#613 2025年6月15日
東口千津子からあなたへ/ From Chizuko HIGASHIGUCHI to you
いつもblue earth green treesの活動にご協力いただき、ありがとうございます。お一人おひとりとのご縁に感謝し、一緒に過ごせる有限のひとときを嬉しく思います。
4月は「手話エンターテイメント発信団oioiと楽しむ手話ワークショップ」、5月は「難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト」、「奈良PCAグループ」、「子育てカフェ」、「ROUDOKUプロジェクト」、「ひとときカフェ」などを開催しました。プロジェクトリーダーの皆さん、ご参加下さった皆さん、ありがとうございました。プロジェクトレポートや種を蒔くメッセージで、ドネーション送り先や参加者の皆さんのお声などを読んでいただけます。引き続き、よろしくお願い致します。
梅雨の季節、水分補給を意識し、通気性の良い服装で適度な運動をしながら、楽しく過ごせるリズムづくりを心がけていきたいですね。質の良い睡眠、バランスのとれた食事、リラックスできる入浴時間も、暑熱順化に繋がっていきますね。
お一人おひとりの日々やご家族の日々で、さまざまなライフイベントを迎えておられることと思います。我が家も一つひとつのライフイベントに出会う中、自分自身と家族のあり方を見つめています。
5月に入籍した息子とパートナーはかつて札幌の職場で出会い、今は名古屋に二人で暮らしています。人生のさまざまなタイミングで私たちは多様な一人ひとりと出会いますが、息子とパートナーが出会えたこと、あたたかい関係を育ててこれたこと、お互いを生涯のパートナーと思えたこと、これから一緒に歩んでいこうと決めたことをとても嬉しく思います。
自分自身がパートナーシップをどのように見つめてきたのか、どのような経験を重ねてきたのか、振り返るといろいろな場面が心に浮かんできます。お互いが体験していること・感じることを必要なタイミングで聴き合うこと、共通点を楽しむと同時に違いを楽しみ尊重すること、相手についても自分自身についても理解を深め続けていくこと、それぞれが自分の意志で自由に動ける距離で歩み続けること、人生の美しい場面を共有すること、辛い時・苦しい時には寄り添い支え合うこと・・・、振り返るとパートナーシップを通じての深い学びに気づきます。家族との関係、友人との関係、職場の人たちとの関係なども同じだと思いますが、パートナーシップを育む相手にはより大きな責任と覚悟が伴うように思います。
奈良県桜井市にある長谷寺はそれぞれの季節の花が美しいお寺です。息子のパートナーのリクエストで、紫陽花との出会いを楽しみに、パートナーと私たち夫婦の3人で6月の長谷寺を訪れました。息子は奈良の友人の結婚式に招待されていたため、お祝いに出かけていました。長谷寺では石段に約300鉢の紫陽花を並べておられ「あぢさい回廊」と名付けておられます。自生の紫陽花を含めると約40種、約3000の紫陽花がそれぞれの佇まいで咲いています。白、黄緑、青、紫、ピンク、赤など色とりどりの紫陽花が迎えてくれ、色に加えて花びらの形やがくや葉っぱの形など、その多様さにあらためて気づきました。
人生で出会う一つひとつの美しい場面を大切な人たちと過ごせる瞬間は大きな喜びに満たされます。目に見えることも目には見えにくいことも、両方大切にしながら、今日の出会いも体験も楽しみたいと思います。
2025年4月の難民・避難民の数は1億2210万人と国連UNHCR協会が発表しています。日本の人口に匹敵する数に驚かされます。
難民・避難民の皆さんの苦しみを想うと心が重くなります。ご家族やご友人と共に、安全な場所で穏やかな日常を取り戻されますようにと祈ります。難民・避難民が生まれる背景には災害や紛争や内乱をはじめ、さまざまな要因がみられます。国内外の多様な個人・団体が多様なチャレンジや試みで、難民・避難民の皆さんを応援するために、または難民・避難民が生まれないよう予防のために動いておられます。とりわけ、国内外の若い世代の皆さんが軸となる哲学を持ちながら、現実的な視点で柔軟でしなやかに課題解決のアイデアを形にし、多様なネットワークをつくり、安心・信頼のコミュニティを広げていく姿には勇気をもらいます。絶望的な状況が目に入ってきても絶望せずに、今できることを積み重ねながら、より健康的な文化や風土、より平和に繋がる文化や風土に向けて、一人ひとりがLove, Peace, Freedom & Diversityの種を蒔き続けていきましょう。
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#603,596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#612 2025年5月31日
岡本幹子からあなたへ
プロジェクトレポート・種を蒔く 「第12回ROUDOKUプロジェクトを終えて」 2025.5.24
五月雨の音が静けさを感じさせる土曜の午後、第12回ROUDOKUプロジェクトが行われました。参加者は8名。丸い木のテーブルを4人ずつで囲み、穏やかで清々しい空気感の中でスタートしました。まずはいつものように肩回り、首周りをほぐし、呼吸を整えて準備オッケイ。お久しぶりの集まりなので、自己紹介では最近の推しをお話しいただきました。スポーツジム通い再開、ポッドキャスト、北極圏に行きたい、ご当地おいしいもの、花を知る、初孫待ちなど…それぞれの生活感を垣間見て、一気に距離が近くなりました。今日もいい対話が生まれそうという直感!早速、用意された九つの作品の一部を読み、選択した理由や思いなどを語っていただくことにしました。今回も興味深い内容が揃いましたよ。面白いことに「調和、平穏、幸せを導くのは何なのか…」という共通したメッセージがありました。
◆ROUDOKU作品について◆
①「太陽」 森 絵都作
突然に彼女を襲った奥歯の激痛…コロナ禍にもかかわらず、すぐに診てくれた風間歯科医院の院長から「奥歯に異常はなく、痛みは心の痛み、代替ペインの犯人を二人三脚で捜しましょう」と言われる。思いつく候補はことごとくはずれ、ある日ふと目がとまった黄色の割れたお皿。いつも太陽のように心を温めてくれる、大好きで大切な豆皿を割ってしまった悲しみを意識の外に締め出していたことに気付いた瞬間、肩の力が抜けて、痛みが少し和らいだのだ。
何かに追い詰められている時、悩みや悲しみがある時、体のどこかが痛くなることは現実的によくある。どの方も体験したことがあるのではないか。そんな時、あえて苦しみの本質に向きあうこと、そのうえで誰かに話をして手放してみること、一緒に考えてもらうことが痛み緩和のすぐれた治療方法ではないか。
