうございました。

まだ寒い日もありますが、少し暖かな日には草花の香りも感じます。私にとっての「春の匂い」は、年度の始まりを思い出させてくれるものでもあり、スーッと過去の記憶がよみがえってきます。

子どもが小さかった頃、手を繋いで歩きながら「数年後にはこの光景を懐かしく感じるんだろうな」と思っていましたが、あっという間に時を重ね、今まさに懐かしさを感じている日々です。これからもそういう感覚を繰り返していくのだろうと思います。

親としての役割、そして親以外の役割としても自分のできることを見つけながら、心豊かに人生を歩んでゆけるとよいなと思います。

 

プロフィール:blue earth green trees子育てカフェプロジェクトリーダー

 

種を蒔く:#513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3




#527 202439

 

芳島昭一からあなたへ 

 

平素より国連の難民援助活動にご関心をお寄せいただき誠にありがとうございます。 

 

さてこのたび、「難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト」の1月・2月の距離が「7552.66km」、第1回から合わせた距離は「204,485.651km」というご報告をいただきました。 この瞬間も厳しい避難生活を送られている難民・国内避難民の方々が置かれた窮状にお心をお寄せいただき、継続的に取り組んでいただいておりますこと、大変ありがたく存じます。

 

 ☆みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』(学校・団体等) https://www.japanforunhcr.org/news/2019/2bktogether 

 

また、このたびも温かなご寄付をお寄せいただきましたことに対し、改めまして心より感謝申し上げます。 皆さまからのお気持ちは間違いなく難民支援の現場にお届けし、現地で必要とされている活動に活用させていただきます。 

 

今年2月にはウクライナ侵攻3年目、トルコ・シリア地震2年目となりましたが、それぞれの地で難民・国内避難民とならざるを得なかった方々に関する報道は殆ど見聞きしなくなりました。とはいえ、当然のことながら難民・国内避難民の方々はこの瞬間も将来への不安を抱えながら避難生活を送られており、UNHCRスタッフも継続的に支援活動を行っています。 

 

その他の国・地域を合わせ、1億1千万人以上の難民・国内避難民の方々が置かれた窮状に引き続きお心をお寄せいただき、今後ともお力添えいただけますと大変ありがたく存じます。  どうぞよろしくお願い申し上げます。 

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#517,498,489,469. 451. 432. 414. 391. 379. 345. 333. 322. 308. 293. 269. 258. 245. 238.217.203. 192. 183. 172. 162. 141. 127

 

 




#526 202439

 

六田裕子からあなたへ

 

スノームーンを写した瞬間、幸運の象徴と言われる八芒星の光が・・・今を頑張っている人達へ天からの応援メッセージが届きますように。

 

プロフィール:blue earth green trees事務局メンバー

種を蒔く:#515

 

 




#525 20243月2日

 

木村直子からあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」プロジェクト」に寄せて 

20243

 

 そのひとがうたうとき (When the People Sing)   作詩 谷川 俊太郎

           

そのひとがうたうとき

そのこえはとおくからくる

うずくまるひとりのとしよりのおもいでから

くちはてたたくさんのたいこのこだまから

あらそいあうこころとこころのすきまから

そのこえはくる

 

そのこえはもっととおくからくる

おおむかしのうみのうねりのふかみから

ふりつもるあしたのゆきのしずけさから

そのひとがうたうとき

わすれられたいのりのおもいつぶやきから

そのこえはくる

 

そののどはかれることのないふかいいど

そのうではみえないつみびとをだきとめる 

そのあしはむちのようにだいちをうつ

そのめはひかりのはやさをとらえ

そのみみはまだうまれないあかんぼうの

かすかなあしおとへとすまされる

 

 

そのひとがうたうとき

よるのなかのみしらぬこどもの

ひとつぶのなみだはわたしのなみだ

どんなことばももどかしいところに

ひとつのたしかなこたえがきこえる

だがうたはまたあたらしいなぞのはじまり

 

くにぐにのさかいをこえさばくをこえ

かたくななこころうごかないからだをこえ

そのこえはとおくまでとどく

みらいへとさかのぼりそのこえはとどく

もっともふしあわせなひとのもとまで

そのひとがうたうとき           

 

混声合唱曲集 「そのひとがうたうとき」 より

2023年3月 辛夷の花





#524 202432

 

ルミカからあなたへ

 

24回『難民・避難民の皆さんと進む20億キロメートル』の合計距離のご報告

 

1月・2月の距離のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。今回は34人の皆さんから『7552.66km』を「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」とご報告をいただきました。第1回から第24回の総距離は『204,485.651km』になりました。

1月・2月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。

1~23回 196,932.991km

24回 7,552.66km

第1回~24回 204,485.651km

 

私は普段から良く歩いているほうだと思いますが、この皆さんと進むプロジェクトに参加させて頂いているということもあり、帰り道2駅ほど歩くようにしています。歩くことは好きなので皆さんと進んだ距離のぶんだけ、たくさんの笑顔で溢れますように、そう願いながら毎日歩き続けたいと思います。

 

次回報告日は51日です。

3月・4月の合計距離をご報告下さい。

 

前回からプロジェクトに参加して下さっている皆さんのお声を抜粋して掲載させていただいています。ありがとうございます!

 

◆参加者のお声

・難民の皆さん、避難民の皆さんが、安全に暮らせますように、安心してご家族と一緒にいられますようにと祈っています。

12月の歩行距離を報告しま~す。

   1月 191.0

   2月 252.6

12月に「250km を目指す…」って言って、2月にやったでぇ! めちゃ嬉しい。目標を声に出すことは…大切なこと。次は…う~ん 280km にチャレンジ。まぁだまだ、歩くでぇ。仲間への感謝を忘れずに。

12月の家族の走行距離は910kmでした。歩くこと、走ることで、心も身体も元気になるので、今年も家族みんなでアクティブに過ごしていきたいものです。

3月と4月は桜をみながらたくさん歩きたいと思います。

・皆さんと一緒に歩いている気持ちでこれからも歩きます。

・今回の距離は246kmです。

"尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。 武者小路実篤

体調不良で暫く外に出れなかった時、この一節を読み、自分に負けまいと思いました。何らかの事情で外出がままならない方たちが自由に移動できることを諦めず、強く願い応援していきましょう。