作者は語る。「すべてのものは失われる。だから自分に言いきかせる。過去に執着しない。変化を肯う。細胞の新陳代謝を阻害しない。不確かな世界と折あうための柔軟性を確保する」
私たちの心は、あふれる情報に大きく揺れがちである。だからこそ自分の内なる心に気付き、柔軟に、しなやかに生きる練習を続けていきたい。自己の静寂こそが平和へのスタートラインのだろう。
②「ネガティブ・ケイパビリティ ‐答えの出ない事態に耐える力‐」 帚木蓬生作
ケイパビリティ(capability)…耳慣れない響きであるが、一般的には「能力」「才能」といった意味らしい。
さらに「ネガテイブ・ケイパビリティ」とは、不確実な状況や答えのない問題に直面した際に、すぐに結論を出そうとせずに、その状態を受け入れる力をさすらしい。これまでの教育は、的確で素早い処理能力(ポジティブ・ケイパビリティ)を身につけることを求めてきた。しかしこの複雑に変化し、先行きの予測が難しい世の中では、問題解決が困難な答えのない事態やどうしようもないちゅうぶらりの状況は多々あり、そこを耐え抜く力、踏ん張る力が実は必要なのだ。直面する困難な事態を冷静に受け止め、落ち着いて分析したり、互いに理解しあい解決策を探ったりすると、新しい何かに気付くかも…。
精神科医でもある作者が恩師から学んだこと。「精神科医にとって一番大切なことは、親切である。親切は共感の入り口である。不寛容、思いやりのなさが争いを招くのだ」
今、子どものいじめ、自殺、カンニングなどの不正行為、犯罪などの問題が多発し深刻化している。それは何故か。子どもたちが求めているものは何なのだろう。自分を思ってくれていると感じる確かな言葉、ふれあい…まさしく大人から受ける愛情や思いやりなのではないか。
「You are kind!」そう声をかけられる生き方をしたい…
③氷の轍 桜木紫乃作
複雑な人間関係が絡み合った推理小説であるこの作品から、人の生き方について考えさせられた。
80才の滝川老人は釧路でタクシーの運転手をしている。既にからだは病に侵されており、生涯独身でつつましく人生の終わりを迎えようとしていた。若い頃は、青森のストリップ小屋で働いていた。小屋のオーナーで踊り子のさわこに恋をし、彼女の二人の娘の面倒も献身的にみていた。しかし小屋は潰れ、娘たちは人買いにさらわれていく。ある日、老人は古本屋でさわこにあげた詩集(北原白秋)を見つけ、貧しくても心豊かだった昔のことを思い出し、何とかして母と娘たちを探しだして心を繋ごう、関係を修復しようと決心する。そして苦労の結果みつけた姉娘と言い争い、誤って老人は岸壁から落ちてしまう。娘はその日から加害者となり、新たな苦しみを背負うことになる。
滝川老人は自分の善意、さらに沸き起こった人恋しさから命がけで行動したが、思いもよらず、大切に思う娘を犯罪者にしてしまった。人と人の関係は難しい。双方が善意であっても完全に理解しがたい。人とつながるところには葛藤がある。ならば一人の方がいいのか。否、他者がいてこその豊かさではないか、人生に愛があふれるのではないか。人生は一人でも二人でも同じではなく、一人よりも二人の方が必ず豊かだろう。
シンジツ一人ハ堪ヘガタシ。
二人デ居タレドマダ淋シ、
一人ニナッタラナホ淋シ、
シンジツ二人ハ遣瀬ナシ、
シンジツ一人は堪へガタシ。
(北原白秋「他と我」より)
④BANKSY(パンフレット)
世の中は日々不穏、争いごとも多く、戦争はいまだになくならない。
バンクシーはストリートで活動するグラフィックアーテイスト。
一つ一つのアートワークにこめられたメッセージが心に響く。
その中の一枚を紹介しよう。「Love is in the Air」
街頭で抗議のため火炎瓶を投げようとしている男、一見暴徒に見える。しかし手にしているものは花束である。
この絵からどんなメッセージが読み取れるだろう。「火炎瓶(暴力)ではなく、花束(愛)をもって戦おう」「暴力で平和を得ることはできない…」反戦平和、暴力反対の力強い言葉なのか。嫌な言葉やいじめではなく愛ある対話をという発信か。
⑤天然生活より エッセイ「愛について」 小川 糸作
北海道で自給自足の生活をおくる男性。鳥にあげる餌さえも自分で作る。
植物は緑の友。なかでも「ゆりね」とともに暮らす。花と出会う喜び、愛を感じる生活。
自分の中に生まれる愛を内にひそめておくばかりでなく、今こそ外に発信したい。
自分だけの幸せは楽しくない。
動植物からいただいた愛のパワーを自分自身で何かに変換して他に与えていく。
美しい光合成が美しい呼吸となる。
愛は循環する。
受け取ったり、与えたり、地球をめぐっている。
自分の庭で育った花や野菜を誰かに…愛を与える実践を続けていく過ごし方に共感する。
⑥「唯識の思想」 横山紘一作
ポッドキャストで「古典ラジオ」を聞くのが趣味。3人で歴史についてしゃべる番組がお気に入りだ。その中で最澄と空海編があり、とてもひきつけられた。自己を確立するということにフォーカスする。朝目覚めた時、今日は何をする日であったかではなく、自分は何であったかと考えてみよう。今自分がここにいること、生きているということの不思議について想像してみよう。感情や思い、言葉は心の奥から表面化するもの。心を観察、分析し、そのあり様を説き明かす唯識とは何か。古くて新しい思想の世界がおもしろい。
⑦ヨーロッパの装飾と文様 海野 弘作
文様のパターンは、国や言葉の違いを超えて共通組織を生み、意思疎通ができる。世界各地でバラバラに生まれた文様や装飾は、流通によってやがて出会い、混ざり合い、新たな文化となって人々をつなげていく。世界を旅する大いなるロマンを感じる。見ているだけでひきつけられる。
⑧ジョン・レノン PLAYBOYインタビュー
ジョン・レノンが亡くなる1週間前に、雑誌プレイボーイの行ったインタビューの特集。10代の頃に心に響いたビートルズのナンバー。今も世代を超えて聞き継がれる彼らの音楽には、メンバーの若さゆえの葛藤と社会へのメッセージ、平和と愛の精神が詰まっている。特にジョンVSポール、2つの才能のぶつかり合いから生まれた数々のヒット曲。曖昧のない人間関係、あくまでも自分にこだわり続ける音楽観が、無二の詩とメロディを作りだしたのだろう。
自分の弱さやドロドロしたところもさらけ出している言葉に、レノンのリアルを感じて引き込まれる一冊だ。
◇「All My loving」これは残念なことにポールの曲だ。くやしいけどよい曲だね
◇10代の頃、親を尊敬したことはなかった。好きだけどね。愛はあったが支配的だった。そんな大人にはなりたくないと思ったよ
⑨「動的平衡」 福岡伸一作
「全ての物は壊れながら、壊しながら再生していく」今、注目される思考で、大阪・関西万博に「いのち動的平衡館」が設置されることになった。昔からこの考え方が好きで読み続けている。