・急ぎ足で、余裕を持って、ひとりで、誰かと…歩く状況は様々ですが、心も身体も前向きに進んでいるとイメージすると、幸せな気持ちがわいてきます。

難民・避難民の皆さまが安心して暮らせますようにと祈っています。

・距離… 38km です。

この1ヶ月は体調が悪くてしんどかったけど数日前から少しずつ落ち着きはじめました👍️

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

種を蒔く:#507. 496. 487. 466. 446. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126




#523 2024年3月2日

 

木村直子から あなたへ

 

ソメイヨシノに先駆けて、河津桜の開花便り。

 

50年ぶりに帰国していた友人は、その色の濃さにちょっと驚いて「僕の知っている桜のイメージとはずいぶん違うんだよね、あの桜はもうない?」と。

いえいえ、もうひと月も待たずに列島にソメイヨシノが咲き誇ることでしょう。「あの淡い色合いこそが伝統的な日本文化の象徴のように感じる」と彼は言う。確かに、淡い白に近いピンク、ほんのり桜色の風情。成熟した婦人のようなソメイヨシノにくらべ、花弁が大きく鮮やかなピンク色の河津桜は、いきいき伸びやかな青年のようにも見える。今朝、遠回りして地元の幼稚園の桜を観てきた。

 

春のスイッチ   

高階杞一

 

  春になったら

  花が

  いっせいにひらく

  どこかで

  誰かが ポンと

  スイッチを入れたみたいに

  

  ぼくにも わたしにも

  こんなスイッチ あるのかな

    

  長い冬が過ぎ

  いっせいに

  ぼくのひらくような日が

  いつか

  ぼくにも くるのかな

 

 

2024.2.29




#522 2024224

 

岩崎裕保からあなたへ

 

文化的生き方

 

住井すゑ(小説『橋のない川』の著者、奈良県生まれ)が茨城県の牛久沼のほとりの自宅敷地内に建てて映画会や学習会などに使っていた建物である抱樸舎(ほうぼくしゃ)で、住井自身が1989416日に行った講演会をもとに加筆・修正をしたものが、「生きているうちに老化はない」という章になって、永六輔との共著『人間宣言(じんかんせんげん)』(光文社知恵の森文庫、2002年)に入っている。

歴史は人が作ったもの、人のなせるわざだ。「人が為す」という字は「いつわり」と読む。だから歴史は事実というより、権力の都合で作られたものだ、という風に話は始まる。たまたま日本に生まれたが、志願して日本に生まれたわけじゃない。みんな知らずにどこかで生まれてきたという意味では、何人であってもみんな同じ、平等じゃないか。女がお産をするときに日本人を産もうとはだれも思わない。どこの国の人も「当たり前の人間を生みたい」「地球の人間として生まれてほしい」と、女は地球という枠で考えるが、男は国という小さな枠でしか考えない、と展開する。

自然の法則に任せておけば、太陽も月も星も出る、何も守るものはない。人為的に変な社会を作るから、守らなくちゃならないものが出てくる。土地は耕した者の所有であるが、死んであの世に持っていく人はいない、次々と残っていく。地球のどこにいても暮らせるというのが本当の人間の権利だ。地球人として生きる自由、これが最高だ。「働く者こそがこの地球の主人公ですね。つまり働く人、労働者こそが文化人なんですね。」

「では、何を文化というのかといえば、人間の命を守ることを文化というんです。」「人間の生き方に二つあります。文化的生き方か、武力的生き方か。」人間の生き方には、相手を殺しながら、屈服させながら、征服しながら生きていくという生き方か、あるいは働きながらみんなの命にプラスしながら生きていくという労働者の生き方か、この二つしかないと住井は教えてくれる。

 20214月下旬から5月上旬にかけて、朝日新聞奈良版に6回シリーズで「住井すゑの伝言」という記事が載った。3回目(430日)に「少しずつでも、我々は本当の文化的な人間になっていきたい。そういう我々の要望に、今の政治は応えてくれているのでしょうか」という1992年6月の住井の言葉が紹介されている。6回目(54日)には、交流のあった山田洋次が、いま(コロナ禍で)「住井さんが生きていらしたら…あなたたちは大変な歴史的ピンチに遭遇し、信頼するだけの政府を選んでいますか、と言うんじゃないかな。信頼できなきゃ交代するよう要求しなさいと」と言われるだろうと話している。

 

附記

イタリア共和国憲法は「イタリアは、労働に基礎を置く民主共和国である」という文で始まっている。また、11条では「イタリアは、他人民の自由に対する攻撃の手段としての戦争及び国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する」としている。

 

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48

 

 




#521 2024224

 

竹田一義よりあなたへ

 

私は夫婦で絵本作家、並びに一般社団法人いろどりあつめの代表理事を務めさせて頂いております。

先日開催された「edgeソーシャルビジネスプランコンペ2023」がご縁で東口千津子様とお会いし、この様な素敵な機会を頂きました。

 

私たちの絵本「かいねこきぶんIf I Could be a Housecat」は、親子の愛情の深さ、小さな命を大切にする優しい社会を願い描かせて頂きました。

実は初版には英訳はありませんでした。

しかし、個展で絵本を読まれ涙する海外の方を見て、絵本は国境を越えることを実感。

英訳をつけるに至りました。

 

その後、京都市立洛友中学校の夜間部で絵本づくりの講師となるご縁を頂き、様々な国籍の方と絵本をつくりました。

さらに、京都中ロータリークラブや京都商店街創生フォーラムでのスピーチなど、様々な場で絵本づくりの魅力を伝える機会を頂くようになりました。

 

絵本は自分の思いや願いを国籍を越えて届けることができると信じております。

絵本「かいねこきぶんIf I Could be a Housecat」が私たちを導いてくれている様な気がしてなりません。

 

私たちは、そんな絵本づくりを通し、文化芸術の発展に貢献し、子どもの不登校の社会課題に取り組み、優しい社会をつくることを目標に活動しております。

「種を蒔く」この素晴らしい場で文章を書かせて頂いたことに感謝します。

 

まだまだ小さな活動の私たちですが、皆様のお力添えを頂き、芽を出せるように頑張りたいと思います。

寒い日が続いております。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

プロフィール:一般社団法人いろどりあつめ代表理事

 

公式ブログ        https://irodoriatsume.com/

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#520 2024218

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

出会いの機会をいただいたお一人おひとり、繋がって下さっているお一人おひとりに感謝致します。そして国内外で被災された方々、苦しい状況におられる方々が安心できる環境で心豊かに過ごせますように、心よりお祈り申し上げます。

 

2024217()edge(社会の課題を解決するビジネスプランコンペ)ファイナルが開催されました。20年目を迎え、今回はQUINTBRIDGE(NTTドコモ様のオープンイノベーション施設)でファイナリスト6組がそれぞれの想いと実践と今後の事業計画についてプレゼンテーションをされました。

 

6組のファイナリストと各事業プランは以下の通りです。

◆労働者協同組合フラヌイスコーレ 

代表者:松下寿美枝さん

「人がインフラとなり、不登校と向き合うフラヌイスコーレ」

◆合同会社Ledesone 

代表者:常岡天祐さん

「発達障害等の日常の困りごとを解決する仕組みを創るインクルーシブパートナー事業」

◆一般社団法人いろどりあつめ 

代表者:竹田一義さん

「子どもの自己肯定感を育む『つくると絵本』」

◆ちいきハッピークリエイターズ

代表者:加藤陽子さん

「豊中に『ちいハピ村』を作ろう!多様なつながりのなかで共に子育て•子育ちするためのプロジェクト」

◆任意団体Hota

代表者:米本恵さん

SNSアウトリーチで『わたしなんか』と繋がる」

◆お口のテーマパーク

代表者:多和実月さん

「お口のしょくどう」

 

ファイナリストお一人おひとりがご自身の人生でどの社会課題にどのように出会ってこられたのか、なぜその社会課題に仕事として向き合おうと思ったのか、どのように社会課題解決に向かっていくのか、を真摯に語られ、それぞれのお人柄と想いがまっすぐに伝わってきました。どのプレゼンテーションも心に響きました。

 

ファイナリストのご家族やお仲間の皆さんはドキドキなさりながらも、誇らしく大切な人を見つめておられたように感じます。パートナーとして、親として、子どもとして、仲間として、それぞれの姿をいつも以上に力強く感じられたのではないでしょうか?

 

各ファイナリストを半年間伴奏してこられたメンターの皆さんは、一緒に歩んでこられた時間を振り返りながら、ファイナリストの皆さんが覚悟をもって進んでいかれる姿をあたたかく見守られていたように思います。

 

ファイナルまでのプロセスを丁寧に運営してこられた事務局とボランティアの皆さんは、ファイナリストの方々が気持ち良くしっかり発表できるように、今日も素晴らしい環境をつくって下さいました。

 

edge初年度(edge2003)から10年間、私はedgeの実行委員・理事・メンターをさせていただき、仕事を通じて社会をより良くしたいと考える若者たちとたくさん出会ってきました。ここ数年はファイナルに審査員としてお声がけいただいています。審査は「社会変革性」「実現可能性」「共感性」「起業家性」を中心に行われます。今回は「一般社団法人いろどりあつめ」と「お口のテーマパーク」の二組が優秀賞として選ばれました。どの視点からも素晴らしいと感じられる二組でした。

 

ファイナリストのプレゼンテーションに耳を傾け、心の中に浮かぶ質問や感想を一人ひとりにまっすぐお伝えしながら、審査というより応援団のひとりになっている自分に気づく瞬間もありました。どの社会課題も解決に向かうように、edgeコミュニティみんなでチャレンジを続ける一人ひとりを応援していく風土が育まれているところがedgeの良いところだなと感じます。

 

どの時代にも社会課題を解決しようと奮闘する人々がおり、ある面では良い方向に進んでいると感じることがあっても、まだまだ多様な社会課題や新しい社会課題がみられる厳しい現実があります。edgeコミュニティや他の場所でそれぞれの社会課題に取り組む一人ひとりと繋がりながら、協力しながら、これからも歩んでいきたいと思います。「edgeファイナリストのこの人を応援したい」、「この事業を応援したい」と思われる方は、ご連絡をいただけましたらお繋ぎ致します。blue earth green treesの「種を蒔く人のお話を聴く会」にも、またedgeコミュニティの方々にも来ていただき、それぞれのお話を聴かせていただこうと思います。

 

The social business plan contest ‘edge‘ presents ‘Entrance for Designing Global Entrepreneurship‘.

The 20th contest was held at QUINTBRIDGE, Osaka on Sat. Feb. 17th.

 

It was touching to listen to each of 6 finalists. They met the particular social problem in their lives and make their decisions to solve them through their businesses.  ‘edge‘ is a kind of community to support one another to solve various social problems.

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#510,506,501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 

 




#519 2024212

 

田口淳子からあなたへ

 

共に生きる世界を~みんなでWakuWaku~

ワン・ワールド・フェスティバル2024

 

23日・4日、ワン・ワールド・フェスティバルに初めて参加してきました。今回で31回目だそうです。昨年秋に事務局の方からお声がけをいただき、おそるおそるの初参加でしたが、梅田スカイビルという大きな会場いっぱいに繰り広げられる、なんと大阪らしい面白いイベントだったことか。

 

屋外では大阪プロレス、世界各地の屋台、会場ではフラダンスあり、ベリーダンスあり、盆踊りあり。海外留学生のボランティアも大活躍。メイン会場では世界各地で活動されているボランティア団体やNGOなどのブースが所狭しと並んでいて熱気にくらくら。

 

そんな中で、『ニジェール物語』上映会と原作者フクダヒデコさんトークショー』をやらせていただきました。セミナー会場には、想定をはるかに超えて、60名くらいの方がご参加くださいました。今、西アフリカは政情も不安定だし、大干ばつで食料危機にも陥っているなか、世界中どこからも関心を持たれないことがどれだけ辛いことか。「どうぞニジェールという国を忘れないでください」原作者の切なる願いは届いたでしょうか。

 

★お知らせ★

豊中市庄内コラボセンターで、218日(日)10001500キッズランドが開催されます。

<動く絵本『ニジェール物語』上映会と、ナレーター神野恵子さんによる朗読・読み聞かせワークショップ>を行います。よかったら来てくださいね。

https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/shocolla/KidsLand_in_shocolla.html

 

 

プロフィール:一般社団法人ニジェール物語製作委員会理事、日本語教師

種を蒔く:401,382,352323,291, 236, 223, 43

 

 




#518 202423

 

岡本幹子からあなたへ

 

みなさま、こんにちは。

いかがおすごしですか?岡本幹子です。

今年も、みなさまの心身の健康を願って、ミニ保健だよりをお届けしたいと思います。

 