1月に夫に腎臓を移植した。私の体が健康で、夫の細胞と適合したことが幸いだった。夫の体の中で自分の臓器が循環し、より良い形で再生している。互いに健康な心身を築くための新たな日々。この経験から「動的平衡」の可能性をあらためて考えているところである。
秩序は何もしなければ乱雑の方向に流れがちである。生命にとってのエントロピーは加齢による老化、老廃物がもたらす酸化など…。この流れをできるだけゆるゆると、やんわりにしたい。
生命は退廃しない。細やかに変化し続けている。注目すべきは、作ることより壊すこと。健康を保持し、加齢を緩めるために、不必要なものを手放しながら新たな気づきにつながっていく。変化しながら平常を保つ可能性を信じていきたい。
◆参加者の声より◆
・キーワードは思いやり…今後の人生の方向性を左右する心の持ち方ではないかと思った。
・他者の存在は重要。人と人の関係でも、細胞レベルでさえも助け合いの力をもっているではないか。
・人のつながり、愛、思いやり…大事な言葉だ。
・日々の生活の中でも対話を求め、よりよくすごしたい。
・自己と他者、バランスをとるためには相手が必要。一人ではできないな。
・人との出会い、そこに生まれる対話がうれしい。世界のこと、健康のことを語り、共感できる大切な時間。
今回もこの場を選び、好きな本、作品をもって集まってくださった皆様に心より感謝します。
雨の音を聞きながら、愛が循環する時間となりました。皆さまの心のこもった言葉に癒され、元気をいただきました。本当にすてき!
次回は11月です。ぜひプロジェクト案内をチェックしてご参加くださいね。それではまた!
プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#602,590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313
#611 2025年5月10日
芳島昭一からあなたへ
平素より国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の難民援助活動にご関心をお寄せいただき誠にありがとうございます。
このたび、「難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト」の3月・4月の距離が「6175.86km」、第1回から合わせた距離は「242,805.824km」というご報告をいただきました。 「参加者のお声」も拝読しましたが、この瞬間も厳しい避難生活を送られている世界中の難民・国内避難民等の方々が置かれた窮状にお心をお寄せいただき、継続的に取り組んでいただいておりますこと、大変ありがたく存じます。
また、このたびも温かなご寄付をお寄せいただきましたことに対し、改めまして心より感謝申し上げます。 皆さまのお気持ちは間違いなく難民支援の現場にお届けし、現地で避難生活を送られている方々が生きていくために必要な活動に活用させていただきます。
現在、世界では過去最大の1億2000万人以上もの人々が紛争や迫害などにより故郷から逃れざるをえなかったという状況にあり、UNHCR職員たちは昼夜を問わず懸命に援助活動を行っています。それら多くの難民・避難民等の方々が置かれた窮状に引き続きお心をお寄せいただき、今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
プロフィール:国連UNHCR協会職員
#610 2025年5月5日
From Stuart NAGO to you
Aloha Seedfolks and Oioi,
Arigato Gozaimasu for a delightful sign language learning presentation and the opportunity to participate in the presentation. Everyone did an amazing job. It's been more than six years since we last met and your membership has grown significantly -- keep up the good work!
Great to see the audience engaged in the presentation and participating! The next time we meet maybe we can do something together in the music-making experience like compose a composition and perform the music?
Are you willing to give it a try? I'm ready to try!
Since retiring from teaching music for the University of Hawaii Educational System, I dedicate my life to teaching the gospel through music. Every month, my face-to-face and live-stream program called, "Sessions - The Word and Music" streams to followers in the US mainland and Japan. In a few days will send Blue-Earth-Green-Trees.com the Zoom link. If interested, let Blue-Earth-Green-Trees know. It would be great to see your faces on the live stream.
However, in a couple months, I will return to Japan to visits more schools and churches. If you would like to see me and hear more about Sessions: The Word and Music program, please post comments to Blue-Earth-Green-Trees Seedfolks Community.
The Word is Love -- "We love because he first loved us." 1 John 4:19
Hope we can meet again soon!
Stuart
#609 2025年5月5日
ルミカからあなたへ
第31回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトのご報告
3月・4月の距離のご報告を下さった皆さん、ありがとうございました。今回は24人の皆さんから「6175.86km」を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。
第1回~第30回 236,629.964km
第31回 6175.86km
第1回~第31回 242,805.824km
3月・4月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会にお送り致しました。難民・避難民の皆さんを応援する事業にご活用いただきます。次回の報告日は7月1日です。
新緑やきれいに咲く花を感じるあたたかい季節になりました。歩きやすい季節でもあるので、いつもより距離を増やし歩いています。吹く風が心地よく、自然を感じるだけで、ちょっとした幸せを感じます。
毎朝、朝ドラ「あんぱん」を観ているのですが、"人生は喜ばせごっこ"、「人を喜ばせるために生きる」という言葉が心に響きました。相手の笑顔を想像し、自分には何ができるだろうと思いながら過ごす人生も素敵だなと思いました。
皆様も体調に気をつけてお過ごしください。水分補給を十分に行い、無理のないペースで歩き、走り、泳ぎ、自転車に乗り、日々を健康的に過ごしていきましょう。
◆参加者のお声
・世界のさまざまな国で、厳しい環境下、奮闘されている難民/避難民の皆さんがご家族やお友だちと安心して生きていけるように祈っています。
・先日は 京都の 哲学の道を 10キロほど 歩きましたが 外国人が多いのと 喫茶店が高いのと やっぱり 残念ながら 我が家の辺りよりは綺麗にしてあることと そんなこと を思いながら 歩きました。 今日から 夜間中学の 講師です。 ラジオで英語会話を 勉強しています。
・昨年10月から毎月200㎞+を達成しているけど…
4月は あぶなかったな。(汗)
別に、歩く目的は距離だけやないけどね。
ここまで続くと毎月200㎞+を達成したいと思ってしまう。
でも…無理はしたらアカンもんね。
ゆったりした気持ちで歩くのを楽しまないとね。
明日から5月
…薄紅色の可愛い君のね‥‥
ハナミズキ この花も大好きや。
・この2ヶ月は、お花見にいろんなとこに行ってきました。
いい季節なので歩いていても楽しいですね。
・夫は毎日ランニング、私は家と駅との往復で走ったり、職場では階段を使ったりと、少しでも体力、筋力を維持できるように意識しています。子どもたちも毎日元気に走り回っております。慌ただしい毎日ですが、家族みんなが元気に過ごせるように無理なくやっていきたいと思います。
プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー
種を蒔く:#598,589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126
「シャボン玉」@鶴見緑地(松井おさむ&ゆみえ)
#608 2025年5月3日
木村直子から あなたへ 2025.5.1
「われは草なり」
高見 順
われは草なり
伸びんとす
伸びられるとき
伸びんとす
伸びられぬ日は
伸びぬなり
伸びられる日は
伸びるなり
われは草なり
緑なり
全身すべて
緑なり
毎年かはらず
緑なり
緑の己れに
あきぬなり
われは草なり
緑なり
緑の深きを
願ふなり
あゝ 生きる日の
美しき
あゝ 生きる日の
楽しさよ
われは草なり
生きんとす
草のいのちを
生きんとす
2025.5.1 大阪市内
#607 2025年4月26日
小原祥子からあなたへ
あまりにも遅くなってしまいましたが、3月29日(土)実施の、第16回ひとときカフェのご報告をいたします。
今回は、セルフコンパッションプログラムで心身ともに安らいだ後のひとときカフェ。思いがけなくうれしい再会もあり、心地よく落ち着いた空間でご参加の皆さまと聴き合う時間を過ごすうち、様々な「巡り会い」の不思議さとありがたさを実感する、豊かな時間となりました。
人との巡り会いはもちろん、心惹かれるものや場所、空間や時間との巡り会い…。全て偶然のようだけれど、やはりそれらは、自分の意思や選択を超えた何か大きな動きの中で、出会うべくして出会ったとても貴重な贈り物なのかも…。そんな青空なような思いが心に広がりました。
あの時こうしていれば…、 もし別な道を選んでいれば…、人生の岐路を思い返す瞬間、ふとそんな思いが湧くこともありますが、大きな時の流れの中で、自分にとって本当に大切なもの(人やこと)とは、巡り巡って出会えてきたのかもしれない、これからも出会っていけるのかもしれない…。そう思えることで、穏やかな安心感に包まれると同時に、その時その時で大小様々な選択を重ね、日々を懸命に生きてきた自分自身を労う視点が生まれ、ここからの一歩一歩を踏み出す力にもつながるような気がしました。
皆さんにとっての大切な出会いや、描いてこられた唯一無二の人生の物語に触れさせていただけたこのひとときカフェでの時間もまた、巡り会いという名のとても貴重な贈り物であることを改めて感じ、感謝の気持ちでいっぱいです。ご参加の皆さま、本当にありがとうございました。
次回のひとときカフェは、5月24日(土)実施の予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。
プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#583,564,545,533,499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7
#606 2025年4月19日
岩﨑 裕保からあなたへ
Shopping for a Better Worldのこと
これまでのSDGs勉強会でも触れたことがある”Shopping for a Better World”という本についてお伝えしてみようと思います。
買い物をするということはその製品を作っている企業への投票のようなものだとか、商品の選択で社会を変えていけるのではないか、また買い物で国際協力といったことも言われていますが、こうしたことの始まりは”Shopping for a Better World”にあったのではないかと僕は見ています。
アリス・テッパー・マーリーンAlice Tepper Marlinはベトナム戦争中の1960年代に、戦争景気に沸くニューヨークのウォール街で証券アナリストとして働いていました。
ある時「戦争のための武器や機材を作るような会社には、絶対投資をしたくない」という顧客が現れました。それを機に、彼女は企業の決定に投資家が社会的なまた環境的な要因を使うことができたらと考えるようになり、投資に財務内容に加えて社会倫理的側面を提案することに思いをいたすようになりました。
そして1968年には証券業界を去って、COUNCIL ON ECONOMIC PRIORITIES(経済優先順位研究所)という組織を1969年に設立して、自身の思いを動かし始めました。企業にとって何が優先すべきことなのか、他にもっと大事なことはないのか、その優先順位を考えていこうというわけです――ぶっちゃけていえば、金もうけだけでいいのか、ということです。そこで“RATING AMERICA’S CORPORATE CONSCIENCE”(アメリカ企業の良心による評価)を1986年に著しました。これは、格付けを経済的側面(財務内容・営業業績)だけでなく、社会的側面 =経営姿勢(女性やマイノリティ、情報公開、武器産業)に拡大するものでした。
そして、1988年に”SHOPPING for a Better World”(SfBW)の出版にこぎ着けました。これは、市民・消費者向けのハンドブックです。この種の印刷物はそれまでにもありましたが、それは、例えばどの洗濯機が良く汚れを落としまた使いやすいかといった製品の良し悪しを教えてくれるものでした。しかしSfBWが問題にしたのはそこではありませんでした。企業の社会的側面に注目して、企業の良心を測る7つの姿勢(情報公開、環境や自然への配慮、女性の処遇・昇進、マイノリティの処遇・昇進、慈善・寄付、労働環境への配慮、従業員家族への福利厚生)を挙げ、具体的には