その前に、毎回ついつい登場する私の母(88才で元気に一人暮らし)ですが、昨年11月下旬に左膝に人工関節を入れる手術をし、ひと月後に回復病階に移った矢先に、左大腿骨を骨折して、また振り出しに戻ってしまいました。しかし、とにかく頑張り屋というか負けず嫌いというか、毎日のリハビリのおかげで、1月半ばには再び回復病階に移動することができました。車いすから歩行器へ、さらに杖で歩くことをめざして、絶賛リハビリ中です。その回復への強い気持ちには驚かされるとともに、わが母ながらも敬意を抱きます。今回、介護保険の見直しも行われ、要支援から要介護になりました。現在88才。退院後、住み慣れた家で生活するという願いがかなうのかどうか…ケアマネージャーさんとしっかり相談していきたいと思います。

 

さて、2月となりました。暖冬といわれながらも時折厳しい寒波が押し寄せ、体調管理がしにくいですね。

年末年始を経て、インフルエンザの流行が拡大する中、新型コロナ第10波到来も危ぶまれています。心配せずにマスクをはずすことができる日がくるのかしらと不安にもなりますが、心を落ち着けて、新型コロナの4年間で学んだことも思い出し、適切な対応を心がけましょう。

  手洗い、換気、そして何より自分自身の体力保持は大事です。睡眠不足にならないよう、体を冷やさないようにしましょう。そして、自分の意識が外からの情報に向いてしまいがちな多忙な日々の中でも、呼吸に集中する時をもち、そのわずかな時間の幸せに気付くことで、心の安定を保つことができたらいいなと思います。そして、なんだかつらいなあと思う時は、無理をせず休養しましょう。

 

 

 今回は、この冬流行している溶血性連鎖球菌咽頭炎についての特集です! 

急な発熱やのどの痛み。あわてて検査するもインフルでもコロナでもない時、「溶連菌ですね」と診断されるケースが増えています。溶連菌の感染症とは・・・

 

☆原因は・・・

A群β溶血性連鎖球菌という細菌に感染することによって発症します。感染する部位によって、咽頭炎のほかにも、とびひ、蜂窩織炎、扁桃炎などもあり、症状が全身に及ぶしょう紅熱の原因でもあります。

 

☆症状は・・・

2~5日の潜伏期間の後、急な発熱、体のだるさ、のどの痛みなどの症状があります。

 

☆感染経路は・・・

感染している人の手などを介して、菌が喉などに侵入する「接触感染」が一般的です。

感染性が最も強いのは、発熱直後の急性期といわれています。発熱、咽頭痛のある場合は、無理をせず、まずは受診するようにしましょう。

☆予防は・・・

まずは手洗いが重要ですね。せっけんなどによる丁寧な流水手洗いとともに、手指消毒用のアルコールの擦りこみも効果があります。

治療開始(投薬など)から24時間程度で感染力が弱まります。家庭内に感染者がある場合も、慌てず、油断せず、手指衛生に気をつけながら対応しましょう。

冬型感染症の予防も含めて、やっぱり手洗いは欠かせないようですね。

 

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、現在特別支援教育サポーター

種を蒔く:#480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 

 

 




#517 202423

 

芳島昭一からあなたへ 

 

平素より大変お世話になっております。 国連UNHCR協会の芳島です。

 

昨年12月には4年連続でお話しさせていただく機会をいただき誠にありがとうございました。難民問題の現状や支援の必要性等につき少しでも考えていただける機会となったなら大変嬉しく存じます。 

 

また、一緒にお話しさせていただいた学生に、皆さまの感想が記載されている「プロジェクト・レポート/PROJECT REPORT2023/12/17」を送ったところ、以下の返信を受け取りましたので、以下に共有させていただきます。

 

 「年明け早々インフルエンザにかかってしまいダウンしていましたが、送ってくださった感想を見て凄く嬉しく、涙が止まりませんでした。私のまとまってないスピーチをこんな風に思ってくださって本当に嬉しく思います。改めて頑張ろうと励まされました。素敵な機会をありがとうございます。」 

 

夢に向かって日々頑張っている彼女を、引き続き応援していただけますと有難く存じます。 

 

さてこの度、「難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト」の11月・12月の距離が「5,087.823km」、第1回から合わせた距離は「196,932.991 km」というご報告をいただきました。  皆さまそれぞれ大変お忙しい中、難民の方々が置かれた窮状にお心をお寄せいただきながらさらに距離を伸ばしていただきましたこと、また大変温かなご寄付をお寄せいただきましたことに対しましても、改めて心より感謝申し上げます。 

 

日本国内におきましても、能登半島地震によって平穏な日常生活を奪われてしまった多くの被災者の方々が置かれた窮状に胸が痛みますが、世界を見渡すと、日本の人口とほぼ同じ数の方々が難民・国内避難民等として長期間にわたる避難生活を余儀なくされております。  日本国内の被災者の方々にお心をお寄せいただくのと同時に、世界中の難民・国内避難民の方々にも引き続きお心をお寄せいただき、今後ともお力添えいただけますと大変ありがたく存じます。 

 

寒い日々が続いておりますが、くれぐれもお身体ご自愛のうえお過ごしくださいませ。 

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#498,489,469. 451. 432. 414. 391. 379. 345. 333. 322. 308. 293. 269. 258. 245. 238.217.203. 192. 183. 172. 162. 141. 127

 

 




#516 202423

 

edge事務局からあなたへ

 

NPO法人edgeが主催する「社会起業家を目指す若者のためのビジネスプランコンペ」は、2004年に始まり、これまでの13年間で約260組の若者の社会起業へのチャレンジを応援してきました。

 

〈ソーシャルビジネスプランコンペedgeとは〉

 

●社会を変えるための社会起業プランのコンペです。

 

社会の課題を解決するためにビジネスを立ち上げ、チャレンジしようとする人々を「社会起業家」と言います。私たち「edge」は、社会課題の解決に向けて取り組む起業家たち、同じ意思を持った者たちがお互いに切磋琢磨することで、単独で挑戦するよりもより専門性の高い解決策を生み出せると考えています。

 

●若者のためのコンペです。

 

私たち「edge」は社会起業家をめざす若者が自分の可能性やプランの実現性を試し、実践する場としてこれまでビジネスプランコンペを開催してきました。起業マインドを持った若者の育成と、その事業を支援しようとするサポーターネットワークの構築を通して「社会課題解決に挑戦する人々のコミュニティ」をつくる。それが私たちの目標です。

 

●プランをブラッシュアップしていくコンペです。

 

近年、様々なビジネスプランコンペが開催されるようになってきましたが、edgeは単にプランの優劣を決めるだけのコンペではありません。先輩社会起業家らがメンター(助言者)となり、それぞれのプランをブラッシュアップしていきます。だからこそ、edgeのコンペからはたくさんの起業家が生まれています。

 

今年も日本全国から数多くの参加者が集まり、半年間ビジネスプランをブラッシュアップしてきました。その中から6組のファイナリストが最終プレゼンに挑みます。社会に新しい価値をつくりだすためにさらなる仲間や応援者を巻き込み、未来に向けた大きな一歩を踏み出す日。是非社会課題を解決するビジネスプランが誕生する瞬間に立ち会ってください。

 

edgeファイナルで、未来の社会起業家が大きな一歩を踏み出す瞬間に立ち会いませんか?