環境問題への対応
寄付貢献
地域社会への貢献
女性の雇用
社会的少数者の雇用
従業員福利
職場環境
情報公開
軍需産業への関与
南アフリカとの貿易(アパルトヘイト時代)
動物実験
という項目で企業ごとに評価し、A〜Fのランキングで表しています。同書は、毎年改定され1996年まで出版され、92年にすでに累計100万部を突破していました。
SfBWはスーパーマーケットでも売られていたので誰もが手に取ることができ、それを読んだ消費者の80%が商品の購買行動を変えたと言われています。すなわち、商品を買う時に量・質・価格を気にしていたのが、環境を視野に入れたり重視したりするようになり、人権・労働環境にも目を配るようになっていったのです。
そのうえ、企業からの「わが社はこの項目でEしかもらっていないが、どうしたらCまで持っていけるか」といった問い合わせに答えるというコンサルタントのような役目も果たしたので、企業努力を後押しすることになり、じっさい評価を上げることにもつながり、その変化は次の年の発行によって消費者にも可視化されるようになりました。
SfBWは、「社会的に責任ある買い物」のためのガイドと銘打っており、まだフェアトレードとかエシカルショッピングという用語が広く認知されるよりも前に、買い物の意味を考えてみようと訴えていました。
SfBWは昨今のアメリカ合州国のありようとは違う姿勢を持っていて、市民が社会に参加していくよう促す力になっており、明るさを感じるものでした。こんな時代になってしまいましたので、当時の社会の雰囲気をふと懐かしく想い出しました――ドイツ版、オーストラリア版などができて日本版も作ろうという動きがあって、似たものもできましたが、日本の情報公開の不十分さに阻まれて「本家」のようなものにはなりませんでした。そして、僕はSfBWのことを知った時に思い起こしたのは、近江商人の「三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」であったことも記しておきたいと思います――答えやヒントが身近にあることに気づけるのは嬉しいものです。
プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。
種を蒔く:#588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48
#605 2025年4月19日
西村馨からあなたへ
ガザ、ウクライナの現状
八重山諸島の軍事基地建設
世界でも日本でも課題は山積み
我々が日常生活を送りながら、無関心にならずに、出来る範囲のことをする
それで身近な課題が解決に向かったり、自分の周りに問題意識を共有できる仲間が増えたり
決して無力ではなく、無駄でもない
ただ冒頭にある課題の解決には、無力と言わざるを得ない
どんな課題であっても解決に導くには、それなりのプランとパワーが必要
冒頭のような課題を解決に導くにも、それなりのプランとパワーが必要
課題を創り出して推進するプランとパワーの方が、それを阻止するプランとパワーよりも勝っているから、現状がある
課題解決のためのプランとパワーを創り出すための知恵
まずはそこからスタート
国連の方も本会の催しでお話をしに来てくださっています
課題の解決に向けての活動をされています
解決へのプランは?その実現の可能性は?現状何が出来ていて何が出来ていないのか?出来るためにはどうすれば良いのか?
それは希望的観測ではなく、実現可能なプランなのか?実現に向けてのパワーはあるのか?
国境なき医師団が、世界各地で活動しています
ガザでも戦火で傷ついた人々を助けています
素晴らしい活動です
ですが助けた人の何倍もの人が 翌日の爆撃で死にます
戦火を止めるプランとパワーよりも、戦火を起こすプランとパワーが勝っている結果です
私達には何が出来るのでしょう
#604 2025年4月12日
晴山力からあなたへ
苔香居と所蔵の着物を楽しむ会のご案内
京都西京区在住の晴山と申します。
町家でのイベント企画をしております。
東口先生には3年ほど前から心理学の勉強会でお世話になっており、blue earthの勉強会にも参加させていただいております。
今回は皆さんに私の活動の拠点であります苔香居のご紹介と5月に開催されます着物の虫干しを兼ねて所蔵の着物をお披露目する会についてご案内いたします。
苔香居は安土桃山時代から続く元庄屋さんのお屋敷です。
場所は嵐山の南側に位置し、近隣には苔で有名な苔寺と呼ばれるお寺があり、京都市内ではあるものの緑豊かで静かな場所です。
近年のオーバーツーリズムの影響はほとんどなく、外国人と遭遇することは稀です。
苔香居は公家の葉室家や徳大寺家に仕えていました。
皇室ともつながりがあり、代々宮仕えをされていて皇室に嫁がれた方もおられます。
建物が国の登録有形文化財に指定されており、特に茅葺屋根の長屋門は地域のシンボル的存在です。
回遊式の庭園は400年前に造られた際に自生していた樹や苔をそのまま活用したもので、いまだに生態系のある稀有な庭です。庭の手入れは20代目当主が樹々と対話しながら行っています。
20代目当主が離れに住まいながら、100年前の暮らしを大切に今もなお続けておられます。
今回、皆さまにご案内しますのが、現当主のご祖母様にあたる方の誂えたお着物440点のうち100点ほどを虫干しを兼ねてお披露目する会です。
大正から昭和にかけて誂えたお着物で、自らがデザインしたもの、ろ刺しの帯もあり、自ら手間ひまかけて制作されたものもございます。
お着物がお好きな方、また詳しくない方でも楽しめるよう着物屋さんの解説もあり、昼からは苔香居のガイド付き見学もございます。
ぜひ新緑の美しいころの苔香居にお越しくださいませ。
https://taikoukyokimono202505.peatix.com/
#603 2025年4月5日
東口千津子からあなたへ
いつもblue earth green treesへのご協力をいただき、ありがとうございます。2024年度の全ての活動を無事に終えられましたこと、お一人おひとりに感謝致します。それぞれのプロジェクトに集うお一人おひとりが心豊かな空間と時間を育てて下さっていて、心身の健康に繋がるたくさんのエネルギーをいただいています。また国内外の多様な課題についてお互いの声を聴き合い、今できることを見つけながら、それぞれのフィールドで行動に繋げるチャレンジが続けられます。
2025年度もそれぞれのペースで一緒に歩んでいただけましたら嬉しく思います。プロジェクトの会場は、これまで使用させていただいている修徳ビル地下会議室に加え、「SHARE HOUSE little trees」のミーティングルームが加わりました。築90年の奈良の古民家を輪和建設さんにフルリノベーションしていただき、杉の無垢材や漆喰などの自然素材で心身の健康に良い空間をつくっていただけました。耐震などの安全面を第一に考えながらも、柱や欄間や昔のガラスなど古い物を最大限残していただき、風通しの良い、光がたくさん入る空間で、
blue earth green treesのプロジェクトに集う皆さんと一緒に過ごせることをとても嬉しく感じています。
この空間で、お一人おひとりが旅をするように多様な出会いと繋がりを楽しまれ、それぞれの声を聴き合い、一緒に心豊かな方向へ自由に進んでいけると良いなと思います。
2025年3月28日にミャンマー中部でマグニチュード7.7の地震が発生しました。4月4日現在、BBCによると死者は3000人を超え、負傷者は4700人を超えているとのことです。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
ミャンマーはコロナ禍での影響に加え、2021年2月に発令された非常事態宣言の影響が続いており、さまざまな苦しい状況の中、地域コミュニティの人々はそれぞれに今できることを見つけながら奮闘を続けておられます。そのような状況下で起こった今回の地震で、さらに厳しい現実に直面されています。
国内外の多くの団体が支援に動いておられますが、blue earth green treesが長く繋がりを育んできている
AMDA社会開発機構(AMDA MINDS)様の活動地も被災したことを海外運営事業責任者の白幡さんからご連絡をいただきました。
https://amda-minds.org/news_20250331/