 

【日時】2024217日(土)1400~1700

【会場】QUINTBRIDGE    https://www.quintbridge.jp

 大阪市都島区東野田町4丁目1582

 

 *オンライン観覧も可能です。

【お申込み方法】

 以下のフォームからお申込みをお願いします。

 https://forms.gle/6GUAezskYXYtMJveA

 

【タイムスケジュール】

1400~開始 オープニング

1420~プレゼンテーション・質疑応答

1600~終了 審査

1630~審査結果発表 クロージング




#515 2024128

 

六田裕子からあなたへ

 

125日朝、西北西の空に今年最初の満月を観ました。

その夜は東北東の空に。

アメリカの先住民は1月の満月を「ウルフムーン(狼月)」と呼んでいたそうです。

真冬の食糧不足で空腹の狼の遠吠えや、繁殖期を迎える狼の遠吠えが絶えず聞こえてくることから名付けられたそうです。

 

 

 




#514 2024120

 

Rieからあなたへ

 

oioi さんの笑顔が頭から離れず…ネットで見たHAND BEAT🤟もみあげサングラスのoioi さん達が可愛いくて、頭の中のイメージを絵にしてみましたもみサン😎🤟I♥️U

で顔は英語のoをイメージしてて手は英語のiをイメージしてます。頭にふと沸いてきたイメージでした✮:*

 

 

 




#513 2024120

 

矢倉真由子からあなたへ

 

いつも「子育てカフェ」のメッセージをお読みいただき、ありがとうございます。2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

新しい年を迎えることができた喜びとともに、また一つ歳を重ね、親側は年齢に伴う身体の変化を感じる瞬間もあるかと思います。子どもたちの健やかな成長を願いながら、親自身のメンテナンスも意識しながら過ごしたいものです。

 

子どもたちが成長してくると、小さい頃のように一緒に行動する機会が少なくなります。このように少しずつ離れていく現実の親子の距離とは反対に、心の繋がりは積み重なっていくように思います。普段は見えにくいですが、心の繋がりを感じることができる瞬間は日常の中にあるのではないかと感じます。親子で歩んできた道のり…、一緒に感動したこと、驚いたこと、喧嘩したこと、大事にしてきたこと等々、親との関係の中でそれらをどのように取り入れていくかは子どもたち次第ですが、子どもたちが親の想像をはるかに越える表現で心の繋がりを伝えてくれる場面に出会ったとき、子どもたちの中にある底力のようなものを感じ頼もしく思えたりします。

 

次回の「子育てカフェ」は、3月8日()です。

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 

プロフィール:blue earth green trees子育てカフェプロジェクトリーダー

種を蒔く:#504, 492, 484, 477, 465, 448, 436, 425, 405, 398, 392, 380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94,

 

51, 3




#512 2024114

 

From Athena MARINI to you

 

It was a real pleasure to meet Chizuko in 2023 when she visited Greece. I now feel more connected to Japan and I want to wish all of the people in this group a very Happy 2024 with many joyous events in your lives and much creativity.

 

I set an intention for myself this year to find joy through simple things like meditation, being in nature and sharing in a more real and loving way. Staying in peace is our role even when we sometimes lose this state due to external triggers. Things happen but it’s important not to stay in a negative state too long. I therefore am vigilant on where I am at, mentally and emotionally and to what news and TV programs of sensational events and scandals I expose myself to. We may still be aware of the turbulence, but not connect with it so much so it gets to us.

 

I feel we do not have the luxury of being careless with our mind and emotions anymore because of the increase of fear and anxiety in our societies we are prone to attract these similar frequencies when we go into negativity for whatever reason.

 

Therefore raising our frequency, and feeling anchored within ourselves is going to be important at this time, using whatever tools we have like breathwork, meditation, affirmation, prayer, walks in nature, to bring ourselves out of reacting to the external so as to regain our psychological composure and be at peace.

 

This is not only important for our own well-being, but also to those around us and our society in general. Because maybe in 2024 there will be still much volatility and challenging situations. We must hold strong within ourselves, but also to surround ourselves and share with people who are like-minded and hold a higher frequency. Important also to have compassion for those who are fearful about the future and are stressed and not be judgemental. I believe that people who are aware hold the balance so that the fear and uncertainty that is prevalent in our world does not overwhelm us.

 

I don’t know how things are in Japan but here in Europe we are very close and effected by the 2 wars going on, high electricity and petrol prices and food prices as a consequence but also due to greed and lack of government control. In Australia it is a similar situation and many people now are forced to sleep in their cars a friend told me, as house rentals have gone through the roof. Though it is uncomfortable to witness all these things I feel that we must not connect with it all at a deep level (I have learnt this from experience) and so we remain largely unaffected. That however does not mean to ‘sit on our hands’ and not do whatever is in our power to change things.

 

Perhaps there is a higher plan to all these difficult and negative changes that are happening in the world, which often look bleak. Perhaps it is serving a purpose to awaken people from their materialistic way of life. To come to an understanding that we are more, that we are spiritual beings and the needs of our spirit must also be ies in our lives. I like the saying, “We are spiritual beings having a human experience” so what values are we pursuing in our lives? 

 

So let us all do whatever uplifts our spirit this year, be proactive in whichever way we can to create positive change but mostly let us all hold strong to faith, trust and hope and good will for all.

 

My best regards Athena

 

Profile:Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

Seedfolks: #412, 384, 300, 283, 278, 257, 211, 207, 147, 119, 100, 74,6




#511 2024113

 

永立 昌利からあなたへ

 

4年ぶりにインド、ムンバイに出かけました。結婚式への参列が主な目的でした。

街歩きをしたり、電車に乗ったり、街で買い物をすると、この国の人々の生きる力強さを感じます。

 

国の発展は著しく、粉塵が舞う中で高層ビルやタワーマンションが次々と建てられ、道路工事であちこちは凸凹、往来激しく、道を横断するのも至難でした。

 

一方で昔ながらの営みを送る人々がいます。小さな商店や、牛に餌を食ませる人、屋台で野菜を売る人、大きなギャップが存在する国です。

 

私はホテルに泊まり、目線は物見遊山のツーリストだったと思います。でも、結婚式当日に一般の家庭にお邪魔してお昼を食べたり、狭い路地を出発して街を練り歩いてパーティー会場に向かったりする仲間の一人になったとき、とても懐かしくもほっとするような気持ちになれたのです。

 

きっとそれは、今のインドは、過程と時間の差こそあれ、私たち日本が歩んできた道を辿っているのではないかと思いました。

 

環境問題や生活格差の問題は、大なり小なりどこの国にもあり、避けて通れない一方必ず解決しなければなりません。時間はかかると思いますが、インドもきっと素晴らしい国になると思います。

 

プロフィール:タイ、カナダ、インドの3ヵ国で働いたことがあります。今は日本茶の素晴らしさをお伝えすることに奮闘中

種を蒔く:#171

 

 




#510 202418

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

2024年もどうぞよろしくお願い致します。

石川県能登地方を震源とする地震でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。また被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

 

16~8日、東京で心理・教育・医療などに携わるメンバーによる研究会のスタッフミーティングがありました。スタッフのお一人に「公益社団法人金沢こころの電話」会長の村田進先生がおられ、11日の地震発生時の状況、その後の状況について聴かせていただきました。金沢こころの電話では、長年こころの健康相談に取り組んでおられ、今回の地震後も被災者のお気持ちを真摯に受けとめられながら、こころのケアに取り組んでおられます。災害時には、目に見える生活支援・復興と共に、目に見えにくいこころのケアが大変重要であり、一人ひとりのそのままの気持ちを聴き、受けとめることが、その後の回復に繋がっていきます。現地で不安や混乱、悲しみや苦しみに耳を傾け受けとめる方々、支援を担う方々の中にも被災された方々がおられ、被災された支援者のこころも大切にされながら、回復のプロセスが進んでいきますようにとお祈りしています。

 

blue earth green treesからの30,000円を「金沢こころの電話」でご活用いただけますように村田先生にお伝え致しました。

 

20226月、20235月にも地震に見舞われた奥能登(珠洲市はじめ輪島市、能登町、穴水町)は、202310月に訪れたところでした。約500年前から継承されている揚げ浜式塩田、釉薬を使用しない素朴な輝きを放つ灰黒色の珠洲焼、水田の高低差は56mにもなる幾重にも折り重なる白米千枚田など、美しい自然に恵まれた地域で人々は里山里海を大切に丁寧に暮らしておられます。穏やかな日常が戻りますように、安全に安心して暮らせますように心よりお祈り申し上げます。

 

Thank you for thinking of us, Japan and sending your kind messages, love and light.  It’s always encouraging to feel you closer even if we live in different areas and different countries.

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#506,501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 

 




#509 202416

 

木村直子からあなたへ

 

1月4日

仕事始め。周囲が静かに動き始めた。

年末に発注した一冊が予定より早く届いて驚く。

東日本大震災をきっかけに書き続けられた「大人の流儀」の第11弾。

年明け早々に能登大地震が起こる事など知る由もなかった。

既に亡き伊集院氏のことばが複雑な矢となって胸に刺さる。沁みる。

・・・立ち上がって日々を懸命に生きていく。

「私も、あなたも、こころの中に、もう一度歩きだす強い意志を養っておくべきでしょう  20223月  伊集院 静」

被災の真只中にある方々への思いの一方で、心の備えということを考えている。

 

 




#508 202416

 

木村直子からあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」プロジェクト」に寄せて 

20241

 

 

元旦    新川和江

どこかで

あたらしい山がむっくり

起きあがったような……

どこかで

あたらしい川がひとすじ

流れだしたような……

どこかで

あたらしい窓がひらかれ

千羽の鳩が放されたような……

どこかで

あたらしい愛がわたしに向かって

歩きはじめたような……

どこかで

あたらしい歌がうたわれようとして

世界のくちびるから「あ」と洩れかかったような……

 

 

 

 

言葉   谷川俊太郎

何もかも失って

言葉まで失ったが

言葉は壊れなかった

流されなかった

ひとりひとりの心の底で

 

言葉は発芽する

瓦礫の下の大地から

昔ながらの訛り

走り書きの文字

途切れがちな意味

 

言い古された言葉が

苦しみゆえに甦る

哀しいゆえに深まる

新たな意味へと

沈黙に裏打ちされて 

 

元旦の夜明け

2024.1.1 大阪市


(追伸)

1月の詩に新川和江さんの「元旦」を選んでいたのですが、ご承知の通り1日の夕刻に能登半島大地震が発生しました。

急遽、谷川さんの詩を加えさせていただいた次第です。人為の及ばない脅威。1日も早く、被災地のみなさまが温かな眠りと安心の夜を迎えられますようにと祈ります。        

 

 

木村直子




#507 202416

 

ルミカからあなたへ

 

23回『難民・避難民の皆さんと進む20億キロメートル』の合計距離のご報告

 

新年明けましておめでとうございます。

私自身、今年の目標はまだ決めていませんが、"自分らしく""自分に素直に"過ごせたらと思っています。

皆さまにとって、健康で素晴らしい一年になりますように。

 

11月・12月の距離のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。今回は25人の皆さんから『5087.823km』を「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」とご報告をいただきました。第1回から第23回の総距離は『196,932.991km』になりました。11月・12月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送りし、難民・避難民の皆さまのためにご活用いただきます。

 

1~22回 191,845.168km

235087.823km

1~23回  196,932.991km

 

次回報告日は31日です。

1月・2月の合計距離をご報告下さい。

 

プロジェクトに参加して下さっている皆さんがお声を届けて下さいました。ありがとうございます!