blue earth green treesは4月1日にAMDA社会開発機構様に30,000円をお送り致しました。ミャンマーの皆さまの安全と健康のためにご活用いただく予定です。
AMDA社会開発機構様、AMDA様をはじめ、国内外の団体の皆さま、ご自身の安全と健康を守りながら、支援活動を継続なさいますようにとお祈り致します。
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#602 2025年4月5日
岡本幹子からあなたへ
「第2回セルフコンパッションを深めるための呼吸とやさしいタッチ」を終えて
3月29日、桜の開花が各地で伝えられる中、予期せぬ寒の戻りで空気が冷えた奈良の地でセルフコンパッションを深めるためのワークを行いました。場所は「SHARE HOUSE little trees」古民家をリノベーションされ、外の光が届いて自然な明るさがあり、すがすがしい空気で満たされている空間です。木の香り、通気の良い漆喰壁、元のまま残された柱や欄間、飾り棚、ガラスの戸などから続いてきた暮らしを感じることができます。座るだけも癒される居心地の良さを感じながらスタートしました。
1 セルフコンパッションを深める優しいタッチ
コンパッションとは一般的に「思いやり、慈悲、慈愛」と訳されますが、「Com」は「共に」「一緒に」「Passion」は「情熱」「感情」であり、「ともに感じる、感情を分かち合う」という意味が背後にあります。悲しみや痛みについてもあるがままに受けいれ、ただただ寄り添い、心の安定を促すのです。
セルフコンパッションは、思いやりや慈しみを自分に向けて、今ここの自分に寄り添い、唯一無二の自分、かけがえのない存在である自分に気付くことなのです。コンパッションが高まると、「心が安定する」「今ここにいる幸せを感じる」「他者に優しくなれる」と言われていて、外からの情報に大きく揺れがちな毎日を少しでも心穏やかに過ごすために、そのスキルを身につけておきたいものです。
その一つとして「やさしいタッチ」をあげる理由として、未熟な状態で生まれる人間の特性があります。人間の赤ちゃんは、人の手でとりあげられ、衣食住の細やかな世話をされなければ生きていくことができません。赤ちゃんの時に大事に抱かれた子どもの皮膚には、「心地よい」「あたたかい」「ほっとする」といった感覚が備っています。そのうえで危険な接触を「嫌だ」と感じ、「拒む」「逃げる」という判断の力になるのです。人間のからだは、信頼できる人に優しく触れられることの心地よさを生まれた時から知っています。このことから心に優しいタッチは心の安定につながるのです。
まずは自分に優しく触れてみましょう。
ワーク① やさしいタッチ
・グランディング
座骨を大地に根付かせ、骨盤を立てて背骨は頭頂へ、頭頂は空へ向かうイメージで座る
・深呼吸
鼻で吸って口でハアーと吐き出す
自律神経のバランスを整える
・バタフライハグ
自分で自分をやさしく抱きしめてみる
肌のぬくもりや心臓の鼓動を感じながら、からだに感謝する
・全身を軽く丁寧にタッピング…トントントン
・肩回り、首周りをほぐす
肩甲骨の動きがよくなる
血液循環をよくする
・全身を優しくストローク
気持ちが落ち着く感覚を得る
・再びグランディング
内側にある静けさや希望の光に気付く
呼吸を整えよう
・胸の前で合掌(合掌は世界共通の祈りのポーズ)
すべての営みに感謝し、存在を幸せに思う
2 マインドフルネスを高める呼吸法
心の安定を促すスキルとして「マインドフルネス」というワードがあります。もともとは仏教の教えで悟りを開くための瞑想などを表すものですが、現代的には「今ここの瞬間を体験に意図的に意識を向け、評価をせず、ただただ観る、感じること」と定義されています。過去でも未来でもない「今ここ」の「身体的感覚」や「思考」「感情」を同時に意識し、自分自身を見つめることで、外からの刺激、周囲の情報に揺れ動く思考から脱却し、ありたい自分に気付くとともに平常心や心の静けさを保つ方法の一つです。
失敗や後悔は過去のこと、不安や葛藤は未来に向かって生じる意識です。過去でも未来でもない「今ここ」を五感で感じましょう。頭の中をめぐる考えや感情についても「ああそうなんだ」と受け止めてみましょう。
人は何気なく過ごしている時に、何かしら物思いにふけっている特徴があります。この思考の中に強い不安材料が入り込むと、そのことばかりが頭にあふれて感情が揺れ動き、思考が破綻してしまいます。その結果、うつ病などを発症してしまうこともあるのです。頭の中をめぐる思考は、何かに集中することでいったん止めることができます。いつでも自分自身に戻るために集中する方法を知り、練習しておくことが大切です。まずは、自分の呼吸に意識を向けてみましょう。何気なく続く呼吸の吸う息、吐く息を意識的に行いましょう。
ワーク② 意識的な呼吸
・グランディング
座骨を大地に根付かせ、骨盤をたてて坐る。背骨は頭頂に向かい、頭頂は空に伸びるイメージ
肩、眉間、口もリラックス
・自然な呼吸
・腹式呼吸
鼻でたっぷり息を吸ってお腹を膨らませる、鼻でゆっくりと息を吐いてお腹を背骨にひく
・吸う息より吐く息を長く、できれば2倍に
・サンキュウ呼吸
3で吸って9吐く
副交感神経が優位となり、リラックスをより感じる
・カパラバーティ呼吸
力強い呼吸法
吐く息で腹部を強く引く
一定のリズムで約30回
ワーク③ 呼吸とともに体を動かそう
・首を回す…吸って上方向、吐いて下方向
・両手をあげて、背骨をねじりながらおろそう…吸ってあげて、吐いておろす
・両手をふわっと両側からあげて頭上であわせ、両側におろす…吸ってあげて、吐いておろす
・動きをとめて胸の前で合掌
3 再び心にやさしいタッチで「今ここ」を感じる
・今ここに存在する幸せに気づく
・すべての営みに感謝する
・仲間に感謝する
ワーク④ 感謝の気持ちで触れる
・グランディング
・胸の前で合掌
・全身を優しくストローク…ハートから始めてハートに戻る
・動きを止めて呼吸を整える
・胸の前で合掌
・静かに目をあけてアイコンタクトで仲間の存在を確認し、安心を共有する
今日、このすがすがしい空間で、皆様とともにセルフケアの練習ができたことに感謝します。
この後も皆様の穏やかな時間が続きますように…本当にありがとうございました。
※参加者の感想※
・日々の呼吸は浅く、深呼吸しても胸が開く感じがしない。でも意識を加えることで素直に吸い込むことができた。その感覚がとてもよかった。呼吸をしながらまどろむくらいのリラックスを味わった。気がつけば肩や首のコリがほぐれていた。
・花粉症がひどくて、目があけられない、顔がむくむなど最悪の体調であったが、呼吸して、声を聞いて、話に共感して、集中して…とてもよい時間だった。音楽も心地よかった。
・やさしい気持ちになり、力を抜いて自然に体を動かすことができた。自分のからだに向き合う時間になった。首筋が痛かったのが治ってきた。手術の痛みで会話もできない時、一人になって呼吸を続けていた。そのことを思い出した。
プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313
#601 2025年3月22日
矢倉真由子からあなたへ
第38回子育てカフェ ご報告
子育てカフェにご参加の皆さん、ありがとうございます。今回の参加者は4人でした。参加者の皆さんのお気持ちをお預かりしました5,000円はAMDA社会開発機構ミャンマー事業にご活用いただきます。ご協力に感謝致します。
親が自分のために時間を使うこと、家族や周囲の人のために尽力すること、それぞれ大事な時間であるがゆえに、そのバランスをとる工夫が必要になってきます。
子どもたちが成長する喜びと共に親も年齢を重ね、さまざまな衰えを感じる場面も増えてきます。人生には限りがあるとわかっていながら、より現実味を帯びてくると、前向きな気持ちと不安な気持ちが行ったり来たりしているようにも思いますが、同じ一日を過ごすなら「楽しみたい」気持ちを大事にできればと思います。
日常の中で、子どもたちに伝えたいことを言葉で伝えるものの、なかなか響いていないように感じることが多々あります。
しかし、ふとした瞬間に「伝わっていたんだ…」と感じられる場面に出あうこともあり、その時はとても嬉しく子育ての励みになります。
子どもたちの中に、広がりをもって育っている大事なものに気付くことができる大人でいられるよう、親自身も視野を広げ、さまざまな体験を通じて感覚を磨き続けたいと思います。