 

◆参加者のお声

12月は過去最高:241km

次は250km を目指すで。

歩くのが楽しい。これも1人だけじゃないからやね。

みんなに感謝やなぁ。ホンマに「ありがとう」や。

・毎日、お買い物に、お散歩に歩きました。今年もよろしくお願いいたします。

・家族と、友達と、時にはひとりで、散歩したり走ったりする時間が幸せです。

・難民の人たちが少しでも安心できる場所で、大切な人と一緒に暮らせますように。

297kmでした。 もう少しで 300キロ でした。 お寺巡りやら酒蔵巡りやら識字教室の生徒さんと一緒によく歩きます。

歴史の会の散策もいつも 2万歩ほどになります。  

 

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー 

 




#506 20231230

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI

 

2023年の年末を迎え、国内外のお一人おひとりとお互いの声を聴き合いながら、一緒に歩めたことに感謝しております。新しく出会いの機会をいただいた人、再会できた人、何度もお会いできた人、対面してお会いする機会のなかった人、お見送りをした人・・・、いろいろな出会いと再会、繋がり、別れがありましたが、どの時間も人生の大切なプロセスとして心の深いところで受けとめています。お一人おひとりがそれぞれのあり方で、それぞれの心に、また家庭や学校や職場や地域や各コミュニティに、世界に、’Love, Peace, Freedom and Diversity’の種を蒔かれ、それぞれの形で多様なgreen treesを育てておられる日々が伝わってきます。お一人おひとりのあり方から感じること、気づくこと、学ぶことを、私自身も自分の心に刻み、一日一日を大切に生きていきたいと思います。国内外でより良い社会をつくるために動いておられる団体の皆さまからは、それぞれのミッションと行動に希望と勇気をいただき、そこで働くお一人おひとりに光を感じ、同じ方向に歩みを重ねるエネルギーをいただいています。

 

我が家の庭にはオーストラリアのメラレウカ(ティーツリー)やギリシャのオリーブなどの木が育っていますが、木々を見つめながら、友人たちがそれぞれの国で、それぞれのコミュニティで蒔く’Love, Peace, Freedom and Diversity’の種がgreen treesとして育っていることを想います。世界の国々には日本の課題とは異なるより複雑な課題もあり、時に苦しい声を聴き合う日もありますが、気持ちを受けとめ合い、一緒に現状を見つめ、お互いの視点を伝え合い、できることから行動に繋げていこうと話し合う日々です。

 

また、息子が1歳の時に植えた小さなやまぼうしの木が大きく育っているのを見ると、子ども達や若者達がそれぞれの場所でそれぞれのあり方で日々成長している様子が心に浮かびます。子ども達や若者達が直面する暮らしは情報量が多く、迅速に判断や対応を迫られることもあり、時にとても難しい状況に身を置く場合もあると感じます。外側の価値基準に縛られずに、自分の内側に自他の心身を健やかに育てていく価値基準を持ち、自分らしく日々にチャレンジしていけるようにと願います。私自身も若い頃は体力や気力を過信し、睡眠・栄養・運動・休養のバランスを意識できていないライフステージがありましたが、一人ひとりの声を聴く力、正しく観察する力や思考を深める力、多様な視点を重ねる力、聡明に判断する力、多様な個人・団体と協力しながら進んでいく力を養うためには、心身の健康がベースとなることに年を重ねて身に染みて気づかされます。

 

2023年も日常の生活と国内外の旅を行き来しながら、自分自身にとって大切なことを体感する瞬間があり、少し言葉にしておこうと思います。5月は2週間をギリシャで過ごしましたが、大学生の時に知った‘holos’というギリシャ語に再会し、自然や文化の中で深く洞察する時間がありました。‘holos’は「全体」や「統合」を意味し、’whole(全体),heal’(癒す),health’(健康),holy’(聖なる)などの語源と言われています。ギリシャの海や空や山や木々や花々や風を感じながら、また遺跡や歴史や哲学を感じる場所を訪ねながら、友人のAthenaと対話をしながら、’holos’から連想される「本来のあり方を見つめる」、「全体性を取り戻す」ということについて静かに見つめてみました。日常から離れて旅に出た時に「ひとりでいる」時間や「家族や友人といる」時間を深くもつことができた時、「自分の軸にあるもの」と「創造すること・行動すること・表現すること」をあらためて見つめ直す機会となることがあります。ギリシャでの時間は、自分自身の今を見つめる時間となり、また、家族や友人や繋がる一人ひとりの今を見つめる時間になりました。家族や友人や繋がる一人ひとりが「大切にしたいこと」、「それぞれの軸にあるもの」、「創造したいこと・行動したいこと・表現したいこと」を私自身もできる限り協力したい、応援したいと感じる時間にもなりました。

 

2024年も「一人ひとりの心身の健康を大切にし、国内外の多様な個人・団体と共に’Love, Peace, Freedom and Diversity’の文化と風土を育て合うコミュニティ」を、繋がるお一人おひとりと一緒に大切にしてきたいと思います。

引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

お一人おひとりのご健康とお幸せを心よりお祈り申し上げます。

 

Thank you for your friendship, support and cooperation.

I wish you, your family and your friends much peace, joy and good health throughout 2024! 

 

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#505 20231217

 

事務局からあなたへ

 

いつもblue earth green treesにご協力をいただき、ありがとうございます。

 

20231216日開催の「第25回種を蒔く人のお話を聴く会」で国連UNHCR協会の芳島昭一さんとUNHCR難民高等教育プログラムで

学ぶ大学生のお話を聴かせていただきました。難民・避難民の皆さんが生まれる背景について知り、それぞれの置かれた状況について

考え、私たちができることを見つけて行動し続けていきたいとあらためて感じました。

 

これまでのblue earth green treesの歩みに対し、国連難民高等弁務官事務所様、UNHCR駐日事務所様、国連UNHCR協会様より

感謝状/WORDS OF APPRECIATIONをいただきました。

 

blue earth green treesのプロジェクトを通じて、難民/避難民の皆さんを応援して下さっているお一人おひとりに感謝申し上げます。

これからも一緒に学びを深めながら、小さな歩みを重ねてまいりましょう。

引き続き、どうぞよろしくお願い致します。

 




#504 2023129

 

矢倉真由子からあなたへ

 

30回子育てカフェご報告

 

子どものお世話に忙しいと感じる日々、親から子へ一方通行のサポートだと思えば思うほど疲労感も大きいかもしれません。

しかし決して一方通行ではないことを、ふとした瞬間に感じることはないでしょうか。

子どもが学校生活を楽しめるように、好きなことを楽しめるように…など親がサポートをしていることで、子どもたちはそれぞれの場所で元気に過ごしてくれています。だからこそ親も仕事ができたり、自分の時間を過ごすことができているのだと思います。