同時に、このようなことを思いめぐらせる時間を持つことができていることに感謝しながら、毎日を丁寧に過ごすことができればと感じています。
プロフィール:blue earth green trees 子育てカフェ プロジェクトリーダー
種を蒔く:#580,571,561,554,542,528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3
#600 2025年3月15日
西村馨からあなたへ
元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカが余命僅かだそうです。
一時期マスコミでも注目されていて、来日もしたので、ご記憶にある方もいらっしゃると思います。
世界で最も清貧な大統領。
東外大の講演で、人生の大義は社会を良くするために闘うことだ、と訴えたそうです。
誰もがムヒカ氏のように生きられるわけではないでしょう。
でも、闘う、というほどの激しさではなくても、自分の時間や情熱の全てではなく一部でも、社会を良くするために費やすことは、社会にとっても自分自身の幸せにとっても必要なことのように思います。
#599 2025年3月15日
From Antonio MONTES to you
News from My Avenir School
My Avenir: Education and Opportunities for TOGO’s Youth
In Togo, many young people face significant barriers to accessing quality education and developing the skills needed to thrive an increasingly competitive world.
My Avenir is an innovative educational project aimed at changing this reality by providing high-level academic and vocational training with a comprehensive, future-oriented approach.
At My Avenir, we believe education is the key to progress. Our goal is to empower Togo’s youth by offering education that goes beyond the classroom, preparing them to face the challenges of the workforce and everyday life. We want every student to discover their potential, achieve their goals, and build a future filled with opportunities.
Thank you for your support and help again.
I send attached a recent photo of the children with the teachers.
Please sponsor an orphan.
◆GOAL:Sponsor an orphaned child so that they can finish their studies at the My Avenir school, from the first year of Primary School until they finish their Vocational Training studies and get a job.
◆SPONSORSHIP PERIODS:
There are three periods in sponsorship:
a)Primary Education: six years
b)Secondary Education: four years
c)Vocational Training: two years
People who wish to sponsor a child agree to maintain their sponsorship for one of the periods indicated above. Of course, if you wish, you can sponsor the child in two or all three periods. In this case, the sponsorship commitment will be renewed.
◆SPONSORSHIP OBLIGATIONS:
Currently, the annual budget for sponsorship is 100 euro; that includes schooling and a daily meal. On the other hand, the school will organize complementary activities for which there is no obligation to finance: it is left to the free decision of the benefactor (excursions, cultural visits, extracurricular activities, etc.). They won’t be very expensive.
The school will contact the benefactor if the student has an important medical need: medical treatment, etc. It is up to the free decision of the benefactor to help him financially.
◆RELATIONSHIP BETWEEN THE BENEFACTOR AND THE STUDENT:
The benefactors will have regular information on the academic evolution and social integration of the sponsored person. It is not recommended that, during Primary Education, the benefactor go to visit the sponsored person in Togo.
Online interviews may be held. However, also during Primary education, it is recommended to have little eye contact: there is ample experience that children can compare the help they receive with tat received by the other orphans, or children who have parents with economic resources, and this situation can cause conflicts. That is why it is prudent to seek advice from the management of the centre and have their authorization to determine the opportunity for communication: it depends on each case.
◆HOW TO BECOME A SPONSOR:
Please send your email to info@myavenir. com. You will receive a reply with more detail about the sponsorship soon.
Thank you for very much for your support and help again.
#598 2025年3月8日
ルミカからあなたへ
第30回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトのご報告
1月・2月の距離のご報告を下さった皆さん、ありがとうございました。
今回は26人の皆さんから「6217.698km」を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。
第1回~第29回
236,412.266km
第30回 6217.698km
第1回~第30回
236,629.964km
1月・2月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会にお送り致しました。難民・避難民の皆さんを応援する事業にご活用いただきます。
次回の報告日は5月1日です。春の訪れを感じながら、それぞれに無理のないように歩き、走り、泳ぎ、自転車に乗りましょう。
私は休みの日でも出かけたり、動いてることのほうが多いほうだと思いますが、
最近手芸と出会い、始めることにしました。知り合いの方が手芸をされていて、「永遠の趣味になりますよ。」と素敵な一言をいただき、始めてみることにしました。
歩いたり走ってる時間も自分と向き合えて好きですが、新しいことにも挑戦してみようと思います。
新しい出会いに感謝をしながら、これからも皆さんと一緒に日々歩んでいきたいと思います。
◆参加者のお声
・世界のさまざまな場所で災害や紛争が起こり、避難民や難民として故郷を追われている子どもたちや高齢者が絶えません。安全な場所で家族と一緒に穏やかな時間を過ごせますように。
・自分自身の健康のため、自分のペースで歩き続けたいと思います。
・三寒四温 春が確かにやって来ました。今年は開花が遅れている梅やこれから競って咲始める花達を見るのも楽しみです。
・寒い中も毎日、お散歩に行ってました。近くの川には冬鳥が沢山来てて、鳥を観察しながらの散歩とても楽しいです。
・10月から6か月連続で 200㎞+したよ。
明日から3月…3月というだけで なんかワクワクする。「雪~がとけて、川~っとなって・・・」ユーミンの「春よ来い」も好っきゃけど やっぱり キャンディーズやなぁ。
梅のつぼみも膨らんできた。歩いていると いろんなものが見えてくるよ
・1月に夫婦でハーフマラソン、先日は夫が大阪マラソンに出場したこともあり、家族の走行距離は1226kmとなりました。
定期的に走っている時は心身ともに健康でいられる気がします。大会が終わりすっかり気が緩んでいますが、いつかは家族でハーフマラソンにでも出てみたいものです。
プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー
種を蒔く:#589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126
#597 2025年3月8日
手話エンターテイメント発信団りょーじからあなたへ
【デモご協力のお願い】映像教材(デモ用)データの送付
お世話になります。
一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioiの中川です。
表題について、計7本の映像の内、先行して2本の映像(難聴者のきこえ方・授業での困りごと)が仮完成に至りました。
つきましては、こちらの映像を可能であれば3月中に実際に児童や生徒のみなさんに向けて使用いただき映像の使用感や授業の手引きおよびワークシートの使用感について率直なフィードバックをいただければ幸いです。
使用イメージは手引きの方に記載させていただいておりますがこちらはあくまで例ですので、みなさまの実態に合わせてご活用いただければ幸いです。
https://youtube.com/playlist?list=PLQfA1hSDy-68HmQ3B82cmQtXBIA9aJyHV&si=JkuUS_ncBhWYHxRM
【映像データ・授業の手引き・ワークシート】
https://22.gigafile.nu/0330-47a9957d50d3f35c05b3fe665571de59
★アンケート回答へのお願い
今回、デモを実施された際は以下のアンケートへのご回答をお願いいたします。
みなさまからいただいたご感想やご意見を元に、9月の本リリースに向けて改良を加えてまいります。
<アンケート>
以上です。
お忙しいところ大変恐縮ですが、ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。
デモの実施が難しい場合は手引きなどをチェックいただき、そちらのフィードバックをアンケートでいただく形でも構いません。
お手数ですが、ご確認のほどどうぞよろしくお願いいたします。
LINK:https://lit.link/oioisign
#596 2025年3月2日
東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you
いつもblue earth green treesの活動にご協力いただき、ありがとうございます。お一人おひとりのあり方で繋がっていただき、感謝致します。
国内外で被災された方々、闘病中の方々にお見舞い申し上げます。芽吹きの季節、春の訪れがお一人おひとりの日々をあたたかく照らしてくれますようにとお祈りしています。
2025年1月は夫婦間の先行的腎移植の手術を経験しました。あたたかいお気持ちを向けて下さったお一人おひとりに感謝申し上げます。前年に多様な検査を重ねて、私自身がドナーになり得ることがわかり、手術当日までコンディションをととのえて過ごすことを心がけました。入院した病棟では、検査•診察で何度もお世話になった医療チームのお一人おひとりにお会いでき、安心感のもと、手術日を迎えました。当日の朝は息子とパートナーが来てくれ、4人で穏やかでリラックスしたひとときを過ごし、ハイタッチをして手術室に向かいました。手術室に向かう廊下で、ふと心に浮かんだのは高校野球の最後の試合に向かう息子を送り出した光景です。息子の背中を見つめながら「仲間と一緒に力を発揮できますように。楽しめますように。」と祈りましたが、今回は私たち夫婦の背中を息子とパートナーが祈りながら見守ってくれているのが感じられました。手術室でも医療チームお一人おひとりの真摯な姿勢とあたたかさを感じながら全身を委ね、麻酔が効いていくのを感じました。麻酔から覚めた時には元の病室に戻っていて、息子がそばにいてくれました。腎移植がうまく進み、夫が病室に戻ったことを知り、医療チームのお一人おひとりに感謝の気持ちをお伝えしました。そして息子とパートナーに「ありがとう」と伝え、安心して再び眠りにつきました。
翌日の午前中にはベッドサイドで立ち上がることができ、午後には夫の病室まで歩いていき、笑顔で再会できました。それぞれの退院後、日常に戻ることができています。日々のささやかな一瞬一瞬を大切に、より丁寧な暮らしを意識していこうと思います。体内の細胞同士が手を繋ぎ、必要時には協力し合い、支え合うように、からだの中で良い循環が保てるようにとイメージしながらの毎日です。
入院中の気づきや学びは、日常を穏やかな光で照らしてくれているように感じます。さまざまなできごとの中で家族や友人や繋がる人々の声を聴き、自分の心の声を聴き、進む道を自分で決める日々、今できることを見つめ、希望をもって楽しく生きていきたいと思います。
お一人おひとりのご健康、ご家族のご健康を心よりお祈りしています。
Thank you for thinking of us and sending kind messages to us while we were in a hospital.
We are well and having a good time at home.
I hope you and your family are staying well.
プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事
種を蒔く:#587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1
#595 2025年3月2日
木村直子から あなたへ
春の朝 金子みすゞ
雀がなくな、
いい日和だな、
うっとり、うっとり、
ねむいな。
上の瞼はあこうか、
下の瞼はまァだよ、
うっとり、うっとり
ねむいな。
足ぶみ 金子みすゞ
わらびみたよな雲が出て、
空には春が来ましたよ。
ひとりで青空みていたら、
ひとりで足ぶみしましたよ。
ひとりで足ぶみしていたら、
ひとりで笑えて来ましたよ。
ひとりで笑ってして居たら、
誰かが笑って来ましたよ。
からたち垣根が芽をふいて、
小径にも春が来ましたよ。
2025.3.1 大阪市旭区