忙しい朝でも「行ってきます!」と順番に家族がそれぞれの場所に向かう時「行ってらっしゃい」と返事をした後に「元気でいてくれてありがとう」…という言葉が自然に浮かんできます。

 

◆参加者:3

◆ドネーション額:5000

 

1124日に5000円をAMDA社会開発協会へお送り致しました。ミャンマー事業にご活用いただきます。

 

プロフィール:blue earth green trees子育てカフェプロジェクトリーダー

種を蒔く:#492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 




#503 2023129

 

西村馨からあなたへ

 

ウクライナやガザや、悲しい出来事が起きています。

その外にも様々な悲しいこと、理不尽なことがたくさん、たくさんあります。

それらのことに関心を持って少しでも良い方向に行くように、自分の出来ることをする、というのは大切なことです。

 

それはそれとして・・

人の歴史は戦争=殺し合いの歴史でもあります。

人は、愛に基づく素晴らしい行為をする一面がある一方で、残忍な行為をする一面も兼ね備えています。

人がそのどちらの一面を見せるのかは、生い立ちや出会った思想などが影響して決まるようにも思えます。

また、人の死が必然としてプログラムされているように、愛することも争うこともプログラムされているのかもしれません。

死は避けられませんが、寿命を延ばしたり、健康な期間を延ばしたりすることは、可能なようです。

同様に、争いは避けられませんが、争いの程度を小さくしたり、平和な期間を延ばしたり、は可能なのかもしれません。

寿命を延ばし、健康な期間を延ばすには、医学、栄養学、食料供給、運動環境、教育等が必要です。

争いの程度を小さくして平和な期間を延ばすには、どのような知識や働きかけが有効なのでしょうか。

それを考察し、効果的な働きかけが出来れば、今よりも平和な世の中になっていくのかもしれません。

 

 

 




#502 2023129

 

Rieからあなたへ

 

旅するトート👜秋のお散歩🍂

 

何年も前、桜の季節にお友達が教えてくれた公園🌸歩く事が出来なかったので行けてなかった場所。だいぶ歩けるようになったので初めて今日行ってきました🍁春夏秋冬、季節を感じることの出来る素敵な場所でした🌬️✨

いっぱい深呼吸してリラックスできました。フェアトレード👜トートバッグで、どこかへ出ようと思うきっかけをくれてありがとうございます。

 




#501 20231126

 

東口千津子からあなたへ

 

国内外の繋がるお一人おひとりが見つめておられること、考えておられること、感じておられること、行動しておられることなどを伝えてくださり、blue earth green treesの「種を蒔く」メッセージも#500となりました。ありがとうございます。これからも多様なお一人おひとりのお声を、またそれぞれのミッションに取り組まれている団体のお声を聴かせていただきながら、協力し合い、支え合える関係を育て続けていきたいと思います。引き続き、多様なテーマで自由にそれぞれの声を届けていただけましたら嬉しいです。

 

blue earth green treesのそれぞれのプロジェクトのリーダーの皆さん、プロジェクトに参加して下さる皆さん、ご協力して下さる皆さん、ありがとうございます。お一人おひとりのおかげで、対面してまたはHPを通して声を聴き合える豊かな場が生まれ、学び合い、気づきを深められる時間を重ねることができます。引き続き、それぞれのプロジェクトを一緒に育てていただけましたらありがたいです。

 

お一人おひとりのあり方や日々の歩みを感じながら、私自身も自分の歩みに繋がる力をいただいています。それぞれの人生の物語に出会い、深く交流できた時に心が震えるような体験をすることがあります。それぞれの存在が誰かの希望となり、誰かの支えとなり、そこからまた一人ひとりの物語がめぐっていきますね。時にはすぐに解決できない複雑な課題に直面することもありますが、そんな時こそ、気持ちや想いを聴き合いながらエネルギーを蓄え、一緒に考え、方向性を確かめ、歩んでいきましょう。

 

メルボルンに暮らす友人から、10月に“It is terrible to see this war erupting.  For Israel and also for the Palestinians.”というメールが届きました。彼女は20代の時にイスラエルのキブツでボランティア活動をした経験があり、イスラエルとパレスチナ双方に友人・知人たちが暮らしています。彼女の声を聴きながら、双方の理解に繋がる本を読み、歴史を見つめ、考える日々が続きます。その中で、代々の葛藤や恐れや憎しみや不安を周りから聞かされながらも、土地の歴史や文化を客観的に見つめ直し、自身の経験からアイデンティティを形成していき、違いを受け止め、共にいられるあり方を見出そうとする「寛容さ/tolerance」を内側に育てていく個人が双方に存在することがわかります。

 

「境界に立つこと/standing on the border」や「~の境界を越えること/crossing the boundaries of ~」は、「尊重すること/respecting」と繋がりがあり、「寛容さ/tolerance」に連なっていくように思います。戦時下ではない状況であっても、私たちは時に葛藤や対立を伴う場に直面することがあります。多様なコミュニティ・地域での関係、学校や職場での人間関係、友人・知人との人間関係、そしてパートナーや子どもとの関係など、何らかの境界に直面する時に、深呼吸をして「尊重すること/respecting」を心に、小さな行動に移そうとチャレンジしてみることが、自分の中の「寛容さ/tolerance」を育てていくプロセスとなるのではないかと、この1年のさまざまなできごとを振り返っているところです。

 

毎年12月の「種を蒔く人のお話を聴く会」では、国連UNHCR協会の芳島昭一さんとUNHCR難民高等教育プログラムで学ぶ大学生のお話を聴かせていただいています。今年は1216日(土)13時~の開催となります。難民認定を受けて日本で学ぶ大学生はさまざまな理由で難民となり日本に暮らしておられますが、家族や自分自身が辛く苦しい経験をし逃れてきた母国のためにも、そこで暮らす子どもたちや若者たちの未来に役立つことができる自分になりたい、また、難民認定を受けた日本にも何か役立つことをしていきたいと語られます。

 

個人としての葛藤や不安や悩みを語られながらも、好きなことや得意なことや専門性を磨き、心を開くことのできる信頼で繋がる人との関係に喜びを感じておられるそれぞれの物語をお聴きし、「難民」について考え続けること、「難民」が生まれない社会をつくるために私たちができることを考え、行動し続けることの必要性を深く感じます。

 

2023年も残すところ1か月余りとなりました。お忙しい毎日、リラックスする時間・休養する時間も大切に、良いリズムでお過ごしくださいね。

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1